ドライバーのボーナスは出る?正社員31人中26人が受け取り委託は全員なし
ドライバーにもボーナスはあります。経験者59人に聞くと、年2回・年1回・寸志のどれかを受け取った人は33人でした。
ただし働き方で大きく分かれます。正社員は31人中26人が受け取り、業務委託と個人事業主の12人は1人も出ていません。
ボーナスがほしいなら、会社の大きさより先に正社員かどうかで求人を選ぶのが近道です。
- ボーナスが出た人の割合
- 正社員・パート・委託のちがい
- 大手と中小のちがい
- ボーナスがある人の月収と年収
- 求人票の「年◯ヶ月」の読み方
- 面接での聞き方
数字はドラリアルの第3回の調査(2026年10〜11月)で答えた59人のものです。ボーナスと賞与は同じ意味です。寸志は、ボーナスの代わりに出る数万円ほどの少ないお金のこと。
目次
ドライバーのボーナスは59人中33人が受け取った
ボーナスを受け取った人は33人(56%)です。いちばん多い答えは「なかった」の26人でした。
ボーナス(第3回・59人)
このグラフからわかることいちばん多いのはなかった(44%)でした。
受け取った33人の内わけは、年2回が21人・年1回が7人・寸志だけが5人です。足すと33人で、なかった人と合わせて59人になります。
半分をこえる人が受け取っていますが、年2回きちんと出たのは3人に1人ほどです。この差は、次の節の働き方でほぼ説明できます。
正社員のドライバーは31人中26人 にボーナスがあった
正社員31人のうち26人(84%)がボーナスを受け取っています。年2回だけで20人です。
働き方別、ボーナスの出かた
人数は正社員31人・契約社員6人・パート9人・業務委託と個人事業主12人です。副業の1人を足すと59人になります。
契約社員は6人中4人が受け取りましたが、年2回の人はいません。年1回か寸志でした。
パートは9人中6人がなしです。業務委託は会社と仕事ごとに契約する形なので、ボーナスという仕組み自体がありません。
- 正社員なら8割をこえる人にボーナスがありました。
- 契約社員は年1回か寸志が中心で、パートは3人に2人がなしです。
- 業務委託と個人事業主は12人全員がなしでした。
業務委託の求人で「月収◯万円」とあっても、ボーナスがない分を年収で比べる必要があります。
パートや契約社員でボーナスを受け取った人
パートで受け取った3人は、年2回・年1回・寸志が1人ずつでした。軽貨物の会社で年2回出た人もいて、パートでも会社によっては出ています。
契約社員の4人は、年1回が2人・寸志が2人です。正社員と同じ会社でも、契約社員は別の基準で額を決めることがよくあります。
日中だけ短く働きたい人は、ボーナスより時給と働く時間の合い方を先に見るほうが満足しやすい形です。家の都合に合う時間が取れるかを優先しましょう。
関連記事配送バイトはきつい?短い時間で働く人の声→関連記事正社員とパートの月収はどれくらいちがう?→大手でなくても正社員ならボーナスは出ている
正社員で何かしらのボーナスがあった人は、従業員50人までの会社で12人中11人でした。300人以上の大手は9人中7人です。
正社員の会社の大きさ別、ボーナスの出かた
人数は50人まで12人・51〜300人7人・300人以上9人です。個人や家族経営の会社の正社員3人は少ないのでグラフから外しました。
年2回に絞ると、50人まで58%・51〜300人71%・300人以上78%です。大きい会社ほど年2回が少し増えます。
一方で大手の正社員にも2人のなしがいました。どの大きさも7〜12人と少ないので、割合は目安です。大手で受け取った7人は全員が年2回でした。
- 正社員の何かしらのボーナスは、会社の大きさで大きく変わりませんでした。
- 大手でもなしの人が2人いて、小さい会社でも12人中11人が受け取っています。
「大手なら安心」と決めつけず、会社ごとに去年の支給の実績を聞くほうが確かです。
ボーナスが出やすい会社の見分け方
求人票の書き方からも、出やすい会社かどうかはある程度わかります。調査で年2回の多かった形とあわせて並べました。
- 賞与の欄に「昨年度実績 年◯ヶ月」と数字がある
- 残業代を全部払うと書いてある(固定残業代だけではない)
- 無事故手当や家族手当など、手当の条件がはっきりしている
- トラックの正社員で、運ぶ荷物と相手先が決まっている
- 賞与の欄が「あり(業績による)」だけで数字がない
- 月給の例が残業をめいっぱいした月の額になっている
- 業務委託なのに「賞与」に近い言葉で募集している
年2回の正社員20人のうち10人は無事故手当、8人は家族手当も受け取っていました。手当も賞与もそろって出ている人が多い形です。
トラックの正社員は9人中8人がボーナス年2回
職種で見ると、トラックドライバーの正社員9人のうち8人が年2回でした。ルート配送の正社員10人は年2回が5人で、なしも4人います。
正社員の職種別、ボーナスの出かた
ほかの職種の正社員は宅配3人・その他3人などで少なく、グラフには入れていません。宅配の3人は全員が年2回か年1回でした。
ルート配送は、決まったお店や会社に毎日同じ道で荷物を届ける仕事です。小さい会社が多く、同じ職種でも会社ごとの差が出やすい形でした。
ルート配送の求人では、とくに賞与の実績を確かめておくと安心です。
宅配・送迎・軽貨物の正社員のボーナス
宅配の正社員3人は、年2回が2人・年1回が1人でした。送迎の正社員2人は年2回と年1回が1人ずつで、タクシーの1人は年1回です。
軽貨物の正社員2人は寸志となしが1人ずつでした。軽貨物は業務委託で働く人が多く、正社員でも賞与の決まりがはっきりしない会社があります。軽貨物は、軽バンなどで小さな荷物を運ぶ仕事です。
女性の経験者のボーナス
女性11人では、受け取った人が4人(年1回3人・寸志1人)でした。年2回の人はいません。
女性11人のうち5人はパートで、正社員は3人です。女性だから出ないというより、パートが多いぶん少なく見える形です。
関連記事トラックドライバーの経験者の口コミとデータ→ボーナスがある正社員は月収も年収も高め
年2回のボーナスがあった正社員の月収は、中央値で28.0万円でした。それ以外の正社員は23.8万円です。
中央値は、金額を低い順に並べたときにまん中に来る人の額です。年2回の20人のうち金額で答えた19人と、それ以外の11人を比べています。
正社員の月収の中央値(ボーナス別)
年収も同じ形です。ボーナス込みの年収が400万円をこえた人は、年2回の正社員で20人中11人、それ以外は11人中2人でした。
正社員で年収400万円以上の割合
年2回の正社員20人のうち10人は経験5年以上で、長く働いた人が多いことも額を押し上げています。ボーナスの有無は、月の給料の水準をはかる目安にもなります。
ボーナスなしの求人と年収で比べる計算
ボーナスのある求人とない求人は、月給ではなく年収で比べると差がわかります。月給25万円で基本給18万円の年2ヶ月分なら、年収は300万円+36万円で336万円です。
ボーナスなしで同じ年収にするには、月給が28万円ほど要ります。月給が3万円高い求人でも、ボーナスがなければ年ではほぼ同じになる計算です。
業務委託は、さらにガソリン代や車の費用を自分で払います。売上の月30万円がそのまま手元に残るわけではないので、経費を引いた額で比べましょう。
関連記事業務委託ドライバーの手取りはいくら?→残業代が全部出る会社はボーナスも出やすい
残業代が全部出た正社員12人では、10人がボーナス年2回でした。残業代が一部だけか出なかった正社員は19人中10人です。
正社員の残業代別、ボーナス年2回の割合
残業代が出なかった人には、みなし残業の人がふくまれます。みなし残業は、決まった時間分の残業代が月給に最初から入っている形です。
残業代とボーナスは、給料のルールをきちんと守る会社かどうかの同じ物差しで見られます。
関連記事ドライバーの残業代はちゃんと出る?→ボーナスがあっても後悔は減らなかった
意外なことに、ボーナスで後悔の割合は変わりませんでした。年2回の正社員は20人中9人、それ以外の正社員は11人中5人が後悔ありです。
正社員のボーナス別、後悔ありの割合
後悔ありは、5段階の答えのうち「ある」と「少しある」を足した人数です。どちらの組も45%前後で、差はほとんどありません。
年2回の正社員のうち、入社前の説明とちがったことでいちばん多いのは残業・拘束時間でした。拘束時間は、休憩をふくめて会社にしばられる時間のことです。
ボーナスがあっても、長い時間や重い荷物が合わなければ後悔は残ります。賞与と一緒に、1日の時間も確かめましょう。
ボーナスが思っていたのとちがった経験者の声
ボーナスのずれでいちばん多い形は、求人の書き方よりも少なかったというものです。求人広告にあった賞与が実際は無かったという契約社員もいます。
「昇給やボーナスは実際は無し。」
求人に「賞与あり」と書いてあっても、何年も出ていない会社があります。去年と一昨年に出たかを聞くと、この形は避けやすくなります。
給料の決まりは、長く働くつもりなら基本給と一緒に見ておきたいところです。
「基本給、昇給の規定も長く勤めるつもりなら必須。」
紹介で入った人でも、賞与は入る前に聞いておくべきだったと書いています。
「私は紹介だったので特に気にしませんでしたが、やはり給料や賞与や昇給、休日や残業も必ず。」
第3回の調査でも、似た声が続きました。求人票に年◯ヶ月とあったのに基本給が土台なので安かった人や、大手並みと聞いたのに少なかった人です。
トラックで長く働いた経験者も、寸志や賞与なしの会社があると注意しています。
「あと賞与も思っている以上にもらえない(寸志)とか賞与自体が無いというのもあるので絶対に確認する事」
寸志の額が思ったより少なかったという契約社員もいます。反対に、月の手取りは低くても賞与が大きくてよかったと書いた正社員もいました。

正社員が入る前に確かめたこと
正社員の経験者が入る前に確かめたほうがいいと書いた中身を、話題ごとに見ました。
目立ったのは長い拘束時間・休めない。給料・経費がそれに続きます。求人を選ぶ段階で避けられるものばかりです。
求人を選ぶときに見ておくこと
- 面接で1日の拘束時間と休憩の取り方を数字で聞く
- 固定給か歩合か、経費はだれが払うかを確かめる
- 運行の組み方と、仮眠や休憩が取れるかを聞く
賞与は給料の話の中で聞きやすい項目です。月給と残業代とまとめて聞きましょう。
ボーナスの額は基本給の何ヶ月分かで決まる
ボーナスの額は、多くの会社で「基本給の何ヶ月分」で決まります。月給の総額ではなく、手当や残業代を抜いた基本給が土台です。
基本給と月数でボーナスの額を出した例
| 基本給 | 年2ヶ月分 | 年3ヶ月分 |
|---|---|---|
| 月15万円 | 30万円 | 45万円 |
| 月18万円 | 36万円 | 54万円 |
| 月22万円 | 44万円 | 66万円 |
たとえば上と同じ月給25万円でも、基本給18万円で年2ヶ月分なら年36万円です。総額に月数をかけた額より、かなり少なくなります。
ドライバーの給料は、基本給を低くして手当や残業代で月給を上げる形が多くあります。求人票の月給ではなく、基本給の額に月数をかけて計算しましょう。
- 「賞与年2回」は回数だけで、額は書いていないことがあります。
- 「業績による」とある会社は、出ない年もあります。
- 入って1年目は、査定の期間が足りず満額にならないことがあります。
入って1年目のボーナスの目安
ボーナスには、出る前の半年ほどの働きを見る査定の期間があります。査定は、会社が働きぶりを見て額を決めることです。
その期間の途中で入ると、1回目は日割りや寸志になる会社が多くあります。夏に入った人は冬の1回目が少なく、次の夏からふつうの額になる形です。
調査でも、入って半年までの正社員5人のうち、年2回の人が3人・年1回の人が2人いました。1年目は少なめと考えて、2年目以降の額で年収を見積もると外れにくくなります。
関連記事ドライバーの基本給はなぜ低い?→求人と面接でボーナスを確かめる聞き方
ボーナスは、去年の実績と基本給をセットで聞くのがいちばん確かです。聞きにくければ、給料の内わけを聞く流れで一緒に聞きましょう。
ボーナスを確かめる聞き方の例
賞与は昨年度、ドライバーの正社員で何ヶ月分の支給でしたか。
月給のうち基本給はいくらで、ほかはどの手当になりますか。
入社1年目の賞与は満額でしょうか、それとも在籍期間に応じた額でしょうか。
契約社員の賞与は正社員と同じ基準でしょうか、寸志でしょうか。
- 賞与の回数より、去年に何ヶ月分出たかを聞く
- 月数は基本給にかける。月給の総額にかけない
- 残業代が全部出るかも一緒に聞く
去年の支給月数と基本給の2つがわかれば、年のボーナスはほぼ計算できます。
関連記事ドライバーの手当はどれくらい付く?→ドライバーのボーナスでよくある質問
ドライバーのボーナスは年何回ですか?
経験者59人では年2回が21人で、受け取った人の中でいちばん多い形でした。正社員なら31人中20人が年2回です。
未経験で入って1年目でもボーナスは出ますか?
出る会社が多いですが、1年目は在籍した期間に応じて少なくなることがあります。入って半年までの正社員にも、年2回や年1回の人がいました。
パートのドライバーにボーナスはありますか?
パート9人のうち6人はなしでした。年2回・年1回・寸志が1人ずつで、出ても少ない額のことが多い形です。
業務委託のドライバーにボーナスはありますか?
ありません。業務委託と個人事業主の12人は全員なしでした。会社の社員ではないので、賞与の仕組み自体がない働き方です。
女性のドライバーでもボーナスは出ますか?
女性11人では4人が受け取りました。11人のうち5人がパートなので少なめに見えますが、女性の正社員は3人と少ないので、正社員全体の31人中26人を目安にしてください。
寸志とは何ですか?
ボーナスの代わりに出る、数万円ほどの少ないお金です。正社員と契約社員で5人が寸志だけでした。
大手の運送会社ならボーナスは確実ですか?
確実ではありません。300人以上の大手の正社員9人のうち2人はなしでした。会社の大きさより、去年の実績を聞くほうが確かです。
ドライバーのボーナスは正社員で去年の実績を聞いて選ぶ
ドライバーのボーナスは、正社員なら8割をこえる人が受け取っていました。業務委託と個人事業主は全員なしです。
- 59人中33人がボーナスを受け取り、年2回は21人
- 正社員は31人中26人、委託と個人事業主は12人全員がなし
- 会社の大きさより、正社員かどうかと去年の実績で差が出る
- 額は基本給×月数。月給の総額にかけない
- ボーナスがあっても後悔は同じくらいなので、時間と荷物も確かめる
賞与ありの正社員求人を選び、去年の支給月数と基本給を聞いてから決めましょう。
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