30代でドライバーに移ると、体力や時間についていけるか気になります。経験者130人のうち30代は45人でした。
30代で「きつかった」と答えたのは36%で、年代別でいちばん低い結果です。20代は59%・40代は53%でした。
ただし後悔した30代は18人いて、いちばん多いのは給料の不満です。きつさより、入る会社の給料と時間で差がついていました。
- 30代のきつかったは36%
- 30代でもきつかった人の勤務時間
- 30代が一番きつかったこと
- 30代の後悔と月収
- 30代から続けやすい仕事
- 求人で確かめること
ドライバーは30代だときつい?きつかったは36%
30代でドライバーの仕事が「きつかった」と答えたのは45人中16人(36%)でした。4つの年代でいちばん低い割合です。
年代別「きつかった」の割合
グラフの割合には「かなりきつかった」と「ややきつかった」の両方が入っています。人数は20代17人・30代45人・40代38人・50代以上30人で、合わせて130人になります。
30代は「楽だった」と答えた人も16人いて、きつかった人とほぼ同じ数です。30代だからきつい、という話ではありませんでした。
20代は17人と少ないので、年代の差は目安として見てください。30代と40代はどちらも40人前後いて、17ポイントの差がついています。
「業界未経験でもとりあえず普段の運転が普通にできるならトラックも慣れれば同じように扱える、身体が慣れてない最初は筋肉痛だったり落ち込んだりはあるがそれを数ヶ月耐えると不思議なくらいに突然できるようになる、そこからは格段に楽になるので数日で見切り発車するのはオススメしない。」
始めの数か月は筋肉痛や道を覚える大変さがあります。そこを越えると楽になったという声が、30代には多く見られました。
30代の45人 は未経験から始めた人がほとんど
30代の45人のうち、41人はドライバー未経験から始めていました。前の仕事は営業・販売・工場・介護などさまざまです。
30代の職種(45人)
トラックとルート配送が9人ずつ・宅配が8人・食品配送が7人でした。30代は職種がかたよらず、いろいろな仕事に入っています。
男女では男性27人・女性18人です。きつかったは男性10人・女性6人で、割合はどちらも3割台でした。
「未経験でも、ペーパードライバーでもよっぽどじゃなければ面接受ければ受かるので、今キツイ人は考えてみて欲しいです」
30代は長く続けている人も多い
30代の経験年数は、1〜3年が12人・5年以上が12人でした。3〜5年の5人を足すと、29人が1年以上続けています。
1年未満の人は16人です。始めたばかりの人と、5年以上続けている人がどちらも多い年代です。
人手が足りない仕事なので、30代は採用されやすい年代です。入るのはかんたんなぶん、どこに入るかを選ぶ目が要ります。
関連記事未経験から始めた人のその後を見る→30代でもきつかった人は勤務時間が長い
30代を1日の勤務時間で分けると、10時間以上の人は12人中6人(50%)がきつかったと答えました。8時間未満の人は29%です。
30代の勤務時間別「きつかった」の割合
人数は8時間未満24人・8〜10時間8人・10時間以上12人です。日によって大きくちがった1人を足すと45人になります。
30代のきつさは年齢より、1日に何時間働くかで決まっていました。長い時間の仕事を選ぶなら、休みの日数まで先に聞いておきましょう。
「週末、祝日など渋滞がひどくて帰宅時間が遅くなり、眠気と生理現象を我慢するのがつらかった」
正社員とパートで30代のきつさはちがう?
30代の正社員24人では、きつかったが8人(33%)でした。パート10人では4人(40%)で、パートが少し高いものの10人なので目安です。
後悔ありは正社員が9人・パートが4人です。働き方の名前より、その会社の1日の長さで見るほうが当たります。
パートでも、繁忙期に時間がのびる職場はあります。短い時間で働きたい人は、忙しい月の終わる時間も聞いておくと安心です。
関連記事ドライバーの労働時間は?経験者の声を見る→30代が一番きつかったのは荷物と時間と事故の不安
30代が書いた「一番きつかったこと」は、重い荷物・時間に追われること・事故の不安の3つに集まっていました。
「入社半年頃の夏場、都内のルート配送で台風による大雨の中、レインウェアを着ながら大量の重い荷物を手積み手降ろしで連続納品した時が体力的にも精神的にもきつかったです。」
「運転が得意じゃないことに途中で気がついて、事故をしないかなど毎日不安になりしんどかったです。」
手積み手降ろしは、荷物を台車やフォークリフトを使わずに手で積み降ろしすることです。30代でも体にこたえます。
腰の痛みを一番きつかったことに書いた30代もいます。腰が気になる人は、1日に手で運ぶ量を面接で聞いておきましょう。
関連記事ドライバーの腰痛はどれくらい?→荷物の積み方は会社でちがいます。荷物を手で運ぶかどうかは、入る前に聞けば避けられるきつさです。
運転に自信がない人は、軽バンや決まった道を回る仕事から始めると慣れやすくなります。
事故の不安は、毎日走るぶん誰にでもあります。事故のときに修理代を誰が持つかは、30代の何人もが入る前に聞くよう書いていました。
会社の保険で直すのか、自分の負担があるのかで安心感はまるでちがいます。聞きにくければ、面接の最後に一言たずねるだけで十分です。
人を乗せる仕事は接客のきつさがある
タクシーや送迎では、乗せた人の態度がつらかったという声がありました。荷物は軽くても、気持ちのきつさは別にあります。
「お客様の要望通りに走れなかった(スピードが遅かった)ようで、前の車を抜かせ、車線を変更しろと後部座席から叩かれたり怒鳴られたりしました。」
人と話すのが苦手な30代なら、荷物を運ぶ仕事のほうが合います。運転中は一人でいられる時間が長いからです。
30代の後悔は40%で中身は給料
後悔が「ある」「少しある」の30代は45人中18人(40%)でした。20代は53%・40代は47%・50代以上は50%です。
年代別の後悔の有無
30代は後悔もいちばん少ない年代でした。それでも10人に4人は、何かしら悔やんでいます。
30代の後悔の中身(18人)
後悔した18人の声を中身で分けると、給料・経費が7人でいちばん多く、会社選び・職場の人が4人・勤務時間や夜勤が3人でした。
「求人や案件を選ぶ際、提示されている「売上」の額面だけを見て飛びついてしまったことです。」
「思っていたよりも仕事の割に、給与が安めかなと感じたので、もう少し給与についてもよく考えてから決めれば良かったと後悔しました。」
30代の後悔は、体のきつさより給料の思いちがいでした。業務委託の売上と、会社員の手取りを同じに見てしまった人もいます。
業務委託は会社に雇われず、運ぶ仕事を請け負う働き方です。売上からガソリン代や車の修理代を自分で払うので、手元に残るのは売上より少なくなります。
会社員なら、みなし残業にも気をつけたいところです。決まった時間ぶんの残業代が月給に先に入っている仕組みで、そのぶん基本の給料は低くなります。
会社選びと職場の人で悔やんだ4人
給料のほかには、入った会社や職場の人を悔やむ声もありました。荷物の割りふりで新人に損な仕事が回ってくる職場もありました。
「やはり簡単に採用が決まるところなど、面接に行った時の事務所や人の雰囲気など、1人だけ周りに対しておかしな対応をしているなどちゃんと見て会社を決めるべきだと思いました。」
面接の日に事務所の空気を見ておけば、避けられた後悔です。ドライバーと事務の人の話し方を、出発前の時間に見学できる会社もあります。
ほかの仕事に戻りにくいという不安
30代ならではの後悔もありました。長い時間働くうちに、ほかの仕事に移る力が残らなかったという声です。
「一度トラックドライバーになってしまうと、他の職種に転職することが難しくなると感じています。」
ずっとドライバーで行くのか、何年と決めるのかは30代で考えておきたいことです。決めておけば、長時間の会社で消耗し続けることは防げます。
30代がつまずいたのは給料
後悔した30代の18人は、体のきつさより給料や時間の条件でつまずいていました。
給料・経費の声がいちばん多く、次が長い拘束時間・休めないでした。面接で聞けば先に手を打てる内容です。
面接で確かめたいこと
- 固定給か歩合か、経費はだれが払うかを確かめる
- 面接で1日の拘束時間と休憩の取り方を数字で聞く
- 手積み・手降ろしがあるか、カゴ台車かを確かめる
30代は体力で困る人が少ない年代です。差がつくのは入る前の確かめ方でした。手取りと1日の時間を数字で聞いてから決めましょう。
30代の月収は22万円 で正社員は27万円
月収を金額で答えた30代は24人で、中央値は22万円でした。正社員だけの15人で見ると27万円になります。
年代別の月収(中央値・全員)
中央値は、一部の高い人に引っぱられにくい「ふつうの人の月収」の目安です。金額で答えた人は20代6人・30代24人・40代23人・50代以上19人で、全員の数とはちがいます。
20代は6人と少なく、パートが多いので低く出ています。30代と40代は同じ22万円で、年齢より働き方の差が大きく出ました。
30代の働き方(45人)
30代のパートで金額を答えた5人は、4人が1日6時間未満で月5万〜8万円ほどでした。家事や子育てとあわせて短く働く形です。
30代は正社員が24人・パートが10人・業務委託が5人でした。月30万円をこえた30代は6人いて、そのうち4人は1日10時間以上働いています。
月30万円 をこえた30代の6人
6人の内訳は、タクシーが2人・宅配とルート配送とトラックとその他が1人ずつでした。タクシーの2人とトラックの1人は1日12時間以上です。
1日6〜8時間で30万円をこえた人もいましたが、5年以上続けたルート配送の1人だけでした。短い時間で30万円は、30代でも長く続けた人に限られます。
稼げる人は長く働いている人です。月給の高さと勤務時間はセットで見ると、入ってからの思いちがいが減ります。
関連記事ドライバーの給料は年齢で変わる?→30代で始めてよかったのは一人で働ける気楽さ
30代で「やってよかったこと」に一人の気楽さを書いた人は45人中28人でした。6割をこえる人が、人に気をつかわない働き方を良かったと書いています。
年代別「一人で気楽」を挙げた割合
ここには「人間関係が楽」「自分のペースで回れる」と書いた人も入れています。20代がいちばん高く71%で、30代は62%でした。
「何より前職で人間関係に苦労していたので、ドライバー職は人との関りが無いので人間関係に悩まずに仕事が出来たので、私的にはピッタリな仕事でした。」
前の仕事の人間関係に疲れた30代には、運転席の一人の時間が合っていました。営業や販売から移った人ほど、この点を挙げています。
お客さんからの感謝や運転の楽しさも
一人の気楽さのほかに、届け先で感謝されたことを書いた30代もいました。送迎や食品の宅配では、高齢の人から喜ばれたという声がありました。
「1人で気楽に働ける点はすごくよかった!」
週1〜2日の副業で始めた30代の声です。本業とちがう良さを感じて続けていました。
今の仕事をいきなり辞めずに、休みの日の副業で試すのも30代なら選べる道です。合うかどうかを確かめてから移れば、後悔の多い給料の思いちがいも防げます。
30代から続けやすい仕事と向いている人
30代から長く続けるなら、1日8時間くらいで終わり・手で運ぶ量が少ない仕事が選びやすいです。きつかった人は長時間と手積みに集まっていました。
- 一人で運転する時間が好きで人づきあいを減らしたい
- 始めの数か月の筋肉痛や道を覚える大変さを越えられる
- 月給だけでなく勤務時間と手取りで比べられる
- 運転に自信がなく毎日事故が怖い
- 売上の額面だけで業務委託を選ぼうとしている
- 長時間の仕事を休みの日数を聞かずに選ぶ
2t以上のトラックは、2017年3月以降に取った普通免許では運転できません。準中型免許が要るので、AT限定の普通免許なら軽バンや普通車の配送から探しましょう。
AT限定でも、軽バンの宅配・ルート配送・送迎はほとんどがそのまま応募できます。30代でも軽バンと普通車の人が合わせて14人いました。
「正直、若い頃しか出来ない仕事です。」
宅配で長く働いた30代の言葉です。体が動くうちに、40代以降も続けられる働き方を選んでおくと安心です。
関連記事ドライバーは何歳まで働ける?→30代が求人で確かめること
見るのは手取り・1日の時間・荷物の積み方の3つです。30代の後悔ときつさは、この3つに集まっていました。
「荷物の積み降ろし方法と、みなし残業時間の有無や実際の平均残業時間は必ず確認すべきです。」
「手積み手下ろしはかなり体力的にきついのであるのかどうかは確認した方が良い」
面接では、聞きにくいお金と時間のことほど数字で聞いておきましょう。4つの質問をコピーして、スマホのメモに入れておくと安心です。
面接で聞く質問
月給の中で、みなし残業代はいくら入っていますか。
出勤から帰るまで、ふだんは何時間くらいかかりますか。
手積み手降ろしは1日にどれくらいありますか。
月の休みは何日で、休日出勤はどれくらいありますか。
業務委託の場合は、ガソリン代や車の修理代を自分で持つことがあります。売上ではなく経費を引いた額で比べましょう。
関連記事ドライバーの手取りはいくら?→ドライバー30代のよくある質問
30代未経験でもドライバーになれますか?
なれます。30代の45人のうち41人は、ドライバー未経験から始めていました。
30代のドライバーはきついですか?
30代で「きつかった」と答えたのは45人中16人(36%)でした。20代の59%・40代の53%より低い結果です。
30代のドライバーの月収はいくらですか?
金額で答えた30代24人の中央値は22万円でした。正社員だけの15人では27万円です。
30代でドライバーになって後悔しませんか?
後悔ありは30代の40%で、いちばん多いのは給料の不満でした。手取りとみなし残業を入る前に聞いておくと防げます。
30代女性でもドライバーはできますか?
30代の45人のうち女性は18人でした。きつかったのは女性6人(33%)・男性27人中10人(37%)で、ほぼ同じです。
30代で家族がいてもドライバーは続けられますか?
1日8時間未満で働く30代は24人いて、きつかったのは7人でした。帰る時間と休みの日数を先に決めておけば、家族の時間も取りやすくなります。
30代からトラックに乗るには免許が要りますか?
2017年3月以降に取った普通免許では、2t以上のトラックに乗れません。準中型免許が必要です。
30代のドライバーはきつくない!差は会社の選び方
- 30代45人のきつかったは36%で4つの年代でいちばん低い
- きつかった30代は1日10時間以上の人に多く50%
- 後悔ありは40%でいちばん多いのは給料・経費の7人
- 月収の中央値は30代22万円で正社員だけなら27万円
30代でドライバーになるのは、きつさの面では早すぎも遅すぎもしません。手取りと勤務時間と荷物の積み方を入る前に確かめれば、後悔はぐっと減ります。