ドライバーの疲れが取れない原因は?経験者22人の声でわかった働き方の差
ドライバーの疲れが取れない原因は、眠りが足りないことと休みでも体が戻らないことでした。経験者130人のうち、仕事の疲れが抜けないと書いた22人の声から見えてきたことです。
22人のうち9人は1日10〜12時間働いていました。疲れは体力や年齢より、1日の長さと眠れる時間で決まる面が大きいようです。
寝ても体が重い日が続くと、この仕事を続けられるのか不安になります。どんな働き方で疲れが残りやすいのか、経験者はどう休んでいたのかを順に見ていきます。
- 疲れが取れないと書いた人の割合
- 疲れが残る3つの原因
- 勤務時間と職種で見た差
- 最初の数か月の疲れ
- 疲れをためない休み方
- 疲れにくい職場を求人で見分ける
目次
ドライバーで疲れが取れないと書いたのは130人中22人
仕事の疲れが抜けない・疲労がたまると書いたのは22人(17%)です。ほぼ6人に1人にあたります。
22人は「一番きつかったこと」や「働く前と違ったこと」などに、疲れのことを自分から書いた人です。前の仕事で人間関係に疲れた話は外しました。
書かなかった人が疲れていないわけではありません。22人は、疲れが抜けないことが心に残るほどだった人たちです。
「繁忙期は連勤も多く、休日でも生活リズムが崩れて疲れが抜けませんでした。」
この人は高速バスで1日10〜12時間働いていた40代の男性です。連勤は、休みをはさまずに何日も続けて出勤することを言います。
疲れが取れない人はきつさも後悔も多い
疲れが抜けないと書いた22人の64%がきつかったと答えました。ほかの108人では41%です。
疲れの声の有無別「きつかった」の割合
きつかったの内わけは「かなりきつかった」4人と「ややきつかった」10人です。残りは「普通」4人・「やや楽だった」3人・「かなり楽だった」1人で、足すと22人になります。
後悔は、きつさとは別に5段階で聞いた問いです。「ある」と「少しある」を合わせた後悔ありは、22人で14人(64%)でした。
疲れの声の有無別「後悔あり」の割合
22人の後悔の内わけは「ある」4人・「少しある」10人・「どちらともいえない」5人・「あまりない」2人・「ない」1人です。ほかの108人の後悔ありは43%でした。
きつかったと後悔ありは、どちらも14人で同じ64%です。22人は1人で5ポイント動く人数なので、差は目安として見てください。疲れが抜けない状態は、そのまま「やめたい」につながりやすいと見ておきましょう。
疲れが取れない原因は眠りと休みと体の痛み
22人の声でいちばん多いのは眠り・寝不足の7人と、休みや休憩でも抜けない7人です。体の痛みや目の疲れが6人で続き、最初の数か月だけ疲れたという人も4人います。
疲れが取れない22人が書いた原因
1人が2つ以上の原因を書いていることもあるので、割合を足すと100%をこえます。どれにも入らない4人は、長い運転や荷物の量で毎日疲れると書いていました。
眠りが足りないと疲れは翌日に残る
いちばん重いのは、寝不足のまま次の日の運転に入ることです。寝不足の疲れは判断まで鈍らせたという声がありました。
「そして日々積み重なっていく寝不足による疲労が想像以上に判断を鈍らせ自分のパフォーマンスを十分に発揮できませんでした。」
この20代の男性はルート配送で1日10〜12時間働き、休憩が十分に取れなかったと書いています。疲れが抜けないまま仕事を辞めるに至ったそうです。
休みの日も寝て終わってしまう
休みがあっても、体を戻すだけで1日が終わるという声もありました。休憩を取る場所がつらいという人もいます。
「このことによって、休憩を車内でとろうとしても窮屈で疲れてしまう場合も少なくはありません。」
この50代の男性は、車によっては運転席のシートが倒せないと書いていました。夏は車の中が暑くなるので、エアコンの有無も入る前に知っておきたい点です。
腰や目の疲れは毎日たまる
「長時間の連続運転は腰痛が酷くなりますし、事故に合わないように細心の注意が必要でかなりストレスが溜まりとても疲れます。」
この40代の女性は送迎のパートで、1日6時間未満の勤務でした。短い時間でも、座りっぱなしと緊張は体に残ります。
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勤務時間ごとに見ると、10〜12時間の29人のうち9人(31%)が疲れの抜けなさを書いていました。6〜8時間の30人では3人です。
1日の勤務時間別 疲れが取れないと書いた人の割合
12時間以上の17人では2人と少なめでした。12時間以上にはタクシーや長距離トラックが多く、長く走った翌日を休みにする勤務がふくまれます。12時間以上の人はきつかったも53%で、10〜12時間の79%より低めでした。
6時間未満の3人は、食品配送と送迎のパート・副業の宅配でした。短い時間でも、最初の慣れない時期や腰と目の疲れは出ます。
日によって大きく違った5人は、グラフから外しました。そのうち1人が疲れを書いています。長さだけでなく、毎日10時間をこえて続くかどうかが分かれ目です。
22人の勤務時間で見ると、10〜12時間が9人(41%)です。ほかの108人では20人(19%)でした。
「十分な休息を取れずに連日…というのは辛い所です。」
この40代の男性は大型のトラックで1日12時間以上働いていました。事故の渋滞に巻き込まれると拘束時間がのび、次の日に響くと書いています。拘束時間は、休憩も入れて会社にいる時間のことです。
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職種で見るとトラックは30人中8人、ルート配送は31人中6人が疲れの抜けなさを書いていました。宅配は21人中3人、食品配送は13人中1人です。
職種別 疲れが取れないと書いた人の割合
残りの4人は軽貨物2人・送迎1人・高速バスなどのその他1人でした。トラックとルート配送は、1日10時間をこえる人が多い職種です。
同じドライバーでも、長く走る職種ほど疲れが次の日に残りやすくなります。トラックは長い運転と寝不足の疲れ、宅配は重い荷物と階段の疲れが中心です。
「一日車に乗っているのがこんなに疲れるとは思わなかった。」
この30代の男性は、副業で1日6時間未満の宅配をしていました。不在の多さもストレスだったと書いています。
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22人のうち経験1年未満は4人で、5年以上の人が7人いました。慣れれば疲れなくなる、とは言い切れません。
ほかの108人では1年未満が36人、5年以上が33人です。5年以上の割合は22人で32%、ほかの人で31%とほぼ変わりません。
経験5年以上の人の割合
最初の数か月の疲れは慣れで軽くなる
一方で、最初の数か月だけがとくに疲れたと書いた人は4人です。道を覚えるまでの緊張が、体の疲れに重なっていました。
「最初の頃は目も疲れるし腰も痛くなるし、仕事が終わると疲労感が凄かったです。」
この30代の女性は食品配送のパートで、1日6時間未満の勤務でした。道を覚えて時間内に回れるようになると、残業も減っていきます。
「未経験からだと最初は体力的にしんどいなと思いますが、慣れてくるのでその辺は心配しなくてもいいと思います。」
最初の疲れは慣れで軽くなり、長く続く疲れは働き方から来ています。半年たっても疲れが抜けないなら、勤務の長さを見直すサインと考えましょう。
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疲れの声には、運転より気を張り続けることのつらさがよく出てきます。時間に追われるほど、体より気持ちが先にすり減ります。
「働く前は車を運転する事は好きだから楽しみながら働けると思っていましたが実際に働いてみると決まった時間内に荷物を届けなければならないというプレッシャーや長時間の運転による疲労で想像以上に辛いと思いました。」
この40代の男性はトラックで1日10〜12時間働き、後悔は「ある」と答えています。運転が好きでも、時間の決まった配達のプレッシャーは別のものだったそうです。
「運転が好きでも時間に追われたり荷物の量が多かったりすると、かなり疲れます。」
こちらは業務委託で軽貨物を配っていた人です。業務委託は、会社の社員にならずに配達の仕事だけを受ける形のこと。無理なく続けられる量の案件を選ぶほうが失敗しにくい、と書いていました。
「一応、他のバイトよりは多かったと思いますがそれにしても肉体的疲労が毎日のように感じるのでやり始めた時は少し後悔しましたね。」
この20代の男性は宅配のパートでした。時給はほかのバイトより高めでも、体の疲れと見合わないと感じたそうです。

疲れが残った人がつらかったこと
疲れが取れないと書いた22人が「一番きつかったこと」に書いた内容を見てみます。
目立ったのは長い拘束時間・休めない。事故・眠気の不安がそれに続きます。求人を選ぶ段階で避けられるものばかりです。
求人を選ぶときに見ておくこと
- 面接で1日の拘束時間と休憩の取り方を数字で聞く
- 運行の組み方と、仮眠や休憩が取れるかを聞く
- 1日の配達件数と時間指定の多さを聞く
疲れが抜けない人のつらさは、長い時間と眠りの足りなさが重なったところにありました。体をきたえるより先に、眠る時間を守れる勤務を選ぶことが近道です。
疲れをためないために経験者がしていたこと
疲れをためないいちばんの方法は、眠る時間を先に決めて守ることです。経験者の声とあわせて、毎日できる工夫を並べました。
- 仕事の前の日はお酒と夜ふかしを控えて眠る時間を先に取る
- 運転の合間に車を降りて、腰と肩をのばす
- 休憩は座ったままでいず、少しでも歩く
- 休みの日は昼まで寝だめせず、起きる時間をそろえる
- 体調が戻らない日が続いたら、無理をせず休んで医師にかかる
点呼は、出発の前に体調やお酒が残っていないかを会社が確かめる決まりです。20代でトラックに乗っていた人は、朝の点呼でアルコールの検査があるので前の日はお酒を控えていたと書いています。眠る時間を守ることが、そのまま事故を防ぐことにもつながります。
仮眠は短く取ると頭が軽くなる
運転のあいまの仮眠は、15〜20分ほどの短いものが向いています。長く眠りすぎると、起きたあとに頭がぼんやりしやすいからです。
仮眠の前にコーヒーなどを飲んでおくと、起きるころに目が覚めやすくなります。眠気をがまんして走るより、止まって少し眠るほうが安全です。
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求人では1日の勤務時間・休憩の取り方・休みの日数の3つを見ましょう。疲れが抜けない22人の多くは、この3つのどれかで無理をしていました。
- 1日の勤務時間が10時間をこえる日がどれくらいあるか
- 休憩は何分あり、どこで取れるか
- 連勤が何日まで続くことがあるか
- 繁忙期に勤務がどれくらい延びるか
面接で疲れにくさを確かめる質問
1日の勤務は何時から何時までが多いですか。10時間をこえる日は月に何日くらいありますか。
休憩は何分くらい取れますか。車の中以外で休める場所はありますか。
休みをはさまずに続けて出勤する日は、多いときで何日になりますか。
年末などの忙しい時期は、勤務の時間がどれくらい延びますか。
勤務の長さを聞くのは、やる気がないと思われそうで気が引けるかもしれません。高速バスの人は、勤務シフトや休日の取りやすさを面接で確かめなかったことを悔やんでいました。
ドライバーで月収を金額で答えた72人の中央値は22.0万円、正社員の39人では26.0万円でした。中央値は、金額を低い順に並べたときにまんなかに来る人の額のことです。
正社員で金額を答えた人の中央値は、1日8〜10時間の10人で23.1万円、10〜12時間の11人で30.0万円でした。長く働くほど月収は上がりますが、そのぶん疲れも残ります。
年収を下げたくない人ほど、10時間をこえる勤務に流れやすくなります。いくら稼ぎたいかと、どれだけ眠りたいかの両方を決めてから求人を選びましょう。
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疲れが残るかは、体力より眠る時間と勤務の長さを自分で守れるかで変わります。
- 1日8時間前後で帰れる職場を選べる
- 休みの日は起きる時間をそろえて過ごせる
- 運転のあいまに体を動かすのが苦にならない
- 稼ぐために10時間をこえる勤務を毎日続けたい
- 夜ふかしやお酒で眠る時間が短くなりがち
- 腰や目にもともと不安がある
「運転するだけなら楽だと思っていましたが、腰の痛みや睡魔があってしんどい仕事だと思いました。」
この30代の男性はトラックで1日6〜8時間働いていました。運転だけの仕事と思って入ると、体の疲れに驚く人が多いです。
日中の短い勤務から始める道もある
子育てや体力に不安があるなら、送迎やルート配送のパートのように短い時間の仕事から始める道もあります。1日6〜8時間の30人で疲れを書いた人は3人でした。
ただ、短い時間でも腰や目の疲れは出ます。休憩のときに車を降りて体を動かす習慣は、時間の長さにかかわらず続けておきましょう。
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ドライバーの疲れが取れないのはなぜですか?
疲れが抜けないと書いた22人の原因は眠り・寝不足が7人で、休みや休憩でも抜けない人も7人でした。体の痛みや目の疲れは6人です。1日10〜12時間の勤務が続く人に多く出ています。
ドライバーで疲れが取れない人はどれくらいいますか?
経験者130人のうち22人(17%)が、仕事の疲れが抜けないと自分から書いていました。
ドライバーの疲れは慣れれば取れますか?
最初の数か月だけ疲れたという人は4人いて、慣れで軽くなっています。ただ22人のうち7人は経験5年以上で、長い勤務の疲れは慣れでは消えにくいです。
疲れにくいドライバーの仕事はどれですか?
1日の勤務が短い仕事ほど疲れの声は少なめです。6〜8時間の30人で疲れを書いた人は3人でした。職種では食品配送が13人中1人と少なめです。
女性ドライバーも疲れが取れないことはありますか?
あります。22人のうち女性は5人で、送迎・食品配送・ルート配送・トラック・軽貨物と職種はばらばらでした。腰や目の疲れを書いた人が多めです。
休みの日も疲れて寝てしまうのは普通ですか?
休みや休憩でも疲れが抜けないと書いた人は22人中7人いました。休みが寝て終わる状態が何か月も続くなら、勤務の長さを見直すサインです。
ドライバーの疲れは勤務の長さと眠る時間で減らせる
- 疲れが取れないと書いたのは130人中22人(17%)
- その22人は、きつかった・後悔ありがどちらも64%でほかの人より多い
- 原因は眠り・寝不足と休みでも抜けないことと体の痛みの3つ
- 1日10〜12時間の人に多く、トラックとルート配送で目立った
- 最初の数か月の疲れは慣れで軽くなるが、5年以上の人も7人いた
- 面接では1日の長さ・休憩・連勤・繁忙期を聞く
ドライバーの疲れは、体をきたえるより勤務の長さと眠る時間を守るほうが減らせます。そのための選び方は、入る前の確認でほぼ決まります。
いまの職場で疲れが抜けないなら、1日の長さが短い職種や会社へ移る道もあります。稼ぎと眠りの両方を見て、続けられる働き方を探しましょう。
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