大型免許の補助金は個人なら最大10万円!給付金の条件と会社負担で取る道
大型免許の補助金で、個人がいちばん使いやすいのは教育訓練給付金です。対象の講座なら払った額の20%が戻り、上限は10万円です。
大型の費用は普通免許から40万円台の半ばかかります。補助金の名前で探すと、県やトラック協会の制度も出てきます。ただ、その多くはお金を受け取るのが会社です。
個人で取るなら給付金、もっと減らしたいなら会社負担の求人と組み合わせるのが近道です。
- 個人で戻る額は最大10万円
- 個人の制度と会社の制度のちがい
- 給付金を受けられる人の条件
- 申請の順番と期限
- 会社負担で取った経験者の声
- 取ったあとの月収
送迎のハイエースや軽バンの配送なら、AT限定の普通免許のままで働けます。大型免許が要るのは10tトラックやダンプなど、車両総重量11t以上の車です。
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大型免許の補助金は個人なら給付金で最大10万円
個人で申し込める大型免許の補助は、雇用保険の教育訓練給付金です。教習所の講座の多くは一般教育訓練にあたり、費用の20%で上限10万円が戻ります。
教育訓練給付金の給付率と上限(厚生労働省・ハローワークのページ(2026年10月26日に確認))
| 給付金の種類 | 戻る割合 | 上限 |
|---|---|---|
| 一般教育訓練給付金 | 20% | 10万円 |
| 特定一般教育訓練給付金 | 40% | 20万円 |
| 特定一般で資格を取り1年以内に就職 | 50% | 25万円 |
特定一般は、講座ごとに国の指定を受けたものだけが対象です。教習所の案内にどちらの講座か書いてあるので、申し込む前に見ておきます。
45万円の講座で一般の20%なら9万円が戻る計算です。全額が出る制度ではないので、残りの30万円台は自分で用意する前提で考えます。
埼玉とだの給付金講座で戻る額
埼玉とだの料金表では、中型からの大型の給付金講座が262,500円でした。戻る見込みは47,960円で、自分で払う額は214,540円です。
47,960円は262,500円の20%より少ない額です。給付金は講座の中で対象になる費用だけで計算するので、案内の見込み額で見ておきます。
給付金講座の値段は、ふつうのプラン(259,600円)より少し高めでした。差は3千円ほどなので、それでも給付金を使うほうが得になります。
どちらの講座かを見分ける方法
国の教育訓練講座検索システムで、教習所の名前か地域から講座を探せます。講座ごとに一般か特定一般かと、指定の番号が出てきます。
同じ教習所でも、普通MTからの大型は対象で中型からは対象外という分け方があります。自分の免許の段の講座が載っているかまで見ておくと、申し込んでから慌てずにすみます。
持っている免許で給付金の戻る額は5万 〜10万円
戻る額は講座の値段で決まるので、今の免許の段で変わります。中型からなら5万円台、普通免許からなら9万円前後が目安です。
免許の段ごとの大型の費用と戻る額の目安(小田原・東京多摩の料金表・2026年10月23日に確認)
| 持っている免許 | 大型の費用(2校) | 20%の目安 |
|---|---|---|
| 中型 | 270,600〜273,900円 | 約5.4万円 |
| 中型8t限定(MT) | 330,000〜339,900円 | 約6.7万円 |
| 準中型 | 359,700〜372,900円 | 約7.3万円 |
| 普通(MT) | 433,400〜452,100円 | 約8.8万円 |
| 普通(AT限定) | 473,000〜496,100円 | 約9.7万円 |
費用は小田原と東京多摩のふつうのプランの額で、20%はその間の真ん中で計算しました。給付金の講座は値段が少し変わるので、目安として見てください。
AT限定の普通免許からでも、上限の10万円には届きません。どの段から取っても、戻るのは費用の2割で残りの8割は自分の負担です。
AT限定の人は段を分けると負担が軽い
AT限定の普通免許から大型までは50万円近くかかります。警察庁の案内では、2026年4月1日から準中型と中型にもAT限定ができました。ATの2tで働きながら進む道もあります。
最初の段で給付金を使い、次の段は会社の支援で取る人もいます。給付金は3年あけないと2回目が使えないので、どの段で使うかを先に決めておきます。
関連記事AT限定でトラックは何トンまで?新しい制度を見る→個人で使える補助と会社が受け取る補助は分かれる
大型免許の補助は、申し込む人で2つに分かれます。個人で使えるのは給付金と職業訓練で、県やトラック協会の助成は会社が申請する形がほとんどです。
大型免許の費用を減らす制度の分かれ方
| 制度 | 申し込む人 | 戻る先 |
|---|---|---|
| 一般・特定一般教育訓練給付金 | 本人 | 本人の口座 |
| ハローワークの職業訓練(ハロートレーニング) | 仕事を探している本人 | 受講料が無料の訓練がある |
| 県の免許取得の奨励金 | 運送会社 | 会社 |
| トラック協会の助成 | 協会に入っている会社 | 会社 |
| 会社の免許取得支援 | 会社が決める | 教習所へ会社が払う |
会社が受け取る制度は、個人で教習所に通っても使えません。ただ、その制度がある会社に入れば費用を会社が持ってくれることが多くなります。
「県の補助金がある」と見かけたら、受け取るのが本人か会社かを先に見分けます。
ハローワークの職業訓練で取る道
仕事を探している人向けに、大型免許を取れる職業訓練を出している地域があります。受講料が無料の訓練もあり、条件が合えば給付金より負担は小さくなります。
募集は地域と時期でかぎられます。今の仕事を辞めたあとに取りたい人は、住んでいる地域のハローワークの訓練の一覧に大型があるかを見ておきます。
給付金を受けられるのは雇用保険1年以上の人から
初めて給付金を使う人は、雇用保険に入っていた期間が1年以上あれば対象です。2回目からは3年以上が要ります。
- 受講を始める日に、雇用保険の加入期間が1年以上(初めての人)。2回目からは3年以上。
- 会社を辞めた人は、辞めた日から受講を始める日まで1年以内。
- 受講を始める日の前日から3年以内に給付金をもらっていない。
- 特定一般は訓練前のキャリアコンサルティングを受け、受講の2週間前までにハローワークで手続き。
派遣やアルバイトでも、雇用保険に入っていれば加入期間に数えられます。給与明細に雇用保険料が引かれているかを見ると、自分が入っているかがわかります。
会社を辞めて1年をこえると対象から外れます。転職を考えている人は、辞める前か辞めてすぐに教習を始めるのが得です。
工場の派遣やパートの人も使える
雇用保険は、週20時間以上で31日以上働く見込みがあれば入る決まりです。工場の派遣で1年以上続けている人なら、多くは初めての給付金の条件に届きます。
扶養の中で短い時間だけ働くパートの人は、雇用保険に入っていないことがあります。その場合は給付金が使えないので、会社負担の支援がある求人を探すほうが近道です。
給付金の申請は修了の翌日から1か月以内
申請は教習を終えた翌日から1か月以内に、住んでいる所のハローワークでします。期限を過ぎると、条件を満たしていても戻りません。
- ハローワークで自分が対象かを聞く(支給要件の照会)
- 教習所に給付金の講座で申し込み、費用を払う
- 教習を受けて卒業する
- 修了の翌日から1か月以内にハローワークで申請する
- 払った額の20%(上限10万円)が口座に入る
申請には教習所が出す修了証明書と領収書を使います。自分で払った領収書がないと申請できないので、会社が払った分は給付金の対象になりません。
- 延長の教習や検定のやり直しの料金は、戻る額の計算に入らないことがある。
- ふつうのプランで申し込むと、同じ教習所でも給付金は出ない。
- 合宿でも給付金の講座を持つ教習所がある。
神奈川県の奨励金は会社に1人 15万円まで
神奈川県の令和8年度の奨励金は、従業員に大型免許を取らせた運送会社に1人15万円までを出します。受け取るのは会社で、本人は申請できません。
神奈川県 大型等運転免許取得促進奨励金(県のページ・2026年10月26日に確認)
| 取った免許 | 1人あたりの上限 |
|---|---|
| 大型(中型を持っていなかった人) | 15万円 |
| 大型(中型を持っていた人) | 12万円 |
| 中型 | 9万円 |
| けん引 | 8万円 |
| 準中型 | 5万円 |
対象は県内に本店がある運送会社などで、トラックを5台以上持っていることが条件です。申請は令和9年2月12日までで、予算に届いたところで締め切られます。
ほかの県やトラック協会にも、会社向けの似た制度があります。求人で免許取得支援と書いてある会社は、こうした制度を使って費用を出していることがあります。
いちばん負担が小さいのは会社負担で取る道
給付金は最大10万円ですが、会社負担なら費用のほとんどを出してもらえることがあります。経験者の口コミにも、会社に出してもらった声がありました。
「会社によって免許を会社負担で取らせてくれますが今自分の会社は会社負担で取らせてくれましたが、5年働いたら全額免除という内容で5年以内で辞めた場合はその分支払うとのこと。」
このルート配送の人は、会社負担で取ったかわりに5年働く約束がついていました。5年より前に辞めると、残りの分を返す決まりです。
タクシーの経験者にも、二種免許の費用を営業所が持ってくれたという人がいました。大型やけん引の求人でも同じ形の支援を見かけます。
会社負担は費用がほぼ0円になるかわりに、何年か働く約束がつくのがふつうです。
自分で取ってから転職した人もいる
「介護の専門学校に通っていたが諸事情により中退して職探しをしていた時にハイエースによるホテル配送の仕事に携わっているうちに大型経験者の話を聞いてそのまま自力で免許を取りに行きホテル配送を辞めて増トン大型のコンビニ配送にシフトしました。」
ハイエースの配送から大型のコンビニ配送に移った人は、自分のお金で大型を取っていました。先に取れば会社の約束にしばられないのが、自分で払う良さです。
会社負担で取るなら返す約束を先に聞く
会社負担でいちばんもめやすいのは、辞めたときに費用を返すかどうかです。年数と返す額の計算を、入る前に書面で見ておきます。
「免許は取らしてくれるかどうかでした方がいい、やめても資格があればいかせるので。」
長距離を走っていたこの人は、会社選びの基準に免許の支援を挙げていました。辞めても免許は手もとに残るので、支援のある会社は次の転職にも効くと考えています。
会社負担で取るときの聞き方の例
大型免許の取得支援について教えてください。費用は全額会社負担でしょうか。
何年働けば費用を返さなくてよいか、途中で辞めた場合の金額の決まりを教えてください。
教習に通う日は出勤あつかいになりますか。その日の給料は出ますか。
- 全額か一部か、上限はいくらか。
- 何年働けば返さなくてよいか。
- 返す額は年数で減っていくか。
- 教習の日の給料と交通費は出るか。
大型免許の補助金でよくある失敗は手続きの順番
補助金で損をする人の多くは、制度そのものより手続きの順番でつまずきます。申し込んだあとに対象外とわかっても、払った分は戻りません。
- 教習所に申し込んでからハローワークに聞きに行く。
- 給付金の講座ではなく、ふつうのプランで申し込む。
- 卒業してから1か月をこえて申請する。
- 会社負担で取ったあと、返す決まりを知らずに辞める。
- 県の補助金を本人が受け取れると思いこむ。
どれも、申し込む前に1回聞けば防げることばかりです。教習所の窓口とハローワークの両方で、使える制度を先に聞いておきましょう。
給付金と会社負担はいっしょに使えるか
給付金は、本人が自分で払った講座の費用に対して出ます。会社が教習所へ全額を払った場合は、本人の領収書がないので給付金は出ません。
会社の支援が「入社後に一部を手当で返す」形なら、まず自分で払うことになります。この形のときは、給付金の講座で払えないかを会社に聞いておくと両方を生かせることがあります。
ほかの県の制度を探すときの見方
県の奨励金は、名前に「運転免許取得」「担い手確保」などが入ることが多い制度です。年度ごとに予算が組まれ、受付が早く終わる年もあります。
トラック協会の助成も県ごとに中身がちがいます。どちらも会社の申請なので、求人を見るときに免許取得支援の有無を条件に入れるのが、個人にとってのいちばんの使い方です。
大型免許を持つ正社員の月収は32.5万円
ドラリアルの調査で免許を答えた76人のうち、大型免許を持つ人は12人でした。そのうち正社員は10人で、全員が月収を金額で答えています。中央値は32.5万円です。
中央値は、月収を低い方から並べてちょうど真ん中に来る人の額です。極端に高い人や低い人に引っぱられにくい見方です。
持っている免許の段で分けた人数
いちばん多いのは普通免許だけの35人で、中型が22人、準中型が7人でした。準中型の正社員は4人と少ないので、下の2つのグラフからは外しています。
正社員の月収の中央値(金額で答えた人)
金額で答えた正社員は、大型10人・中型13人・普通だけ12人です。普通だけの人より大型の人が月に13.0万円ほど高い結果でした。
月収には手取りで答えた人と額面で答えた人が混ざっています。大型の人は長い時間を走る仕事も多いので、差は免許だけのせいではありません。
差には働く時間や会社のちがいも入るので、少なめに半分の月6万円ほどを免許の分と見てみます。それでも自分で払う30万円台は、1年かからずに取り戻せる目安です。
10人と12人の比べなので、額ははっきりした答えではありません。年収を下げたくない人は、応募する会社の10tの給与例で確かめるのが確実です。
免許の段ごとの後悔あり(ある・少しある)の割合
後悔ありは大型12人中4人、普通だけの35人では半分ほどでした。大型の12人は人数が少ないので、目安として見てください。
大型で月収が上がるまでの順番
免許を取っただけでは月収は変わりません。10tの仕事に就いてはじめて、上の差が自分の給料に出てきます。
未経験の人は、2tや4tで1〜2年ほど慣れてから大型に進む人が多くいます。その間に会社の支援がある職場を選べば、補助金を待たずに上の段へ進めます。
関連記事大型トラックはきつい?乗った経験者の声→よくある質問
大型免許の補助金は個人でも使えますか?
使えます。雇用保険の教育訓練給付金なら、対象の講座で払った額の20%(上限10万円)が本人に戻ります。
大型免許の費用は全額補助されますか?
給付金だけでは全額になりません。全額に近い形になるのは、会社が費用を持つ免許取得支援です。
雇用保険に入っていないと給付金は使えませんか?
使えません。初めての人でも、雇用保険に入っていた期間が1年以上要ります。
会社を辞めたあとでも給付金は使えますか?
辞めた日から受講を始める日まで1年以内なら使えます。1年をこえると対象から外れます。
県やトラック協会の補助金は個人で申請できますか?
多くは運送会社が申請する制度です。神奈川県の奨励金も、受け取るのは従業員に免許を取らせた会社です。
会社負担で取って途中で辞めるとどうなりますか?
決まった年数より前に辞めると、残りの費用を返す約束がつくことが多くあります。経験者には5年で全額免除という会社の例がありました。
給付金の申請はいつまでですか?
教習を終えた翌日から1か月以内に、住んでいる所のハローワークで申請します。
派遣社員でも給付金は使えますか?
雇用保険に入っていれば使えます。給与明細で雇用保険料が引かれているかを見るとわかります。
大型免許の給付金はいくら戻りますか?
一般の講座なら費用の20%です。中型からで5万円台、普通免許からで9万円前後が目安になります。
中型免許や二種免許でも給付金は使えますか?
教習所が給付金の講座を持っていれば使えます。中型や大型二種の講座を指定している教習所もあります。
大型免許の補助金は給付金と会社負担を組み合わせて使う
個人で使える大型免許の補助は、給付金の最大10万円が中心です。もっと減らすなら、会社負担の求人を選んで返す約束まで確かめるのが近道です。
- 個人で使えるのは教育訓練給付金で、20%・上限10万円が戻る。
- 初めての人は雇用保険1年以上、申請は修了の翌日から1か月以内。
- 県やトラック協会の補助は会社が受け取る形が多い。
- 会社負担は費用がほぼ0円になるかわりに、働く年数の約束がつく。
- 大型免許を持つ正社員10人の月収の中央値は32.5万円。
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