大型免許の一発試験は約3万9千円!受験資格と流れと落ちたときの費用
大型免許は、教習所を通さず運転免許試験場で直接受けても取れます。警視庁の額で足すと、仮免許と本免許を1回ずつで受かったときの費用は39,200円です。
普通免許から教習所で取ると43万円をこえるので、差は40万円近くあります。ただし受けられるのは、21歳以上で普通免許などを3年以上持つ人です。
安く取れるのは、大型トラックで練習できる当てがある人に限られます。
- 一発試験の総額と内わけ
- 受験資格と視力の条件
- 仮免許から講習までの流れ
- 技能試験で見られるところ
- 路上練習の条件
- 落ちたときの費用と教習所との比べ
- 大型に乗る経験者の月収
- 送迎のワゴンや軽バンの配送なら、AT限定の普通免許のままで働ける。
- 2tや4tに乗るだけなら、大型より先に準中型や中型の話になる。
- この記事は、10tやトレーラーに乗りたい21歳以上の人向け。
目次
大型免許の一発試験は1回ずつ受かれば約3万9千円
警視庁の案内の額を足すと、合計は39,200円です。仮免許と本免許の試験場の手数料に、合格後の取得時講習の受講料を足した額です。
大型の一発試験の費用(警視庁の大型免許試験の案内(2026年10月30日に確認))
| かかるもの | 内わけ | 金額 |
|---|---|---|
| 大型仮免許 | 受験料2,950円+試験車1,750円+交付1,100円 | 5,800円 |
| 大型本免許 | 受験料3,900円+試験車3,000円+交付2,350円 | 9,250円 |
| 取得時講習 | 合格後に受ける | 24,150円 |
| 合計 | 1回ずつで受かった場合 | 39,200円 |
試験車の欄は、試験で使う大型トラックを借りる料金です。落ちると受験料と試験車の料金をまた払うので、総額は受けた回数で決まります。
取得時講習は、技能試験に受かったあとに受ける講習です。受けないと免許証がもらえません。持っている免許で一部か全部が免除される人もいます。
最低額は4万円弱で、そこに落ちた回数ぶんが乗ると考えておきましょう。
大型の一発試験を受けられるのは21歳以上で経験3年
受験資格は21歳以上で、普通・準中型・中型・大型特殊のどれかを通算3年以上持っていることです。免停で止まっていた月は、この3年に入りません。
- 視力は両目で0.8以上、左右それぞれ0.5以上。
- 深視力の検査を3回して、ずれの平均が2cm以下。
- 受けるのは住所のある都道府県の試験場(東京なら府中か鮫洲)。
深視力は、前後に動く棒が横の2本と並んだときにボタンを押す検査です。普通免許の試験にはないので、眼鏡やコンタクトの人は先に測っておくと日程がずれません。
関連記事深視力の検査のしくみと落ちたときの対策→19歳からの特例もある
2022年5月13日から、決められた教習を終えた人は19歳以上で免許の期間1年以上でも受けられます。この教習は受験資格特例教習と呼ばれ、教習所で受けます。
特例で受ける人は、技能試験の日に教習の修了証明書も出します。20歳以下の人は、一発試験の前に教習所の特例教習を受ける段がはさまります。
大型の一発試験は仮免許から講習まで4つの段で進む
一発試験は、仮免許の試験から取得時講習までを順に進めます。試験場は平日だけ開いているので、1回ずつ受かっても平日を何日か休みます。
- 大型仮免許の適性試験と技能試験を受ける
- 仮免許で大型トラックの路上練習をする
- 大型本免許の適性試験を受けて技能試験を予約し受ける
- 取得時講習を受けて免許証をもらう
警視庁では、技能試験は適性試験に受かってから予約します。適性試験の日には技能試験を受けられないので、仮免許と本免許でそれぞれ最低2日は試験場に行きます。
- 今の運転免許証(マイナ免許証の人はそれも)。
- 申請用の写真1枚(縦3cm横2.4cm・6か月以内)。
- 仮運転免許証と路上練習申告書(本免許の技能試験の日)。
- 特例教習を受けた人は修了証明書。
平日を何日休むかの目安
1回ずつで受かったときの日数の目安
| 段 | 使う日 | 曜日 |
|---|---|---|
| 仮免許の適性と予約 | 1日 | 平日 |
| 仮免許の技能試験 | 1日 | 平日 |
| 路上練習 | 5日以上 | 土日も可 |
| 本免許の適性と予約 | 1日 | 平日 |
| 本免許の技能試験 | 1日 | 平日 |
| 取得時講習 | 1〜2日 | 講習先による |
1回で受かっても平日は5日ほど使うので、休みの取り方から先に考えます。
取得時講習は合格のあとに申し込む
取得時講習は、本免許の技能試験に受かってから申し込みます。大型の車の扱いや、危ない場面での運転を教習所の車で学ぶ講習です。
講習の予約がすぐ取れるとは限らないので、合格の前から講習先の空きを調べておくと待ちが減ります。受講料の24,150円は、試験場の手数料とは別に払います。
仕事をしながら受けるときの組み方
週に1日平日の休みがある人なら、仮免許に2週と本免許に2週を使えます。路上練習は土日に入れます。1回ずつで受かれば1か月半ほどで終わる計算です。
落ちると予約の取り直しで1〜2週ずつのびます。有給休暇をどれだけ使えるかを先に数えておくと、職場にも話しやすくなります。
大型の一発試験に学科はなく技能だけで決まる
大型の仮免許にも本免許にも、学科試験はありません。普通免許などを3年以上持つ人しか受けられないので、交通の決まりはもう試されているからです。
技能試験は100点からの減点で、70点以上が合格です。大きな減点を1つすると、それだけで不合格になることがあります。
- 左に曲がる前に左へ寄せ、後ろの車輪を縁石に乗せない。
- 車線を変える前にミラーと目で後ろを見て合図を出す。
- S字やクランクは速さを落として、車の後ろの振れを見る。
- 方向変換では後ろの見えない所を窓から顔を出して確かめる。
10tの車は長さが12m近くあり、2tの倍ほどです。曲がるときは運転席がかなり前に出てから切り始めないと、後ろの車輪が内側を通ります。
普通車の感覚のまま曲がると、最初に内輪差で点を落とします。
内輪差は、曲がるときに前の車輪と後ろの車輪が通る線のずれです。大型はこのずれが1m以上になることもあり、左折で歩道の縁石に後ろの車輪が乗りやすくなります。
大型の試験で点を引かれやすいところ
大型の技能試験でつまずきやすい場面
| 場面 | よくある失敗 | 防ぎ方 |
|---|---|---|
| 左折 | 後ろの車輪が縁石に乗る | 交差点の奥まで進んでから切る |
| 車線変更 | 目で後ろを見ていない | ミラーのあと首を回して見る |
| S字とクランク | 後ろの角が外に振れる | 歩くくらいの速さで入る |
| 方向変換 | 見えない所をたしかめない | 窓から顔を出して後ろを見る |
| 止まるとき | 前の車に近すぎる | 大型1台ぶんほどあける |
どれも普通車では小さな差ですむ動きです。大型は車が長く高いので、同じずれが大きな減点につながります。
落ちた理由はその日に聞いておく
試験のあとに、試験官からどこで点を引かれたかを聞けることが多いです。次の予約までの練習は、その動きだけにしぼると早く直ります。
大型の一発試験でいちばん重いのは路上練習の用意
本免許の技能試験の前に、仮免許で公道を走る練習が要ります。普通や準中型と同じく、受ける日の前3か月以内に5日以上です。
練習には大型トラックと、横に乗る人がいります。横の人は大型を運転できる免許を3年以上持っているなどの条件があり、身近に大型の運転手がいない人はここで止まります。
- 練習に使う大型トラックを自分で用意する。
- 横に乗るのは大型の第一種免許を3年以上持つ人など。
- 仮免許の練習中の標識を車の前と後ろにつける。
- 練習した日と道を路上練習申告書に書いて出す。
第一種は自分で運転するためのふつうの免許で、お客さんを乗せて運ぶ仕事の第二種と区別した呼び方です。大型にはAT限定がないので、練習も試験もMTの車で行います。
10tをレンタルで借りられる所は少なく、仮免許の練習にまで貸す所はもっと少なくなります。運送会社で助手をしている人や、家族に大型の運転手がいる人向けの取り方です。
車と横に乗る人の当てがなければ、一発試験の安さはほぼ生かせません。
練習の車と指導員を出す所もある
試験場の近くには、一発試験の人向けに大型の練習車と指導員を出す練習所があります。料金はそこごとにちがうので、試験場の額に足して比べます。
練習を何時間も頼むと、教習所との差はかなり縮みます。安さだけで決めるなら、先に練習の見積もりを取って足し算しておきましょう。
路上練習の5日をどう使うか
大型の路上練習5日の組み方の例
| 日 | 練習すること |
|---|---|
| 1日目 | 広い道で止まり方と車の長さをつかむ |
| 2日目 | 交差点の左折と右折をくり返す |
| 3日目 | 車線変更と後ろの確かめ方 |
| 4日目 | 狭い道とすれちがいと坂道 |
| 5日目 | 試験場のまわりの道を通しで走る |
最後の日に試験場のまわりを走っておくと、当日に知らない交差点であわてずにすみます。横の人には、曲がるたびに後ろの車輪の通り道を言ってもらうと上達が早くなります。
会社の車を借りて練習するなら、仮免許の練習に保険が使えるかを先に聞いておきます。ぶつけたときにだれが払うかを決めておけば、あとでもめません。
一発試験で落ちたときの費用と教習所の43万円台との比べ
落ちるたびの追加は、仮免許が1回4,700円、本免許が1回6,900円です。どちらも受験料と試験車の料金を足した額です。
一発試験と教習所の費用(教習所は3校の料金表・2026年10月23日に確認)
| 取り方 | 1回で受かったとき | 落ちたときの追加 |
|---|---|---|
| 一発試験 | 39,200円 | 仮免4,700円・本免6,900円 |
| 教習所(普通MTから) | 433,400〜452,100円 | 延長1時限11,000円ほど |
| 教習所(中型から) | 259,600〜273,900円 | 検定のやり直し7,700円ほど |
普通MTからのいちばん安い教習所(433,400円)と比べると、差は394,200円です。本免許に5回落ちても追加は34,500円なので、試験場に払う額だけなら差は大きく残ります。
時限は教習所の授業の単位で、技能は1時限50分です。AT限定の普通免許からだとMTの操作を覚えるぶん34時限になり、教習所で47万〜50万円ほどかかります。
ただこの比べには、練習の車や指導の料金と、休んだ日の給料が入っていません。落ちるたびに平日を2日ほど使うことも見ておきます。
教習所の額と比べるのは、練習の費用と休みの日数を足してからです。
落ちた回数ごとの総額
落ちた回数で変わる一発試験の総額(警視庁の額で計算)
| 落ちた回数 | 仮免許で落ちた場合 | 本免許で落ちた場合 |
|---|---|---|
| 0回 | 39,200円 | 39,200円 |
| 1回 | 43,900円 | 46,100円 |
| 3回 | 53,300円 | 59,900円 |
| 5回 | 62,700円 | 73,700円 |
本免許で5回落ちても7万円台で、教習所の4割にも届きません。お金だけで見れば一発試験の得は大きいままです。
それでも落ちるたびに予約を取り直すので、取れるまでの月数はのびます。入社日が決まっている人には、回数が読めないことがいちばんの危うさです。
関連記事教習所で大型を取るときの3校の料金を見る→中型の8t限定を持つ人は一発試験より限定解除が先
2007年6月1日までに普通免許を取った人は、免許証が中型(8t限定)になっています。この人が乗れるのは車両総重量8t未満までで、10tには大型が要ります。
車両総重量は、車の重さと積む荷物と乗る人を足した重さです。4tトラックでも重いものは8tをこえるので、まず8t限定を外すと乗れる車が増えます。
持っている免許と大型までの道(車両総重量)
| 持っている免許 | 乗れる重さ | 次の一歩 |
|---|---|---|
| 普通(2017年3月12日から) | 3.5t未満 | 準中型 |
| 準中型(5t限定) | 5t未満 | 限定解除か大型 |
| 中型(8t限定) | 8t未満 | 限定解除か大型 |
| 中型 | 11t未満 | 大型 |
中型を持つ人なら教習所でも26万円前後で大型が取れます。持っている段が上の人ほど、教習所との差は小さくなります。
準中型5t限定の人も同じ考え方
2007年6月2日から2017年3月11日に普通免許を取った人は、準中型(5t限定)を持っています。この人も3年以上たっていれば大型の一発試験を受けられます。
ただ5t限定から10tまでは車の大きさが大きく変わります。2tや4tで経験を積んでから大型に進むほうが、試験でも仕事でも無理が少なくなります。
関連記事8t限定を外す費用を教習所ごとに比べる→大型の一発試験が向く人と教習所が向く人
一発試験が向くのは、大型トラックに乗った経験があり練習の当てもある人です。そうでない人は、教習所のほうが早く確実に取れます。
- 運送会社で大型の助手をしていて、会社の車で練習できる人。
- 家族や同僚に大型の運転手がいて、横に乗ってもらえる人。
- 前に持っていた大型免許が切れてしまった人。
- 大型トラックを運転したことがない人。
- 練習の車も横に乗る人もいない人。
- 入社日など、取る日が決まっている人。
大型の求人では、入社後に会社が免許の費用を出すところもあります。費用を出してもらえるなら一発試験で節約する理由はほぼないので、応募の前に聞いておきましょう。
教習所の費用には国の給付金が使える講座もあります。
関連記事大型免許に使える給付金と会社の支援→大型に乗る経験者の月収は中央値37.5万円
2回目の調査で免許と車を答えた76人のうち、大型を持つ人は12人でした。10tかトレーラーに乗った正社員で月の額を金額で書いた6人の真ん中の額は37.5万円です。
真ん中の額は中央値と呼ばれ、一部の高い人に引っぱられにくい数字です。手取りと額面が混ざった答えなので、今の手取りと比べるときは低めに見ておきます。
正社員の月収の中央値(金額で答えた人)
4tに乗った正社員5人は26.0万円でした。10tの側は長い時間の長距離の人が多いので、差の全部が免許の分ではありません。
人数が少ないので、大型に乗ると上がる幅のだいたいの目安として見てください。
額面で答えた人なら手取りはその8割ほどです。年収を下げたくない人は、応募先の求人の額面と、1日の拘束時間を並べて見ると判断しやすくなります。
経験者が持っていた中でいちばん上の免許
このグラフでは、1人をその人のいちばん上の免許の棒にだけ入れています。大型の人は、中型や準中型も持っていても大型の棒に入ります。
いちばん上の免許(76人)
大型まで持つ人は一部で、多くの人は普通や中型のまま働いています。大型は10tに乗る仕事が決まってから取っても遅くありません。
関連記事大型トラックに乗った人のきつさと後悔→よくある質問
大型免許は教習所に通わずに取れますか?
取れます。試験場で仮免許を取り、路上練習を5日以上してから本免許の技能試験を受けます。受かったあと取得時講習を受けると免許証がもらえます。
大型の一発試験の費用はいくらですか?
1回ずつで受かれば39,200円です。仮免許5,800円と本免許9,250円と取得時講習24,150円の合計です(警視庁の案内・2026年10月30日に確認)。
大型の一発試験に落ちたら1回いくらですか?
仮免許は4,700円、本免許は6,900円です。受験料と試験車の料金を受けるたびに払います。
大型の一発試験に学科試験はありますか?
ありません。仮免許も本免許も技能試験だけです。
大型の一発試験は何歳から受けられますか?
21歳以上で、普通免許などを通算3年以上持つ人です。受験資格特例教習を終えた人は19歳以上で1年以上から受けられます。
技能試験は何点で合格ですか?
100点からの減点で70点以上が合格です。大きな減点が1つあると、それだけで不合格になることがあります。
大型の路上練習で横に乗れるのはだれですか?
大型の第一種免許を3年以上持っている人などです。家族でも、大型を運転できる免許がなければ横に乗れません。
中型8t限定を持っていても大型の一発試験を受けますか?
10tに乗るなら大型が要ります。8t未満の車でよければ、先に限定解除をするほうが早いです。
一発試験と教習所はどちらが安いですか?
試験場に払う額だけなら一発試験が40万円近く安いです。練習の車や指導の料金、休む日の給料を足すと差は縮みます。
土日に一発試験を受けられますか?
受けられません。試験場は平日だけで、土日と祝日と年末年始は休みです。路上練習は土日にしてもかまいません。
大型の一発試験は練習の車と人を用意できる人の取り方
試験場に払う額は4万円弱で、教習所より40万円近く安くすみます。ただ大型トラックと横に乗る人をそろえられないと、路上練習から先へ進めません。
- 1回ずつで受かったときの総額は39,200円(警視庁の額)。
- 受けられるのは21歳以上で免許3年以上(特例は19歳・1年)。
- 学科はなく、仮免許と本免許の技能試験で70点以上。
- 落ちるたびに仮免4,700円・本免6,900円と平日の休みがかかる。
- 10t・トレーラーの正社員で額を書いた6人の真ん中は月37.5万円。
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