トラック運転手はやめとけ?経験者30人で後悔した14人としなかった16人の違い
トラック運転手をした30人のうち、後悔ありと答えたのは14人(47%)でした。ほかの職種の100人は46%で、トラックだけが特に多いわけではありません。
後悔した人としなかった人を分けたのは、給料より「運転が好きだから」で入ったかどうかでした。運転好きで入った9人は7人が後悔し、完全未経験の17人は4人だけです。
ドライバー経験者130人の調査から、トラックの30人の回答を後悔の有無で2つに分けて並べました。転職を迷っている人が、自分はどちらに近いかを見られるようにしています。
- トラック運転手で後悔した人の割合
- 運転好きの人ほど後悔した理由
- 後悔と給料・きつさの関係
- 近距離・中距離・長距離のちがい
- 後悔しなかった16人の共通点
- 求人で聞くこと
目次
トラック運転手はやめとけ?30人 で後悔ありは14人
トラックの30人で後悔ありは14人(47%)です。後悔は5つの中から選ぶ形で、「ある」「少しある」を選んだ人を後悔ありとしました。
30人の内わけは、ある6人・少しある8人・どちらともいえない8人・あまりない7人・ない1人です。「どちらともいえない」より下の16人を、この記事では後悔しなかった人と呼びます。
職種別「後悔あり」の割合
トラックの47%は軽貨物やルート配送より低く、宅配とほぼ同じ高さです。やめとけの声が大きいわりに、後悔した人の割合はほかの職種と変わりません。
ここでのトラックは、近距離16人・中距離9人・長距離5人を合わせた30人です。正社員が25人で、パート・契約社員・副業が5人入っています。
関連記事トラックドライバー30人のきつさと月収→やめとけと言われる3つの理由を30人で確かめる
やめとけの理由としてよく挙がるのは、体がきつい・時間が長い・給料が見合わないの3つです。トラックの30人では体のきつさは40%で、ほかの職種の46%より少し低いくらいでした。
「きつかった」と答えた人の割合
ほかの職種の100人では46人(46%)がきつかったと答えています。トラックだから特に体がつらい、という差は出ませんでした。
1日10時間 以上の人はトラックに多い
1日10時間 以上働いた人の割合
差がはっきり出たのは時間の長さです。1日10時間以上はトラックで16人(53%)、ほかの職種では30人(30%)でした。
月収は、トラックで金額を答えた17人の真ん中が26.0万円です。ほかの職種で金額を答えた55人は19.0万円でした。
ほかの職種にはパートで短く働く人が多く、そのぶん低めに出ています。トラックは長く走るぶん月収も高めです。やめとけの声は、時間の長さを額で納得できるかどうかで分かれると見てよさそうです。
後悔を分けたのは運転が好きで入ったかどうか
運転は好きだったが仕事は初めてという9人のうち、7人(78%)が後悔ありでした。まったくの未経験から入った17人では4人(24%)です。
入り方別「後悔あり」 の割合(トラック30人)
運転が好きな人ほど、運転以外の作業の多さに戸惑っていました。ほかのドライバー職や運送に近い仕事から来た4人も、3人が後悔ありです。
「車の運転が好きだから自分に合った仕事であると短絡的な考えでドライバーの仕事を選んで失敗したと思いましたし後悔の気持ちもありました、車の運転が好きだからという理由で続けられるほど甘くはない仕事だという事も知ったので勉強にもなりました。」
この人は中距離の正社員で、1日10〜12時間働いていました。決まった時間に届けるプレッシャーと長い運転の疲れが、想像よりずっとつらかったそうです。
「働く前は運転がメインの仕事で荷物の重さや積み込む数量、詳細な作業内容までは考えていませんでした。」
近距離で5年以上続けた40代の女性の声です。積む前に荷物をそろえる作業や手積み・手降ろしが、思っていた仕事とはまるでちがったと書いています。手積み・手降ろしは、荷物を1つずつ手で積んで降ろす作業のことです。
完全未経験の人は、最初から「大変な仕事」と構えて入った人が多く見えます。運転が好きな人ほど、トラックの仕事は運転だけではないと先に知っておくと、入ってからの落差が小さくなります。
運転好きで後悔した7人 が想像とちがったこと
運転好きで後悔した7人は全員が、働く前の想像とのちがいに作業か時間か体のことを書いていました。運転そのものがいやになった人はいません。つらかったのは運転の前後と、届ける時刻に追われることでした。
- 荷物を手で積んで降ろす作業が思ったより多く重かった(5人)
- 決まった時刻に届けるために時間に追われた(2人・うち1人は荷物の話と重なる)
- 座りっぱなしで体によくないと感じた(1人)
荷物の話をした5人のうち1人は、求人に手積みほぼなしとあったのに実際はほぼ手積みだったと書いています。運転が好きな人ほど、車に乗る前と降りた後の作業を先に聞いておくと安心です。
関連記事運転が好きならドライバーは向いてる?→後悔した人の月収は低くなかった
後悔した人のうち金額で答えた7人の月収は、ちょうど真ん中で30.0万円でした。後悔しなかった人で金額を答えた10人は25.5万円です。
月収のまんなか(トラックで金額を答えた人)
残りの13人は、月収を幅で選んだか金額を答えていない人です。ここでいう真ん中は、金額を低い順に並べたときの中央の額を指します。
後悔した人のほうが、月収はむしろ高めに出ました。月40万円と答えた2人も、後悔ありの側にいます。
やめとけの理由には給料の安さがよく挙がります。トラックの30人では、給料の額より、額に見合わない時間と作業の重さが後悔につながっていました。
金額には手取りで書いた人と額面で書いた人が混ざります。税金や保険料を引く前が額面で、手取りは額面のおよそ8割になります。17人だけの比べなので、差は目安として見てください。
関連記事トラックドライバーは底辺?月収と噂→後悔した14人 は半分以上がきつかったと答えた
後悔した14人のうち、仕事がきつかったと答えたのは8人(57%)でした。後悔しなかった16人では4人(25%)です。
「きつかった」と答えた人の割合
後悔しなかった16人は、7人が仕事を楽だったと答えています。普通が5人で、きつかったのは4人だけでした。
「手積みほぼなしと求人にも書いてあったがいざ入社するとほぼ手積みで体力的にきつかった」
トレーラー(けん引免許で荷台を引く大きな車)に乗っていた50代の男性の声です。求人の書き方と実際の作業がちがい、体がきつかったと書いていました。
きつさの中身は、手積み・時間の長さ・時間に追われることの3つが目立ちます。どれも求人票の言葉だけでは見えにくく、面接で具体的に聞くしかないものです。
中距離トラックは9人中6人が後悔あり
距離で分けると、後悔ありは中距離が9人中6人(67%)で最も多く出ました。近距離は16人中7人(44%)、長距離は5人中1人です。
距離別「後悔あり」の割合
中距離はきつかった人も9人中6人で、時間と作業の両方が重なりやすい働き方です。日帰りでも走る距離が長く、積み降ろしが何か所も続く日がありました。
長距離は5人と少ないので参考の数字です。1人ちがうだけで割合が20%動きます。きつかったのは5人中3人で、きつくても後悔はしていない人が多く見えました。
1日12時間 以上の7人 は後悔が2人
1日の勤務時間別「後悔あり」 の割合(トラック)
12時間以上の7人で後悔ありは2人でした。7人のうち3人が長距離で、長く走ると知って入った人たちです。日によって時間が大きくちがった2人はグラフから外しています。
時間の長さそのものより、聞いていた時間と実際の時間のずれが後悔を生んでいました。長く走る働き方を考えている人は、トラックで1日10時間以上走った16人の声も合わせて見てください。
関連記事長距離トラックはきつい?16人の声→後悔した14人 が書いた理由は会社選びと拘束時間
後悔の理由で多かったのは、会社選び・拘束時間・給料と作業の釣り合いでした。拘束時間は、出勤から帰るまでの休憩も入れた長さのことです。
「後悔したことは会社選びや仕事内容、働き方や収入面です。」
会社選びを後悔した人は、勤務時間・残業・仕事量に見合う額かを入る前に確かめるべきだったと書いています。実際に働いてみないとわからないこともある、と認めたうえでの声です。
「体力的なものは慣れてくるのできついのは最初だけだけど、働き方に関していえばどうしても夜勤の方が給料はいいけど生活リズムに慣れないことが一番ネックでした。」
中距離で1日10〜12時間走っていた30代の女性の声です。給料のいい夜の便を選ぶと、寝る時間がずれて体が慣れなかったそうです。
職場の人に怒鳴られた・管理職を任されて苦しんだという声も、14人の中にありました。荒い職場かどうかは会社しだいという点は、トラックの噂を確かめた記事でもふれています。

後悔した人が想像とちがったこと
後悔した14人が「働く前の想像とちがった」と書いた中身です。
長い拘束時間・休めないの声がいちばん多く、次が給料・経費でした。面接で聞けば先に手を打てる内容です。
面接で確かめたいこと
- 面接で1日の拘束時間と休憩の取り方を数字で聞く
- 固定給か歩合か、経費はだれが払うかを確かめる
- 手積み・手降ろしがあるか、カゴ台車かを確かめる
どれも入ってから知ったことでした。荷物の積み方と1日の実際の時間を、入る前に聞いておくのが後悔を減らすいちばんの手です。
後悔しなかった16人の共通点
後悔しなかった16人のうち13人は、まったくの未経験から入った人でした。大変な仕事だと構えて入り、一人で働ける気楽さを良さに挙げた人が多くいます。
「荷物の積み降ろし作業の多さを事前にもう少し詳しく確認しておけばよかったと思うが、一人で気楽に作業できる環境には満足していた。」
60代で2tに乗っていた男性の声です。積み降ろしの多さは確かめておけばよかったと書きつつ、後悔はあまりないと答えています。
「日々やりがいあり、自分のペースで仕事をこなしていけるのでそこがいい。」
知人や友人の紹介で入った6人も、後悔ありは1人でした。中を知る人から聞いて入ると、思いちがいが少なくなります。
- 大変な仕事だとわかったうえで入った
- 一人で黙々と働く時間を楽しめた
- 手積みの少ない会社やフォークリフトで積む職場に移れた
- 長く走ると最初から知って選んだ
トラック運転手に向いている人・向いていない人
向き不向きは、運転以外の作業と長い時間を受け入れられるかで分かれます。30人の声から分けました。
- 一人で過ごす時間が苦にならない人
- 体を動かす作業も仕事のうちと思える人
- 大型免許などを取って長く続けたい人
- 人付き合いより自分のペースを大事にしたい人
- 運転だけしていればいいと思っている人
- 毎日決まった時刻に帰りたい人
- 重い荷物を手で積む作業がつらい人
- 上下関係のはっきりした職場が苦手な人
トラックの女性は4人で、そのうち3人が後悔ありでした。4人と少ないので目安の数字です。
送迎は9人中4人(44%)、ルート配送は31人中16人(52%)が後悔ありで、トラックと大きくは変わりません。日中だけ働きたい人は、トラックより時間の短い送迎やルート配送から見るほうが合いやすいです。
関連記事ルート配送ドライバーのきつさと月収→トラックの求人で確かめること
聞くのは荷物の積み方・実際の1日の時間・事故のときの負担の3つです。後悔しなかった人も、この3つは確かめるよう書いていました。
「給料面だけでなく手積み手降ろしの有無や配送ルート、事故が発生した際の会社側の負担割合や対応について事前にしっかり確認すべき。」
面接で使える例文
荷物は手で積み降ろしますか。フォークリフトやカゴ台車を使う日はどれくらいありますか。
出勤から帰るまで、ふだんは何時間くらいですか。荷物を待つ時間はどれくらいありますか。
1日に何か所まわりますか。泊まりの運行や遠くへの便はありますか。
事故や車の傷の修理代は、会社とドライバーでどう分けていますか。
カゴ台車は、荷物を載せたまま押して運べる車輪つきのかごです。手積みと比べて腰の負担がかなり変わります。
- 2017年3月12日以降に取った普通免許で乗れるのは車両総重量3.5t未満で、2tトラックは準中型免許が要る
- 4tトラックは多くが中型免許の車で、会社の負担で取らせてくれるかも聞いておく
- 車両総重量は車の重さに荷物と人を足した重さのこと
トラック運転手のやめとけでよくある質問
トラック運転手はやめとけと言われるのは本当ですか?
トラックの30人で後悔ありは14人(47%)でした。ほかの職種の100人は46%で、トラックだけが特に多いわけではありません。
どんな人がトラック運転手を後悔しましたか?
運転が好きで仕事は初めてという9人のうち7人が後悔していました。運転以外の作業や時間の長さを入ってから知った人が多くいます。
未経験でもトラック運転手になれますか?
なれます。完全未経験から入った17人で後悔ありは4人でした。最初は2tなど小さい車から始める人が多いです。
トラック運転手の月収はいくらですか?
トラックで金額を答えた17人の真ん中は26.0万円でした。後悔した人の30.0万円と後悔しなかった人の25.5万円で、後悔した人のほうが低いわけではありません。
女性でもトラック運転手はできますか?
トラックの30人のうち女性は4人で、3人が後悔ありでした。理由は手積みの重さや時間の長さで、会社選びで減らせる中身です。
AT限定の普通免許でトラックに乗れますか?
AT車で、免許で乗れる重さの範囲なら乗れます。2017年3月12日以降に取った普通免許は車両総重量3.5t未満までで、2tトラックの多くは準中型免許が要ります。それより前に取った普通免許はもう少し重い車まで乗れるので、免許証の条件の欄で確かめてください。
トラック運転手に向いているのはどんな人ですか?
一人の時間を楽しめて、運転以外の作業も仕事のうちと思える人です。後悔しなかった16人には、大変だと構えて入った人が多くいました。
トラック運転手は運転以外の作業を知って選べば後悔しにくい
トラックの30人で後悔ありは47%で、ほかの職種と同じくらいでした。後悔した人は給料が低かったのではなく、手積みと時間の長さを入ってから知った人です。
運転が好きな人ほど、運転だけの仕事と思って入りがちです。荷物の積み方と実際の時間を面接で聞いてから決めれば、やめとけの多くは避けられます。
- トラックの30人で後悔ありは14人(47%)、ほかの職種は46%
- 運転好きで入った9人は7人が後悔、完全未経験の17人は4人
- 後悔した人の月収の真ん中は30.0万円で、後悔しなかった人より低くない
- 後悔した人の57%がきつかったと答えた
- 中距離は9人中6人が後悔あり
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