送迎ドライバーで後悔した人は、経験者9人中4人でした。ほかのドライバーとほぼ同じ割合です。
きつかったと答えた人は9人中2人しかいません。それでもやめとけと言われるのは、給料の安さを書いた人が9人中7人いたからです。
介護の送迎・夜の店の送り・工場の従業員の送迎など、同じ送迎でも中身はばらばらでした。どんな送迎かで向き不向きが変わります。
- 後悔した人の割合
- きつさと勤務時間
- 給料の安さ
- 運転以外の仕事
- 送迎の種類によるちがい
- 後悔しなかった人の共通点
- 求人で確かめること
- よくある質問
送迎ドライバーはやめとけ?経験者9人中4人が後悔
送迎ドライバーをした9人のうち、仕事選びに後悔が「ある・少しある」は4人(44%)でした。残りの5人は「ない」「あまりない」「どちらともいえない」です。
送迎以外のドライバー121人では、後悔ありが46%でした。送迎だけが特に後悔しやすい仕事ではありません。
送迎とほかのドライバーの「後悔がある」の割合
9人と121人の比較なので、2ポイントの差は「変わらない」と見てください。9人は少ない人数なので、ここからの数字も目安として読んでください。
9人 は女性5人 と男性4人 で20代から60代まで
9人のうち女性が5人で、男性は4人でした。年代は20代後半から60代以上まで広がっています。
働き方はパートが3人で一番多く、契約社員と正社員が2人ずつです。派遣と業務委託が1人ずつで、正社員以外が7人でした。
「元々から車の運転をすることが好きで、転職活動中にハローワークに行ったら送迎ドライバーの求人が出ていたので、やってみようかなと思い始めました。」
送迎ドライバーがきつかったのは9人中2人
きつかった(ややきつい・かなりきつい)と答えたのは9人中2人(22%)でした。送迎以外のドライバー121人では46%なので、半分ほどです。
送迎とほかのドライバーの「きつかった」の割合
残る7人は「普通」が6人で、「やや楽」が1人です。体のきつさで見れば、送迎はドライバーの中で軽いほうです。
1日10時間 をこえて走った人はいない
9人の1日の勤務時間は、6時間未満が4人・6〜8時間が3人・8〜10時間が2人でした。10時間以上は0人です。
1日の勤務時間の分かれ方
送迎以外では121人中46人が10時間以上でした。朝と夕方に送り迎えをする形が多く、長く走りっぱなしにはなりにくい仕事です。
子どもが学校にいる時間だけ働きたい人には合わせやすい長さです。短い時間で働ける代わりに、月の額も小さくなります。
きつかった2人 は腰と休憩に苦しんだ
きつかった2人のうち1人は、1回2時間の運転を1日2回続けて腰と肩を痛めた女性です。もう1人は休憩がほとんど取れなかった男性でした。
「その上、休憩時間がほとんど取れなくて、昼食が取れないようなこともあった」
送迎ドライバーがやめとけと言われる一番の理由は給料
送迎ドライバーの月収の中央値は16万円でした。9人中7人が金額で答えた額で、送迎以外の121人のうち金額で答えた65人では23.2万円です。
中央値は、額を低い順に並べたときにちょうど真ん中の人の額のこと。7人のうち5人が15万〜19万円に集まっています。
額は手取りで答えた人と額面(税金などを引く前)で答えた人がいて、どちらかにそろってはいません。下の幅のグラフは9人全員の答えです。
月収の中央値(金額で答えた人)
月収を幅で聞いた答えでは、9人中8人が20万円未満でした。20万円台は1人だけです。
月収の分かれ方
勤務時間が短い人が多いので、額が低いのは時間のせいもあります。それでも給料の安さを書いた人は9人中7人で、時間を考えても安いと感じていました。
「給料は最低賃金で命を預かる危険な仕事なのに割に合わなかった。」
人を乗せる責任と額が釣り合わない、という声です。責任の重さに見合う額かを、求人を見る段階で考えておきましょう。
前の仕事と比べて後悔した人もいる
派遣で工場にいた20代の男性は、派遣会社に頼まれて送迎に移りました。額がほとんど変わらなかったことを後悔しています。
「たいして給料が変わらないのにドライバーをやったことそのまま製造業現場にいればよかったと感じた」
今の仕事から移るなら、時給と1日の時間をかけた額で比べましょう。月にいくら残るかで比べると、移ってからの後悔が減ります。
今より稼ぎたくてドライバーを考えているなら、送迎は額を上げる道にはなりにくい仕事です。送迎以外の中央値23.2万円のほうが、稼ぐ目安に近くなります。
関連記事ドライバーの正社員とパートの月収を比べる→送迎ドライバーは運転だけでは終わらない
9人がつらかったこと・後悔・想像とのちがいに書いた話を分けると、給料の安さが7人で一番でした。事故や命を預かる不安が5人、運転以外の仕事と時間の不規則さが4人ずつで続きます。
送迎ドライバー9人 がつらかったと書いたこと
1人で2つ以上の話を書いた人もいるので、4本の棒を足すと9人をこえます。運転そのものより、運転のまわりの仕事と責任が重い仕事です。
乗り降りの手伝いや荷物運びがある
介護施設の送迎では、利用者の乗り降りを手伝います。運転だけと思って入った人が、想像とちがったと書いていました。
「最初は運転のみだと思っていたのですが、実際は利用者の乗降の介助などもあり、想像と違うと思いました。」
旅館の送迎では、お客さんの重い荷物を運んだ人がいます。工場の送迎では、寝坊した人の部屋まで起こしに行ったという声もありました。
「寝坊による遅刻で来ない人に連絡を取ったりその人の寮の部屋まで起こしにいくのが送迎のドライバーがやる事がバカバカしかった」
人を乗せるので事故の不安が大きい
荷物ではなく人を運ぶので、事故を起こさないことへの気の張り方がちがいます。狭い道を時間までに回らなければならない介護送迎の声もありました。
「スピードの出せない狭い道を通りながら、事故などを起こさないよう送迎の時間までに間に合わせなければいけないのが、一番きついと思った。」
待機場所で後ろから追突された人もいます。事故のときに会社がどう動くかは、入る前に聞いておきたいところです。
送り迎えの時刻が相手の都合で動く
送迎の時刻は乗る人の予定で決まります。工場の残業や店の閉店に合わせて、帰りが深夜になる人もいました。
「勤務時間について、お店の営業が終わってからだったため深夜から早朝になることばかりでした。」
待つ時間の長さに驚いた人もいます。待機が多い送迎は、時間を有効に使えるかで感じ方が変わります。
「思ったよりに待機時間があることに驚いた。」
送迎ドライバーは種類で中身がまるでちがう
9人が送った相手は、介護施設の利用者・夜の店の女性・工場の従業員・旅館のお客さんなどでした。やめとけかどうかは、だれを乗せる送迎かで分かれます。
- 介護・福祉の送迎は、乗り降りの手伝いと利用者への気配りがある
- 夜の店の送りは、深夜から早朝の運転で酔った人を乗せる
- 工場の従業員の送迎は、残業や休日出勤で時刻が動く
- 旅館やホテルの送迎は、お客さんとの会話と荷物運びがある
介護の送迎は介護の仕事に近い
介護職から送迎に移った40代の女性は、送迎だけなら楽だと思っていたと書いています。相手が介助の必要な人なので、大変さは変わらなかったそうです。
「送迎だけなら少しは楽かもしれないと思ったが、結局は介護や介助の必要な人たちを相手にしているので、大変さに違いがなかったので後悔した。」
介護の送迎を選ぶなら、介助をどこまでするかを面接で確かめましょう。運転だけの求人と、介助もする求人があります。
夜の送りと旅館の送迎は人と話す時間が長い
夜の店の送りをした20代の女性は、運転しながら女の子たちと話すのが楽しかったと書いています。旅館の送迎をした50代の女性も、お客さんとの会話を良かったことに挙げました。
「特に想像と違ったことはなかったですが、お客様みんな良い方で気さくに話してくださり、機械的なドライバーのイメージでしたがもっと人とのかかわりが強い仕事だと思いました。」
人と話すのが好きな人には、こうした送迎のほうが合います。反対に黙って運転したい人は、会話の少ない工場の送迎のほうが気楽です。
関連記事女性ドライバーのきつさを職種別に見る→送迎ドライバーで後悔した4人の声
後悔ありの4人は、介護送迎の女性2人・工場送迎の20代男性・40代後半の正社員の男性でした。4人とも給料か条件を後悔に書いています。
「思っていたよりも仕事の割に、給与が安めかなと感じたので、もう少し給与についてもよく考えてから決めれば良かったと後悔しました。」
この人は運転が好きで送迎を選びました。仕事の中身は嫌ではなく、額をよく見ずに決めたことを悔やんでいます。
「正社員にこだわって、かなり条件の悪いところに就職してしまったこと」
40代後半で正社員に入れる求人を優先した人です。休憩が取れず、人間関係も悪かったと書いていました。正社員という形より中身を見て選びたいところです。

送迎ドライバーのつらさからわかること
送迎ドライバー9人が一番つらかったことを読むと、運転のまわりの話が目立ちます。
目立ったのは事故・眠気の不安。長い拘束時間・休めないがそれに続きます。求人を選ぶ段階で避けられるものばかりです。
求人を選ぶときに見ておくこと
- 運行の組み方と、仮眠や休憩が取れるかを聞く
- 面接で1日の拘束時間と休憩の取り方を数字で聞く
- 横乗り研修の期間と、相談できる人がいるかを聞く
後悔の多くは入る前の確認で減らせます。時間をかけた月の額を先に見ておきましょう。
送迎ドライバーで後悔しなかった人に共通すること
良かったことに人との関わりや感謝を挙げた人は9人中5人でした。乗る人や職場の人とのつながりが、送迎を続ける支えになっています。
良かったことに「人との関わり・感謝」 を書いた人
「人間関係がとても良く、皆さん優しくしてくれるので今の会社に転職できて良かったと思っています」
この人は定年のあと送迎に入り、5年以上続けています。給料の安さには驚いたと書きながら、職場の人間関係の良さで後悔はないと答えました。
「利用者さんに「ありがとう」と言われたときに、ドライバー職をやってよかったと感じました。」
- 額の低さを知ったうえで、時間の短さや生活との両立を選んだ
- 乗る人や職場の人と話すのが苦にならなかった
- 運転が好きで、待つ時間も自分の時間に使えた
後悔しなかった人も給料には不満があった
後悔なしと答えた人にも、給料が安いと書いた人がいます。最低賃金だったと書いた女性は、自分で決めた仕事なので納得していると答えました。
「頼まれたとはいえ、自分で決めた仕事なので労働時間や給料面では納得していましたし、良い経験になりました。」
安いと知って選んだかどうかで、同じ額でも後悔の大きさが変わります。入る前に額を確かめておくことが、そのまま後悔を減らします。
送迎ドライバーに向いている人・向いていない人
- 子どもの学校の時間に合わせて短く働きたい人
- 人と話すのが好きで、ありがとうがうれしい人
- 待機の時間を本や勉強に使える人
- 家族の生活費を1人で稼ぎたい人
- 運転だけをしたくて、介助や荷物運びは避けたい人
- 夜の運転や時刻の変わる勤務が苦手な人
家計の柱として月25万円以上を得たいなら、送迎よりルート配送やトラックのほうが額は上がります。時間の短さと人との関わりを取りたいなら、送迎は選ぶ価値があります。
関連記事稼げるドライバーの職種と働き方を見る→「夜勤があるかどうか自分は夜勤は慣れていたからできたが夜勤が苦手な人は危ないのでやめた方が良い」
夜の送りや夜勤のある工場の送迎は、眠気との勝負になります。昼だけの送迎か夜もあるかで、向き不向きは大きく変わります。
送迎ドライバーの求人で確かめること
後悔した人の言葉から考えると、確かめることは額・介助の範囲・時間の決まり方の3つです。どれも面接で聞けます。
- 時給と1日の時間をかけた月の額
- 乗り降りの介助や荷物運びはどこまでするか
- 送迎の時刻は決まっているか、相手の都合で動くか
- 休憩は何分取れて、押したときはどうなるか
- 事故が起きたときの保険と会社の対応
送迎ドライバーの面接で聞く例文
1日の勤務は何時から何時までで、月にするとおよそいくらになりますか。乗り降りの介助や荷物運びはどこまで担当しますか。
送迎の時刻が遅れたり延びたりすることはどれくらいありますか。事故のときはどんな保険で、会社はどう対応しますか。
「送迎ドライバーでも大変なことがあるので、どんな頻度で誰を送迎するのかなど確認してから始めた方が良いです。」
だれを何回乗せるかを聞けば、入ってからの驚きは減ります。
休憩が取れるかは必ず聞く
きつかった男性は、時間が押すと昼食も取れなかったと書いています。送迎のあいだの時間が休憩なのか待機なのかで、体の楽さは変わります。
「しっかりと休憩時間が取れるかどうかは確認した方がいいと思う時間が押した時は休憩時間が取れなかったので」
送迎ドライバーのやめとけでよくある質問
送迎ドライバーは本当にやめとけですか?
経験者9人中4人が後悔ありと答えました。送迎以外のドライバー121人の46%とほぼ同じで、送迎だけが特に後悔しやすいわけではありません。
送迎ドライバーはきついですか?
きつかったと答えたのは9人中2人でした。送迎以外では46%なので、体のきつさは軽いほうです。
送迎ドライバーの給料はいくらですか?
金額で答えた7人の中央値は月16万円でした。9人中8人が月20万円未満で、短い時間で働く人が多いことも額に表れています。
女性でも送迎ドライバーはできますか?
9人のうち5人が女性でした。後悔ありは女性5人中2人、男性4人中2人です。
50代以上でも送迎ドライバーになれますか?
9人には50代後半と60代以上の人もいました。60代以上の男性は定年のあとに入り、5年以上続けています。
送迎ドライバーに必要な免許は何ですか?
普通の乗用車やワゴンで送る仕事が多く、9人の多くは普通車で走っていました。AT限定の免許でも、送迎に使う車がAT車なら運転できます。求人で車の種類を確かめましょう。
送迎ドライバーに介護の資格は要りますか?
介護施設の送迎では乗り降りの介助があります。資格がなくても入れる求人はありますが、介助をどこまでするかは面接で確かめましょう。
送迎ドライバーは給料と送迎の種類を先に見れば後悔が減る
- 送迎ドライバー9人中4人が後悔ありで、送迎以外の46%と変わりませんでした
- きつかったのは9人中2人で、1日10時間以上走った人はいません
- 月収の中央値は16万円(金額で答えた7人)で、給料の安さを書いた人が7人います
- 介助・荷物運び・事故の不安など、運転のまわりの仕事が重い仕事です
- 後悔しなかった人は、人との関わりや感謝を良かったことに挙げていました
やめとけかどうかは、額と送迎の種類を受け止められるかで決まります。ほかの職種の声はドラリアルのトップページで読めます。