ドライバーの腰痛はどれくらい多い?経験者130人中22人の声と続けるための対策
まとめドライバーの仕事はきつい? 全体のデータ→ドライバーの腰痛は、運転の長さより「荷物の扱い」で差が出ます。だから仕事選びとふだんのケアで減らせます。
ドライバー経験者130人のうち22人が腰の痛みを書いていました。座っているだけの仕事と思われがちですが、実際は荷物で腰を痛める人が多いのです。
- ドライバーの腰痛はどれくらい多いか
- 腰痛が多い職種・車両
- 経験者が書いた腰の痛み
- 運転中と日常でできる腰のケア
- 腰にやさしい職場の選び方
- よくある質問
ドライバーの腰痛は130人中22人が書いた
「一番きつかったこと」や「これから始める人へのひとこと」に、22人が腰の痛みや腰への注意を書いていました。
およそ6人に1人が、聞かれてもいないのに腰のことを書いています。毎日の仕事で、それだけ腰が気になるということです。
原因は「荷物」が「座りっぱなし」の2倍以上
腰を痛めた場面は、荷物を運ぶときが座りっぱなしの2倍以上でした。1人は両方を書いています。
腰を痛めた場面(腰を書いた22人・複数あり)
- 荷物を運ぶ・持つ場面が14人、座りっぱなしの運転が6人でした。
- 残りの3人は場面を書かずに「腰を悪くする」と注意していました。
- 運転より荷物のほうが腰に来るという声が多い結果です。
腰の痛みは一度出ると長引きやすく、休みの日まで気になります。始める前から、腰を守る前提で仕事を選んでください。
ただし、座りっぱなしの6人も軽く見られません。送迎のように荷物がない仕事でも、長い運転だけで腰を痛めた人がいます。
ドライバーの腰痛が多いのはルート配送と食品配送
職種で見ると、腰の声はルート配送と食品配送に多く出ています(人数が9人以上の職種)。
職種別「腰の痛み・注意を書いた人」の割合
- ルート配送は31人中9人(29%)で、いちばん多い職種でした。
- 食品配送は13人中3人(23%)、軽貨物は9人中2人(22%)です。
- トラックは30人中4人(13%)、送迎は9人中1人でした。一日に何度も荷物を降ろす仕事ほど多い傾向です。
ルート配送は、同じお店や会社を1日に何軒も回ります。そのたびに乗り降りして、箱を運ぶ回数が多くなります。
腰が心配なら、職種の名前より「1日に何回何を運ぶか」を見てください。
「また、番重(荷箱)の積み降ろしが想像以上に激しく、腰への負担が初日からかなり厳しかったです。」
宅配は21人中3人(14%)で、思ったより少なめでした。ただエレベーターのない建物や重い箱の配達で痛めたという声は、宅配の人から出ています。
人を乗せるタクシーや荷物が軽い仕事なら、腰の悩みは少なめです。
関連ルート配送ドライバー31人の体験談と、きつかったことを見る→腰痛は勤務時間の長さではあまり変わらない
長く運転するほど腰に悪そうに思えます。ところが勤務時間別の割合は、短い勤務も長い勤務もほぼ同じでした。
1日の勤務時間別「腰の痛み・注意を書いた人」の割合
- 6時間未満でも22人中4人(18%)が腰を書いています。
- 10〜12時間は29人中6人(21%)で、短い勤務とほぼ同じでした。
- 12時間以上は17人中1人です。時間より仕事の中身で差が出ています。
勤務時間を答えた130人は、上の5つに「日によって大きく違った」5人(うち腰を書いた人は1人)を足した数です。
つまり「短時間の仕事なら腰は大丈夫」とは言えません。短い勤務でも、重い物を何度も運べば腰に来ます。
「1回2時間、1日2回の送迎だけなので楽だと思っていたが、時間通りに送り迎えしなければならない事と、途中で降りたりもするが2時間の運転が肩凝りと腰痛に悩まされるようになり、かなり苦痛だった。」
正社員は68人中13人(19%)で、アルバイト・パートは33人中7人(21%)でした。パートでも腰の負担は正社員と変わらないので、短時間で働きたい人も仕事の中身を確かめてください。
車両別では軽バンや2tでもドライバーの腰痛は出る
車両で見ると、軽バンや2tでも腰の声は少なくありません(回答が11人以上の車両)。
車両別「腰の痛み・注意を書いた人」の割合
- 2tは14人中4人(29%)、軽バンは16人中4人(25%)でした。
- 普通車は18人中2人(11%)、4tは11人中1人(9%)です。
- 小さい車だから腰にやさしいとは限りません。
軽バンや2tは、宅配やルート配送で使われることが多い車です。運転手が自分で荷物を降ろす場面が多く、そこで腰に負担がかかります。
車の大きさより、だれが荷物を降ろすかで腰の負担は変わります。
「腰が悪いため重いものをのし下ろしする事が自分の中ではきついと感じました。」
経験者が書いた腰の痛み
座りっぱなしで腰を痛めた人は、こう書いています。
「毎日の運転で腰痛がかなり出るようになって座る事がかなり苦しくなりました。」
「腰痛、肩凝りがとても酷くなり、身体が痛くて毎日鎮痛剤を服用していた事がキツかった。」
マンションの階段や、重い荷物を運び続けて痛めた人もいます。
「マンションの上の階へ、箱買いの飲料など重い荷物を運び続けた結果、腰を痛めてしまいました。」
「なかなか腰の痛みがおさまらず痛みに耐えながら仕事をしたのはキツかったです」
思わぬ場面で痛めることもあります。ルート配送を続けた人の言葉です。
「ボールペンを拾っただけで腰をやることがあります。」
痛みをがまんして働き続けた、という声が目立ちます。痛みが続くときやしびれがあるときは、無理をせず病院で相談してください。
腰の声から見えた、入る前に確かめること
腰を書いた22人の「一番きつかったこと」は、運ぶ荷物と運び方の話が中心です。
声の中心は手積み・重い荷物と事故・眠気の不安。どちらも会社しだいで大きく変わります。
経験者の声から学べること
- 手積み・手降ろしがあるか、カゴ台車かを確かめる
- 運行の組み方と、仮眠や休憩が取れるかを聞く
- 面接で1日の拘束時間と休憩の取り方を数字で聞く
腰の痛みは入ってからのがまんより、入る前に仕事の中身を知ることで避けやすくなります。
腰痛があっても後悔は全体と同じくらい
腰を痛めた人が特に後悔しているかというと、そうでもありません。
ドライバーになって後悔したか(腰を書いた人と全体)
- 腰を書いた人は45%が「後悔あり」。全体(46%)よりほぼ同じです。
仕事のきつさ(腰を書いた人と全体)
- 腰を書いた人で「きつかった」と答えた人は50%。全体の45%より5ポイント多いです。
腰を書いた人の「後悔あり」は45%で、全体の46%とほぼ同じでした。「きつかった」は50%と45%で、少し多めです。
腰が痛くても、仕事そのものは悪くなかったと答える人が多いようです。知っておきたいのは腰を守りながら続ける方法のほうです。
「腰は痛めましたが、トラックの運転や宅配の大変さを知る良い経験になりました。」
「仕事にケガはつきものだと思うので腰痛は仕方ないと思いますがもう少しケアしていればよかったと思う」
運転中と日常でできるドライバーの腰痛ケア
経験者が後悔していたのは「もっとケアしておけばよかった」ということでした。どの仕事でもできる基本はこちらです。
- シートは、ペダルを踏みこんでもひざが少し曲がる位置に合わせる
- 背もたれに腰をつけて座る。すき間があればクッションやタオルを当てる
- 1〜2時間に1回は車を降りて、腰を伸ばしてから次へ向かう
- 荷物を持つときは、腰だけで持ち上げずにひざを曲げて体に近づける
トラックの運転席から飛び降りると、着地のたびに腰とひざに衝撃が来ます。ステップと手すりを使って、体を支えながら降りるようにしましょう。
ベテランの声にも、体を先に作っておくという話が出てきます。
「未経験で始めるなら、まずは体力作りを本気でやれ。」
「運転技術だけでなく体力管理と腰痛対策が大切です。」
仕事が終わってからのケアも大事
腰の疲れは、その日のうちに軽くしておくと次の日に残りにくくなります。経験者の声にも、毎日のくり返しで痛みが強くなったという話がありました。
「また、アパートやマンションでもエレベーターが無い所は足や腰の負担が大きく毎日同じ状況が続くと体の調子が悪くなる事もありました。」
- 帰ったら湯船につかって、腰まわりを温める
- 寝る前に、痛くない範囲でゆっくり体を伸ばす
- 休みの日は寝てばかりにせず、軽く歩いて体を動かす
- 体重が増えると腰の負担も増えるので、食べすぎに気をつける
どれも特別な道具はいりません。毎日少しずつ続けることが、腰を守るいちばんの近道です。
最初の1か月がいちばん腰に来る
始めたばかりのころに腰を痛めた、という声もありました。体が仕事に慣れていないうちは、思った以上に負担がかかります。
「最初の頃は目も疲れるし腰も痛くなるし、仕事が終わると疲労感が凄かったです。」
未経験から始める人は、最初の1か月は無理に件数を増やさないようにしましょう。慣れるまでは先輩に運び方を見てもらうと安心です。
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腰ベルトやコルセットは、つけると楽に感じる人もいます。ただ、合う・合わないは人によってちがいます。
痛みが何日も続く・足がしびれるときは、早めに整形外科などで相談してください。ここで紹介したのは一般的な工夫で、治療の代わりにはなりません。
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腰を書いた22人は、求人で確かめることに労働時間を多く挙げています。
腰を書いた人が「確認すべき」と答えたこと(22人)
- 1長い拘束時間・休めない10人(45%)
「勤務時間や休み、荷物の量は会社によって全然違うので、その辺は確認した方がいいと思います。」食品配送・30代後半の体験談 →
- 2手積み・重い荷物8人(36%)
「一番は人間関係なのですが、配送関係だったら「重量物を長時間運ぶか」といったところですかね。」食品配送・30代前半の体験談 →
- 3事故・眠気の不安7人(32%)
「また、一番重要なのは「事故時の自己負担」があるかどうかです。」ルート配送・40代前半の体験談 →
- 4給料・経費7人(32%)
「求人を見る時は、給料だけじゃなくて、実際にどんな働き方になるのかをちゃんと見るのが大事だと思いました。」食品配送・30代後半の体験談 →
- 5人間関係2人(9%)
「綺麗な求人票でも実際は全然違うことが多いので、面接で先輩ドライバーに直接聞くのが一番です。」近距離トラックドライバー・40代前半の体験談 →
- 1位は長い拘束時間・休めない。22人中10人(45%)が書いていました。
- 2位の手積み・重い荷物(36%)までで声の大半をしめます。
持病がある人ほど、入る前に聞いておくと後で困りません。ルート配送の経験者はこう書いていました。
「腰に持病がある方は労働時間と運ぶものの重量などは確認しておいた方がいいのと伝えておいた方がいい」
「また重量物でなくとも何時間も中腰だったりかがんでいると腰が痛くなるので注意です。」
- 1日に運ぶ荷物の量と、1つの重さの目安
- 荷物を降ろす場所(エレベーターがあるか・階段が多いか)
- 台車やリフトなど、運ぶ道具がそろっているか
- 腰を痛めたときに、軽い仕事に変えてもらえるか
- 長く運転するなら、途中で休める時間があるか
求人票では「重量物なし」「カゴ台車使用」「パワーゲート付き」といった言葉が手がかりになります。「体力に自信のある方歓迎」とある求人は、荷物が重めだと考えておきましょう。
腰を守りたいなら、給料より先に「運ぶ物」と「運び方」を確かめるのが近道です。
関連宅配ドライバー21人の体験談を見る(エレベーターなしの配達など)→関連手積み手降ろしはどれくらいきつい?経験者40人の声と求人での確かめ方→ドライバーで腰痛になりにくい人・なりやすい人
腰を痛めにくい人には、似たところがあります。
- 軽い荷物や、台車で運べる仕事を選べる人
- こまめに車を降りて体を伸ばせる人
- ふだんから体を動かして、筋力を保っている人
- もともと腰に持病があり、重い物を運ぶ仕事を選ぶ人
- 痛みが出てもがまんして走り続けてしまう人
- 長い運転のあとに、休まずすぐ荷物を降ろす人
「腰を悪くすることがあるので、どうしても始めるなら覚悟しておくべき。」
40代で腰が気になり始めた人は、荷物の軽い仕事から始めると安心です。若いうちに始める人も、腰は年々疲れがたまると考えて、早めにケアを習慣にしておきましょう。
年代別では、20代は17人中1人でした。30代は45人中9人、40代は38人中8人で、30〜40代で2割ほどになります。50代以上は30人中4人です。
ドライバーの腰痛についてよくある質問
ドライバーはどれくらい腰痛に悩んでいますか?
経験者130人中22人が腰の痛みや腰への注意を自分から書いていました。およそ6人に1人です。
腰痛が多いのはどのドライバーですか?
ルート配送が31人中9人(29%)でいちばん多く、食品配送が13人中3人で続きます。荷物を何度も降ろす仕事に多い傾向です。
腰痛の原因は運転ですか、荷物ですか?
腰を書いた22人のうち、荷物を運ぶ・持つ場面を書いた人が14人、座りっぱなしの運転を書いた人が6人でした。
送迎ドライバーなら腰は痛くなりませんか?
荷物がない送迎でも、2時間の運転で腰痛に悩んだという人がいました。こまめに休めるかを確かめましょう。
腰に持病があってもドライバーはできますか?
経験者からは、労働時間と運ぶ物の重さを確かめておくようにという声がありました。荷物の軽い仕事を選ぶのが目安です。
仕事で腰を痛めたら労災になりますか?
なるかどうかは、痛めた状況によってちがいます。最初に会社に伝えて、わからないときは労働基準監督署に相談してください。
腰痛ベルトはつけたほうがいいですか?
楽になる人もいますが、合う・合わないがあります。痛みが続くときは、ベルトに頼る前に病院で相談してください。
まとめ:ドライバーの腰痛は仕事選びとケアで減らせる
- 経験者130人中22人が、腰の痛みや腰への注意を書いていました
- 原因は荷物を運ぶ・持つ場面が14人で、座りっぱなしの運転(6人)の2倍以上です
- ルート配送(29%)に多く、勤務時間の長さでは大きな差がありませんでした
- 腰を書いた人も、後悔した割合は全体とほぼ同じです
- 求人では、運ぶ物の量と重さ・運び方・休める時間を確かめましょう
腰痛は、仕事の選び方とふだんのケアでかなり防げます。ほかのつらさはトラックの眠気の記事や、ドラリアルのトップページからも見られます。
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