軽貨物の業務委託で後悔した人は、経験者15人中8人でした。半分をこえますが、後悔した人の多くは始めて1年たたないうちの人です。
1年未満の6人のうち5人が後悔ありと答えました。3年以上続けた4人に、後悔した人はいません。
やめとけと言われる理由は経費と再配達と長い拘束です。どれも1年目に一番重くのしかかり、慣れると減っていきます。
- 後悔した人の割合
- 経験年数で分かれた後悔
- 軽貨物の4人は全員が後悔
- 稼ぎでは分かれなかった
- やめとけと言われる理由
- 後悔しなかった人の共通点
- 始める前に確かめること
- よくある質問
軽貨物の業務委託はやめとけ?経験者15人中8人が後悔
業務委託と個人事業主で走った15人のうち、仕事選びに後悔が「ある・少しある」は8人(53%)でした。残りの7人は「ない」「あまりない」「どちらともいえない」です。
業務委託は会社に雇われず、運んだ件数や距離で報酬を受け取る働き方のこと。軽バンで個人宅に荷物を届ける仕事が中心です。
きつかったと答えた人は15人中7人です。やめとけは半分当たっていて、半分は外れています。どんな人が後悔したのかを次で分けて見ます。
15人 は宅配と軽貨物が中心で年代は20代から60代まで
15人の職種は宅配が5人、軽貨物が4人です。年代は20代後半から60代以上まで広く、50代以上が5人います。
男性が12人で、女性は3人でした。子どもを育てながら走った女性もいて、家の事情と時間の合わせ方の話も出てきます。
始めた理由は、前の職場の人間関係に疲れた・空いた時間に稼ぎたい・やった分だけ稼げる、の3つが目立ちます。理由によって後悔の出方も変わっていました。
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後悔ありの割合は、1年未満の6人で5人(83%)でした。1〜3年の5人では3人で、3年以上の4人は0人です。
業務委託の経験年数別「後悔がある」の割合
6人と5人と4人を足すと15人です。人数が少ないので目安ですが、長く続いた人ほど後悔していない流れは一本の線になっています。
1年未満で後悔した5人 は経費と時間に驚いていた
1年未満で後悔した5人のうち3人は、経費か車の負担を後悔に書いていました。売上がそのまま手元に残ると思って入った人たちです。
「始める前に手取りの目安まで確認しておけばよかったです。」
ほかの2人は介護タクシーで命に関わる場面に出会った人と、転職活動のつなぎに入った人でした。入る前の思いこみと実際の差が1年目の後悔になっています。
「いくら転職活動の合間を埋める、生活費を稼ぐためとは言え、この仕事中を選択したこと自体を後悔した。」
最初の数か月は道も荷物の積み方もわからず、件数をこなせません。1年目の額は低めに見積もっておくと、がっかりが減ります。
3年以上続いた4人 は誰もきつかったと答えていない
3年以上の4人は送迎・食品配送2人・宅配で、きつさは全員が「普通」か「やや楽」でした。1日6時間未満の人から12時間以上の人まで、走る時間はばらばらです。
長く続けるうちに道と段取りが身につき、同じ件数でも楽に回せるようになります。時間が長くても、慣れた人はきついと感じていません。
ただ4人の中に、軽貨物ドライバーと答えた人はいません。軽貨物も3年続ければ楽になる、とまでは言えないので目安として見てください。
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職種で分けると、軽貨物ドライバーと答えた4人は全員が後悔ありでした。宅配の5人では2人で、そのほかの6人では2人です。
業務委託の職種別「後悔がある」の割合
5人に届かないグラフには「参考」の印が付きます。4人の100%は、4人全員という意味です。
そのほかの6人は、食品配送2人・タクシー・送迎・ルート配送・車の回送が1人ずつです。軽貨物の4人のうち3人は「少しある」で、強い後悔は1人でした。
軽貨物の後悔は、やめたいほどではない小さな後悔が中心です。4人とも一人で動ける気楽さは良かったと書いています。
軽貨物の4人 が後悔したのはお金と家の時間
4人のうち2人は経費の読みちがいを、1人は子どもと過ごせない夜を後悔に書きました。残る1人は月50万円以上を得ていて、後悔は少しと答えています。
「経費を差し引いた「手残り」の現実的なシミュレーションをもっと最初にしておくべきだったと後悔しています。」
「子供がいるので夜に家を空けたくなかったのでその点で宅配は融通がきくかなと思っていたのだが、夜の時間指定があるためどうしても遅い時間の帰宅になってしまっていた。」
子育て中の人は、夜何時の指定まで担当するかを先に聞きましょう。夜の時間指定は軽貨物でいちばん家の時間を削る部分です。
関連記事軽貨物ドライバー9人の体験談を読む→業務委託の後悔は稼いだかどうかでは分かれなかった
月30万円以上を得た人は後悔ありの8人に3人、後悔なしの7人に2人でした。たくさん稼げた人でも後悔はしています。
1日10時間以上走った人も後悔ありに3人、後悔なしに3人で同じ数です。長く走ったから後悔したわけでもありません。
後悔のあり・なし別に見た月収と勤務時間
15人の月収は、30万円以上が5人・20万円台が4人・20万円未満が5人でした。答えたくないが1人です。
月収も時間も、後悔の有無とはほとんど関係がありません。分かれ目は経験年数で、慣れるまでの1年をどう過ごすかでした。
稼げないからやめとけ、という話とは少しちがいます。稼げても後悔した人がいるので、額より先に生活に合うかを見ておきましょう。
後悔した人はきつさも感じていた
後悔ありの8人のうち、きつかったと答えたのは5人でした。後悔なしの7人では2人だけです。
後悔のあり・なし別「きつかった」の割合
額や時間は同じでも、それをきついと感じるかどうかで後悔が分かれています。慣れていない1年目は、同じ仕事でもきつく感じやすい時期です。
軽貨物の業務委託がやめとけと言われる4つの理由
15人がつらかったこと・後悔・想像とのちがいに書いた話を分けると、経費と車の負担が6人で一番でした。再配達と時間指定、重い荷物と階段が5人ずつで続きます。
業務委託の15人 がつらかったと書いたこと
1人で2つ以上の話を書いた人もいて、4本の棒の合計は15人をこえます。噂で言われる理由は、経験者の言葉でもそのまま出てきました。
経費は売上から自分で払う
ガソリン代・車の修理・保険・会社への手数料は、受け取った売上から自分で払います。自分の車で走った人は、車そのものの傷みも書いていました。
売上から経費を引いて手元に残る額を、この記事では手残りと呼びます。会社員の手取りにあたるのは、この手残りから税金を払った残りです。
「自分の車でするので長距離でエンジンからブレーキから負担がかかりました。」
売上から経費を引いた額で、前の仕事の給料と比べましょう。
再配達と時間指定は1件の単価を下げる
報酬は届けた件数で決まるので、留守の家に2回3回と行くほど時給に直した額が落ちます。時間指定が重なる夜は、焦りながら走ることになります。
「時間指定を間に合わせるために常に焦り続けないといけない点でした。」
この人は宅配を1〜3年続け、後悔はないと答えています。つらさがあっても段取りに慣れると受け止められるようになった1人です。
重い荷物と階段は軽バンでもある
軽バンで運ぶ荷物でも、水の箱や大きな家具のような重い物が混ざります。エレベーターのない建物では、それを持って階段を上がります。
「また、アパートやマンションでもエレベーターが無い所は足や腰の負担が大きく毎日同じ状況が続くと体の調子が悪くなる事もありました。」
腰が気になる人は、重い荷物を扱う案件かどうかを先に聞きましょう。担当エリアに階段の建物が多いかも、体の負担を左右します。
朝が早く夜が遅いので休めない
荷物の積みこみで朝早く集まり、夜は時間指定で遅くまで走ります。拘束の長さを後悔やつらさに書いた人は3人で、休みの日も疲れて動けなかったと書いた人がいました。
1日の始まりと終わりの時刻を聞けば、拘束の長さは入る前にわかります。
業務委託で後悔した8人の声
後悔した8人の言葉には、入る前に知っていればという話が多く出てきます。仕事そのものより、条件の読みちがいを悔やむ声です。
「介護タクシーを選ばず、普通のタクシー会社であればそのようなことはほとんどないのだろうと思います。」
この人は介護タクシーを業務委託で始め、1年たたずに後悔を書いています。同じ運転の仕事でも、何を運ぶかで重さが変わるという声です。
「「商流」の深さと「手数料の仕組み」は絶対に確認すべきです。」
商流とは、荷物の仕事が何社を通って自分に届くかのことです。間に入る会社が多いほど、手数料で取り分が減ります。
業務委託の後悔からわかること
業務委託で後悔した8人の言葉を読むと、始めてから気づいた条件の話が目立ちます。
給料・経費の声がいちばん多く、次が長い拘束時間・休めないでした。面接で聞けば先に手を打てる内容です。
面接で確かめたいこと
- 固定給か歩合か、経費はだれが払うかを確かめる
- 面接で1日の拘束時間と休憩の取り方を数字で聞く
- 手積み・手降ろしがあるか、カゴ台車かを確かめる
後悔の多くは入る前の確認で減らせます。最初の1年の額と時間を先に見積もっておきましょう。
業務委託で後悔しなかった7人に共通すること
後悔しなかった7人のうち4人は3年以上続けていました。7人とも一人で働ける気楽さや時間の自由を良かったことに挙げています。
「ドライバーになってから自由にドライブ気分に配達が出来て休憩時間も自由ですから、楽しい仕事です。」
この人は前の職場の人間関係に疲れて宅配に移りました。1日12時間以上走っても、人に気を使わない毎日を選べたことに満足しています。
「仕事内容や働き方は意外と自分に合っていると思いました。」
- 前の仕事で人間関係に疲れていて、一人の時間を求めて入った
- 経費や月ごとの差を受け止めて、続けるうちに段取りを身につけた
- 大きく稼ぐより、自分のペースで走れることを大事にした
15人中14人が、一人の気楽さや時間の自由を良かったことに書いていました。気楽さを一番に求める人ほど、後悔が少なくなります。
「実際は経験を重ねて自分もメンタルは鍛えられたし、体力も上がった。」
後悔しなかった人も経費の重さは知っていた
後悔なしの7人にも、経費の話を書いた人が3人います。どちらともいえないと答えたルート配送の人は、経費を引くと思ったより少ないと書いていました。
「業務委託の部分で経費の計算をあまりせずに入ったので手取り額から経費を引くと実際の金額より少ない。」
5年以上続く食品配送の人も、頑張れば時給のバイトより多く得られる一方で経費がかかると書いています。経費があることを前提に続けられるかが、後悔しなかった人との差でした。
経費がないと思って入ると驚きますが、あると知って入れば受け止められます。知っていたかどうかで、同じ経費でも後悔の大きさが変わります。
軽貨物の業務委託に向いている人・向いていない人
- 人間関係から離れて一人で走りたい人
- 最初の1年は額が低くても続けられる貯えがある人
- 不在や時間指定を自分で組み立てるのが苦にならない人
- 夜は家にいたい子育て中の人(夜の時間指定がある案件のとき)
- 求人の月収例をそのまま手取りと考えてしまう人
- 転職活動のつなぎで短く入ろうとしている人
家族の生活費を毎月決まった額で回したいなら、雇われて走る配送のほうが合います。一人の気楽さを何より取りたいなら、業務委託は選ぶ価値があります。
子どもが学校にいる昼だけ走りたい人も、時間の決まったパートの送迎やルート配送から考えると無理がありません。
関連記事正社員とパートの月収と後悔を比べる→つなぎの仕事で選ぶと後悔しやすい
転職活動のあいだに入った人は、1日12時間以上走って3か月以内にやめていました。朝が早く夜も遅いので、ほかのことをする時間が残りません。
短く入るつもりなら、時間の決まったパートの配送のほうが向いています。何のために走るのかを先に決めておくと選びやすくなります。
軽貨物の業務委託を始める前に確かめること
後悔した人の言葉から逆に考えると、確かめることは手残り・夜の時間・契約の変わり方の3つです。どれも面接か説明会で聞けます。
- 1件の単価から手数料を引いた額と、1日のふつうの件数
- ガソリン代・車・保険のうち自分で払うもの
- 朝の集合時刻と、夜は何時の時間指定まで担当するか
- 条件が変わるときはいつ・どう知らされるか
- やめるときは何日前に伝えればよいか
業務委託の説明会で聞く例文
1件の単価から手数料を引くと、手元にはいくら残りますか。慣れていない最初の月は何件くらい運べますか。
朝は何時に集まり、夜は何時の時間指定まで担当しますか。条件が変わるときやこちらがやめるときは、何日前に伝える決まりですか。
「最初は大きく稼ぐことより無理なく続けられる案件かどうかを重視した方が失敗しにくいと思います。」
最初の1年をやめずに越えられる案件かどうかで選びましょう。
契約の条件は途中で変わることがある
3年以上続けて後悔のない送迎ドライバーも、会社から条件の変更を知らされていました。雇われていないぶん、単価や体制は会社の都合で変わりえます。
「ただ今後給与体制が変わる可能性があると会社側から通告された。」
条件が変わるときの知らせ方を聞いておけば、急な変更にあわてずに済みます。変わったときに抜けられるかも一緒に確かめましょう。
関連記事未経験からドライバーを始めた人のその後を見る→軽貨物の業務委託でよくある質問
軽貨物の業務委託は本当にやめとけですか?
経験者15人中8人が後悔ありと答えました。後悔は1年未満の人に集まり、3年以上の4人は後悔していません。
軽貨物の業務委託で後悔する理由は何ですか?
経費と車の負担を書いた人が6人で一番でした。再配達と時間指定、重い荷物と階段が5人ずつで続きます。
軽貨物の業務委託は稼げないから後悔するのですか?
月30万円以上の人は後悔ありに3人、後悔なしに2人いました。稼げた人でも後悔しているので、額だけでは決まりません。
軽貨物の業務委託は何年続ければ楽になりますか?
後悔ありは1年未満で6人中5人でした。1〜3年では5人中3人に減り、3年以上の4人は0人です。1年目が一番の山といえます。
50代以上でも軽貨物の業務委託はできますか?
15人のうち5人が50代以上でした。後悔ありはそのうち2人です。5年以上続けている60代以上の人もいます。
子育て中でも軽貨物の業務委託はできますか?
できます。子どもを乗せて短い時間で走れた女性もいました。夜の時間指定で帰りが遅くなった母親もいるので、担当する時間を先に聞きましょう。
副業で軽貨物の業務委託をしても大丈夫ですか?
本業の不安から週末に始めた人もいます。自分の車の傷みと経費がかかるので、手残りで考えましょう。
業務委託をやめたいときはどうすればいいですか?
契約書に書かれた伝える日数を守って申し出ます。入る前に、やめるときの決まりを聞いておくと安心です。
軽貨物の業務委託は最初の1年の準備で後悔が減る
- 業務委託で走った15人中8人が後悔ありで、きつかったは7人でした
- 後悔は1年未満の6人中5人に集まり、3年以上の4人(送迎・食品配送・宅配)は0人です
- 軽貨物の4人は全員が後悔ありでしたが、3人は「少しある」です
- 月収や勤務時間では後悔の有無は分かれませんでした
- 手残り・夜の時間・契約の変わり方を先に聞けば、1年目の驚きが減ります
やめとけかどうかは、1年目の額と時間を受け止められるかで決まります。ほかの働き方や職種の声はドラリアルのトップページで読めます。