ドライバーの生活リズムは崩れる?乱れたと書いた経験者10人の働き方と防ぎ方
ドライバーの生活リズムが崩れるかは、職種と1日の長さでほぼ決まります。経験者130人のうち、仕事で寝る時間や予定が乱れたと自分から書いた人は10人でした。
その中で寝る時間がずれた6人は、夜の便・長距離・早朝の仕事をしていました。6人のうち5人は1日10時間以上働いています。
今の仕事は毎日同じ時間に起きて寝ているのに、ドライバーになったら崩れるのではと心配な人もいると思います。崩れた人の働き方と、崩れにくい職種を順に見ていきます。
- 生活リズムが乱れたと書いた人の数
- 寝る時間がずれた人の働き方
- 休みや時間が日で変わる職場
- 1日の長さときつさ・月収
- 生活リズムが崩れにくい職種
- 求人で確かめる質問
目次
ドライバーの生活リズムが乱れたと書いたのは10人
生活リズムや予定が仕事で乱れたと書いた人は130人中10人(8%)です。内わけは寝る時間がずれた6人と、休みや勤務時間が日によって変わった4人でした。
どちらも「働く前と違ったこと」や「一番きつかったこと」に本人が書いた人の数です。2つに重なる人はいません。
10人のうち6人は、夜か長い運行か早朝の仕事で寝る時間がずれていました。残りの4人は、休みや帰る時間が日ごとに変わる職場です。
「想像以上に生活リズムが不規則でした。」
この人は高速バスの運転手を5年以上続けていました。夜行便のある日は、昼と夜が入れかわる暮らしになったと書いています。
寝る時間がずれた6人 のうち5人 は1日10時間以上
寝る時間がずれた6人は、10〜12時間が3人・12時間以上が2人・6〜8時間が1人でした。130人全体で10時間以上は46人(35%)です。
1日10時間 以上働いた人の割合
6人は高速バス1人・トラック3人・ルート配送1人・送迎1人です。1日が長い仕事ほど、眠る時間を後ろにずらすしかなくなります。
夜の仕事は昼にうまく眠れない
夜に走っていたのは、高速バス・中距離トラック・送迎の3人です。夜勤の方が給料は高いと書いた人もいます。
「体力的なものは慣れてくるのできついのは最初だけだけど、働き方に関していえばどうしても夜勤の方が給料はいいけど生活リズムに慣れないことが一番ネックでした。」
この女性は中距離トラックの正社員で、明るいと寝つけないと書いていました。遮光カーテンで部屋を暗くするだけでも、昼の眠りは変わります。
「昼夜逆転の生活は慣れていましたが、運転をし人の命を預かるということについての精神面では削られた部分が多かったです。」
こちらはお店の送迎のパートで、深夜から早朝の勤務でした。昼夜逆転には慣れていても、人を乗せて走る気づかれは別にあったそうです。
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長距離トラックの2人は、どちらも1日12時間以上でした。運行は、荷物を積んで届けて戻るまでのひとまとまりの仕事です。
「睡眠時間を削って走り続ける日々は、体力的にも精神的にも想定以上のきつさでした。」
週に3本の長距離を走っていた人の声です。1本終えてすぐ次の出発だと、眠る時間がまとまって取れません。
「本業で運送の現場は知っていたので覚悟はしていましたが、長距離の拘束時間は想像を超えて不規則でした。」
こちらは本業のかたわら週末に長距離を走った人です。拘束時間とは、走る時間に休憩や荷待ちを足した会社にいる時間の全部を指します。
朝が早い仕事は慣れるまで寝不足が続く
「毎日朝の5時には出勤して荷積みを始めるため、生活リズムを合わせるまでは常に寝不足感がありました。」
この人はルート配送で、毎朝5時から荷積みをしていました。寝る時間を同じだけ前にずらせるかが、朝の早い仕事を続けられるかの分かれ目です。
休みや勤務時間が日で変わると予定が立たない
予定が立たなかった4人は、休日出勤や急な呼び出し・決まらない休み・日ごとに変わる終わりの時刻を書いていました。近距離トラック2人・介護タクシー1人・送迎1人です。
- 近距離トラックの正社員は休日出勤が普通にあり予定が立てにくかった
- 別の近距離トラックの女性には明日出られないかという電話が多かった
- 介護タクシーは透析に通う人を乗せるので休みが曜日で決まらない
- 送迎は勤務時間がその日によって変わることが多かった
「勤務時間はその日によって変動することが多く予定は入れにくいなと感じる。」
この人は送迎の業務委託で、1日6時間未満の働き方でした。短い時間の仕事でも、時刻が日ごとに動くと暮らしの予定は組みにくくなります。
「実際は休日出勤も普通にあり、予定が立てにくい。」
こちらは近距離トラックの正社員で、休みが多い仕事だと思って入ったことを後悔にあげていました。勤務時間を聞く問いにも「日によって大きく違った」と答えています。
休みの書き方にも注意がいります。週休2日制は月に1回以上は週2日休める週があるという意味で、毎週2日休めるとは限りません。
毎週2日休みたいなら、求人に完全週休2日制と書かれているかを見ます。シフト制なら、休みの希望をいつまでに出すかも聞いておくと予定を組みやすくなります。
130人のうち、1日の勤務時間を「日によって大きく違った」と答えた人は5人です。その5人では3人が後悔ありで、人数が少ないので目安として見てください。
生活リズムが乱れた人の後悔は少しあるどまり
乱れたと書いた10人で後悔ありは5人(50%)でした。5人とも「少しある」で、はっきり「ある」と答えた人はいません。
生活リズムが乱れた人と、ほかの人の後悔
後悔は「ある・少しある・どちらともいえない・あまりない・ない」の5つから選ぶ問いです。10人の残りは、どちらともいえない3人とあまりない2人でした。
ほかの120人の後悔ありは55人(46%)で、そのうち「ある」は25人です。生活リズムの乱れは辞めたいほどの後悔より、じわじわ続く疲れとして残りやすいものでした。
きつかったと答えた人は10人中5人(50%)で、ほかの人は44%です。10人と少ないので、ほぼ同じと見てください。
「繁忙期は連勤も多く、休日でも生活リズムが崩れて疲れが抜けませんでした。」
休みの日まで眠る時間がずれると、体が戻らないまま次の勤務に入ります。休みの日も起きる時刻を大きく変えないことが、経験者の工夫として多く出てきます。
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130人を1日の勤務時間で分けると、きつかったと答えた人は6〜8時間で20%といちばん少なくなりました。10〜12時間では79%まで上がります。
1日の勤務時間別「きつかった」 の割合(125人)
帯ごとの人数は、短い帯から順に22人・30人・27人・29人・17人です。日によって大きく違ったと答えた5人は、このグラフの外に置きました。
12時間以上が10〜12時間より低いのは、長く走った翌日が休みになるタクシーの4人が入っているためです。6時間未満が6〜8時間より高いのは、短い時間で荷物の量に追われた宅配の人が7人いるためです。
毎日の暮らしを崩したくないなら、1日8時間前後で終わる仕事から探すのが近道です。
1日の勤務時間別「後悔あり」 の割合(125人)
後悔ありも、10〜12時間の62%がいちばん高くなりました。6時間未満は32%、6〜8時間は40%です。6時間未満の後悔が少ないのは、短い時間のパートが多い帯だからです。
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月収を金額で答えた正社員39人(正社員68人のうち)の中央値は26.0万円でした。中央値とは、答えた金額を小さい順に並べてちょうど真ん中に来る人の額です。
1日の勤務時間別の月収(中央値・金額で答えた正社員)
正社員の6〜8時間は10人で20.0万円、10〜12時間は11人で30.0万円です。本人が答えた金額なので、手取りと額面(税金などを引く前の額)の両方が入っています。額面で答えた人の手取りは、おおよそ8割と見てください。
パートも入れた6〜8時間の20人では18.8万円でした。生活リズムを守るぶん、月収は長く走る人より10万円ほど低くなるのが目安です。
どの帯も10人前後なので、差の大きさは目安です。収入を下げたくない人は、8〜10時間の正社員(10人で23.1万円)のように、夜の便がなく日中に長めに働く形が間を取る選び方です。
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1日8時間未満で働いた人の割合は送迎が78%でいちばん高く、トラックは17%でした。
職種別 1日8時間 未満で働いた人の割合(9人以上の職種)
グラフの人数は送迎9人・食品配送13人・ルート配送31人・トラック30人などです。毎日同じ時間に帰りたいなら、送迎・食品配送・ルート配送から見ると外れにくくなります。
送迎のワゴン車や配送の軽バンは普通免許で運転でき、AT車もよく使われます。
ルート配送は、毎日ほぼ同じ届け先を決まった順に回る仕事です。食品配送も、お店の開店前など届ける時刻が決まっていることが多い仕事です。
関連記事送迎ドライバーのきつさと月収を見る→パートは8割が1日8時間未満
パートの33人に限ると、1日の勤務が8時間未満の人は27人(82%)でした。勤務の時間帯を決めて募集する求人が多いためです。
月収を金額で答えたパート19人の中央値は10.0万円でした。6〜8時間に限ると6人で17.0万円で、働く時間でほぼ決まります。
ルート配送のパートを5年以上続けた50代の女性は、子どもが帰る時刻には家にいられたことを良かった点にあげていました。後悔はないと答えています。
子どもの帰る時刻に合わせて働けるのは、時間帯が決まったパートならではです。
ただしパートでも、深夜の送迎のように夜の時間帯の求人はあります。時間帯の欄は応募の前に必ず見ておきましょう。
生活リズムを守れたドライバーの工夫
生活リズムを守れた人は、勤務時間を自分の暮らしに合わせて選んでいた人でした。
「最初は無理に仕事を詰め込まず、自分の生活や体力に合った勤務時間から始めるのがおすすめです。」
この女性は2tトラックのルート配送を5年以上続ける正社員で、1日6〜8時間でした。仕事はやや楽だったと答えています。
- 寝る時刻と起きる時刻を休みの日も大きくずらさない
- 夜の便のあとは部屋を暗くして、昼でもまとめて眠る
- 最初から長い運行や夜の便を詰めこまない
- シフトの入れ方を自分で決められる職場を選ぶ
長距離を副業で走った人は、無理のない運行の回数から始め、眠る時間が守れるかを見てから増やすよう書いていました。眠る時間を先に決めて、その残りで働く時間を組む考え方です。

生活リズムが乱れた人が驚いたこと
生活リズムが乱れたと書いた10人が「働く前と違ったこと」に書いた内容を見てみます。
長い拘束時間・休めないの声がいちばん多く、次が手積み・重い荷物でした。面接で聞けば先に手を打てる内容です。
面接で確かめたいこと
- 面接で1日の拘束時間と休憩の取り方を数字で聞く
- 手積み・手降ろしがあるか、カゴ台車かを確かめる
- 横乗り研修の期間と、相談できる人がいるかを聞く
生活リズムの乱れは、長い拘束時間と一緒に語られることがほとんどでした。眠る時間を守れる勤務かどうかを、入る前に確かめておきましょう。
手積み・手降ろしは荷物を手で積み降ろしする作業で、カゴ台車は荷物をのせて押す車輪つきのかごです。横乗り研修は、先輩の車に一緒に乗って仕事の流れを覚える研修のことです。
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向いているかは、眠る時間を自分で守れる働き方を選べるかで決まります。
- 夕方には家に帰りたいので日中だけの仕事を探している
- 朝型で早く寝るのが苦にならない
- 夜の仕事でも昼に部屋を暗くして眠れる
- 休みの日に予定を入れたいのに、休日出勤のある職場を選ぶ
- 長い運行のあとすぐ次の出発でも平気だと思っている
- 眠る時間がずれると体調をくずしやすい
夜の仕事は給料が高めな代わりに、眠りの質を自分で守る工夫が要ります。お金を取るか暮らしを取るかを、入る前に決めておくと迷いません。
関連記事未経験からドライバーを始めた人の声を見る→求人で生活リズムを確かめる方法
求人では始まりと終わりの時刻・夜の便があるか・休みの決まり方の3つを見ます。シフトや帰る時刻を確かめてと書いた経験者は7人いました。
「長く続けられる環境か、自分の生活リズムに合うかを基準に選ぶ事が大事だと思います。」
この人は宅配を5年以上続け、稼げる会社がよい会社とは限らないとも書いていました。
「シフト勤務でしたが、自分の都合通りに仕事できるかどうかはしっかりと確認しておいたほうが良いと思いました。」
ルート配送のパートを5年以上続けた人の声です。シフトを自分で決められるかは、面接でそのまま聞いてかまいません。
面接で生活リズムを確かめる質問
1日の始まりと終わりの時刻は何時ですか。日によって変わりますか。
夜の便や深夜の運行に入ることはありますか。
休みは曜日で決まっていますか。休日出勤はどのくらいありますか。
人が足りない日に、急に出勤を頼まれることはありますか。
シフトの希望はどのくらい通りますか。
- 求人の始業時刻と、ドライバーが実際に来る時刻は分けて聞く
- 運行の間にどれくらい休めるかを聞く
ドライバーの生活リズムについてよくある質問
ドライバーは生活リズムが崩れますか?
崩れる人は働き方で決まります。130人のうち仕事で寝る時間や予定が乱れたと書いたのは10人で、夜・長距離・早朝の仕事が中心でした。
ドライバーは1日何時間運転できますか?
トラックの運転は2日平均で1日9時間までが決まりです。4時間走るごとに合わせて30分以上休みます。130人では1日10時間以上働いた人が46人いました。
夜勤のドライバーは生活リズムに慣れますか?
慣れる人もいますが、夜勤の生活リズムに慣れないことが一番の悩みだったという中距離トラックの女性もいます。昼に暗い部屋で眠れるかが分かれ目です。
生活リズムが崩れにくいドライバーの仕事は?
送迎・食品配送・ルート配送です。1日8時間未満の人は送迎9人中7人、トラックは30人中5人でした。
女性ドライバーでも生活リズムを守って働けますか?
女性42人のうち1日8時間未満は27人(64%)でした。子どもの帰る時刻に合わせて働けたという声もあります。
生活リズムを守ると月収は下がりますか?
下がりやすいです。金額で答えた正社員の中央値は6〜8時間の10人で20.0万円、10〜12時間の11人で30.0万円でした。正社員全体(68人中39人が金額で回答)の中央値は26.0万円です。
ドライバーの生活リズムは職種と時間帯で守れる
- 生活リズムや予定が乱れたと書いたのは130人中10人
- 寝る時間がずれた6人のうち5人は1日10時間以上で、夜・長距離・早朝の仕事
- 乱れた人の後悔ありは50%で、全員が少しある
- 1日8時間未満の人は送迎・食品配送・ルート配送に多い
ドライバーの生活リズムは、職種と時間帯を選べばおおむね守れます。夜の便や長い運行に入るなら、眠る時間を先に決めておきましょう。
日中に働きたい人は、時間帯が書かれた送迎やルート配送の求人から見比べてみてください。
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