ドライバーの面接で聞くことは?経験者23人が入ってから後悔した質問
ドライバーの面接で聞くことは、勤務時間・給料・手積みの3つから。数字で聞いておくと入ってからのずれが減ります。経験者130人のうち、面接で確かめるべきと書いた23人がいちばん多く挙げたのがこの3つでした。
面接では聞かれる側に回りがちです。けれど入ってから「話が違う」となった人の多くは、聞きそびれたことを今も悔やんでいます。
ここでは経験者が面接で聞けばよかったと書いたことを、正社員とパート・職種別に分けて見ていきます。聞きにくい話の聞き方も例文で置いておきます。
- 面接で聞くことの上位3つ
- 面接で聞いた話と違った声
- 正社員とパートで聞くことの違い
- 職種で変わる聞くこと
- 聞きにくいことの聞き方の例文
- 面接で聞かれることと答え方
目次
ドライバーの面接で聞くことは時間・給料・手積み
面接で確かめるべきと書いた23人のうち、勤務時間・給料・手積みはどれも10人が挙げていました。事故の負担8人、休日7人がそれに続きます。
面接で確かめるべきと書いたこと(23人)
ひとりで3つ4つ書いた人も多いため、棒の割合を合計すると100%より大きくなります。職場の雰囲気を挙げた人も6人いて、面接の場で目で確かめる話として出てきます。
この23人のうち16人は未経験からドライバーを始めた人です。働き方は正社員14人・パート4人・業務委託3人・契約社員と副業が1人ずつでした。
上位の3つはどれも、面接で聞けば数字で返ってくる話です。求人票に書いてあっても、自分の口でもう一度聞いておくと入ってからのずれが減ります。
「求人票だけだと良く見えるので面接で細かく確認した方が安心です。」
この声は軽貨物の業務委託の方のものです。手取りに近い額や経費の持ち方まで、面接で聞いておくよう勧めていました。
面接で聞いた話と違った経験者の声
面接で聞いたのに、入ってから違ったという声もあります。ルート配送の正社員の方は、面接で早く終わると言われたのに毎日残業になりました。
「面接のときに「ルート固定だから早く終わるよ」と言われたのですが、実際は新規の件数や納品先の追加が多くて毎回残業になり、拘束時間が想定より長かったことです。」
食品配送の正社員の方は、面接で「忙しいときだけ土曜出勤」と聞いて入りました。実際は毎週土曜に出ることになり、後悔ありと答えています。
ルート配送の別の方は、きつい物言いの人がいないかを面接で確かめていました。それでも入ると、倉庫にきつい人がいたそうです。
「本当にそうかどうかは念を押して。」
「早く終わるよ」「たまにだけ」のような言葉は、数字で聞き直すのが身を守る方法です。何時に帰る人が多いかや土曜出勤の月の回数を聞けば、答えがぼやけません。
- 「早く終わる」と言われたら、ふだん何時に営業所へ戻る人が多いかを聞く
- 「たまに休日出勤」と言われたら、先月は何回あったかを聞く
- 「年齢で給料が上がる」と言われたら、1年でいくら上がるかを聞く
「面接時に勤務シフトや仮眠環境、休日の取りやすさまで細かく確認しておけばよかったと思いました。」
高速バスの運転士の方の声です。給与だけを見て会社を選び、仮眠室の狭さや休みの取りにくさに入ってから気づきました。長く走る仕事ほど、休む場所の話まで聞いておくと安心です。
「もう少し面接で給料の面を聞くべきでした。」
この方は、年齢で上がると説明された給料が、20歳上の先輩とほとんど変わらないと知って後悔しました。上がる額まで聞いておけば、入る前に気づけた話です。
面接で聞けと書いた人は後悔した人が多い
面接で確かめるべきと書いた23人のうち、後悔ありは14人(61%)でした。ほかの107人では46人(43%)です。
後悔ありの割合(面接にふれた人とほかの人)
後悔ありは、5段階のうち「ある」と「少しある」を合わせた数です。面接にふれた人が後悔しやすいのではなく、聞きそびれて困った人ほど面接で聞くよう勧めていると読めます。
「面接の時に良い部分(時間が短いだとか固定ルートだとか)だけではなく、不安な事を中心に聞いておくのは大事だと思った。」
経験者のアドバイスは、ほとんどが失敗から来ています。同じつまずきをしないために、良い話より不安な話から聞いていきましょう。
関連記事ブラックな運送会社は面接で見分けられる?経験者が確かめたサインを見る→正社員とパートで面接で聞くことは変わる
ここからは面接にふれたかどうかに関係なく、130人全員の「確かめるべきこと」を働き方で分けて見ます。そのため人数が23人から正社員68人・パート33人に変わります。
正社員68人がいちばん多く挙げたのは勤務時間・残業の39人(57%)でした。パート33人では事故の負担・経費の15人(45%)が1位です。
正社員68人 が確かめるべきと書いたこと
パート33人 が確かめるべきと書いたこと
正社員は長く拘束されるぶん時間が気になり、パートは短い時間でも事故を起こしたときの負担が気になる人が多いようです。
「事故時の対応や保険・保障がどうなっているかなどは、詳しく聞いた方がいいと思います。」
正社員なら帰る時間と残業、パートなら事故のときの負担から聞くと、聞きもらしが減ります。
拘束時間は、休憩や待ち時間も含めて会社にいる時間のこと。固定残業代は、決まった時間分の残業代を先に月給へ入れておく払い方です。
正社員の月収の中央値は、金額で答えた39人で26万円でした。面接で聞いた1年目の額がこれより低いなら、残業代の扱いまで聞いてみましょう。
事故の負担は、会社の保険を使っても自分で払う額があるかどうかの話です。この額を免責と呼ぶので、免責はいくらかと聞けば話が早く進みます。
働き方ごとの最初の質問
ドライバーの方は、ふだん何時ごろに仕事が終わっていますか。忙しい月の残業は何時間くらいですか。
もし事故を起こしたとき、修理代のうち自分で払う分はありますか。保険でどこまで出ますか。
ガソリン代や車の費用・手数料を引くと、月の手元にはいくらくらい残る方が多いですか。
パートで入る人は、家の用事に合わせて働きたい人も多いはずです。週に何日から入れるかや曜日を選べるかも、最初の質問に足しておくと働き始めてから困りません。
「「商流」の深さと「手数料の仕組み」は絶対に確認すべきです。」
業務委託は、会社に雇われず配達を請け負う働き方です。商流は、荷主から自分まで仕事が何社を通って届くかのこと。間の会社が多いほど手数料で引かれる額がふえるので、面接で仕組みを聞いておきたいところです。
職種で面接で聞くことも変わる
手積みや荷物の話を挙げた人は、ルート配送とトラックで3割をこえていました。宅配では1割ほどです。
手積み・荷物を確かめるべきと書いた人(職種別)
人数はルート配送31人・トラック30人・食品配送13人・宅配21人です。ルート配送とトラックは、重い箱や飲料を手で積み降ろす仕事が多いためです。
手積みは、フォークリフトや台車を使わず荷物を手で積むこと。腰への負担が大きく変わります。
ルート配送とトラックなら手積みの割合、宅配なら1日の個数とエリアを聞きましょう。
「求人票を見る際は、一日の平均的な配達個数と、担当するエリアの特性(商業地域なのか住宅街なのか)を面接で必ず質問することをお勧めします。」
- ルート配送は、手積みの割合・1日の納品先の数・飲料など重い荷物があるか
- トラックは、手積みの有無・荷待ちの時間・車が自分専用かほかの人と交代で使うか
- 宅配は、1日の個数・担当エリアが住宅街か商業地か・再配達の扱い
- 送迎は、休憩が取れるか・事故のときの対応と保険
送迎と軽貨物はどちらも9人と少ないので、グラフからは外しました。送迎の9人は、給与や休日に加えて事故の対応と休憩が取れるかを挙げていました。
軽貨物の9人のうち4人は業務委託で、経費と手数料・事故の負担の話が目立ちます。同じドライバーの面接でも、職種が変われば聞く順番も変わります。
荷待ちは、積む場所や降ろす場所で順番を待つ時間のこと。給料が出るかどうかは会社で違うので、拘束時間に入るかまで聞いておきます。
関連記事ルート配送はきつい?経験者31人の声と月収を見る→関連記事送迎ドライバーはきつい?日中に働いた人の声を見る→聞きにくいことの聞き方の例文
給料や休みの話は、面接で聞くと印象が悪くなると感じる人もいます。けれど長く働く気があるから聞くと前置きすれば、失礼にはなりません。
そのまま使える面接での聞き方
長く続けたいので確認させてください。入って1年目の方は、月にいくらくらいになる方が多いですか。
月給に含まれる残業代は何時間分ですか。それをこえた分は別にいただけますか。
1年の休みは何日くらいありますか。希望の休みはどれくらい前に出せば通りますか。
荷物は手で積むことが多いですか。台車やフォークリフトを使う割合も教えてください。
最近入った方は、どれくらいの期間続いていますか。
最初はどなたかが横に乗って教えてくださいますか。ひとりで回るまで何日くらいですか。
答えをはぐらかす会社は、入ってからも話が変わりやすい会社です。数字で答えてくれるかどうかも、面接で見ておきたい点です。
「あとは人の出入りが激しいところや、いつも求人が出ているところは絶対退職理由聞くべきです。」
横に乗って教える研修は、横乗りと呼ばれます。ひとりで走り出すまでの日数は会社でかなり違うので、未経験の人ほど聞いておくと安心です。
面接の場で見ておく職場の雰囲気
面接は聞く場であり、職場を自分の目で見られる場でもあります。雰囲気を挙げた6人は、事務所や車庫の様子を見るよう書いていました。
「面接に行ったら、周りの人達の様子を見てください。」
「一人でも気難しい人がいると難しい。」
あいさつが返ってくるかや事務所での話し方は、待っているあいだに見られます。見学や体験で入れる会社なら、朝の車庫も見ておきましょう。
車の手入れも目に入ります。宅配の正社員の方は、車両がきれいに管理されているかやドライバーへの対応が雑でないかを見るべき点に挙げていました。
タクシーの正社員の方は、会社ごとにルールや考え方がかなり違う業界だと書いています。見学や面接で引っかかりを感じたら、その感覚を大事にしてほしいとのことでした。

面接で聞くことを経験者の声から
面接で聞くよう勧めた23人の声を読むと、聞く中身と見る場所の両方が出てきます。
声の中心は長い拘束時間・休めないと手積み・重い荷物。どちらも会社しだいで大きく変わります。
経験者の声から学べること
- 面接で1日の拘束時間と休憩の取り方を数字で聞く
- 手積み・手降ろしがあるか、カゴ台車かを確かめる
- 運行の組み方と、仮眠や休憩が取れるかを聞く
面接は会社に選ばれる場ですが、こちらが会社を選ぶ場でもあります。気になったことは、その場で聞いて帰りましょう。
ドライバーの面接で聞かれることと答え方
ドライバーの面接でよく聞かれるのは、運転歴・事故や違反の有無・志望動機です。経験を聞かれる場面もありますが、未経験から始めた人は130人中117人いました。
仕事としての運転は初めてでも、多くの人が採用されています。経験がないことを隠すより、運転にどう向き合ってきたかを話すほうが伝わります。
「未経験でも、ペーパードライバーでもよっぽどじゃなければ面接受ければ受かるので、今キツイ人は考えてみて欲しいです」
- 運転歴は、免許を取った年と、ふだんどれくらい運転しているか
- 事故や違反は、あればそのまま話す。そのあと気をつけていることも添える
- 志望動機は、一人で進める仕事が合う理由や前の仕事で身についたことを短く
- いつから働けるかは、今の仕事を辞める時期から考えて答える
事故や違反はごまかさず、その後どう気をつけているかまで話すのが近道です。会社は保険や安全の面から、正直に話す人を信用します。
答え方の例
前の仕事で人間関係に疲れ、ひとりで任される仕事がしたいと考えました。運転は毎日していて苦になりません。安全を第一に、長く続けたいと思っています。
3年前に駐車場で物にぶつけたことがあります。それからは、バックのときは必ず降りて後ろを見るようにしています。
面接のあとにメモと書面で確かめる
面接で聞いた答えは、その場でメモに残すのが経験者のすすめです。入ってから話が違ったときに、何を聞いたかを示せます。
「面接でと入社してから違うことを言う会社は結構あるので面接時にちゃんと確認してメモを取っていれば違うことを言われても堂々と言えます。」
この方は食品配送のパートで5年以上働き、メモのおかげでうまくいったと書いていました。
内定が出たら、労働条件通知書の時間と給料が面接のメモと合っているかを見ます。労働条件通知書は、会社が給料や時間を書面で示す紙です。
- 面接で聞いた終わりの時間と、書面の就業時間がずれていないか
- 固定残業代の時間が、面接の説明と同じか
- 試用期間の給料が、本採用のあとと違わないか
ドライバーの面接についてよくある質問
ドライバーの面接で給料や休みを聞いてもいいですか?
聞いてかまいません。面接で確かめるべきと書いた経験者23人のうち10人が給料を、7人が休日を挙げていました。長く働きたいからと前置きすると聞きやすくなります。
ドライバーの面接で何を聞けばいいかわかりません。
勤務時間・給料・手積みの3つから聞きましょう。経験者23人の中で、この3つはどれも10人が挙げていました。正社員なら終わる時間、パートなら事故のときの負担も加えます。
ドライバーの面接は未経験でも受かりますか?
未経験から始めた人は130人中117人でした。運転歴や事故の有無を正直に話し、長く続けたい気持ちを伝えれば十分です。
女性がドライバーの面接で聞くことは違いますか?
大きくは変わりません。女性42人が多く挙げたのは給料と事故の負担でどちらも18人、次が勤務時間の15人でした。家の用事があるなら、働ける曜日と時間も聞いておきます。
普通免許のAT限定でも面接を受けられますか?
受けられます。AT限定で乗れるのは軽バンや普通車が中心なので、応募の前に使う車を確かめましょう。2t以上のトラックは免許を取った時期によって準中型免許が要ります。
ドライバーの面接は何分くらいですか?
長さは会社で違います。最後に聞きたいことはないかと聞かれることが多いので、聞くことは3つほどにしぼってメモしておきましょう。
ドライバーの面接に車で行ってもいいですか?
駐車場があるかを応募のときに聞いておけば問題ありません。駐車場がない会社もあるので、電車やバスで行ける道も調べておくと安心です。
面接で言われたことと入ってから違ったらどうすればいいですか?
面接のメモと労働条件通知書を手元に置き、違う点を会社に伝えます。面接で聞いた話と違って後悔した経験者もいるので、聞いた答えは残しておきましょう。
ドライバーの面接は聞くことを数字で決めておく
- 面接で確かめるべきと書いた23人の上位は、勤務時間・給料・手積み(どれも10人)
- その23人の後悔ありは61%。聞きそびれて困った人ほど面接を勧めている
- 正社員は勤務時間・残業、パートは事故の負担から聞く
- ルート配送とトラックは手積み、宅配は1日の個数とエリアを聞く
- 答えはメモに残し、労働条件通知書と見くらべる
「早く終わる」「たまにだけ」は、何時・何回と数字で聞き直しましょう。その答え方で、入ってからの会社の姿もある程度見えてきます。
「ドライバーはやめとけ」と言われる後悔の多くは、入る前に聞けたはずの条件です。面接で聞く3つを決めておくだけで、避けられる後悔はあります。
関連記事ドライバーはやめとけって本当?後悔した人の割合と理由を見る→あわせて読みたい
横にスクロールして20本の記事を見られます →