ドライバーのやりがいは一人の気楽さ!経験者130人の62%が挙げた本音
まとめドライバーはやめとけ? 全体のデータ→ドライバーのやりがいでいちばん多かったのは、一人で働ける気楽さです。経験者130人中81人(62%)が挙げました。
会社の採用ページでは「感謝される」「社会を支える」がよく書かれます。けれど経験者の本音は、もっと身近なところにありました。
意外だったのは、感謝や達成感をやりがいに挙げた人ほど後悔も多かったことです。やりがいだけで仕事を選ぶと、どこでつまずくのかも見ていきます。
- 経験者が挙げたやりがいランキング
- 感謝・達成感の人ほど後悔していた
- 運転が好きな人は後悔が少ない
- 女性とパートが感じたやりがい
- やりがいを感じて続く人の共通点
- やりがいのある職場の見分け方
ドライバーのやりがい1位は一人で働ける気楽さ
130人の「やってよかったこと」を内容で分けると、一人で気楽・人間関係が楽が81人でした。2位の給料は27人、3位の運転と知らない場所は26人です。
ドライバーのやりがい(130人中・複数あり)
1人で2つ以上を書いた人もいるので、割合を足すと100%をこえます。どれにも当たらない書き方をした人は15人でした。
「勤務時間中は基本一人のため誰かに合わせたり気を遣う必要がないため気持ち的に楽。」
職場の人づきあいに疲れた人にとって、運転席は一人になれる場所です。ラジオや音楽を聞きながら走れたという声もたくさんありました。
前の仕事で上司や同僚に気をつかってきた人ほど、この気楽さを大きく感じています。ただし荷物の積みこみや配達先では人と話す場面もあるので、まったく一人というわけではありません。
職種別に見た一人の気楽さ
一人の気楽さを挙げた割合は、職種でかなり差がありました。食品配送は13人中11人と高く、送迎は9人中3人にとどまります。
職種別「一人で気楽」 を挙げた割合(5人以上の職種)
グラフは5人以上の職種で130人ぶんです。タクシーは5人なので目安として見てください。
送迎やタクシーは、人を乗せて走る仕事です。お客さんと同じ車内にいる時間が長いぶん、一人の気楽さは感じにくくなります。
反対に荷物を運ぶ仕事は、積みこみが終われば運転席で一人です。人づきあいに疲れた人は、荷物を運ぶ職種から探すと気楽さを得やすくなります。
関連記事ルート配送の働き方は?経験者31人のデータを見る→感謝や達成感をやりがいにした人ほど後悔していた
感謝されたことを挙げた13人のうち、9人(69%)が仕事を後悔していました。達成感を挙げた16人も11人が後悔ありです。
やりがい別「後悔あり」の割合
全体の後悔ありは130人中60人(46%)です。運転や知らない場所を挙げた26人は8人にとどまりました。
「ありがとう」はうれしい瞬間ですが、毎日のつらさを打ち消すほどではなかったようです。感謝の13人と達成感の16人は、どちらも20人に届かない人数なので目安として見てください。
「利用者さんに「ありがとう」と言われたときに、ドライバー職をやってよかったと感じました。」
「思っていたよりも仕事の割に、給与が安めかなと感じたので、もう少し給与についてもよく考えてから決めれば良かったと後悔しました。」
同じ人が良かったことに感謝を書き、後悔には給料の安さを書いていました。やりがいと給料は別の話として、入る前に分けて確かめておきましょう。
達成感を挙げた人は長時間の勤務が多い
達成感を挙げた16人のうち9人は1日10時間以上働いていました。きつかったと答えた人も12人います。
「また、配送ルートを効率よく回れて予定通りに作業が終わった時の達成感がありました。」
ルートを早く回りきれた日の気持ちよさは本物です。ただ長い勤務が続くと、その達成感より疲れが勝ってしまいます。
達成感は、きつい仕事をやり切ったときに生まれやすいものです。きつさの裏返しとして感じる達成感は、体が続かなくなると後悔に変わります。
やりがいを長く感じたいなら、無理なく回れる量の仕事を選ぶのが近道です。1日の件数や走る距離を、面接で数字で聞いておきましょう。
運転が好きな人はドライバーを後悔しにくい
後悔しなかった48人では、31%が運転や知らない場所に行けることを挙げました。後悔した60人では13%です。
後悔の有無別「運転・知らない場所」 を挙げた割合
「どちらとも」は後悔を「どちらともいえない」と答えた人です。後悔なし48人・どちらとも22人・後悔あり60人で、合わせて130人になります。
「毎日色んな場所に行くので、色んな景色が見れるのが個人的に楽しく良かったです。」
「知らない土地を走り、知らない景色を見られることと。」
運転そのものが好きな人は、仕事の大半の時間を楽しめます。毎日の楽しみが仕事の中にあるので、後悔につながりにくいのだと思います。
ただ「運転が好き」だけで向いていると決めつけるのは早いです。荷物の重さや勤務時間が合わなければ、好きな運転もつらくなります。
関連記事ドライバーに向いてる人は?後悔しなかった人の共通点を見る→給料をやりがいに挙げた人は27人
給料や稼げることを良かったことに書いたのは27人(21%)でした。後悔ありは8人で、全体より少なめです。
給料を挙げた人の働き方
正社員が16人でいちばん多くなりました。頑張った分が給料に出る仕事だと、やりがいを感じやすいようです。
「収入も頑張った分入るためモチベーションは高まる。」
「収入はこれまでやってきた仕事の中で一番良かったです。」
給料を挙げた人とそれ以外の月収(中央値)
給料をやりがいに挙げた人の月収は、まん中の人で31万円でした。それ以外の人は20万円なので、10万円ほどの差があります。
月収の実額を答えた人だけで比べています。給料を挙げた人は12人、それ以外は60人です。
歩合は、運んだ件数や売上に応じて給料が増えるしくみのこと。歩合で稼げる会社は、長く走るほど収入が増えます。そのぶん勤務時間も延びやすいので、給料と拘束時間はいっしょに確かめましょう。
給料をやりがいに挙げた人の中には、前の仕事より月収が上がった人もいました。工場や接客から移った人には、同じ時間でも手元に残る額が増えたと感じる人がいます。
業務委託は、会社に雇われずに配達を請け負う働き方です。売上からガソリン代や車の費用を自分で払います。売上ではなく手元に残る額で比べないと、稼げたつもりで終わってしまいます。
関連記事ドライバーで稼げる職種はどれ?経験者の月収を比べる→女性とパートが感じたドライバーのやりがい
女性42人では、運転や知らない場所を挙げた人が29%でした。感謝されたことも17%で、男性より多めです。
男女別「感謝される」を挙げた割合
女性42人と男性88人で、130人全員です。感謝を挙げたのは女性7人・男性6人でした。
働き方別「運転・知らない場所」 を挙げた割合
パートの33人は運転・知らない場所が36%で、正社員の18%より高くなりました。正社員は給料を挙げた人が多めです。
130人のうち正社員68人とパート33人以外の29人は、契約社員や業務委託などです。短い時間で働く人ほど、運転を楽しむ余裕が残っています。
「働き方も午前と午後に分かれていたので、小さな子供が居ても働ける環境でした。」
家庭との両立をやりがいに書いた人は9人と少なめです。それでも午前だけ・午後だけの勤務を選んだ人は、子育てと仕事を続けられていました。
関連記事女性ドライバーはきつい?経験者42人の声を見る→やりがいがあっても後悔した人の声
後悔した60人も、58%は一人の気楽さを良かったことに書いていました。やりがいがあっても、ほかのつらさで後悔に変わっています。
後悔した60人の後悔の理由
グラフは主な5つの理由だけです。仕事内容のずれなどほかの理由を書いた人もいるので、足しても100%にはなりません。
拘束時間は、出社してから帰るまでの休憩もふくめた時間のこと。やりがいを打ち消したのは、給料と長い拘束時間でした。
「最初は「運転が好きだからできる」と思っていたが、実際は責任感がかなり必要な仕事だと感じた。」
「一人で気楽に仕事が出来た事でした、運転中や荷積み荷降ろしは基本的に一人なため仕事中は一人で気楽に働け人間関係のストレスが無かったので唯一ドライバー職をやって良かったと思いました。」
荷物を運ぶ職種なら、一人の気楽さは半分前後の人が感じていました。会社ごとに差がつきやすいのは給料と時間なので、そこを外さないことが後悔を減らす近道です。
後悔した人の中には、良かったことに「一人で気楽だったこと」だけを書き、ほかは苦しかったと振り返る人もいました。気楽さだけでは、きつい条件を支えきれないということです。
やりがいは、入ったあとに自分で見つけていくものです。条件の悪い会社を選ぶと、それを探す余裕がなくなってしまいます。
やりがいより先に確かめたいこと
後悔した60人の多くは、仕事そのものには良いところも感じていました。
声の中心は給料・経費と長い拘束時間・休めない。どちらも会社しだいで大きく変わります。
経験者の声から学べること
- 固定給か歩合か、経費はだれが払うかを確かめる
- 面接で1日の拘束時間と休憩の取り方を数字で聞く
- 横乗り研修の期間と、相談できる人がいるかを聞く
やりがいは入ってから見つかりますが、給料と時間は入る前に決まります。先に条件を固めてから、やりがいを楽しむ順番が安全です。
やりがいを感じながら続く人の共通点
後悔しなかった48人は、69%が一人の気楽さを挙げていました。運転を楽しめることが続きます。
- 一人の時間を気楽と感じ、人づきあいの少なさを楽しめる
- 運転や知らない道を覚えることそのものが好き
- 給料と勤務時間の釣り合いに納得して入っている
「仕事の裁量が持てることと、自由な時間が持てることはとても良かった。」
毎日の楽しみが仕事の中にある人ほど、長く続いていました。感謝のようにたまに来るうれしさより、毎日ある小さな楽しさが支えになります。
続いた人は自分の楽しみ方を持っていた
続いた人の声には、運転中の過ごし方が具体的に書かれていました。好きな音楽を流す・おいしい店を見つける・道を覚えて近道を探す、といった小さな工夫です。
「道にも詳しくなりましたし、効率よく回れるようになると少しゲーム感覚で達成感があります。」
回る順番を自分で考えて、早く終われた日はうれしいという声もあります。自分なりの楽しみを見つけられる人は、同じ仕事でも気持ちよく続けています。
最初の数か月は道も荷物も覚えることが多く、楽しむ余裕はあまりありません。慣れてから気楽さが出てくるので、短い期間で決めつけないことも大事です。
ドライバーのやりがいが合う人・合わない人
合うかどうかは、一人の時間と運転を楽しめるかでおおよそ分かれます。
- 職場の人間関係に疲れていて一人で働きたい
- 運転が好きで、知らない土地を走るのが楽しい
- 頑張った分が給料に出るほうがやる気が出る
- 人から感謝されることだけをやりがいにしたい
- チームで声をかけ合って働くのが好き
- 長い時間の運転が苦手
感謝されたい人は、感謝の多い送迎や宅配でも給料と時間を先に確かめましょう。それができていれば、ありがとうの一言はきちんと励みになります。
感謝されやすいのは宅配と送迎
感謝を挙げた13人のうち、宅配が4人・送迎が2人でした。お客さんと顔を合わせる仕事ほど、直接お礼を言われる場面が多くなります。
「お客さまからありがとうと感謝をしていただけたのは嬉しかったです。」
その分、時間指定や乗せる人への気づかいも増えます。感謝の多い仕事は、気をつかう場面も多い仕事です。両方をセットで考えておくと、入ってからのずれが小さくなります。
やりがいのある職場を求人で見分ける方法
見分けるときは一人で回る時間・給料のしくみ・1日の拘束時間の3つを見ます。やりがいの上位とつながるのがこの3つです。
「会社で面接を受けるなら、仕事場の見た目や雰囲気か確認した方がいい。」
「休日は必ず見るべきです。」
面接では、仕事の流れと給料の決まり方を具体的に聞いておきましょう。下の質問はそのままメモに使えます。
面接で聞く質問
1日のうち、一人で運転している時間はどれくらいですか。
給料は固定ですか、件数や距離で増えますか。
朝は何時に出て、ふだんは何時ごろに終わりますか。
回る先は毎日同じですか、日によって変わりますか。
休みは月に何日あり、希望は出せますか。
見学で一人の時間と職場の空気を確かめる
求人票だけでは、一人で走る時間の長さや職場の空気はわかりません。見学させてもらえる会社なら、出発前のあわただしい時間帯に行ってみてください。
その時間はドライバーが全員そろうので、ふだんの様子がいちばんよく出ます。事務所の人とドライバーの話し方からも、職場の空気が伝わってきます。
ドライバーどうしが黙々と準備しているか、出発前に長い打ち合わせがあるかで、一人の時間の多さが見えてきます。挨拶を返してくれるかも、入ってからの人間関係の目安になります。
車がきれいに使われているかも見ておきたいところです。車の手入れが行き届いた会社は、ドライバーの扱いもていねいなことが多いからです。
関連記事ブラックな運送会社の見分け方を見る→ドライバーのやりがいによくある質問
ドライバーのやりがいは何ですか?
経験者130人のうち81人(62%)が、一人で働ける気楽さを挙げました。給料が27人、運転や知らない場所に行けることが26人で続きます。
トラックドライバーのやりがいは何ですか?
トラックドライバー30人でも、いちばん多いのは一人の気楽さで19人でした。給料を挙げた人が8人、運転や知らない土地を挙げた人が7人です。
ドライバーは感謝される仕事ですか?
お客さんからの「ありがとう」を良かったことに書いた人は13人でした。宅配と送迎で多く、うれしかったという声がそろっています。
やりがいがあれば後悔しませんか?
感謝を挙げた13人のうち9人、達成感を挙げた16人のうち11人は後悔していました。給料と拘束時間が合わないと、やりがいがあっても後悔に変わります。
運転好きな人はドライバーを後悔しにくいですか?
運転や知らない場所を挙げた26人で後悔ありは8人と少なめでした。ただ荷物の重さや勤務時間が合うかも合わせて確かめましょう。
未経験でもやりがいを感じられますか?
130人のうち117人は未経験から始めた人です。意外と運転できたことが自信になったという声もありました。
ドライバーのやりがいは条件を固めてから楽しめる
- やりがいの1位は一人で働ける気楽さで130人中81人(62%)
- 感謝を挙げた13人の9人、達成感の16人の11人が後悔していた
- 運転や知らない場所を挙げた26人は後悔ありが8人と少なめ
- 後悔した人の理由は給料と長い拘束時間が中心
ドライバーのやりがいは、一人の気楽さと運転の楽しさにあります。給料と時間を入る前に固めておけば、そのやりがいを長く味わえます。
後悔した人がどんな理由でやめたのかは、ドライバーはやめとけと言われる理由のデータでくわしく見られます。