ドライバーは責任が重い?経験者130人中17人が書いた重さの中身
ドライバーの責任は重いと感じる人がいます。経験者130人のうち17人が、命や事故や時間を守る重さを自分の言葉で書いていました。
重さの中身でいちばん多いのは、人の命と事故の話です。ただ後悔として残りやすいのは、命より時間に追われながら安全を守る重さでした。
- 責任が重いと感じた人は何人か
- 重さの中身は命と事故と時間
- 時間の重さを書いた人ほど後悔が残る
- 重く感じやすい職種と働き方
- 重さを軽くできる職場の見分け方
- 重さがやりがいになる人
目次
ドライバーの責任が重いと書いたのは130人中17人
責任の重さを書いたのは130人中17人(13%)です。一番きつかったことや後悔、アドバイスの欄に自分から書いた人を数えています。
8人に1人ほどが、言われなくても書くほど重さを感じていました。書かなかった人が重さを感じていないとは限らないので、少なめの数と見てください。
17人の働き方は正社員10人・パート5人・業務委託1人・副業1人です。業務委託は会社に雇われず、配った数や走った分で報酬をもらう働き方のこと。
経験年数は5年以上が5人、1〜3年と3〜5年が4人ずつでした。慣れた人ほど重さが消えるわけではないことがわかります。
経験を積んでも重さは残る
17人を経験年数で見ると、半年未満が2人・半年〜1年が2人・1〜3年が4人・3〜5年が4人・5年以上が5人です。3年以上の人が9人と半分をこえます。
慣れて運転がうまくなっても、事故を起こさない緊張はなくなりません。むしろ長く走るほど、ヒヤッとした場面の数が増えていきます。
重さを消そうとするより、重さを一人で抱えない働き方を探すほうが近道です。その答えは、後の見分け方の節で書いています。
「荷物の点検や車両の点検、伝票の管理や納品先の人への対応、荷物や商品を自分の責任で安全に事故なく運ぶことが毎日の目標です。」
近距離のトラックを5年以上続けた40代の女性の声です。点検や伝票の管理まで含めて、運ぶ物すべてが自分の責任になると書いています。
責任の重さの中身は命と事故が11人 で時間が6人
17人の中身でいちばん多いのは人の命や事故を起こさない重さの11人です。決まった時間に届ける重さが6人で続き、荷物を壊さない重さを書いた人もいます。
責任の重さを書いた17人の重さの中身
17人を100%とした割合です。11人と6人を足すと17人になりますが、両方に入る人が1人いて重なりを除くと16人です。
残りの1人はどちらにも入らず、荷物の重さを書いた食品配送の女性でした。足した数がたまたま17人と同じになっただけなので、2本の棒で100%になる形ではありません。
責任の重さと言っても、半分以上は事故を起こさないことへの緊張です。心構えの話ではなく、毎日の運転のこわさとして感じています。
命と事故を起こさない重さ
11人には乗客を乗せるバスや送迎の人がいます。大きな車を走らせるトラックの人も多く、居眠りしそうになった瞬間を書いた人も目立ちました。
「タクシードライバーは人をお乗せして運転する責任を常に突きつけられる責任重大なお仕事です。」
タクシーを1〜3年続けた30代の正社員の声です。それでも後悔は「あまりない」と答え、稼げるやりがいのある仕事だと書いています。
時間を守る重さ
6人は、渋滞でも届ける時間が変わらない中で走る重さを書いています。遅れたら取引先から会社にクレームが入る、と書いた人もいました。
「時間指定に縛られながら、狭い路地を焦って運転する精神的プレッシャーも相当なものです。」
軽貨物の業務委託を半年から1年続けた30代の男性です。時間指定は、届ける時間帯をお客が決めた荷物のことです。
荷物を壊さない重さ
「衝撃に弱いものを運ぶので、小さな揺れでも緊張しました。」
食品配送の正社員を3〜5年続けた20代の女性です。運ぶ物によって、運転の気の張り方が変わります。
関連記事事故の不安は慣れで消える?経験者の声→時間の重さを書いた人ほど後悔が残る
後悔ありは、時間の重さを書いた6人のうち5人でした。命と事故の重さを書いた11人では4人で、36%にとどまります。
重さの中身別 後悔ありの割合
きつかったと答えた人も、時間の6人で4人・命と事故の11人で4人でした。6人だと1人ちがうだけで割合が17%動くので、言い切れる差ではなく目安です。
命を預かる重さは覚悟して入る人が多く、時間の重さは入ってから気づく人が多いのだと思います。時間の重さは、運転のこわさに会社や取引先からの圧が重なるつらさです。
「でも慣れてくると「今日も無事故で走り切った」という達成感が癖になります。」
近距離のトラックの正社員だった40代の男性です。事故の不安は常にあると書いたうえで、慣れると無事に走り切った日がうれしくなると続けています。
時間の重さを軽くするのは運行の組み方です。運行の組み方は、1日に回る件数や順番と休憩をどこに入れるかを会社が決めた中身のこと。
- 時間の重さを書いた6人は、後悔ありが5人
- 命と事故の重さを書いた11人は、後悔ありが4人
- 時間の重さは件数と運行の組み方で軽くできる
責任を重く感じた人はきつさも後悔も多め
17人のうち仕事を「きつかった」と答えたのは9人(53%)です。ほかの113人は43%でした。
「きつかった」と答えた人の割合
後悔ありも17人で9人(53%)と、ほかの人の45%より多めです。後悔は5段階で聞いていて、後悔ありは「ある」と「少しある」を足した人を指します。
後悔ありの割合
17人の後悔の内わけは、ある5人・少しある4人・どちらともいえない4人・あまりない2人・ない2人です。重さを感じても、半分近くは後悔ありになっていません。
17人は1人ちがうだけで割合が6%ほど動きます。重さを感じた人は、きつさも後悔も少し多めになると受け取ってください。
責任を重く感じやすいのはトラックと人を乗せる仕事
職種ごとに見ると、トラック30人のうち7人(23%)がいちばん多く書いていました。送迎9人中2人・タクシー5人中1人が続きます。
職種別 責任の重さを書いた人の割合
名前の後ろの数字は、その職種で働いた人数です。タクシーの5人・送迎の9人は人数が少ないので目安として見てください。
バスの運転手は「その他」に入っています。
重さが多いトラックは、月収も高めです。トラックの正社員25人のうち金額で答えた13人では、まんなかの額が30.0万円でした。
重さを書いた人が少ないルート配送は、正社員19人のうち金額で答えた11人で26.0万円です。パートは9人のうち金額で答えた6人で14.0万円でした。
答えには手取りと額面が混ざっていて、額面なら手取りはその8割ほどです。
大きな車で長く走る仕事と、人を乗せる仕事で重さが増えます。人を乗せる仕事の4人はバス1人・送迎2人・タクシー1人で、全員が乗客の命にふれていました。
人を乗せる仕事の4人が書いた重さ
4人のうちきつかったと答えたのは2人で、後悔ありは1人だけでした。人を乗せる重さは、覚悟して入った人には後悔になりにくいことがうかがえます。
その一方で、送迎のパートの女性は最低賃金で命を預かるのは割に合わないと書いていました。重さに見合う時給かどうかは、人を乗せる仕事を選ぶときに見ておきたい点です。
ルート配送は31人中1人と少ない
ルート配送で責任の重さを書いたのは31人中1人(3%)でした。毎日同じお店を回るので、道や届け先に慣れると気の張り方がゆるみます。
送迎を考えている人は、乗客の命を預かる重さがあることを知っておいてください。送迎9人のうち7人は、責任の重さを書いていません。
「責任をもって送り届ける、運ぶことができる方であれば向いているのではないかと思います。」
送迎のパートを3〜6ヶ月続けた20代の女性です。深夜の送迎で気持ちが削られたと書きつつ、運ぶ物が人でも荷物でも心がけは同じだと言っています。
関連記事送迎ドライバーのきつさと月収を見る→女性と1日10時間 以上の人は重さを書いた人が多い
男女では女性42人中7人(17%)、男性88人中10人(11%)でした。
男女別 責任の重さを書いた人の割合
女性の7人には、送迎や食品配送やトラックの人がいます。女性だから重さに弱いのではなく、命や壊れ物を運ぶ仕事に就いた人が多いと見ています。
1日10時間以上で働いた46人では7人(15%)が書いています。10時間未満の79人では7人(9%)でした。
1日の勤務時間別 責任の重さを書いた人の割合
日ごとに勤務時間が大きく変わった5人は、この比べから外しました。長い時間はそれだけ集中を続ける時間も長く、眠気との戦いが重さになります。
短い時間で働きたい人にとっては、10時間未満の79人のうち72人は重さを書いていないという数字が目安になります。
責任の重さを書いたドライバーの声
17人の声で多いのは、重さを感じながらも無事に終えた日の達成感の話です。重さとやりがいを一緒に書いた人が何人もいました。
「お客様から「安全運転ありがとうございました」と声をかけてもらえた時は本当に嬉しく、責任の重い仕事だからこその達成感があります。」
夜行のバスを5年以上運転した40代の男性です。乗客から安全運転のお礼を言われた時がうれしかったと書いています。
同じ人は、少しの体調不良でも強いプレッシャーがあったとも書いていました。体調を整えることまでが仕事に入るのが、人を乗せる運転です。
「長く働く中で責任感や確認する大切さも身につき、この仕事を選んで良かったと思っています。」
ルート配送のパートを5年以上続けた50代の女性です。子育てをしながら働き、後悔はないと答えています。

責任の重さを書いた人のきつかったこと
責任の重さを書いた17人が、一番きつかったこととして書いた中身です。
事故・眠気の不安の声がいちばん多く、次が時間指定・焦りでした。面接で聞けば先に手を打てる内容です。
面接で確かめたいこと
- 運行の組み方と、仮眠や休憩が取れるかを聞く
- 1日の配達件数と時間指定の多さを聞く
- 面接で1日の拘束時間と休憩の取り方を数字で聞く
責任の重さは、長い時間と眠気が重なったときにいちばん大きくなります。時間に追われない運行の組み方の会社なら、同じ仕事でも重さは軽くなります。
業務委託は事故やお金の責任も自分に返る
業務委託で働くと事故や荷物の破損の責任が会社ではなく自分に返ってくることがあります。軽貨物の業務委託を経験した人がこう書いています。
「特に業務委託は自由に見える反面、経費や責任も自分に返ってきます。」
軽貨物の業務委託を半年から1年続けた40代の男性です。最初は大きく稼ぐより、無理なく続けられる案件を選んでと続けていました。
会社に雇われる働き方でも、事故の扱いは会社ごとにちがいます。助手席に乗っていただけで始末書を書いたという人もいました。
「助手席に乗った際、運転手がちょっとした事故を起こした場合でも連帯責任となり、助手席でも始末書を書く事になりました。」
葬儀の祭壇などを運ぶ仕事を1〜3年したパートの40代の女性です。始末書は、事故やミスの中身を会社に書いて出す書類のことです。
関連記事事故や駐車で自腹を切った人の声→責任の重さを軽くできる職場の見分け方
見分けるには1日の件数・遅れたときの連絡の仕方・事故のときの決まりの3つを聞きます。重さそのものは消えなくても、一人で背負う量は会社で変わります。
面接で聞くこと
新人のうちは1日に何件くらい回りますか。時間指定の荷物はどれくらいの割合ですか。
渋滞で間に合わないときは、届け先への連絡を会社からしてもらえますか。
事故や荷物の破損があったとき、修理代や弁償の負担はどうなっていますか。
運転の合間に休憩を取る時間は、運行表に入っていますか。
運行表は、1日のどこをいつ走ってどこで休むかを決めた予定表のことです。休憩が予定に入っている会社は、眠気と焦りの両方を減らせます。
- 遅れたときは「自分でなんとかして」と言われる
- 事故の負担を聞くと話をそらされる
- 1日の件数を聞いても答えが決まっていない
求人票で先に見ておくところ
求人票では車両保険と事故の負担の書き方を見ます。「任意保険は会社負担」「事故の自己負担なし」と書いてあれば、事故の重さを会社が一緒に持ってくれる職場です。
任意保険は、相手の車やけがをつぐなうために入る保険のこと。車両保険は自分が乗るトラックの修理代を出す保険で、入っていないと修理代を求められることがあります。
反対に「1日150件で高収入」のような売り文句は、時間の重さが大きい働き方のことがあります。時間の重さを書いた6人のうち5人が後悔ありだったので、件数の書き方はよく見てください。
責任の重さがやりがいになる人と合わない人
分かれ目は、重さを無事に終えた日の達成感に変えられるかです。安全運転を続けたことをお客に感謝された人は、重さを書いても長く続いています。
- 無事に終えた日に達成感を持てる人
- 体調を整えることまで仕事と思える人
- 遅れそうなときに早めに連絡できる人
- 小さなヒヤッとを何日も引きずる人
- 急かされると運転が雑になる人
- 眠気を我慢して走り続けてしまう人
合わないほうに当てはまっても、ドライバーをあきらめる必要はありません。ルート配送のように同じ道を回る仕事なら、慣れるほど気の張り方は軽くなります。
関連記事同じ店を回るルート配送の口コミを見る→ドライバーの責任の重さのよくある質問
ドライバーの責任はどれくらい重いですか?
経験者130人のうち17人(13%)が、責任の重さを自分から書きました。中身は命と事故が11人、時間を守る重さが6人です。
責任の重さは慣れれば軽くなりますか?
17人のうち5人は5年以上続けた人で、慣れただけで重さが消えるわけではありません。ただ17人のうち8人は後悔ありになっておらず、重さを達成感に変えている人もいます。
送迎ドライバーは責任が重いですか?
送迎で働いた9人のうち2人が、乗客の命を預かる重さを書きました。残りの7人は重さを書いていません。
女性でも責任の重さに耐えられますか?
女性42人中7人(17%)・男性88人中10人(11%)が重さを書きました。女性の7人には送迎や壊れ物の配送の人が多く、仕事の中身のちがいも入っています。
事故を起こしたら弁償しないといけませんか?
会社によってちがいます。業務委託は修理代が自分に返ることがあり、雇われる働き方でも負担を求める会社があります。面接で事故のときの負担を聞いておいてください。
責任が重いぶん給料は高いですか?
責任の重さで月収は決まりません。正社員68人のうち金額で答えた39人では、まんなかの額が26.0万円でした。答えには手取りと額面が混ざっていて、月収は勤務時間と車両で大きく変わります。
ドライバーの責任の重さは運行の組み方で変わる
責任の重さは、事故を起こさない緊張と時間に追われる圧の2つでできています。後悔として残りやすいのは時間の圧のほうで、こちらは会社の組み方で軽くできます。
求人を見るときは、件数と一緒に休憩と事故のときの負担を確かめてください。一人で背負わせない職場を選ぶことが、重さと長く付き合うコツです。
- 経験者130人中17人が、責任の重さを書いた
- 中身は命と事故11人・時間を守る重さ6人
- 時間の重さを書いた6人は5人が後悔あり
- トラックと人を乗せる仕事で多く、ルート配送は31人中1人
- 面接で件数・遅れたときの連絡・事故の負担を聞く
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