大型トラック運転手はきつい?乗った6人のきつさは33%でも後悔67%
大型トラックやトレーラーに乗った経験者6人のうち、仕事がきつかったと答えたのは2人(33%)でした。車両を答えた76人全体の42%より低めです。
その一方で後悔ありは4人(67%)と、車両の中でいちばん多く出ました。大型のつらさは体より長い時間と休みの少なさで、後悔した人は会社選びを挙げています。
- 大型に乗った6人のきつさ
- きつさは少なめでも後悔が多い理由
- 長い時間と休みの少なさ
- 手積みかフォークかで変わる体の負担
- 大型の月収と車両別の比べ
- 大型免許の取り方
- 続けた理由
- 求人で確かめること
目次
大型トラック運転手はきつい?乗った6人 の33%がきつかった
大型とトレーラーに乗った6人のうち、きつかったと答えたのは2人でした。かなりきつかった人が1人、ややきつかった人が1人です。
大型・トレーラーに乗った6人のきつさ
残りの4人は普通が2人・やや楽が2人でした。6人だと1人ちがうだけで割合が17%動くので、数字は目安として読んでください。
6人は全員が男性の正社員で、5人が大型(10t)・1人がトレーラーです。10tとは荷物を10tほど積める大きなトラックのことで、トレーラーは荷台を後ろに引いて走る車をさします。
仕事は近距離トラック2人・中距離2人・長距離1人・ルート配送1人でした。年代は30代1人・40代3人・50代2人で、5年以上続けた人が4人います。
「やってみると案外しんどくないと思います。」
この人は中距離の40代で、ドライバーの経験がないところから大型に乗りました。きつさは普通と答え、荷物の積み降ろしはほとんどフォークリフトだったそうです。
大型の6人は男性の正社員だけで、長い時間の仕事が中心です。日中の短い時間で働きたい人は、パートで配送をした人の声のほうが自分に近い話が見つかります。
関連記事配送バイトのきつさとパート33人の声→大型はきつさが少なめでも後悔は67%で車両の中で最多
車両別に並べると大型のきつかった割合は2tより低く、後悔ありはどの車より高く出ました。後悔ありは5段階の答えで「ある」と「少しある」を足した人数です。
車両別「きつかった」の割合
車両別「後悔あり」の割合
大型の6人の後悔は、ある2人・少しある2人・どちらともいえない2人です。後悔が「ない」と答えた人は6人の中にいませんでした。
きつさと後悔がずれるのは、後悔の中身が体のつらさではないからです。後悔した4人のうち2人が会社選びを挙げ、1人は拘束の長さを書いています。残る1人は、近距離ではなく遠くを走る仕事をしたかったという後悔でした。
関連記事4tに乗った11人のきつさと後悔→大型のつらさは長い時間と休みの少なさ
6人のうち4人が、つらさに長い時間か休みの少なさを挙げていました。いちばんきつかったことや想像とのちがいに書かれた中身を、4つに分けています。
大型の6人 が書いたつらさ(6人 を100%として)
1人が2つ以上に当たることがあり、足すと10人になります。どれにも当たらない人はいません。
長い時間を挙げた4人は、全員が1日10時間以上の人でした。ルート配送の1人は1日16〜20時間の日が続き、最長で23時間働いたと書いています。
拘束時間とは会社に入ってから帰るまでの、休憩も入れた全部の時間です。大型は遠くまで走るぶん、この時間が長くなりやすい車です。
1日10時間以上の4人では2人がきつかったと答え、10時間未満の2人はどちらもきつくありませんでした。人数が少ないので、時間が長いほどきつさが出やすいという目安として見てください。
休みの少なさを挙げた中距離の2人は、どちらも1日12時間以上の人でした。帰ってから寝るまでの時間が短く、趣味の時間が取りづらいとも書いています。
2024年4月からは、トラックの運転手の拘束時間に新しい上限ができました。1日の拘束は原則13時間までで、次の仕事までは続けて11時間以上休むのが基本です。休みが9時間を下回ってはいけない決まりもあります。
決まりができても、守れているかは会社によって差があります。面接で1日の拘束と休息の時間を数字で聞くと、その会社の組み方が見えてきます。
関連記事勤務時間とドライバーのきつさ→大型の体の負担は手積みかフォークかで分かれる
荷物を手で積むか、フォークリフトで積むかで体のきつさは大きく変わります。6人のうち2人が、手積みやバラ積みをつらさに挙げていました。
「10tトラックに手積み手降ろしで1日4回違う場所に降ろしに行くというのが月に数回ありそれがきつかった」
手積み手降ろしとは、段ボールなどの荷物を人の手で1つずつ積んで降ろす作業です。10tの荷台を手で埋めると、運転よりそちらで体力を使います。
「私が働いていた運送会社は、バラ積みが基本だったので、体力的にとてもきつかった。」
バラ積みは荷物を台に載せず、荷台にじかに1つずつ積む形のことです。パレット(荷物を載せる台)ごとフォークで積む会社なら、体の負担はぐっと小さくなります。カゴ台車(車輪の付いたカゴ)で荷物を運び入れる会社も、手で1つずつ積むより楽です。
体のつらさでは、腰と眠気を挙げた人もいました。近距離の30代は毎日の運転で腰が痛み、座っているのがつらくなったそうです。
関連記事手積み手降ろしのきつさと経験者の声→大型の月収は37.5万円 で車両の中でいちばん高い
大型とトレーラーの6人の月収は、まんなかで月37.5万円でした。6人を額の順に並べたときの真ん中の額で、答えには手取りと額面の両方が入っています。
車両別の月収(金額で答えた人のまんなか)
棒は額が高い車から順に並べています。6人の額は25万〜40万円で、40万円の人が3人いました。
全職種の正社員で金額を答えた39人のまんなかは月26.0万円です。大型の6人はそれより10万円ほど高いものの、6人とも正社員で長く走る人が多いことも効いています。
37.5万円を12か月にすると年450万円ほどで、賞与は入っていません。
6人の答えには手取りと額面が混ざっています。額面の答えなら手取りはおよそ8割なので、今の手取りと比べるときは少し低めに見てください。
40万円の3人は、1日12時間以上が2人と8〜10時間が1人でした。8〜10時間のトレーラーの人は近距離で、手積みの日がつらかったと書いています。
一方で25万円の人は1日6〜8時間の近距離でした。大型の高い額は、長い時間や重い作業とセットになりやすいと考えておくと、求人の額を見たときに迷いにくくなります。
今の年収を下げたくない人は、賞与と手当まで足した年の額で比べてください。時間あたりで見ると、40万円でも1日12時間・月22日なら1時間1,515円ほどです。
関連記事大型ドライバーの月収をくわしく見る→大型トラックに乗るには大型免許が要る
車両総重量11t以上の大型トラックには、大型免許が要ります。6人は全員が大型免許を持ち、トレーラーの人はけん引免許も取っていました。
車両総重量とは、車体に荷物と乗る人の重さまで足した数字です。10tの荷物を積むトラックは車体だけでも10t近くあるので、積むと20t前後になります。
- 今の普通免許は車両総重量3.5t未満まで
- 中型免許は車両総重量11t未満まで
- 大型免許は車両総重量11t以上
- 大型免許は原則21歳以上で普通免許などを取って3年以上
大型免許にはAT限定がないので、教習ではMTの大きな車を練習します。AT限定の普通免許の人も、教習所に通えば大型免許を取れます。
免許の費用を会社が出す求人もあるので、自分で払う前に面接で聞いてみてください。
6人のうち3人は、ドライバーの経験がまったくないところから大型に乗っていました。最初は2tや4tで慣れてから大型へ移る人が多くいます。
関連記事免許ごとのドライバーの月収→大型で後悔した4人 は会社選びと拘束を挙げた
後悔ありの4人のうち2人は、会社をもっと選べばよかったと書いています。4人とも3年以上続けた人で、すぐ辞めた人ではありません。
ルート配送の40代は、運送会社によっては楽なところもあると書き、何社か比べて選ぶよう勧めていました。中距離の40代も、会社選びと収入面は後悔しないように選びたいと書いています。
50代の長距離の人は、拘束がきつく自由がなさすぎたことを後悔に挙げました。同じ大型でも、会社の運行の組み方で1日の長さは大きく変わります。
運行の組み方とは、どの荷物をどの順でいつまでに運ぶかという1日の予定のことです。予定を組む会社しだいで、休みの取りやすさも変わります。
「会社選びと収入面はぜったい、後悔ないようにえらびたいですよね。」
この人は月40万円をもらい、きつさは「やや楽」と答えています。給料が高く体が楽でも、会社の条件に不満が残れば後悔は出るという例です。
後悔が「どちらともいえない」の2人は、近距離の30代と中距離の40代でした。2人とも労働時間や荷物の積み方を入る前に聞いておくよう勧めていました。
関連記事トラック運転手で後悔した人としなかった人→大型の6人 の半分は未経験から乗っていた
6人のうち3人は、ドライバーの仕事をまったくしたことがないところから始めていました。ほかの3人は、運転が好きで仕事としては初めてだった人が2人と、配送に近い仕事をしていた人が1人です。
大型の6人の始め方
まったくの未経験から入った3人のきつさは、ややきつかった1人・普通2人でした。最初の経験がなくても、大型だから続かないとは限りません。
未経験の3人のうち2人は、5年以上続けています。もう1人は1〜3年の近距離の人で、腰の痛みと眠気をつらさに挙げていました。
経験がない人が大型の会社を選ぶときは、最初に先輩の横に乗って覚える期間があるかを聞いておきたいところです。長距離の50代は、免許を取らせてくれる会社を選ぶよう勧めていました。
大型免許は会社を辞めても残る資格です。免許の費用を会社に出してもらえれば、次の仕事でもそのまま強みになります。
関連記事未経験から始めた人のきつさと月収→それでも大型を続けた理由は一人の気楽さと収入
6人のうち4人が、良かったことに一人で働ける気楽さを挙げました。収入のよさを挙げた人も3人います。
大型の6人 が書いた良かったこと(6人 を100%として)
「ドライバー業は基本1人での仕事になるので、他人に気を使わない、気疲れしないのが1番よかったです。」
この人は1日16時間をこえる日が続き、後悔も「ある」と答えています。それでも一人で動ける気楽さだけは良かったと書いていました。
「収入はよかったですし、1人で気にせず気楽に働けるのはよかったです。」
こちらは1日6〜8時間の近距離の30代です。時間が短めの大型の仕事なら、収入と気楽さの両方を取れることがわかります。
長距離の50代は、たまに届け先で感謝されることを続ける支えに挙げていました。拘束の長さを後悔していても、仕事そのものにはやりがいを見つけていた人です。
大型の6人が挙げた良かったことは、一人の気楽さと収入とやりがいの3つでした。人間関係に疲れて転職を考えている人には、気楽さは大きな魅力になります。
関連記事ドライバーは一人で気楽?66人の声→
大型の6人 が想像とちがったこと
大型に乗った6人が「想像とちがった」と書いた中身です。
声の中心は長い拘束時間・休めないと手積み・重い荷物。どちらも会社しだいで大きく変わります。
経験者の声から学べること
- 面接で1日の拘束時間と休憩の取り方を数字で聞く
- 手積み・手降ろしがあるか、カゴ台車かを確かめる
- 運行の組み方と、仮眠や休憩が取れるかを聞く
入る前の想像とずれやすいのは時間と荷物の扱いです。1日の戻りの時刻と、フォークで積めるかどうかを先に聞くと、入ってからの落差を小さくできます。
大型トラックに向いている人・向いていない人
大型が合うかは、長い時間を一人で過ごせるかと会社を比べて選べるかで分かれます。下の2つは6人の声と車両別の数字をもとにしています。
- 一人で運転する時間を気楽に感じる人
- 月の額を上げたい人
- 大型免許を取る気がある人
- 何社か比べてから会社を決められる人
- 毎日決まった時刻に家に帰りたい人
- 腰に不安があって手積みが続くとつらい人
- 休日の数をいちばんに考えたい人
- 最初に受かった会社にすぐ決めがちな人
子どもが学校にいる時間だけ働きたいなら、大型より軽バンや送迎の仕事のほうが時間を合わせやすくなります。
関連記事送迎ドライバーのきつさと口コミ→大型トラックの求人で確かめること
確かめるのは拘束時間と休日の数、それに荷物の積み方です。6人が「確かめておくべき」と書いたことも、この3つに集まっていました。
「何をメインで運ぶのか、手積み手卸があるのかは、必ず確認する方が良いですね。」
面接で使える例文
朝は何時に出て、ふだんは何時ごろ戻りますか。泊まりの運行は月に何回ありますか。
休みは月に何日ですか。お盆や年末の休みはどうなっていますか。
荷物は手で積みますか、フォークリフトで積みますか。
大型免許の費用を会社で出してもらえる制度はありますか。
ほかの会社の条件と並べて比べるのが、後悔した人の勧めていたやり方です。2〜3社の戻りの時刻と休日の数を書き出すと、ちがいが見えてきます。
関連記事ドライバーの面接で聞いておくこと→大型トラック運転手のきつさでよくある質問
大型トラック運転手はきついですか?
大型とトレーラーに乗った6人のうち2人(33%)がきつかったと答えました。車両を答えた76人全体の42%より低めです。
大型と4tではどちらがきついですか?
きつかった割合は大型の6人が33%、4tの11人が36%でほぼ同じです。後悔ありは大型が67%、4tが36%でした。
大型トラック運転手の月収はいくらですか?
大型とトレーラーの6人のまんなかで月37.5万円です。全職種の正社員39人の月26.0万円より高く出ました。
大型免許はどうすれば取れますか?
原則21歳以上で、普通免許などを取って3年以上たつと受けられます。費用を会社が出す求人もあります。
未経験でも大型に乗れますか?
6人のうち3人が、ドライバーの経験がない状態から大型に乗っていました。2tや4tで慣れてから移る人も多くいます。
大型の仕事で腰を痛めることはありますか?
6人のうち、手積みやバラ積みをつらさに挙げた人は2人でした。腰の痛みを書いた人は1人で、眠れない日が続いた人と合わせてグラフでは2人です。フォークリフトで積む会社なら体の負担は小さくなります。
2tと大型ではどちらが後悔しやすいですか?
後悔ありは2tの14人が21%、大型の6人が67%でした。大型は会社選びと拘束の長さを挙げた人が多くいます。
大型トラックは拘束時間と休日の数で会社を選ぶ
大型の6人はきつかった人が33%と少なめで、月収も37.5万円と高く出ました。それでも後悔は67%と多く、その中身は会社選びと拘束の長さでした。
つらさの中身は時間と休みと積み方で、どれも入る前に聞ける項目です。戻りの時刻と休日の数、それに積み方を何社か比べてから大型の求人に進んでください。
- 大型・トレーラーの6人のうち、きつかったのは2人(33%)
- 後悔ありは4人(67%)で車両の中でいちばん多い
- つらさは長い時間と休みの少なさが4人
- 月収はまんなか37.5万円で車両の中でいちばん高い
- 大型免許は原則21歳以上で普通免許などから3年以上
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