ドライバーは夏がきつい?経験者130人の声でわかった暑さのつらさと対策
まとめドライバーの仕事はきつい? 全体のデータ→ドライバーの夏がきついのは運転中より、車を降りて荷物を扱う時間です。
エアコンの効いた運転席にいる仕事だと思われがちです。ところが経験者130人の声を読むと、暑さに苦しんだ場面は荷下ろしや乗り降りに集まっていました。
雨や雪の日のつらさもあわせて、多い職種と入る前に確かめることを見ていきます。
- 夏や天候がきついと書いた人の割合
- 夏のつらさが出る場面
- 職種別の差
- 雨・台風・雪のきつさ
- 経験者の暑さ対策
- 夏が楽な職場の見分け方
夏や天候がきついと書いた人は130人中34人
暑さ・雨・雪など、天気や季節のつらさを自分から書いた人は34人でした。
夏の暑さは12人でした。雨と台風は11人で、雪と寒さは13人です。
夏と雨の両方を書いた人もいるので、足すと34人をこえます。
4人に1人が、天気に体力や気持ちを削られた経験を書いています。季節を問わず、外に出る時間がある仕事だと考えておきましょう。
入る前は、エアコンのおかげで暑さは平気だと思っていた人もいます。
「あと車の中でエアコンもあるし暑さや寒さを感じない点もいいなと思いました。」
ドライバーの夏がきついのは運転席より車の外
夏の暑さを書いた12人のうち、10人は荷下ろし・手積み・乗り降りの場面の話でした。
12人と少ない人数ですが、話の向きははっきりしています。運転中の車内の暑さを書いた残りの2人も、エアコンを思うように使えない話です。夏のつらさは、エアコンの外に出る時間の長さで決まります。
乗り降りのたびに体が熱くなる
「身体が溶けるのではと思える。」
配達先が多い仕事ほど、涼しい運転席と炎天下を何十回も行き来します。体が冷える前にまた外へ出るので、疲れが抜けません。
「ルートも細かく、エアコンが効く前に次の場所の荷下ろしに入るので、涼しむ間も無く作業が多かったです。」
暑さに重い荷物が重なると限界がくる
「汗だくになりながら時間内に納品を終えなければならず、体調管理に非常に苦労した。」
時間指定があると、暑くても休まずに運び続けることになります。荷台や倉庫の中は外より熱がこもります。
「特に牧場で建物内での作業は想像を絶する高温の中での作業なので真夏は命の危険を感じる過酷さが有ります。」
気温30度をこえる日の手積みはとくに危ない
「特に夏場の30度超える中で重い荷物を何十個も積む時はマジで死にそうになりました。」
「手積み手降ろしでカゴ車とバラ積みの荷物を何度も往復させられ、汗だくで熱中症寸前になりました。」
荷物の数が多い日は、1か所で30分以上外にいることもあります。狭い道で車を停める場所がないと、焦りも加わって体力の減りが早くなります。
夏は同じ仕事でも、春や秋より疲れ方が一段重くなると考えておきましょう。
車内でもエアコンを使えない場面がある
軽貨物の経験者は、猛暑でエアコンをつけるとエンジン音が大きくなり、住宅街で近所の人に怒鳴られたと書いています。
住宅街での待機では、エンジンを止めて待つ場面もあります。会社のアイドリングストップの決まりで、エアコンを切る職場もあります。車内が涼しいとは限らないことも覚えておきましょう。
関連記事夏の手積みはどれくらいきつい?手積み手降ろしの声を読む→夏がきついと書いた人はトラックとルート配送に集中
職種で比べると、天候のつらさは荷物を運ぶ仕事に出ています。
職種別「天候のつらさを書いた人」の割合
食品配送は13人中5人、トラックは30人中11人で、どちらも4割近くです。ルート配送は31人中8人、宅配は21人中5人でした。送迎9人とタクシー5人は1人も書いていません。人数が少ないので目安として見てください。
職種別「夏の暑さを書いた人」 の割合
夏の暑さに限ると、トラック6人・ルート配送5人・軽貨物1人です。食品配送と宅配で多かったのは、雨や雪の話でした。
トラックとルート配送は、1か所でおろす荷物の量が多い仕事です。暑い中で作業する時間がそのぶん長くなります。
人を乗せる送迎やタクシーは、乗り降りを手伝う以外は車内にいる時間が中心です。暑さが心配なら、こうした仕事も選択肢に入ります。
男女で割合は変わらない
天候のつらさを書いた女性は42人中11人でした。男性は88人中23人で、どちらも26%です。女性だから暑さに弱いという結果ではありません。
関連記事トラックドライバー30人の月収・勤務時間ときつかったこと→夏だけじゃない!雨・台風・雪のきつさ
天候の声で多かったのは、じつは夏より雪と寒さ(13人)でした。雨と台風も11人います。
雨の日は荷物を濡らさない手間が増える
「4tトラックを運転していましたが、雨の日はシートカバーをかけたり外したり、また商品を濡らさないようにと大変でした。」
屋根のない平ボディの荷台は、雨よけのシートを荷物にかぶせて走ります。届け先ごとにかけ直すので、雨の日は手間が倍になります。
「雨が降っている時に重い荷物をエレベーターがない団地の5階に配達する時。」
雨の日は濡れながら運ぶうえに、荷物を守る作業が1つ増えます。夏場の台風では、暑さと雨が同時にきます。
「入社半年頃の夏場、都内のルート配送で台風による大雨の中、レインウェアを着ながら大量の重い荷物を手積み手降ろしで連続納品した時が体力的にも精神的にもきつかったです。」
「当時眼鏡をかけていたのですが外で雨に濡れて車に戻るとメガネが曇ったり、カッパを着ててもカッパの中がジメジメするので不快でした。」
カッパを着ても中は蒸れます。夏の雨の日は、暑さと湿気が同時にきて服がずっと乾きません。
台風の日も休めない仕事がある
「一番きつかったことはやっぱり燃料屋の時の台風時の出勤です。」
病院や工場の燃料やスーパーの食品など、止まると困る物を運ぶ仕事は天気で休めません。運ぶ物によって、荒れた日の出勤のしかたが変わることも知っておきたいところです。
台風で道が通れなくなり、帰れなくなったという声もありました。泊まりがけの運行では、天気しだいで帰る日がずれることもあります。
雪道は事故の怖さが大きい
「冬は雪が非常に多く凍結した道を運転するのは当たり前ですが、そんな日の運転で坂道で滑り、車が半分浮いたような状態で崖ギリギリに止まったのは大変でしたし、寒さもありその状態で知り合いの業者を呼んで車を救出したのは一番きつかったです。」
「冷蔵車からの荷出しは体が芯まで冷え、さらに雪道での運転は常にスリップ事故の不安がつきまといました。」
「冬、北へ向かう高速道路で、猛吹雪に巻き込まれてしまい、視界が完全に遮られて立ち往生してしまいました。」
雪の多い地域では、冬のほうが夏より危ないという声が目立ちました。夏の暑さは体力、冬の雪は事故の怖さがつらさの中心です。
荷物を届ける仕事は、天気がどうでも止められない日があります。雨や台風の日の気持ちを、こう書いた人もいます。
「天候に左右されて、雨や台風の日は心が折れそうになる時があります。」
天候の声から見えた、本当のつらさ
天候のつらさを書いた34人に、入る前に確かめておけばよかったことを聞きました。天気そのものより、時間とお金の話が多く出ています。
目立ったのは長い拘束時間・休めない。給料・経費がそれに続きます。求人を選ぶ段階で避けられるものばかりです。
求人を選ぶときに見ておくこと
- 面接で1日の拘束時間と休憩の取り方を数字で聞く
- 固定給か歩合か、経費はだれが払うかを確かめる
- 手積み・手降ろしがあるか、カゴ台車かを確かめる
天気は選べませんが、荷物の扱い方と時間の余裕は会社選びで変えられます。
天候がきつくても後悔した人は多くない
天候のつらさを書いた34人と、それ以外の96人を比べました。
仕事がきつかったか・後悔したか(天候のつらさを書いた人とそれ以外)
「きつかった」は34人中15人(44%)と96人中43人(45%)で、ほぼ同じです。「後悔あり」は34人中14人(41%)で、それ以外の48%より少なめでした。
暑さや雨は、それだけで辞めたくなる理由にはなりにくいようです。34人と人数が少ないので、はっきりした差とまでは言えません。
季節のつらさは毎年やってきますが、終わりが見えているつらさでもあります。外の仕事ならではのよさを書いた人もいました。
「宅配を始める前は、寒いし暑いし思いしできっと楽しい事はないだろうと思っていましたが、全然そんなことはありませんでした。」
「特にこれといってないですが、外での仕事なので、天候でのしんどさはあります」
夏の暑さを乗り切る経験者の対策
暑さ対策の答えは、車の外にいる時間の体を守ることです。経験者の声と、上で見た場面から考えると次のようになります。
- 水分と塩分は、のどが渇く前にとる。凍らせたペットボトルを積んでおく
- 荷下ろしの合間に、運転席のエアコンで体を冷やす時間を作る
- 汗をかいた服の替えを持っていく。着がえるだけで午後の体が軽くなる
- 首を冷やすタオルや、風を通す作業着を使う
- めまいや吐き気が出たら作業を止めて、すぐ会社に連絡する
最後の1つはとくに守ってください。時間指定より体のほうが大事です。真夏の作業で命の危険を感じた、熱中症寸前だったという声もありました。
「実際に働いてみると積み込み前のピッキングの重要性や想像以上に重たい荷物の手積み・手降ろし、夏の暑い時期の体力面、勤務時間の長さなど最初に想像していた仕事内容とは全く違いました。」
夏の入社は、仕事に慣れていないうえに暑さが重なります。最初の1か月は無理に急がず、先輩の休み方をまねするのが近道です。
関連記事未経験から始めた人がいちばんきつかったこと→夏がきつくない職場を求人で見分ける
夏のつらさは、車・荷物・時間の3つで差が出ます。入る前に確かめられることばかりです。
ルート配送の経験者からは、真夏の運転席まわりはかなり熱くなるので、エアコンがついているかを先に知っておいてほしいという声がありました。
- 車のエアコンはきちんと効くか。古い車を使い回していないか
- 待機中にエンジンをかけたままでよいか
- 手で積み下ろしする量と、荷物を転がす台車や荷台の昇降機があるか
- 1日の配達先の数と、時間指定の多さ
- 夏場に休憩を取る決まりや、飲み物の支給があるか
- 雨や雪の日に配達を遅らせる判断を、だれがするか
天候のつらさを書いた34人に「求人で確認すべきこと」を聞くと、21人が拘束時間や休みを挙げました。給料は17人、手積みや荷物は15人です。
拘束時間と荷物の扱いを聞いておけば、夏のきつさもかなり読めます。暑い中で外にいる長さは、この2つでほぼ決まるからです。
「冬季の配送時の事故が起きたときの対応や、ホワイトアウトや路面凍結による配送時間のズレがあった場合の対応策等を上司に確認したら良いと思う」
雪の多い地域なら、天気で遅れたときの扱いも聞いておきましょう。遅れを責められる会社かどうかで、冬の気持ちの重さが変わります。
関連記事ルート配送ドライバー31人の体験談を読む→夏のドライバーに向いている人・向いていない人
暑さがあっても続けている人には、共通点があります。
- 汗をかく仕事が苦にならず、体を動かすのが好きな人
- 水分補給や休み方を、自分で工夫できる人
- 暑い日に休むタイミングを、自分から言い出せる人
- 暑さで体調をくずしやすい人
- 荷下ろしの多い仕事しか選べない状況の人
- 夏も冬もずっと涼しい部屋で働きたい人
暑さに弱いなら、車内にいる時間が長い仕事を選びましょう。送迎やタクシーのように人を乗せる仕事は、夏の外作業がぐっと減ります。
日中だけ働きたい人には、送迎の仕事も向いています。荷物を運ぶ仕事に比べて月収は職種で差があるので、給料もあわせて見ておきましょう。
関連記事職種別の月収はいくら?ドライバーの給料を比べる→ドライバーの夏についてよくある質問
ドライバーの夏は、どれくらいの人がきついと感じていますか?
経験者130人中12人が夏の暑さのつらさを書いていました。雨や雪も合わせると34人です。
トラックの運転席は夏でも涼しいですか?
エアコンが効いていれば涼しいです。夏の暑さを書いた12人中10人は、荷下ろしや乗り降りなど車の外の話でした。
夏がいちばんきつい職種はどれですか?
夏の暑さを書いたのはトラック6人・ルート配送5人・軽貨物1人です。送迎やタクシーで書いた人はいませんでした。
女性は夏のドライバーの仕事を避けたほうがいいですか?
天候のつらさを書いた人の割合は女性も男性も26%で同じでした。性別より、荷下ろしの量で選ぶほうが確かです。
夏の暑さが理由で辞める人は多いですか?
天候のつらさを書いた34人の後悔ありは41%で、それ以外の48%より少なめでした。人数が少ないので目安ですが、暑さだけが理由で後悔する人が多いわけではありません。
雨や雪の日のほうがきついという人もいますか?
います。天候の声では雪と寒さが13人、雨と台風が11人で、夏の12人と同じくらいでした。雪道は事故の怖さ、雨は荷物を濡らさない手間の話が中心です。
軽バンの軽貨物でも夏はきついですか?
軽貨物で夏の暑さを書いたのは9人中1人でした。ただ、住宅街での待機でエアコンを使いにくいという声があります。配達先が多い仕事なので、乗り降りの暑さも覚悟しておきましょう。
夏に入社しても大丈夫ですか?
大丈夫ですが、慣れない作業と暑さが重なります。最初の1か月は水分と休憩をこまめにとり、無理に急がないようにしましょう。
ドライバーの夏のきつさは車を降りる時間で決まる
- 経験者130人中34人が、暑さ・雨・雪など天候のつらさを書いていました
- 夏の暑さを書いた12人中10人は、荷下ろし・手積み・乗り降りの話でした
- 天候のつらさは荷物を運ぶ仕事に多く、送迎とタクシーでは0人です
- 天候を書いた人の後悔は41%で、それ以外より少なめでした
- 車のエアコン・荷物の扱い方・配達先の数を、入る前に聞いておきましょう
夏がこわいなら、車を降りて作業する時間が短い仕事を選べば大丈夫です。暑さ以外のきつさはドライバーの仕事はきつい?のページで職種ごとに比べられます。