女性ドライバーはきつい?経験者42人のうちきつかったのは36%だった
まとめドライバーの仕事はきつい? 全体のデータ→女性ドライバーで「きつかった」と答えたのは42人中15人(36%)で、男性の49%より少なめでした。
ドライバーの経験がある女性42人に、仕事のきつさを聞きました。40人は未経験から始めた人です。
つらかったのは体力より事故の不安でした。重い荷物と長い勤務時間が重なると、きつさは一気に増えます。
- 女性がきつかった割合
- いちばんつらかったのは事故の不安
- 重い荷物と手積み
- 勤務時間で変わるきつさ
- 職種と働き方で変わるきつさ
- 求人選びで確かめること
女性ドライバーがきついと答えたのは36%
女性42人のうち、仕事がきつかったと答えたのは15人(36%)です。男性は88人中43人(49%)でした。
男女別「きつかった」の割合
女性42人と男性88人で、回答した130人全員です。
女性42人のきつさ
いちばん多いのは普通(38%)です。
いちばん多いのは「普通」で、女性だから特別きついという結果ではありません。ただし楽だった人ばかりでもなく、3人に1人はきつさを感じています。
正社員どうしで比べると、きつかったのは女性13人中6人(46%)と男性55人中26人(47%)でほぼ同じです。女性の半分は短い時間のパートなので、全体で見ると低く出ています。
つまり、性別よりも働き方の選び方で差がついています。どんな働き方だときつくなるのかを、このあと順に見ていきます。
女性がいちばんつらかったのは事故の不安
女性42人の「一番きつかったこと」を分けると、事故・眠気の不安が14人でいちばん多くなりました。
女性が一番きつかったこと(42人中)
人数は事故・眠気の不安が14人で、重い荷物は11人でした。暑さ寒さは8人、時間の焦りは7人です。
ひとりの人が2つ以上を書いていることもあるので、割合を足すと100%をこえます。男性の1位は長い拘束時間でした。
「事故の不安は大きかったです。」
運転に慣れるまでは、だれでも事故がこわいものです。最初は狭い道や大きな車が少ない仕事を選ぶと、不安が小さくなります。
車の大きさは、求人を見るときに必ず確かめましょう。女性の回答で多かったのは普通車と軽バンでした。
事故の不安を小さくする始め方
不安が強いのは、道も車にも慣れていない最初の数か月です。横に先輩が乗って教えてくれる研修が何日あるかで、その時期の重さが変わります。
時間指定に追われると、焦って運転が雑になります。1日に回る件数と、遅れたときの決まりを先に聞いておくと気持ちに余裕が出ます。
車の傷や事故の修理代をだれが払うかも、会社によって違います。ここを知らずに入ると、小さなこすりでも毎日の不安が大きくなります。
重い荷物と手積みのきつさは仕事で大きく違う
重い荷物や手積みを一番きつかったことに書いた女性は11人でした。事故の不安に次いで2番目です。
「重いものを大量に一人で運ぶのでこの葬祭場への納品は苦痛でした。」
「重い荷物を乗せるときです。」
一方で荷物が軽い仕事や、積みこみを別の人がする職場もあります。同じ職種でも、荷物の重さは会社と取引先で変わります。
手積みは、荷物を台車やフォークリフトを使わずに手で積むことです。求人に「手積みなし」とあるかで、体の負担はかなり違います。
「作業員が別にいたので女性でも大変ではなかった。」
女性は勤務時間10時間をこえるときつい人が急に増える
1日10時間以上働いた女性は9人で、7人がきつかったと答えました。8時間未満の27人では5人だけです。
女性の1日の勤務時間別「きつかった」の割合
「きつかった」がいちばん多いのは10〜12時間(83%)です。低い6〜8時間(8%)とは75ポイントちがいます。
人数は6時間未満15人・6〜8時間12人・8〜10時間4人・10時間以上9人です。日によって違った2人を足すと42人になります。
女性のきつさは、体力より勤務時間の長さで決まっていました。短い時間で始めれば、きつさはかなり減らせます。
女性の15人は6時間未満の働き方で、いちばん多いグループでした。この15人にもきつかった人は4人いますが、10時間以上とは大きな差があります。
拘束時間は、出社してから帰るまでの休憩も含めた時間のこと。運転している時間より長くなるので、求人の勤務時間と合わせて見ておきましょう。
「働き方も午前と午後に分かれていたので、小さな子供が居ても働ける環境でした。」
女性に多い職種別のきつさ
女性が多かった職種は宅配・ルート配送・食品配送・送迎です。きつかった割合が高いのは宅配の9人中4人でした。
女性の職種別「きつかった」 の割合(4人以上の職種)
宅配ドライバーは44%が「きつかった」と答えていて、グループの中でいちばん高い数字です。ルート配送ドライバーは12%なので32ポイントの開きです。
グラフの6職種で39人です。残りの3人は軽貨物とタクシーで、人数が少ないので外しました。
ルート配送は8人中1人、送迎は5人中1人だけでした。回る先が決まっている仕事ほど、道と時間の焦りが少なくてすみます。
「帰りの時、荷物がいくつもあったり想像以上に重くて運ぶのに苦労した」
宅配は1日に回る件数が多く、不在の家への再配達もあります。マンションの上の階まで重い箱を運ぶ声もあり、体の負担と時間の焦りが重なりやすい職種です。
食品配送は決まった店やお客さんを回る仕事が多めです。冷たい商品を時間内に届けるので、夏場と年末の忙しさを聞いておくと安心です。
送迎は人を乗せるぶん、運転の気づかいがいります。荷物の積み下ろしを手伝う場面もあるので、仕事の中身を聞いておきましょう。
関連記事送迎ドライバーはきつい?経験者の体験談とデータを見る→関連記事ルート配送の1日は?経験者31人のデータを見る→パートと正社員で女性のきつさと後悔は違う
パートの女性22人は、後悔ありが3人だけでした。正社員の13人では8人が後悔ありです。
女性の働き方別「後悔あり」の割合
きつかった人はパートが6人、正社員が6人です。残りの7人は契約社員・業務委託・副業でした。
正社員で後悔した8人のうち6人が給料のことを書いていました。長い時間働いたのに給料が見合わないと、後悔に変わります。
「きちんと仕事内容を確認したり,給料が良いところを選べば良かった」
女性の働き方別の月収(中央値)
月収を答えた正社員は9人、パートは12人です。月収を低い順に並べて、ちょうどまん中にいる人の額を出しています。
正社員で月19万円なら、時給に直して今の仕事と比べてみましょう。拘束時間が長いと割に合わなく感じやすくなります。
パートは時給で働くので、時間と給料の釣り合いが見えやすい働き方です。そのぶん月収は低めですが、合わなかったときにやめやすいのも後悔が少ない理由の1つです。
家計のために正社員で入りたい人は、最初の数か月だけでも残業の少ない会社を選ぶと安心です。慣れてから時間を延ばすほうが、体も気持ちも楽になります。
関連記事ドライバーの手取りは実際いくら?経験者の月収を見る→年代で見ると50代以上の女性はきつさが少なめ
女性を年代で分けると、50代以上の7人できつかったのは1人だけでした。30代は18人中6人、40代は11人中5人です。
女性の年代別「きつかった」の割合
20代は50%が「きつかった」と答えていて、グループの中でいちばん高い数字です。50代以上は14%なので36ポイントの開きです。
20代6人・30代18人・40代11人・50代以上7人で、合わせて42人です。どの年代も20人に届かないので、目安として見てください。
50代以上の7人のうち5人は1日6時間未満で、4人はルート配送でした。年齢より、無理のない時間と荷物を選べたかどうかが大きいようです。
「子育てをしながら働ける時間帯や、収入面、お客様との関わりなど、自分の生活に合った働き方ができたからです。」
きつかった女性の声
女性42人の「一番きつかったこと」には、事故への緊張と重い荷物が並んでいました。
声の中心は事故・眠気の不安と手積み・重い荷物。どちらも会社しだいで大きく変わります。
経験者の声から学べること
- 運行の組み方と、仮眠や休憩が取れるかを聞く
- 手積み・手降ろしがあるか、カゴ台車かを確かめる
- 車両のエアコンと、繁忙期の人の増やし方を聞く
きつさの多くは勤務時間と荷物の量で決まります。入る前に1日の流れを聞いておけば、多くは避けられます。
女性ドライバーが続けられた理由はひとりの気楽さ
良かったことに「ひとりで働ける気楽さ」を書いた女性は23人で、半分をこえました。
「一人での仕事は気楽で、会社の人との関わりが深すぎないのが良かったです。」
「一人で気楽にできるのでよかったし、子供も連れてできるのがよかったです。」
「子育て中でも家庭と両立できる働き方ができ、収入面でも助かりました。」
職場の人間関係に疲れた人ほど、ドライバーの働き方は合いやすいです。運転が好きな人は、移動そのものを楽しんでいました。
家庭と両立しやすい働き方
子どもがいる女性が選んでいたのは、午前だけ・午後だけのように時間が区切られた仕事です。学校の時間に合わせて働けるので、家のことと重なりにくくなります。
業務委託は、会社に雇われずに配達の仕事を請け負い、件数に応じて報酬をもらう働き方です。
業務委託で自分の車を使う人の中には、子どもを連れて回れた人もいました。時間の自由はききますが、ガソリン代などの経費は自分持ちです。手元に残る額で考えましょう。
どの働き方でも、急に休むときの代わりがいるかは大事です。子どもの病気は待ってくれないので、休みやすさは給料と同じくらい先に確かめておきたいところです。
関連記事未経験から始めた人はどれくらい続いた?体験談を見る→男性が多い職場で女性が感じたこと
職場はまだ男性が多めです。力の差を感じた場面や、いやな思いをした場面を書いた女性もいました。
「男性と比べると力がない分、2階への配達や、台車の使えない場面では肉体的に大変である場面は多かった。」
「男性に嫌な絡まれ方をしたこともあったが、同僚の女性職員が庇ってくれたりした。」
どちらの人も、仕事そのものは続けられています。女性が働いている職場かどうかは、面接や見学で見ておくと安心です。
台車が使えるか、2階への配達がどれくらいあるかも、力の差が出やすいところです。ここは求人票に出にくいので、面接で聞いておきましょう。
ドライバーに向いている女性・向いていない女性
向き不向きは体力より、ひとりの時間と運転の緊張をどう感じるかで分かれます。
- ひとりで黙々と働くのが気楽
- 運転が好きで、知らない道を覚えるのも苦にならない
- 子どもの予定に合わせて短い時間で働きたい
- 運転に自信がなく、毎日の運転が不安
- 重い荷物を何度も運ぶのがつらい
- 1日10時間以上の勤務が続く
「運転が得意じゃないことに途中で気がついて、事故をしないかなど毎日不安になりしんどかったです。」
運転が不安なら、いきなり正社員ではなく短い時間のパートで試すのも手です。
女性がドライバーの求人選びで確かめること
女性42人が確かめるべきと書いたのは、給料が17人でいちばん多く、拘束時間と事故の対応が15人ずつでした。
「子供がいる場合は特に、急な欠勤が可能なのかを確認した方がいいと思う。」
「また、可能なら倉庫や車庫の様子も見学してください。」
帰れる時間・荷物の重さ・急な休みの3つは、面接で聞いておきましょう。
見学ができるなら、朝の積みこみの時間に行くのがおすすめです。荷物の量や台車の有無、女性がどれくらい働いているかが一度にわかります。
聞きにくいことは紙に書いて持っていくと、その場で忘れません。下の質問はそのまま使えるので、コピーしてメモに残しておいてください。
面接で聞く質問
朝は何時に出て、ふだんは何時ごろに終わりますか。
1つの荷物はどれくらいの重さですか。積みこみはドライバーがしますか。
使う車は軽バンですか、トラックですか。
子どもの急な病気で休むとき、代わりの人はいますか。
事故があったとき、修理代を自分で払うことはありますか。
女性ドライバーのきつさによくある質問
女性ドライバーはきついですか?
経験のある女性42人のうち、きつかったと答えたのは15人(36%)でした。男性の49%より少なく、いちばん多い答えは「普通」です。
女性ドライバーがいちばんつらいことは何ですか?
女性42人では事故・眠気の不安が14人でいちばん多く、重い荷物と手積みが11人で続きました。
女性でも重い荷物を運べますか?
職場によります。重い荷物がつらかったという声がある一方で、積みこみを別の人がする職場では大変ではなかったという声もありました。
子育て中の女性でもドライバーはできますか?
女性42人のうち15人は1日6時間未満で働いていました。午前と午後に分かれた勤務で、小さな子どもがいても働けたという声があります。
女性はパートと正社員のどちらがいいですか?
女性のパート22人で後悔ありは3人、正社員13人では8人でした。まずは短い時間のパートで試す人が多くいます。
未経験の女性でもドライバーになれますか?
女性42人のうち40人は未経験から始めた人です。普通車や軽バンの仕事なら、普通免許で始められます。
女性ドライバーのきつさは時間と荷物で選べば減らせる
- 女性42人できつかったのは36%。男性は49%
- 女性がいちばんつらかったのは事故の不安、次が重い荷物
- 10時間以上働いた9人は7人がきつかった。8時間未満は27人中5人
- パートの後悔ありは22人中3人、正社員は13人中8人
- 半分をこえる女性が、ひとりで働ける気楽さを良かったことに書いた
女性だからきついのではなく、長い時間と重い荷物がきついのです。そこを避けて選べば、ドライバーは続けやすい仕事です。
ほかの人がどこできつさを感じたかは、ドライバーの仕事のきつさ全体のデータでも見られます。
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