準中型免許の一発試験は普通免許から約3万4千円!流れと路上練習の壁
準中型免許は、教習所に通わず試験場で直接受けて取れます。普通免許を持つ人が1回ずつで受かれば、かかるお金は約3万4千円です。
教習所なら普通免許から16万円以上かかるので、差は12万円をこえます。そのかわり仮免許を取ってから、トラックで公道を5日以上走る練習が要ります。
安さより先に、練習用のトラックと横に乗る人を用意できるかで決まる取り方です。
- 一発試験の総額と内わけ
- 2017年3月11日までの普通免許の人
- 受けられる年齢と視力
- 仮免許から講習までの流れ
- 路上練習の条件
- 落ちたときの費用と教習所との比べ
- 2tに乗る経験者の月収
- 2007年6月1日までに普通免許を取った人は、2tにそのまま乗れるので受けなくてよい。
- 送迎のワゴンや軽バンの配送は、AT限定の普通免許のままで働ける。
- この記事が役に立つのは、2017年3月12日以降の普通免許で2tに乗りたい人。
目次
準中型免許の一発試験は普通免許から約3万4千円
普通免許を持つ人が、仮免許と本免許を1回ずつで受かったときの合計は33,650円です。試験場の手数料と、合格後の取得時講習の受講料を足した額です。
準中型の一発試験の費用(警視庁・埼玉県警・神奈川県警の案内(2026年10月30日に確認))
| かかるもの | 内わけ | 金額 |
|---|---|---|
| 仮免許 | 試験2,950円+車1,750円+交付1,100円 | 5,800円 |
| 本免許 | 試験3,900円+車3,000円+交付2,350円 | 9,250円 |
| 取得時講習 | 普通免許がある人 | 18,600円 |
| 合計 | 1回ずつで受かった場合 | 33,650円 |
取得時講習は、合格したあとに教習所で受ける安全運転の講習です。本免許の9,250円と講習の18,600円は、警視庁と埼玉で同じ額でした。
仮免許の5,800円は神奈川県警の額です。仮免許の額は都道府県で少しちがうことがあるので、合計は数百円ほど前後します。
車の欄は、試験で使うトラックを借りる料金です。落ちるたびに試験と車の料金がまたかかるので、総額は受けた回数で変わります。
- 取得時講習を受けないと、試験に受かっても免許証がもらえません。
- 埼玉県警の案内では講習が30,400円(普通免許があれば18,600円)で、応急救護の講習5,550円が別に書かれています。
- 持っている免許で講習の一部が免除されることがあります。
2017年3月11日までの普通免許なら一発試験ではなく限定解除
2017年3月11日までに普通免許を取った人は、準中型を新しく受ける必要がありません。2007年6月2日からの人は、免許証に準中型(5t限定)が入っています。
この人は試験場の限定解除の審査を受けて、5tの限定を外します。限定解除は、免許についた重さの上限を外す手続きです。2007年6月1日までの人は中型(8t限定)なので、2tにはそのまま乗れます。
まず免許証の種類の欄に準中型か中型があるかを見てください。
取った時期で変わる準中型の要り方
| 普通免許を取った時期 | 免許証の準中型の欄 | 2tに乗るには |
|---|---|---|
| 2007年6月1日まで | 中型(8t限定)に含まれる | そのまま乗れる |
| 2007年6月2日から2017年3月11日 | 準中型(5t限定) | 限定解除 |
| 2017年3月12日から | なし | 準中型を新しく取る |
一発試験で準中型を受けるのは、2017年3月12日以降に普通免許を取った人か、免許のない人です。20代前半の人の多くがここに入ります。
関連記事5t限定を外す費用と時限を4校で比べる→準中型の一発試験は17歳6か月から受けられる
受けられるのは17歳6か月からです。2026年4月から変わった決まりで、免許証をもらえるのは18歳になってからです。
- 視力は両目で0.8以上で、左右それぞれ0.5以上が要る。
- 深視力の検査は3回測り、ずれの平均が2cm以下なら合格。
- 受けるのは住所のある都道府県の試験場。
深視力は、奥と手前に動く棒が横の棒と並んだ瞬間にボタンを押す検査です。普通免許の試験にはないので、眼鏡の人は一度測っておくと安心です。
視力で止まると試験の日程が全部ずれるので、最初に確かめておきましょう。
関連記事深視力の検査のしくみと落ちたときの対策→準中型の一発試験は仮免許から講習まで4つの段
一発試験は、仮免許から取得時講習までを順に進めます。1回ずつで受かっても、試験場と講習で平日を4〜5日使います。
- 準中型の仮免許の試験を受ける
- 仮免許でトラックの路上練習を5日以上する
- 本免許の技能試験を受ける(普通免許があれば学科はなし)
- 教習所で取得時講習を受けて免許証をもらう
- 住民票の写し(本籍入り・コピーは不可)。
- マイナンバーカードなどの本人確認の書類か、今の免許証。
- 申請用の写真(縦3cm横2.4cm)。
- 仮免許証と路上練習申告書(本免許の技能試験の日)。
警視庁の案内では、技能試験は予約制で平日だけです。視力などの適性試験の日には技能試験を受けられません。
仕事を休める平日が何日あるかが、一発試験の進み方を決めます。AT車で受けたい人は、試験場に前もって確かめる決まりです。
本免許の学科は普通免許があれば受けない
第一種免許は、自分で運転するためのふつうの免許です。お客さんを乗せて運ぶ仕事の免許は第二種と呼ばれます。
普通免許などの第一種免許を持つ人は、本免許の学科試験が免除されます。神奈川県警の案内では、免許のない人の学科は95問で90点以上が合格です。
免許のない人は、仮免許の学科(50問で45点以上)も受けます。普通免許がある人は、ほぼ技能だけの勝負です。
試験場に通う日の目安
1回ずつで受かっても、仮免許の試験・本免許の予約と試験・講習で平日を何日も使います。路上練習の5日は土日でもかまいません。
1回ずつで受かったときの日数の目安
| 段 | 使う日 | 曜日 |
|---|---|---|
| 仮免許の試験 | 1日 | 平日 |
| 路上練習 | 5日以上 | いつでも |
| 本免許の適性と予約 | 1日 | 平日 |
| 本免許の技能試験 | 1日 | 平日 |
| 取得時講習 | 1〜2日 | 教習所による |
仕事を続けながら受けるなら、平日の休みを月に何日取れるかで、取れるまでの月数が決まります。
準中型の仮免許と本免許の技能試験で見られるところ
仮免許の技能試験は試験場の中のコースで、本免許は公道で受けます。どちらも普通車の試験より、車の長さと幅の扱いを細かく見られます。
- 曲がる前に左へ寄せて、後ろの車輪で縁石をこすらない。
- 車線を変える前にミラーと目で後ろを見る。
- S字やクランクでは速さを落として切り返さずに抜ける。
- 止まるときに前の車との間を広めにあける。
2tは後ろの車輪が運転席よりかなり後ろにあります。普通車のつもりで早めにハンドルを切ると、内側の車輪が縁石に乗ります。
曲がり角では車の頭を少し先まで出してから切るのが基本です。路上練習の5日は、この感覚を体に入れる時間だと考えましょう。
一度落ちてもやり直しはすぐ予約できる
落ちた日は、試験官から悪かったところを聞けることが多いです。次の予約までに、その動きだけを路上練習でくり返します。
落ちた理由をメモしておくと、2回目で受かる見込みが大きく変わります。
準中型の一発試験でいちばんの壁は路上練習の5日
本免許の前に、仮免許で公道を走る練習が要ります。埼玉県警の案内では、受ける日の前3か月以内に5日以上です。
練習の日は路上練習申告書に書いて、技能試験の日に出します。横に乗る人には免許の条件があるので、家族ならだれでもよいわけではありません。
- 練習する車を運転できる第一種免許を3年以上持っている人。
- または、その車を運転できる第二種免許を持っている人。
- 免許停止中の人は横に乗れない。
準中型のトラックで練習するなら、横に乗る人も準中型以上を運転できる免許が要ります。2tに乗れる家族や知り合いが身近にいない人は、ここで止まります。
練習用のトラックも自分で用意します。仮免許の練習中であることを示す標識もつけます。トラックと横に乗る人を用意できる人だけが、一発試験の安さを生かせます。
練習の場を用意してくれる所もある
試験場の近くには、一発試験の人向けに練習の車と指導員を出す教習所や練習場があります。料金はそこごとにちがうので、総額に足して考えます。
練習まで頼むと、教習所に通う額との差は縮みます。安さだけを理由に選ぶなら、先に練習の料金を聞いて足し算しておきましょう。
準中型の路上練習5日はこう使う
5日の練習は、ただ走るだけでは足りません。本免許の試験で見られる動きを、日ごとに分けて練習すると身につきやすくなります。
路上練習5日の組み方の例
| 日 | 練習すること |
|---|---|
| 1日目 | 広い道でブレーキと車幅の感覚をつかむ |
| 2日目 | 交差点の右左折と左への寄せ |
| 3日目 | 車線変更と後ろの確認 |
| 4日目 | 狭い道とすれちがい |
| 5日目 | 試験場の近くの道を通しで走る |
最後の日は、試験場のまわりの道を走っておくと当日あわてません。試験で走る道は試験場の近くに決まっていることが多いからです。
練習した日と道は、申告書に書く前にその日のうちにメモしておきましょう。
横に乗る人に頼むこと
横の人には、曲がるたびに後ろの車輪がどこを通ったかを言ってもらいます。運転席からは見えにくいところなので、外からの声がいちばん役に立ちます。
車線変更のときに目で後ろを見たかも見てもらいましょう。ミラーだけで済ませるくせは、試験でもよく注意されます。
練習用のトラックを借りるとき
レンタカーの2tを借りる手もあります。ただ仮免許での練習に貸してくれるかは店で扱いがちがうので、借りる前に必ず伝えます。
自分の会社の車を使うなら、会社の保険が仮免許の練習に使えるかを聞いておきます。事故のときにだれが払うかを先に決めておくと、もめずにすみます。
一発試験で落ちたときの費用と教習所との比べ
落ちたときは、試験と車の料金をそのたびに払います。仮免許なら1回4,700円、本免許なら1回6,900円です。
一発試験と教習所の費用の比べ(教習所は4校の料金表・2026年10月22日に確認)
| 取り方 | 1回で受かったとき | 落ちたときの追加 |
|---|---|---|
| 一発試験 | 33,650円 | 仮免4,700円・本免6,900円 |
| 教習所(普通MTから) | 162,400〜215,600円 | 検定のやり直し7,150円ほど |
| 教習所(AT普通から) | 184,400〜235,400円 | 延長1時限5,500円ほど |
いちばん安い教習所(162,400円)とでも、差は128,750円あります。2〜3回落ちても、試験場に払う額だけなら差はほとんど縮みません。
ただこの計算には、練習用のトラックや指導の料金と、休んだ日の給料が入っていません。落ちるたびに平日を1日使うことも見ておきます。
料金の差より、何日休めるかと練習の当てで比べるほうが失敗しません。
関連記事教習所で準中型を取るときの4校の料金を見る→AT限定の人はさらに迷う
2026年4月から準中型にもAT限定ができました。ただ一発試験のAT車は試験場ごとに用意がちがうので、警視庁は前もって確かめるよう案内しています。
AT限定の普通免許から教習所でMTの準中型を取ると、普通車のAT限定も外れます。MTの2tに乗る予定があるなら、こちらのほうが話は早いです。
免許がない人の準中型の一発試験は学科もある
免許をまだ持っていない人も、準中型を一発試験で受けられます。普通免許がある人との差は、学科試験と講習の重さです。
持っている免許で変わるところ(警視庁・神奈川県警の案内・2026年10月30日に確認)
| 項目 | 普通免許がある人 | 免許がない人 |
|---|---|---|
| 仮免許の学科 | なし | 50問で45点以上 |
| 本免許の学科 | なし | 95問で90点以上 |
| 取得時講習 | 18,600円 | 35,950円 |
免許がない人は、交通の決まりを一から覚えたうえでトラックを動かします。初めて運転する車がトラックになるので、練習の5日だけで受かるのはかなり大変です。
免許のない人は、教習所で準中型を取るほうが回り道になりません。18歳で2tの仕事を目指すなら、入る会社の支援も合わせて考えましょう。
学科の勉強は本と問題集で足りる
学科は普通免許と同じ交通の決まりが中心で、トラックならではの問題が少し入ります。市販の問題集を何周かして、まちがえた問題だけを見直します。
イラストの問題は3問すべて合っていないと点になりません。1つの絵で起こりうる危険を全部考えるくせをつけておきます。
準中型の一発試験が向く人と教習所が向く人
一発試験が向くのは、トラックの運転にすでに慣れていて練習の当てがある人です。それ以外の人は、教習所のほうが早く終わることが多いです。
- 前に持っていた免許が切れてしまい、2tを運転した経験がある人。
- 2tを運転できる家族や同僚が、横に乗ってくれる人。
- 平日に何度か休みを取れる人。
- トラックを運転したことがない人。
- 横に乗ってくれる人も練習用の車もない人。
- 決まった日までに免許が要る人(入社日など)。
入社が決まっている人は、会社が教習所の費用を出してくれるかを先に聞きましょう。出してもらえるなら、一発試験で節約する理由はほぼなくなります。
初めてトラックに乗る人には、教習所で決まった時限を受けるほうが確実です。
関連記事免許の費用に使える給付金と会社の支援を見る→準中型を取ったあとの2tの月収は経験者でこれくらい
2回目の調査で乗っていた車を答えた76人を見ると、2tの経験者は14人です。そのうち正社員は13人で、月の額を金額で書いた12人の真ん中の額は28.5万円でした。
真ん中の額(中央値)なので、一部の高い人に引っぱられません。手取りと額面が混ざった額なので、今の手取りと比べるなら8割ほどに見ておくと安全です。
正社員の月収の中央値(金額で答えた人)
軽バン・1t・普通車の正社員11人は19.0万円でした。2tの側には長い時間のルート配送の人が多いので、差のすべてが免許の分ではありません。
それでも2tに乗れると、応募できる求人の額の幅は上に広がります。十数人の数字なので、だいたいの目安にとどめてください。
準中型を持つ経験者は18人
下のグラフは、持っている中でいちばん上の免許で1人を1回だけ数えています。準中型の18人のうち、中型や大型も持つ人はそちらの棒に入ります。
持っている中でいちばん上の免許(76人)
普通免許だけの人も多く、トラックの免許は仕事が決まってから取る人が多いことがわかります。
関連記事2tトラックの月収をほかの車両と比べる→よくある質問
教習所に通わずに準中型を取れますか?
取れます。仮免許を取って路上練習を5日以上したあと、試験場で本免許の技能試験を受けます。合格後に取得時講習を受けると免許証がもらえます。
準中型の一発試験の費用はいくらですか?
普通免許がある人が1回ずつで受かれば33,650円です。仮免許5,800円と本免許9,250円と取得時講習18,600円の合計です(2026年10月30日に確認)。
落ちたら1回いくらかかりますか?
仮免許は試験と車で4,700円、本免許は6,900円です。受けるたびに払います。
普通免許があれば学科試験はありますか?
本免許の学科は免除されます。普通免許を持つ人は、ほぼ技能試験だけです。
路上練習の横にはだれが乗れますか?
練習する車を運転できる第一種免許を3年以上持つ人などです。準中型のトラックなら、横の人も準中型以上を運転できる免許が要ります。
2017年3月より前に普通免許を取った人も受けますか?
2017年3月11日までに取った人は準中型(5t限定)を持っているので、受けるのは限定解除の審査です。
準中型の一発試験は何歳から受けられますか?
17歳6か月から受けられます。免許証をもらえるのは18歳になってからです。
一発試験は何回くらいで受かりますか?
人によって大きくちがいます。2tの運転に慣れた人ほど少ない回数で受かるので、路上練習の5日を試験の動きの練習に使うのが近道です。
取得時講習はどこで受けますか?
技能試験に受かったあとに、指定の教習所で申し込んで受けます。普通免許がある人の受講料は18,600円です。
一発試験と教習所はどちらが早く取れますか?
1回ずつで受かれば一発試験のほうが早いこともあります。落ちるたびに予約を取り直すので、トラックに慣れていない人は教習所のほうが早く終わりやすいです。
AT車で一発試験を受けられますか?
2026年4月から準中型のAT限定ができました。試験場でAT車を使えるかは、受ける前に試験場に確かめる決まりです。
準中型の一発試験は練習の当てがある人だけ安くなる
一発試験の料金は教習所より12万円以上安くすみます。ただ路上練習のトラックと横に乗る人を用意できないと、そこから先に進めません。
- 普通免許がある人の最低額は33,650円(1回ずつで受かった場合)。
- 2017年3月11日までの普通免許なら限定解除の審査を受ける。
- 仮免許で受ける前3か月以内に5日以上の路上練習が要る。
- 落ちるたびに仮免4,700円・本免6,900円と平日1日がかかる。
- 2tに乗った正社員で額を書いた12人の真ん中は月28.5万円。
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