ドライバー1年目の辛さは入って3ヶ月までがいちばん重く、半年をこえると軽くなる人が多いです。
経験が1年未満の40人に聞くと、3ヶ月未満の人は12人中7人が仕事をきつかったと答えました。半年〜1年の人では16人中4人まで減ります。
ただし2年目・3年目は任される量が増えて、またきつくなる人もいます。1年目の慣れない辛さと、仕事量が増える辛さは別のものです。
いま辛くて検索している人は、自分だけが弱いわけではありません。何が辛かったのかと、辞めていい辛さの見分け方を順に見ていきます。
- 1年目が辛いのは最初の3ヶ月
- 1年目に辛かったことランキング
- 運転・時間・荷物・職場の辛さ
- 8時間をこえる1年目は辛さが増える
- 辞めていい辛さと様子を見ていい辛さ
- 長く続けた人から1年目の人へ
ドライバー1年目が辛いのは最初の3ヶ月
きつかったと答えた人は、3ヶ月未満で58%でした。3〜6ヶ月で42%、半年〜1年で25%と下がっていきます。
経験した期間別「きつかった」 の割合(1年未満の40人)
「きつかった」がいちばん多いのは3ヶ月未満(58%)です。低い6ヶ月〜1年(25%)とは33ポイントちがいます。
人数は12人・12人・16人で、足すと1年未満の40人になります。どのグループも20人に届かないので、目安として見てください。
最初の3ヶ月は、道も荷物も段取りも全部が初めての時期です。半年たつころには体が慣れて、同じ仕事でも重さの感じ方が変わってきます。
「最初は大変ですが慣れてしまえば、自分のペースで働けるのでその点はよかった。」
最初の3ヶ月を乗り切る過ごし方
この時期は仕事を完ぺきにこなそうとしないことです。覚えることを1日1つにしぼると、毎日の疲れ方がちがってきます。
休みの日は体を休めることを先にしましょう。疲れを次の週に持ちこまないだけで、2ヶ月目・3ヶ月目のしんどさはかなり変わります。
わからないことは、その日のうちに先輩へ聞いておきます。聞きにくい空気の職場なら、メモにためて朝の点呼のあとにまとめて聞く手もあります。
点呼は、出発前に体調やお酒が残っていないかを確かめる朝の決まりごとです。毎朝かならず上の人と顔を合わせるので、質問をするいい機会になります。
ドライバー1年目に辛かったことランキング
1年未満の40人が書いた「一番きつかったこと」を分けると、事故の不安・長い拘束時間・時間指定・重い荷物が9人ずつで並びました。
1年目に一番きつかったこと(40人 ・複数に当たる人あり)
1人が2つ以上に当たることがあるので、割合を足すと100%をこえます。給料・経費は5人、人間関係と天候は4人ずつでした。
ここでいう拘束時間とは、朝の出社から帰社までの会社にしばられる時間です。荷待ちや休憩も入るので、ハンドルを握る時間より長くなります。
1年目の辛さは1つではなく、運転と時間と体の3つが同時に来ます。どれか1つでも軽くできれば、残りの2つに耐えやすくなります。
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事故の不安は1年目の9人が書いていました。仕事として毎日運転する重さに、入ってから気づく人がいます。
「運転が得意じゃないことに途中で気がついて、事故をしないかなど毎日不安になりしんどかったです。」
「他者を巻き込まない事故だったが、自分が怪我をしてしまい、事故の不安できつかった。」
怖さを感じるのは悪いことではありません。慣れないうちに急ぐと危ないので、1年目は時間より安全を優先していいと割り切りましょう。
「未経験となると運転技術に自信がないと、焦って事故などにもつながるし危険は伴う仕事の一つということは頭においておくべき。」
寝不足が続くと判断も鈍ります。朝の早い仕事なら、前の晩の寝る時間を先に決めておくと事故の不安が減ります。
「そして日々積み重なっていく寝不足による疲労が想像以上に判断を鈍らせ自分のパフォーマンスを十分に発揮できませんでした。」
運転の怖さを減らすためにできること
最初の数週間は、いつもより車間を1台分あけて走りましょう。急ブレーキが減るだけで、怖さはずいぶん小さくなります。
バックや狭い道が苦手なら、空いた時間に会社の駐車場で練習させてもらう手もあります。苦手を1つずつ消していくと、運転の自信は後からついてきます。
小さなこすりでも、すぐに会社へ報告しておくことです。隠すと後で大きな話になり、気持ちの負担も重くなります。
辛さ2は時間指定と不在に追われる
宅配やルート配送の1年目は、時間指定と再配達の焦りがよく出てきます。道を覚えていないぶん、ひとつの遅れが次の配達に響きます。
「渋滞や駐車場所の問題で予定通りに進まず、次の配達時間が迫ってくるとかなり焦りました。」
「何と言っても「エンドレスな不在再配達」です。」
「指定時間に遅れることが度々だったので帰社時間を計測されてどうして時間がかかるか問い詰められたり、とてもプレッシャーを感じた」
遅れを自分のせいだけにしないことが、1年目を乗り切るこつです。不在や渋滞はベテランでも避けられません。
配る数が最初から多すぎる会社もあります。1年目の1日の件数を面接で聞いておくと、入ってからの焦りが小さくなります。
焦りを減らす朝の段取り
出発前に、時間指定の荷物だけ先に並べておくと配る順番に迷いません。午前指定が多い日は、近い場所からまとめて回ります。
不在が続いたら、無理に回り直さず先輩に相談しましょう。ひとりで抱えこむほど焦りは大きくなります。
関連記事宅配ドライバーはどれくらいきつい?経験者の声を見る→辛さ3は荷物が重く体が痛む
重い荷物は9人が書いていました。腰や手首を痛めた人もいて、体の痛みは慣れだけでは消えません。
「腰が悪いため重いものをのし下ろしする事が自分の中ではきついと感じました。」
「手首が腱鞘炎になってしまったのがきついなと思います。」
「一日車に乗っているのがこんなに疲れるとは思わなかった。」
座りっぱなしの運転も、体にはこたえます。休んでも痛みが引かないなら、我慢せず荷物の軽い職種や会社へ移ることも考えてください。
1年目のうちに体を守る持ち方
荷物は腰を曲げず、ひざを曲げて体に近づけてから持ち上げます。急いでいるときほど腕だけで持ちがちなので気をつけましょう。
台車が使える現場なら、少ない量でも台車に乗せたほうが体は楽です。1年目に痛めた腰は、そのあと何年も残ることがあります。
関連記事ドライバーの腰痛はどれくらい多い?経験者の声と対策を見る→辛さ4は職場で教えてもらえない
運転中はひとりでも、1年目は教わることが山ほどあります。教える人がきつい・教えてくれないと、仕事を覚える前に気持ちが折れます。
「一向に基本から教えて下さらずだった。」
「人間関係において「ずっとこの人とやっていくのか」という不安や不満点が大きかったです。」
職場の人の辛さは、仕事より会社による部分が大きいです。同じドライバーでも、会社を変えただけで楽になった人は少なくありません。
教える人がひとりに決まっている会社では、その人との相性で1年目の重さが決まります。合わないと感じたら、配車の担当(その日の荷物と車を割りふる人)や上の人に相談して教える人を替えてもらう方法もあります。
一方で、ひとりで走り出してからは人と話す時間がぐっと減ります。職場の人がしんどいのは、研修のあいだがいちばんという人も多くいます。
1年目の人の口コミからわかること
1年目の40人の「一番きつかったこと」には、運転・時間・荷物・職場の話が混ざって出てきます。
声の中心は事故・眠気の不安と長い拘束時間・休めない。どちらも会社しだいで大きく変わります。
経験者の声から学べること
- 運行の組み方と、仮眠や休憩が取れるかを聞く
- 面接で1日の拘束時間と休憩の取り方を数字で聞く
- 手積み・手降ろしがあるか、カゴ台車かを確かめる
どれも入って数か月のうちに重なりやすい辛さです。全部を一度に背負わず、軽くできるものから手を打ちましょう。
1日8時間 をこえる1年目は辛さが増える
1年目でも、1日8時間以上働いた人は11人中8人がきつかったと答えました。8時間未満の人は27人中7人です。
1年目の勤務時間別「きつかった」の割合
8時間以上は73%で、8時間未満の26%のほぼ3倍です。人数は少ないものの、差ははっきり出ています。残りの2人は日によって時間が大きく違った人で、足すと40人になります。
「朝5時から出勤、終わるのが夜10時という長時間労働で時間給で考えたら最低賃金を下回っていた。」
1年目の辛さを一番左右するのは、仕事の中身より1日の長さです。慣れるまでは短めの時間から入るほうが、結果として長く続きます。
正社員で入ると、1年目から長い時間を任されることがあります。最初の数か月だけでも時間を短くできないか、入る前に相談しておくと安心です。
今の会社で時間が長すぎるなら、件数を減らしてもらえないか配車の担当に聞いてみましょう。言わなければ、1年目でもベテランと同じ量が回ってきます。
もちろん、時間を短くすれば月の給料も下がります。家族を養うために稼ぎたい人は、慣れたあとにどこまで時間と月収を上げられる会社かも見ておきましょう。
関連記事ドライバーの労働時間は実際どれくらい?時間別のきつさを見る→関連記事ドライバーの手取りは実際いくら?働き方と時間で見る→女性の1年目は16人中3人がきつかった
男女で分けると、女性は16人中3人・男性は24人中13人がきつかったと答えました。
1年目の男女別「きつかった」の割合
女性は短い時間のパートで、送迎や食品の配送から始めた人が多くいました。時間を選べたことも、辛さの差に関係していそうです。
子どもの送り迎えがある人は、午前だけ・午後だけの求人から試すと家のことと両立しやすくなります。慣れてから時間を延ばしても遅くはありません。
関連記事女性ドライバーはどれくらいきつい?女性の声だけで見る→1年をこえても楽になるとは限らない
経験年数で並べると、きつかった人は1〜3年で61%といちばん高くなります。1年未満は40%、3年以上は39%でした。
経験年数別「きつかった」の割合
「きつかった」の割合が高いのは1〜3年の61%でした。3年以上(39%)と比べると22ポイント高くなっています。
40人・33人・57人で、足すと130人全員です。1年目に半年をこえて楽になっても、任される量が増える2年目・3年目にまたきつくなる人がいます。
「回る企業が多く、時間内に終わるかどうかわからない日と荷物が重すぎる日はきつかったです。」
辛さが時期だけのものか、会社の仕事の量によるものかを分けて考えましょう。1年目のうちに、先輩の働き方を見ておくと先が読めます。
2年目・3年目の先輩が毎日遅くまで残っているなら、その会社では慣れても楽にはなりません。先輩が早めに帰れているなら、今の辛さは1年目だけのものと考えてよさそうです。
辞めていい辛さと様子を見ていい辛さ
辛さには時間がたてば軽くなるものと、続けても消えないものがあります。消えない辛さなら、早めに会社を変えるほうが得です。
- 道やルートが覚えられず配達が遅れる
- 段取りがわからず毎日バタバタする
- 運転に慣れず、帰ると体がぐったりする
- 先輩に注意されて落ちこむ(怒鳴られるのはこちらに入らない)
- 休憩が取れず、眠気をがまんして運転している
- 1日10時間をこえる日が当たり前になっている
- 腰や手首の痛みが何週間も消えない
- 給料明細が約束と違う・残業代がつかない
- 教えてもらえず、無視や怒鳴り声がある
体と命とお金にかかわる辛さは、慣れで解決しません。1年目でも会社を変えて、ドライバーそのものを続けた人はいます。
会社を変えるなら次を決めてから
辞めると決めたら、次の会社の条件を先に固めておきましょう。勢いで辞めると、同じような会社をまた選んでしまいがちです。
1年目でも、運転と配送の経験は次の面接で話せる材料になります。何が合わなかったかを言えると、次の会社選びで失敗しにくくなります。
関連記事1年未満でやめた人はなぜ続かなかった?後悔の理由を見る→長く続けた人から1年目の人へ
3年以上続いた57人のアドバイスには、会社と働き方の選び方の話がよく出てきます。
「教育がちゃとしてくれるとこがよいです。」
「勢いだけで仕事選びをしてしまうと後悔することになりますので詳しく調べてから入ることです」
「腰に持病がある方は労働時間と運ぶものの重量などは確認しておいた方がいいのと伝えておいた方がいい」
1年目の人の中にも、ひとりで働ける気楽さを良かったことに挙げた人が多くいました。仕事が嫌なのか、今の会社が合わないのかを分けて考えましょう。
次の会社で先に聞いておくこと
ひとりで走るまでに、先輩と一緒に乗る期間は何日ありますか。
1年目の人は1日に何件くらい配っていますか。
1年目の人はふだん何時に出社して、何時ごろ帰っていますか。
一番重い荷物は何キロくらいで、台車は使えますか。
ドライバー1年目の辛さでよくある質問
ドライバー1年目が辛いのはいつまでですか?
きつかった人は3ヶ月未満で12人中7人、半年〜1年で16人中4人でした。半年をこえると軽くなる人が多いです。
1年目は何時間くらい働く人が多いですか?
1年未満の40人では、6時間未満が14人、6〜8時間が13人でした。8時間以上は11人で、短い時間から始めた人が多くいます。
1年目に辛いと感じたら誰に相談すればいいですか?
まずは教えてくれている先輩か配車の担当です。件数や時間の調整は、言わないと変わらないことが多いです。
ドライバー1年目で辛いことは何ですか?
1年未満の40人では、事故の不安・長い拘束時間・時間指定の焦り・重い荷物が9人ずつで並びました。
1年目のドライバーが辛いのは自分が弱いからですか?
違います。3ヶ月未満の人の半分以上がきつかったと答えています。初めての時期はだれでも辛さが重なります。
ドライバー1年目で辞めてもいいですか?
眠気をがまんする運転や痛みが続く体、約束と違う給料は慣れでは解決しません。そういう辛さなら会社を変えてかまいません。
1年目の辛さを軽くする方法はありますか?
1日の勤務時間を短めにすることです。1年目で8時間以上の人は11人中8人、8時間未満の人は27人中7人がきつかったと答えました。
2年目になれば楽になりますか?
楽になるとは限りません。きつかった人は1〜3年で61%と、1年未満の40%より高くなっていました。任される量が増えるためです。
ドライバー1年目の辛さは半年で軽くなる人が多い
- きつかった人は3ヶ月未満で12人中7人、半年〜1年で16人中4人
- 1年目に辛かったのは事故の不安・拘束時間・時間指定・重い荷物
- 1日8時間以上の1年目は11人中8人がきつかった
- 1〜3年で61%とまた上がるので、会社の仕事量も見ておく
- 眠気・痛み・給料の約束違いは慣れでは消えない
いまの辛さが時期のものなら半年を目安に、会社のものなら早めに動きましょう。どちらかを見分けるだけで、次の一歩が決めやすくなります。