ドライバーは20代だとやめとけ?経験者17人のきつかったは59%で分かれ目は勤務時間
20代でドライバーになると、あとで「やめとけばよかった」と思わないかが気になります。経験者130人のうち20代は17人で、全員がドライバー未経験から入っていました。
20代で「きつかった」と答えたのは59%で、4つの年代でいちばん高い割合です。ただし1日10時間未満で働いた10人に限ると、きつかったのは3人でした。
若いからきついのではなく、長い時間の仕事に入った人がきつかったという結果です。20代は17人と少ないので、年代の差は目安として読んでください。
- 20代のきつかったは59%
- 分かれ目は1日10時間
- 20代は1年未満が多い
- 20代の後悔と月収
- 若いうちに入ってよかったこと
- 求人で確かめること
目次
ドライバーは20代だとやめとけ?きつかったは59%
20代でドライバーの仕事が「きつかった」と答えたのは17人中10人(59%)でした。30代の36%や50代以上の40%より高く、40代の53%と近い数字です。
年代別「きつかった」の割合
グラフには「かなりきつかった」と「ややきつかった」の両方が入っています。人数は20代17人・30代45人・40代38人・50代以上30人で、合わせて130人です。
20代のきつかった10人の内わけは、かなりきつかった2人・ややきつかった8人でした。残りは普通が6人・やや楽だったが1人です。
「かなりきつい」は2人だけで、多くは「やや」きつかったという答えでした。20代だから体がもたない、という話とは少しちがいます。
「仕事内容がもっと楽かなと思っていたが、きつい。」
免許を取ってすぐ、食品配送のアルバイトに入った20代前半の声です。楽そうに見えて入ると、思ったよりきついと感じやすい仕事です。
20代がきつかったのは1日10時間 以上の7人全員
20代を1日の勤務時間で分けると、10時間以上の7人は7人ともきつかったと答えました。10時間未満の10人では3人(30%)です。
勤務時間別「きつかった」 の割合(20代とほかの年代)
ほかの年代は、10時間以上の39人中25人(64%)がきつかったと答えました。10時間未満は69人中21人(30%)で、20代とまったく同じ割合です。
ほかの年代のうち、日によって時間が大きくちがった5人はこのグラフに入れていません。20代の10時間以上は7人なので、1人ちがうだけで割合が14%ずつ変わります。
20代のきつさを押し上げていたのは、年齢ではなく1日10時間をこえる働き方でした。短い時間の20代は、ほかの年代と同じくらいの楽さで働けています。
10時間 以上の7人 はどんな仕事だった?
7人の仕事は宅配が3人・ルート配送が2人・軽貨物とトラックが1人ずつです。正社員が3人・業務委託が2人のほか、パートと契約社員も1人ずつ入っていました。
パートでも12時間ほど縛られた宅配の人がいます。パートなら短い時間と決めつけず、終わる時間を聞いておきましょう。
20代の女性6人も時間で分かれた
20代の女性6人では、きつかった3人が全員1日8時間以上でした。宅配の2人と食品配送の正社員1人です。
きつくなかった3人は、送迎などで1日8時間未満のパートでした。日中の短い時間で働くなら、女性でもきつさはほどほどに収まっています。
10時間 未満でもきつかった20代の3人
10時間未満でもきつかった3人は、宅配のパート・食品配送のパートと正社員でした。重い荷物を階段で運ぶこと・雨の日の事故・壊れやすい荷物の手積みを、それぞれ一番きつかったことに書いています。
短い時間の仕事でも、荷物の重さと積み方できつさは変わります。時間の次は、手で運ぶ量を確かめておきましょう。
関連記事ドライバーの労働時間は?経験者の声を見る→20代の17人 は全員未経験で1年未満が10人
20代の17人は、全員がドライバー未経験から入っていました。完全な未経験が12人・運転は好きでも仕事は初めての人が5人です。
20代の経験年数(17人)
1年未満の人は10人(59%)でした。ほかの年代では113人中30人(27%)なので、20代は始めたばかりの人がとても多い年代です。
20代の答えには、慣れる前の大変さが多く入っています。1〜3年が4人・3〜5年が2人・5年以上が1人で、続けている人もいます。
1年以上続けた20代の7人はきつかった?
1年以上続けた20代の7人では、5人がきつかったと答えました。1年未満の10人は5人なので、続けている人のほうが割合は高く出ています。
1年以上の7人のうち4人は、1日10時間以上働いていました。慣れで楽になる前に、長い時間の疲れが積もっていた形です。
「入社しばらくは我慢すれば自分なりの働きかたを確立できて楽しくなる気がする。」
宅配に入って1〜3か月の20代の声です。始めの数か月は道や段取りを覚えるだけで手いっぱいになります。
ドライバーは人手が足りない仕事なので、20代の未経験でも採用されやすいです。入りやすいぶん、合わなければ早く辞める人も出ます。
関連記事ドライバー1年目は何がつらい?→20代の後悔は53% で多くは「少しある」
後悔が「ある」「少しある」の20代は17人中9人(53%)でした。30代は40%・40代は47%・50代以上は50%です。
年代別の後悔の有無
後悔は5段階で聞いていて、いま続けている人の答えも入っています。20代の内わけは、ある2人・少しある7人・どちらともいえない5人・あまりない2人・ない1人です。足すと17人になります。
はっきり「ある」と答えた20代は2人で、残りの7人は「少しある」でした。やめとけと強く言うほどの後悔は多くありません。
「もう少し、運転に特化した仕事にすればよかったと後悔した。」
ルート配送のアルバイトに入った20代前半の声です。運転より、お客さんとのやり取りが多かったことを悔やんでいました。
「勤務時間が短いのでメインでやるのには向いていないと思った。」
こちらは逆に、短い時間すぎて稼ぎにならなかった声です。20代の後悔は、仕事の中身と時間の長さの思いちがいから出ていました。
後悔が「ない」 「あまりない」 20代の3人
後悔がなかった3人は、ルート配送の正社員1人と1日6時間未満のパート2人でした。3人とも1日10時間未満で働いています。
「人間関係に悩む事が多かったからです。」
ドライバーを選んだ理由を聞かれた20代の答えです。前の職場の人づきあいから離れたくて入り、短い時間で続けていました。

20代がつまずいたのは長い時間
20代の17人が一番きつかったことでは、長い時間の話がいちばん多く出ていました。
長い拘束時間・休めないの声がいちばん多く、次が事故・眠気の不安でした。面接で聞けば先に手を打てる内容です。
面接で確かめたいこと
- 面接で1日の拘束時間と休憩の取り方を数字で聞く
- 運行の組み方と、仮眠や休憩が取れるかを聞く
- 手積み・手降ろしがあるか、カゴ台車かを確かめる
20代は体力で負けているわけではありません。差がつくのは入る仕事の1日の長さでした。終わる時間と休憩の取り方を聞いてから決めましょう。
拘束時間は、出勤から帰るまでの休憩も含めた時間のこと。カゴ台車は、荷物を載せて押して運ぶ車輪つきのかごです。手積み・手降ろしは、その台車やフォークリフトを使わずに手で積み降ろしすることを言います。
20代の月収は30万円 以上が4人 でほかの年代と同じ割合
月収が30万円以上の20代は17人中4人(24%)でした。30代と40代も24%なので、20代だから稼げないということはありません。
年代別の月収
グラフは全員が選んだ月収の幅です。20代は10万円未満6人・10万〜20万円3人・20万〜30万円4人・30万〜40万円3人・50万円以上1人でした。
50代以上の30万円以上は30人中5人(17%)です。
30万円以上の4人のうち、3人は1日10時間以上働いていました。残りの1人は3〜5年続けたトラックの正社員で、1日8〜10時間です。
10万円未満の6人は、全員がアルバイト・パートでした。20代は17人のうちパートが7人・正社員が6人で、パートの多さが低い月収の人を増やしています。
20代の正社員6人にしぼると、3人が月30万円以上でした。6人とも1日8時間以上で、半分は10時間以上です。
20代で稼いでいた人は、長い時間か長い年数のどちらかを持っていました。稼ぎたいなら、時間の長さとセットで月給を見ましょう。
「またやればやる分だけ給料も上がるので最初はモチベーション高くやっていけたと思う。」
業務委託でルート配送をした20代の声です。業務委託は会社に雇われず、運ぶ仕事を請け負う形です。ガソリン代などは自分で払います。
関連記事ドライバーの給料は年齢で変わる?→若いうちに入ってよかったのは一人で働ける気楽さ
良かったことに一人の気楽さを書いた20代は17人中12人(71%)でした。4つの年代でいちばん高い割合です。
年代別「一人で気楽」を挙げた割合
一人の気楽さには「人間関係が楽」「自分のペースで回れる」という声も含みます。30代は62%・40代は58%・50代以上は60%でした。
「車内で一人になれる仕事は自分に合っていたと思います。」
「運転している時間は一人のため、仕事という感じが強くなくて働きやすかったです。」
前の職場の人間関係に疲れた20代ほど、運転席の一人の時間を良かったと書いていました。前の仕事の人間関係に悩んで入った20代も、この良さを挙げていました。
届け先で感謝されたことを書いた20代も
宅配を5年以上続けた20代は、届け先の人から声をかけられたことを良かったことに挙げていました。
「特に印象に残っているのは、高齢のお客様や忙しい方から感謝された時です。」
一人の気楽さとお客さんとのやり取りは、どちらも20代が続ける理由になっていました。
20代で考えておきたい給料の上がり方とやめどき
20代で入るなら、何年いて給料がどう上がるかを先に考えておきたいところです。ルート配送の正社員を1〜3年続けた20代は、年齢で給料がほとんど上がらないことを後悔していました。
会社によっては、役職がつかないと月給が変わりません。20歳上の先輩と給料が変わらないと知って、後悔したという声です。
大手の宅配に勢いで入り、体力の見積もりが甘かったと悔やむ20代の女性もいました。自分の体力に合う配送エリアや会社を選ぶべきだったと書いています。
20代は体が動くぶん、きつい職場でも無理がききます。無理がきくうちに、長く続けられる会社かどうかを見きわめておくと安心です。
「良くも悪くも適当で、ハラスメントが横行しているような会社が多いのでおすすめしない。」
トラックの正社員に入って1〜3か月の20代の言葉です。教育係の人が合わず、長い時間となりで過ごすのがつらかったと書いていました。
「もし辞めたいとおもったならば自分の経歴に傷がつくこと承知してでもやめていいんです。」
ルート配送の正社員を1か月たたずに辞めた20代の声です。合わない会社に無理して残るより、早めに別の会社や仕事へ移るのも20代なら選べます。
- 給料が年数で上がるのか、役職で上がるのかを聞く
- 3年後・5年後の先輩の月給を聞ける会社を選ぶ
- 合わなければ半年ほどで見直すと決めておく
20代でドライバーに向いている人と考え直したい人
20代で長く続けやすいのは、一人の時間が好きで1日10時間未満の仕事を選べる人です。きつかった20代は、長時間の仕事に集まっていました。
- 人に気をつかわず一人で動ける働き方がしたい
- 始めの数か月の道や段取りを覚える大変さを越えられる
- 月給を勤務時間とセットで比べられる
- 月給の高さだけで1日12時間ほどの仕事を選ぼうとしている
- 運転より人とのやり取りが多い仕事だと続かない
- 給料が年数で上がらない会社に長くいるつもり
2t以上のトラックは、2017年3月12日より後に取った普通免許では運転できません。そのころの普通免許で乗れるのは3.5t未満で、それより重いと準中型免許が要ります。
準中型免許は、普通免許より重いトラックに乗るための免許です。2017年3月12日より前に取った普通免許なら、5t未満まで乗れます。
AT限定の普通免許でも、軽バンの宅配やルート配送・送迎なら応募できる求人が多くあります。20代でも軽バンと1tで働いた人が3人いました。1tは軽バンより一回り大きい小型のトラックで、普通免許で乗れます。
工場の派遣から移るなら手取りを比べる
製造業の派遣から送迎ドライバーに移った20代は、給料があまり変わらなかったことを悔やんでいました。1日6時間未満の働き方で、月収は16万円です。
今の仕事から移るなら、同じ時間で手取りがいくら変わるかを先に比べておきましょう。立ち仕事から離れられるのは良かったと書いていて、体の楽さは変わったようです。
関連記事未経験から始めた人のその後を見る→20代が求人で確かめること
見るのは1日の時間・仕事の中身・給料の上がり方の3つです。20代のきつさと後悔は、この3つの思いちがいから出ていました。
「これからドライバー求人を探す人に向けて、求人票や面接で必ず確認した方がいいと思うことは就業時間残業の有無です。」
「本当に運転をするだけの仕事なのか、荷物の積み下ろしの仕方や勤務時間などについても質問することが必須だと思います。」
20代は採用されやすいぶん、こちらから質問しないまま入ってしまいがちです。4つの質問をコピーして、面接の前にスマホのメモに入れておきましょう。
面接で聞く質問
出勤から帰るまで、ふだんは何時間くらいかかりますか。
運転のほかに、お客さんとのやり取りや手で運ぶ作業はどれくらいありますか。
3年目と5年目の方は、月給がどれくらい上がっていますか。
月の休みは何日で、忙しい時期の休日出勤はありますか。
- パートでも10時間をこえる職場があるので終わる時間まで聞く
- 業務委託はガソリン代などを引いた残りで比べる
ドライバー20代のよくある質問
20代未経験でもドライバーになれますか?
なれます。20代の17人は全員がドライバー未経験から入っていました。
20代のドライバーはきついですか?
20代で「きつかった」と答えたのは17人中10人(59%)でした。1日10時間未満の10人では3人(30%)です。
20代でドライバーになって後悔しませんか?
後悔ありは20代の53%で、そのうち7人は「少しある」でした。はっきり「ある」は2人です。
20代のドライバーは稼げますか?
月30万円以上は20代17人中4人(24%)で、30代・40代と同じ割合でした。4人のうち3人は1日10時間以上働いています。
30代・40代から入るのと比べてどうですか?
きつかったは30代36%・40代53%で、20代の59%より低めでした。ただ20代は17人と少ないので差は目安です。ほかの年代でも、1日10時間以上の人は64%がきつかったと答えています。
20代でパートから始めてもいいですか?
20代のパート7人のうち、きつかったのは3人・後悔ありは2人でした。7人中6人は1日8時間未満です。短い時間で試せるので、合うかどうかを見るには向いています。
20代女性でもドライバーはできますか?
20代17人のうち女性は6人でした。宅配・送迎・食品配送などで働き、きつかったのは6人中3人です。3人とも1日8時間以上で、8時間未満のパートの3人はきつくなかったと答えています。
20代のうちにドライバーを辞めても転職できますか?
20代はほかの仕事にも移りやすい年代です。合わない会社に長くいるより、半年ほどで見直すと決めておくと迷いが減ります。
20代のドライバーはやめとけではない!1日10時間未満から選ぶ
- 20代17人のきつかったは59%で4つの年代でいちばん高い
- 1日10時間以上の7人は全員きつかった・10時間未満は30%
- 後悔ありは53%で多くは「少しある」の7人
- 月30万円以上は20代も24%でほかの年代と同じ
- 良かったことに一人の気楽さを書いた20代は71%
20代でドライバーになるのは、1日10時間未満の仕事から選べば早すぎることはありません。時間と仕事の中身と給料の上がり方を入る前に聞けば、やめとけばよかったという後悔は減らせます。
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