ドライバーは割に合わない?きつかった58人は月収25万円でも64%が後悔
仕事がきつかったドライバーの月収は、楽だった人より月5万円ほど多いだけでした。それなのに、仕事選びの後悔は2倍になります。
ドライバー経験者130人のうち、きつかったと答えた58人の後悔は64%でした。楽だった32人は31%です。
きつい仕事でも、そのぶん稼げるなら我慢できると考える人は多いはずです。ここでは月収とつらさのつり合いを、経験者の数字と言葉で見ていきます。
- きつかった人の後悔と月収
- 割に合わないと書いた16人の職種
- 安い給料で責任が重い形
- 長い時間で時間あたりが安い形
- 割に合っている人の働き方
- 入る前に見抜く質問
- よくある質問
目次
ドライバーは割に合わない?きつかった58人 の後悔は64%
仕事が「きつかった」と答えた58人のうち、37人(64%)が仕事選びに後悔ありでした。楽だった人と普通だった人は、どちらも3割ほどです。
きつさ別の「仕事選びに後悔がある」の割合
楽だった32人は10人(31%)、普通の40人は13人(32%)でした。後悔ありは「ある」と「少しある」を足した人数です。
3つを足すと32人と40人と58人で130人になります。きつさが上がると、後悔はいきなり倍になりました。
きつくても月収が十分に高ければ、後悔はここまで増えないはずです。次は、きつかった人がどれだけ多くもらえていたかを見ます。
きつい人の月収は楽な人より5万円多いだけ
きつかった人の月収のまんなかは25.0万円でした。楽だった人は20.0万円、普通の人は18.8万円です。
まんなか(中央値)は、低い順に並べて真ん中に来る人の額のことです。月収を金額で答えたのは、きつかった58人のうち30人と楽だった32人のうち20人でした。
普通の40人では22人が金額で答えています。3つを足すと72人です。
きつさ別の月収の中央値(金額で答えた72人)
楽だった人と普通の人の差は1.2万円で、ほとんど同じ額です。きつかった人だけが少し上に出ています。
答えた額には、税金などを引く前の額面の人と引いたあとの手取りの人がいます。パートの人も入っているので、正社員だけでも比べました。
正社員のきつさ別の月収の中央値
正社員では、きつかった17人が28.0万円でした。楽だった12人は25.1万円で、普通の10人は23.5万円です。
正社員どうしだと、きつい人と楽な人の差は月2.9万円に縮みます。きつさの上乗せは、月に数万円にとどまっていました。
月3万円は、月22日で割ると1日1,300円ほどです。体のつらさや長い時間と比べて、これを見合うと思えるかが分かれ目になります。
きつかった人は月収が高くても後悔は減らない
きつかった58人を月収で分けても、後悔ありはどの額でも6割台でした。きつかった人のうち月30万円以上だった18人でも、11人(61%)が後悔しています。
きつかった人の月収別「後悔がある」の割合
20万円未満の20人は13人(65%)で、20万円台の18人は12人(67%)でした。月収を答えなかった2人をのぞくと56人です。
きつさが強い仕事は、給料を上げても後悔を打ち消せていませんでした。割に合うかを決めるのは、額より毎日の負担の重さのほうです。
割に合わないと書いた16人 は送迎とトラックが多い
自由に書いてもらった答えで、給料が仕事に見合わないと書いた人は130人中16人でした。職種は送迎とトラックが5人ずつです。
「割に合わない」「見合わない」「仕事の割に給料が安い」と書いた人を数えています。グラフは、各職種の人数のうち何人が書いたかの割合です。
職種別の「割に合わない」 と書いた人の割合
送迎は9人中5人、トラックは30人中5人でした。食品配送は13人中2人で、軽貨物は9人中1人です。
宅配は21人中2人で、ルート配送は31人中1人でした。決まった先を回るルート配送は、書いた人がいちばん少なくなっています。
送迎は半分をこえる人が、給料と仕事がつり合わないと感じていました。人を乗せる責任のわりに、時給が低いという声です。9人の中の数なので、目安として見てください。
「給料は最低賃金で命を預かる危険な仕事なのに割に合わなかった。」
40代の送迎のパートの女性の声です。1日2回の送迎で腰と肩を痛めたと書いています。
関連記事送迎ドライバーは後悔する?9人の本音→16人 のうち後悔ありは10人
16人のうち、仕事選びに後悔があると答えたのは10人(62%)でした。それ以外の114人は44%です。
「割に合わない」 と書いたかどうかで見た後悔の割合
残りの6人は、どちらともいえないが4人です。後悔がない人とあまりない人も1人ずついて、割に合わないと感じながら納得して続けていました。
パートは33人中7人 が割に合わないと書いた
働き方で見ると、パートは33人中7人(21%)でした。正社員は68人中9人(13%)です。
働き方別の「割に合わない」 と書いた人の割合
パートの7人は、送迎が3人で食品配送と宅配が2人ずつでした。時給で働く人ほど、仕事の重さが給料に乗らない不満が出やすくなります。
割に合わない形は安い給料と長い時間の2つ
16人の月収を見ると、月20万円未満が9人でした。20万円台と30万円台が3人ずつで、答えなかった人が1人です。
「割に合わない」 と書いた16人の月収
低い月収の人と月30万円台の人では、割に合わない理由がちがいます。安い給料で責任が重い形と、長い時間で時間あたりが安い形に分かれました。
安い給料で責任や体の負担が重い形
月20万円未満の9人は、送迎が5人で食品配送と宅配が2人ずつでした。働き方はパートが7人で、正社員が2人です。
「仕事の大変さと時給の割合がそこまで合っていないと思いました。」
20代の宅配のパートの男性は、ほかのバイトより時給は高かったと書いています。それでも、階段で重い荷物を運ぶ毎日の疲れには見合わなかったそうです。
パートの時給は、運ぶ量や階段の多さでは変わらないことが多くあります。同じ時給でも、件数や荷物の重さを聞いておくと差がわかります。
長い時間で時間あたりが安い形
1日10時間以上働いていた5人は、全員が正社員でした。トラックが3人で、ルート配送と軽貨物が1人ずつです。
このうち3人は月30万円台でした。月収そのものは高くても、時間で割ると安いと感じています。
「やはり「朝の早さと拘束時間の長さ」が一番きついです。」
ルート配送の正社員で、1日10〜12時間働いた40代の男性です。朝5時に出て荷積みを始める毎日だったと書いています。
正社員の月収を時給に直すと、1日6〜8時間の人は1,299円で12時間以上の人は1,224円でした。長く働いても1,200円前後でほぼ変わりません。長く走って増えた月収は、時給が上がったのではなく時間が増えた分です。
関連記事月給を時給に直すといくら?勤務時間別の目安→月30万円 をこえてもきつい人は62%
月収30万円以上の29人のうち、18人(62%)がきつかったと答えました。20万円未満の54人では37%です。
月収別の「きつかった」の割合
20万円台の43人は42%でした。月収を答えなかった4人をのぞくと、54人と43人と29人で126人です。
30万円以上できつかった18人は、全員が1日10時間以上でした。職種はトラックが7人で、宅配が5人です。
月30万円は、長い時間と引きかえに届く額でした。高い月給の求人を見たら、何時から何時までの仕事かを先に確かめましょう。
月30万円 以上でも楽だった11人
30万円以上で、きつくなかった人も11人いました。普通が5人で、楽だったが6人です。
11人のうち5人は1日8〜10時間でした。12時間以上の4人は、トラックが3人でタクシーが1人です。
残りの2人は、6〜8時間と10〜12時間が1人ずつでした。
「収入は同世代に比べれば多くもらっています。」
宅配の正社員で、1日8〜10時間の人の声です。休みが多いことも、働きやすさに挙げていました。
割に合わないと感じた経験者の声
割に合わないと書いた人の声で目立つのは、命や荷物をあずかる責任と給料のつり合いです。
「危険が伴う仕事の割には、給与が少ないところが、ドライバー職を選んで失敗したなと感じています。」
4tのトラックで5年以上働いた40代の男性です。品番分けまで1人でこなす仕事でした。
「割には給料面とかもそんな良くなかったし、人間関係もそんな良くなかった」
送迎の正社員だった40代の男性は、休憩がほとんど取れず昼食をぬく日もあったと書いています。休憩が取れない職場は、同じ給料でも割に合わない感じが強くなります。

割に合わない声からわかること
割に合わないと書いた16人の「一番きつかったこと」を読むと、給料の額より毎日の負担の話が先に出てきます。
目立ったのは事故・眠気の不安。長い拘束時間・休めないがそれに続きます。求人を選ぶ段階で避けられるものばかりです。
求人を選ぶときに見ておくこと
- 運行の組み方と、仮眠や休憩が取れるかを聞く
- 面接で1日の拘束時間と休憩の取り方を数字で聞く
- 1日の配達件数と時間指定の多さを聞く
割に合うかは、月給の額だけでなく体と時間の負担とセットで入る前に聞いて比べることで見えてきます。
割に合っている人は短めの時間か一人の気楽さ
楽だったうえに後悔もない・あまりない人は20人いました。11人は1日8時間未満で、月収を答えた14人のまんなかは20.0万円です。
20人の職種はトラックが6人で、宅配とルート配送とその他が3人ずつでした。働き方は正社員が9人で、パートが5人です。
- 1日8時間未満で働く時間をしぼっている
- 荷物を積んだあとは一人で走れる
- 残業が少なく仕事の量を自分で加減できる
- 月収の目標を先に決めてから職場を選んでいる
「繁忙期であっても残業が少ないのはとてもいい。」
1日8〜10時間で月30万円以上の正社員の声です。自分の体の調子に合わせて仕事量を決められる、とも書いていました。
割に合うと感じる人は、月収の高さより時間と負担の軽さで選んでいました。一人で働ける気楽さを給料以外の得と考える人も多くいます。
「副業として空いた時間を活用しながら収入を増やせたことが一番良かったです。」
パートで割に合っている5人の働き方
20人のうちパートは5人でした。4人は1日8時間未満で、ルート配送や食品配送のように決まった先を回る仕事が中心です。
月収は10万円台までの人が多く、額だけ見れば高くありません。それでも短い時間で一人で回れることを、割に合う理由に挙げていました。
「1人で気楽に働ける点はすごくよかった!」
1日6時間未満でルート配送をしていたパートの人です。子どもがいる人や副業の人は、時間の短さを給料の一部と考えると割に合う仕事を選びやすくなります。
関連記事給料が安いドライバーの働き方と避け方→割に合わない職場を入る前に見抜く質問
割に合わないかどうかは、月給と1日の時間と荷物の量の3つを聞けば入る前にある程度わかります。
「しっかりと休憩時間が取れるかどうかは確認した方がいいと思う時間が押した時は休憩時間が取れなかったので」
「給料面はまず確認したほうがいいです。」
トラックで3年以上働く女性は、給料と一緒に事故のときの負担も聞くよう書いています。聞きにくいことほど、面接の場で数字で聞いておくと後で困りません。
割に合うかを確かめる質問の例文
今働いている方は、ふだん何時に出て何時ごろに終わっていますか。
1日に回る件数と、手で積み降ろしする荷物の重さはどれくらいですか。
お昼の休憩は、ふだん何分くらい取れていますか。
1回の送迎で何人を乗せて、乗り降りの手伝いはありますか。
月給を1日の時間と出勤日数で割ると、時間あたりの額が出ます。同じ月給なら、終わる時刻が早い職場のほうが割に合います。
同じ月給でも時間で割ると差が出る
たとえば月給24万円で月22日働く場合、1日10時間なら1時間あたり約1,091円です。1日8時間なら約1,364円になり、270円ほど差がつきます。
求人に書かれた始業と終業の時刻ではなく、ふだん終わる時刻で割るのがこつです。2時間の差は、月にすると44時間になります。
関連記事ドライバーの求人票はどこを見る?→割に合うと感じやすい人・感じにくい人
割に合うかは、給料の額より何を得と感じるかで人によって分かれます。
- 一人で働けることを給料以外の得と思える
- 月収の目標と働く時間を先に決めている
- 体力に合わせて荷物の軽い仕事を選べる
- 月給の高さだけで会社を選びがち
- 長い時間でも同じ時給だと損に感じる
- 人を乗せる責任の重さが気になる
月収を上げたい人ほど、時間を延ばす前に車両と職種を見直しましょう。2t以上に乗ると、同じ時間でも月収が上がることがあります。
2tトラックの多くは準中型免許で乗る車です。普通免許を2017年3月より前に取った人は、車両総重量5t未満の2tならそのまま乗れることもあります。
家族がいて年収を下げたくない人は、正社員で楽だった12人のまんなかが25.1万円だったことも見ておきましょう。きつさを上げなくても月25万円前後に届く人はいます。
パートで働きたい人は、時給より件数と荷物の重さで比べると差がわかります。送迎は責任のわりに時給が低いと感じる人が多いので、時給の額を先に確かめましょう。
関連記事未経験から何年でいくら?経験年数と月収→ドライバーは割に合わないかでよくある質問
ドライバーの仕事は割に合わないですか?
きつかった58人の月収は25.0万円で、楽だった人より5万円多いだけでした。後悔は64%と楽な人の2倍で、割に合わないと感じる人は多めです。
きついドライバーほど給料は高いですか?
少し高くなります。正社員では、きつかった17人が28.0万円で楽だった12人が25.1万円でした。差は月2.9万円です。
割に合わないと感じやすい職種は?
送迎ドライバーです。9人中5人が、責任や負担に給料が見合わないと書いていました。トラックは30人中5人です。
月30万円以上もらえれば割に合いますか?
30万円以上の29人のうち18人はきつかったと答えました。この18人は全員が1日10時間以上です。月収と一緒に働く時間を見て決めましょう。
女性のドライバーも割に合わないと感じますか?
割に合わないと書いた16人は、女性8人と男性8人でした。女性は42人のうち19%で、男性は88人のうち9%です。送迎やパートで働いた女性が多く入っています。
割に合う職場はどう探せばいいですか?
月給と1日の時間と荷物の量を面接で聞いて比べましょう。楽で後悔のない20人は、11人が1日8時間未満でした。
ドライバーが割に合うかは時間と負担で決まる
- きつかった58人の後悔は64%で、楽だった32人の31%の2倍でした
- きつかった人の月収は25.0万円で、楽だった人より5万円多いだけです
- 割に合わないと書いた16人は送迎とトラックが5人ずつでした
- 形は安い給料で責任が重いものと、長い時間で時間あたりが安いものの2つです
- 月30万円以上できつかった18人は全員が1日10時間以上でした
月給の額より、1日の時間と荷物の量を聞いてから選ぶと割に合う仕事に近づきます。ほかの職種で働いた人の月収と声は、ドラリアルのトップページで職種を選ぶと読めます。
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