ダンプ運転手の給料は年収500万円前後!大型10tの経験者は月35万円
ダンプ運転手の給料は、厚生労働省の統計で年収507.2万円です。ドラリアルの調査では、ダンプと同じ大型(10t)に乗った経験者5人の月収が中央値35.0万円でした。
ダンプは荷物の積み下ろしを機械がやるので、体が楽そうに見えます。そのぶん給料は安いのか、雨で仕事がない日はどうなるのかが気になるところです。
答えは乗る車の大きさで大きく変わります。4tに乗った人の中央値は23.5万円で、大型とは10万円以上の差がありました。
- ダンプ運転手の年収と月収
- 大型と4tの月収の差
- 大型免許の有無で変わる額
- 雨の日に給料が減るしくみ
- きつさと後悔
- 求人で確かめること
- よくある質問
目次
ダンプ運転手の給料は年収507万円が目安
厚生労働省の職業情報サイト(job tag)では、ダンプカー運転手の年収は507.2万円です。月の労働時間は175時間で、平均年齢は51.5歳でした。
この数字は令和7年の賃金構造基本統計調査をもとにしています。ダンプだけでなくトラック運転手を含む分類の値で、賞与と残業代も入った額です。
ダンプカー運転手の公的な数字
| 項目 | 全国の値 |
|---|---|
| 年収(賞与・残業代を含む) | 507.2万円 |
| 1時間あたりの賃金 | 2,032円 |
| 月の労働時間 | 175時間 |
| ハローワークの求人の月給 | 26.6万円 |
| 有効求人倍率 | 4.05倍 |
| 平均年齢 | 51.5歳 |
出典は厚生労働省 job tag「ダンプカー運転手」(2026年10月23日に確認)。求人の月給と求人倍率は令和7年度の値。
ハローワークに出ている求人の月給は26.6万円です。年収507万円を12で割った額より低いのは、求人の月給に賞与と残業代が入っていないからです。
求人倍率が4.05倍なので、1人の応募者に4件ほどの求人がある売り手の仕事です。条件を比べて選べる立場にあると考えてよい数字です。
年収の数字はどう読めばいいか
年収507万円は、長く勤めた50代の人も含めた平均です。入ったばかりの人がすぐに届く額ではありません。
入ってすぐの目安には、求人の月給26.6万円のほうが近くなります。これに賞与が年に何か月分つくかで、1年目の年収が決まります。
- 月給26.6万円を12か月で319.2万円
- 賞与が年2か月分なら53.2万円が足されて372.4万円
- 年収507万円との差は残業代と経験の長さで埋まる
賞与の月数は会社でかなりちがいます。寸志と呼ばれる少ない額だけの会社もあるので、去年の実績を聞いておくと年収の見当がつきます。
大型に乗った経験者5人 の月収は35.0万円
ダンプと同じ大きさの車に乗った人の月収を見ると、大型(10t)の5人は中央値35.0万円でした。4tの10人は23.5万円で、2tの13人は28.0万円です。
ここに出すのは2回目の調査で車と月収の金額を答えた人です。中央値とは、答えた額を安い順に並べたときにちょうど中ほどに来る人の月収です。
答えには手取りの人と、税金を引く前の額面の人がどちらも入っています。額面で考えるなら、手取りはその8割ほどが目安です。
乗った車別の月収(中央値)
大型の5人は全員が正社員でした。4tに乗った11人のうち金額で答えたのは10人で、そのうち5人はパートか契約社員です。
2tの中央値が4tより高いのは、このパートの人たちが4tの側に入っているためです。2tは14人のうち13人が正社員でした。
正社員どうしで比べても大型と4tは9万円ちがう
4tの正社員で金額を答えた5人だけで見ると、中央値は26.0万円でした。パートが入らなくても、大型の35.0万円とは9万円の差が残ります。
4tの正社員5人は、1日6〜8時間の人から12時間以上の人までいました。ダンプの4tは近場の現場を何度も回る仕事が多く、10tは遠くの採石場や処分場まで走る仕事も入ります。
ダンプで月30万円台をねらうなら、10tの大型ダンプに乗れるかが分かれ目です。全職種の正社員68人のうち金額で答えた39人の中央値26.0万円と比べても、大型は9万円高くなります。
道路工事から大型に乗った人の月収
「道路工事の仕事をしていてドライバーが必要だと言われて大型免許を持っていたのでやってみました。」
この30代の男性は大型(10t)で1日6〜8時間働き、月25万円でした。時間の短い働き方でも、大型なら月25万円に届いています。
「収入はよかったですし、1人で気にせず気楽に働けるのはよかったです。」
建設の現場から運転手に移る人は、ダンプでも同じ流れが多くあります。job tag でも、ダンプ運転手は中途で入る人が多いと書かれています。
大型免許がある正社員は月収が8万円高い
2回目の調査で免許を答えた76人のうち、大型免許を持つのは12人でした。そのうち正社員は10人です。
大型免許を持つ正社員10人の月収は、中央値32.5万円でした。大型を持たない正社員32人のうち金額で答えた29人は24.5万円です。
大型免許の有無で見た月収の分布(2回目の調査の76人)
差は8.0万円で、年にすると賞与なしで約96万円です。ダンプの給料は、大型免許を持っているかでまず大きく分かれます。
大型免許を持つ12人の全員が10tに乗っていたわけではありません。10tは5人で、ほかは2tや軽バンや乗用車でした。
関連記事免許ごとの月収と上げる順番を見る→ダンプは日給月給なので雨の日に給料が減る
ダンプの給料は、日給月給制が多い仕事です。job tag にも、雨の日は工事がないことが多く季節で収入が変わると書かれています。
日給月給は、1日の額を決めておいて働いた日数分を月にまとめて払うしくみのこと。工事が止まる雨の日や年末年始は、その日の分が月給から減ります。
- 日給1万3,000円で月22日なら28.6万円
- 雨で4日休むと18日で23.4万円
- 雨の多い6月や台風の9月は減りやすい
上の日給は、計算を見やすくするための例です。雨の日の補償があるかどうかで、年の手取りは何十万円も変わります。
雨の日に給料が出る会社もある
会社によっては、雨で工事が止まった日も最低の額を払ったり、別の運搬の仕事を回したりします。月給制で雨の日も給料が変わらない会社もあります。
求人に「日給」と書いてあれば日給月給、「月給」とあれば月給制のことが多くなります。どちらかわからないときは、面接で雨の日の扱いを聞いておきましょう。
建設の仕事の量で給料が動く
ダンプが運ぶのは、工事現場の土砂や砂利です。大きな工事が近くにあると仕事が増え、終わると減ります。
「前職は建設業で大型免許を取得したので大型ダンプに乗ろうと思っていたが思っていたよりも給料が安かったので近距離トラックに乗った」
建設業で大型免許を取ったこの50代の男性は、大型ダンプを考えて給料を比べ、近距離のトラックを選びました。トレーラーで月40万円です。ダンプとほかのトラックの求人を並べて比べたうえでの選び方です。
ダンプ運転手の1日と給料が出る時間
ダンプの1日は、運転より前と後の作業もふくめて給料の時間になります。job tag に書かれた仕事の流れを、時間の順に並べるとこうなります。
- 出社して車の点検とアルコールチェックを受ける
- 積む物と運ぶ先を確かめて積み込みの場所へ向かう
- ショベルカーで積んでもらう順番を運転席で待つ
- 重さと高さを確かめ、飛ばないようシートをかけて走る
- 現場で荷台を傾けて下ろし、会社に報告する
- 帰って洗車とアルコールチェックをし、報告書を出す
このうち順番待ちと洗車は、運転していない時間です。運転していない時間まで給料が出るかで、同じ日給でも時間あたりの額は変わります。
積みすぎは法律で禁じられていて、重さを確かめるのも運転手の仕事です。積みすぎで捕まると運転手も罰を受けるので、量で給料が決まる形の会社は特に注意が要ります。
工事の現場は朝が早く始まります。子どもの送り出しと重なるので、日中だけ働きたい人には合いにくい仕事です。
関連記事日中や短い時間で働く配送バイトの実態を見る→積み下ろしは機械がやるので、手で荷物を運ぶ仕事より腰への負担は小さくなります。ただ大型で長く座り続けて腰痛が出た人もいるので、休憩の取り方は聞いておきたいところです。
4tダンプと10tダンプでは要る免許も給料も変わる
4tダンプには中型免許、10tダンプには大型免許が要ります。給料の高い10tダンプは、大型免許がないと乗れません。
ダンプは荷台そのものが重いので、同じ4tでも車両総重量が8tをこえやすい車です。車両総重量は、車と荷物と人を足した重さのこと。古い普通免許の「8t限定中型」では乗れない4tダンプもあります。
ダンプの大きさと免許と月収
| ダンプの大きさ | 要る免許 | 経験者の月収(中央値) |
|---|---|---|
| 2tダンプ | 準中型 | 2tは28.0万円 |
| 4tダンプ | 中型 | 4tは23.5万円 |
| 10tダンプ | 大型 | 大型は35.0万円 |
月収は、ダンプに限らずその大きさの車に乗った経験者の値です。2017年3月12日より後に取った普通免許では、3.5t未満の車にしか乗れません。
大型免許は21歳以上で、普通免許などを取ってから3年たつと取れます。普通免許からなら、教習所の費用は43万〜45万円ほどです。
AT限定の普通免許からダンプに乗るには
ダンプはMT車が多いので、AT限定のままでは乗れる車がほとんどありません。AT限定の人も、中型や大型の教習にはMT車で入ることになります。
会社が免許の費用を出す求人を選べば、手元のお金が少なくても始められます。費用を出してもらう前に、辞めたときに返す決まりがあるかを聞いておきましょう。
関連記事大型免許の費用と会社の支援を見る→大型に乗った5人のきつさと後悔
大型(10t)の5人のうち、仕事をきつかったと答えたのは2人でした。後悔ありは3人です。
「きつかった」の割合
大型の5人は、4tとほぼ同じ割合でした。5人の数字なので、1人ちがうだけで20%ずつ動く目安として見てください。
「後悔あり」の割合
このグラフの後悔ありには、5段階で「ある」か「少しある」を選んだ人を数えています。大型は5人中3人で、給料が高くても後悔がなくなるわけではありません。
大型の5人のうち3人は1日12時間以上働いていました。高い月収は、長い時間と引きかえの人が多い額です。
荷台の掃除がいちばんつらかった人
10tのアームロール車で産業廃棄物を運んだ50代の男性は、荷下ろしのつらさを書いています。アームロール車は、荷台の箱ごと積み下ろしできるトラックのことです。
「アームロール車での荷下ろし作業で荷台にこびりついてはがれないものをスコップを使って地道に作業するのはとても辛いです。」
ダンプも、ぬれた土や粘土が荷台に残ることがあります。荷台を傾けて終わりにならない日もあると知っておくと、入ってからのずれが減ります。
「男でも女でも同じ収入があるから嬉しいですよね。」
大型で月40万円の40代の声です。job tag にも、ハンドルが軽くなり女性のダンプ運転手が増えていると書かれています。
大型に乗る人が求人で確かめたこと
大型に乗る人は、月給の額より中身を気にしていました。残業代の出方と休みの数を、面接でそろえて聞くよう勧める声が目立ちます。
「やはり労働時間や給料は細かく聞いてしっかり話した上で働いた方が良いです」

大型に乗った人の口コミからわかること
大型(10t)に乗った5人が「求人を選ぶとき確かめるべきこと」に書いた内容を見てみます。
長い拘束時間・休めないの声がいちばん多く、次が給料・経費でした。面接で聞けば先に手を打てる内容です。
面接で確かめたいこと
- 面接で1日の拘束時間と休憩の取り方を数字で聞く
- 固定給か歩合か、経費はだれが払うかを確かめる
- 手積み・手降ろしがあるか、カゴ台車かを確かめる
大型の給料は高い一方で、時間の長さと体への負担がついてきます。ダンプなら雨の日の扱いまで聞いてから選ぶのが近道です。
ダンプの求人で給料を確かめること
ダンプの求人で確かめたいのは、給料の払い方・雨の日・朝の時間・待機の4つです。どれも、求人の月給が同じでも年の手取りを変えます。
ダンプの面接で給料について聞くこと
給料は日給ですか、月給ですか。日給なら1日いくらですか。
雨で工事が止まった日は、給料が出ますか。別の仕事はありますか。
最初に乗るのは4tですか、10tですか。大型免許の費用は出してもらえますか。
朝は何時に出社して、何時ごろ現場に着きますか。
積み込みの順番待ちは1日どのくらいありますか。
ダンプは、ショベルカーで積んでもらう順番を運転席で待つ時間があります。待つ時間が給料の出る時間に入るかで、時間あたりの額は変わります。
月給の額より、雨の日と待つ時間の扱いを聞いたほうが手取りの見通しが立ちます。
- 日給の額だけ高く、雨の日の補償がない
- 月給に何時間分の残業代が入っているか書いていない
- 車の持ち込みや燃料代を自分で払う形になっている
- 免許の費用を出すかわりに長く辞められない決まりがある
車を持ちこんで下請けで走る形は、売上は大きく見えても燃料代や車の修理代が自分持ちです。会社に勤める形とは、同じ額でも手元に残るお金がちがいます。
関連記事待機が多いドライバーの給料を見る→ダンプ運転手の給料を上げる資格
ダンプの給料を上げるいちばんの近道は、4tから10tに上がることです。そのための大型免許が、まず取りたい資格になります。
- 大型免許で10tダンプに乗る
- 大型特殊免許で重機を公道で動かす
- 車両系建設機械の技能講習で現場の重機も扱う
- けん引免許でトレーラーにも乗れるようにする
job tag でも、油圧ショベルで公道を走るには大型特殊免許が要るとされています。現場で重機も動かせると、雨の日以外の仕事を回してもらいやすくなります。
資格は大型から順に取る
今が普通免許だけなら、先に大型免許を取るのが給料に効く順番です。重機の資格は、ダンプに慣れて現場の仕事を広げたくなってからで間に合います。
大型を持たない正社員の中央値は24.5万円でした。大型を持てば、この記事で見た32.5万円の側に入れます。
免許の費用を会社が出す制度は、ダンプの会社でもよく見かけます。辞めたときに費用を返す決まりがないかは、使う前に聞いておきましょう。
ダンプ運転手の給料でよくある質問
ダンプ運転手の年収はいくらですか?
厚生労働省の job tag では年収507.2万円です。ダンプを含むトラック運転手の分類の値で、賞与と残業代が入っています。
大型ダンプの運転手は月にいくらもらえますか?
大型(10t)に乗った経験者5人の月収は、中央値35.0万円でした。ダンプに限らず10tに乗った人の値です。
4tダンプの給料は大型とどれくらいちがいますか?
4tに乗って金額で答えた10人の中央値は23.5万円で、大型より10万円以上低くなりました。4tの人にはパートなども入っています。
ダンプ運転手は雨の日も給料が出ますか?
日給月給の会社では、雨で工事が止まった日の分は出ないことが多くあります。月給制や雨の日の補償がある会社もあるので、求人の給料の形を見ましょう。
未経験でもダンプ運転手になれますか?
大型免許か中型免許があれば、未経験から入れる会社はあります。大型を持つ正社員10人の中央値は32.5万円でした。
普通免許だけでダンプに乗れますか?
2017年3月12日より後に取った普通免許では、2tダンプにもほぼ乗れません。準中型か中型の免許を先に取りましょう。
女性でもダンプ運転手で稼げますか?
ダンプは積み下ろしを機械がやるので、力の差が出にくい仕事です。job tag でも女性のダンプ運転手が増えていると書かれています。
ダンプ運転手の給料は高いほうですか?
大型に乗った経験者の月収35.0万円は、全職種の正社員で金額を答えた39人の中央値26.0万円より高い額です。そのかわり朝が早く、天気で収入が動きます。
ダンプ運転手の給料は大型に乗れるかと雨の日で決まる
- 公的な統計の年収は507.2万円(賞与と残業代を含む)
- 大型(10t)に乗った5人の月収の中央値は35.0万円
- 4tの10人は23.5万円で大型と10万円以上の差
- 日給月給の会社は雨の日に給料が減る
ダンプで稼ぐなら、大型免許で10tに乗り、雨の日も給料が出る会社を選ぶことです。求人の月給だけで決めず、日給か月給かと待つ時間の扱いまで聞いてから選びましょう。
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