運行管理者の給料は月27万円が目安!5年以上のドライバーの35万円と比べる
運行管理者の給料は、求人の中央値で月27万円です。年収にすると463万円が目安になります。
一方でドライバーの正社員は、5年以上続けた人の月収の中央値が32.5万円でした。運行管理者に移ると、長く運転してきた人ほど月収が下がることもあります。
運行管理者は「給料が上がる仕事」というより、運転の時間を減らしても年収を保てる仕事です。
- 運行管理者の給料の目安
- ドライバーの月収との比べ
- 経験者の年収の分かれ方
- 資格手当とほかの手当
- ボーナスと会社の大きさ
- 給料を上げるなり方
運行管理者は、営業所でドライバーの点呼をして運行の組み方を決める人です。運行の組み方は、だれがどの車でどの順に回るかの割りふりのことです。
このあとの月収は、ドライバー経験者130人の調査から出しています。年収・手当・ボーナスは、新しく聞いた第3回の59人の答えです。
- この記事は、いまドライバーとして働いていて内勤への移り方を考える人に向けた話です。
- 未経験の人の目安は、1年未満の正社員の月収の中央値で20.0万円です。
- パートや送迎で働きたい人は、配送バイトの記事のほうが近い答えになります。
目次
運行管理者の給料は月27万円 で年収463万円が目安
運行管理の正社員の求人は、月給の中央値が27万円でした。年収の中央値は463万円で、こちらは賞与や手当を含みます。
運行管理者とドライバーの給料の目安(Indeed の運行管理(正社員)の給 与ページ・求人28,928件の中央値(2026年11月3日に確認))
| 項目 | 金額 | もとにしたもの |
|---|---|---|
| 運行管理の求人の月給 | 27万円 | 求人28,928件の中央値 |
| 運行管理の求人の年収 | 463万円 | 賞与と手当を含む |
| ドライバー正社員の月収 | 26.0万円 | 金額で答えた39人の中央値 |
| 5年以上のドライバー正社員 | 32.5万円 | 金額で答えた16人の中央値 |
求人の月給と年収は、別々に計算された中央値です。そのため月給を12倍しても年収とは合いません。
中央値は、金額を低い順に並べたときにまん中に来る人の額のこと。月100万円のような飛びぬけた人がいても、ほとんど動きません。
求人の月給と手取りのちがい
求人の月給27万円は、税金や社会保険を引く前の額面です。手取りはおよそ8割なので、月21万〜22万円ほどになります。
ドライバーの調査の月収には、手取りで答えた人と額面で答えた人が混ざっています。そのため求人の額より少し低めに出やすい数字です。
月27万円は、ドライバー正社員の中央値26.0万円より少し高く、5年以上の人よりは低い額です。
5年以上のドライバーは月35万円 で運行管理者より高い
5年以上続けたドライバー正社員の月収は、中央値で32.5万円でした。運行管理の求人の27万円より8万円高い額です。
経験年数別のドライバー正社員の月収(中央値)
金額で答えた人数は、1年未満5人・1〜3年10人・3〜5年8人・5年以上16人です。年数がたつほど月収は上がっていました。
この月収は、手取りで答えた人と額面で答えた人が混ざった額です。5年以上の16人も同じなので、求人の額面の27万円との差は少し小さく見ておきます。
ただし5年以上の正社員31人のうち、17人は1日10時間以上働いていました。高い月収は、長い時間の運転と残業代で作られています。
運行管理者に移ると運転の時間が減る分、月収が下がる人もいます。
関連記事経験年数でドライバーの給料はどこまで上がる?→経験者の年収は300万 〜400万円がいちばん多い
第3回の59人に年収を聞くと、300万〜400万円がいちばん多い答えでした。運行管理の求人の463万円は、その1つ上の段に入ります。
ドライバー経験者の年収(第3回の59人)
正社員だけの31人で見ると、年収400万円以上は13人(42%)でした。パートや業務委託を入れると、200万円未満の人も増えます。
年収463万円が入る400万円以上の段には、正社員のドライバーでも半分が届いていません。
運転を続けて年収400万円をこえる人は、1日10時間以上や夜の運行をこなしています。運行管理者は、昼の内勤でその額に近づける道と言いかえられます。
年収463万円を月の額に直すと
年収463万円から、夏と冬のボーナスを月給の1か月分ずつと置くと、月の額は約33万円です。ボーナスが少ない会社なら、月の額はもっと高くないと届きません。
求人の月給27万円とこの33万円の差は、手当と残業代で埋まる分です。求人を見るときは、月給の欄より年収の例と賞与の欄を先に見ます。
資格手当が付いた経験者は59人中4人だけ
第3回の59人のうち、資格手当をもらっていた人は4人でした。手当が何もなかった人は26人います。
もらっていた手当(第3回の59人・複数回答)
1人がいくつも選べる問いなので、割合を足すと100%をこえます。いちばん多い無事故手当でも、3人に1人ほどでした。
運行管理者の資格を持っても、手当が付くとは限りません。求人では「運行管理者手当」や「資格手当」の欄に額が書いてあるかを見ます。
- 手当の名前だけでなく、月いくらかを面接で聞く。
- 役職の手当と資格の手当が別か、まとめてかを聞く。
- 内勤になったあと残業代が出るかを聞く。
面接でそのまま使える聞き方
運行管理者の資格を取った場合、資格手当は月いくら付きますか。
運行管理の仕事に移ったあと、残業代は時間どおり出ますか。それとも役職の手当に含まれますか。
基礎講習や試験の費用は、会社で出していただけますか。
役職の手当に残業代が含まれる形だと、内勤で長く働いても月収は増えません。手当の額と残業代の扱いは、2つ合わせて聞きます。
関連記事ドライバーの手当の種類と付く条件→ボーナスは正社員の多くが年2回で年収の差になる
第3回の正社員31人のうち、ボーナスが年2回あった人は20人でした。なかった人は5人です。
正社員のボーナス(第3回の31人)
会社の大きさ別のボーナス(正社員)
正社員の会社の大きさは、300人以上が9人・51〜300人が7人・50人までが12人でした。残り3人は個人や家族の会社です。
年2回あった人は、300人以上で7人・51〜300人で5人・50人までで7人でした。寸志は、決まった額ではなく気持ちばかりの少ない額のことです。
どの大きさでも年2回が多く、会社の大きさだけでボーナスは決まっていません。運行管理者の年収463万円は、ボーナスがある会社の額だと読んでおきます。
運行管理者の給料が上がりにくい理由は内勤と残業
運行管理者の給料が上がりにくいのは、運転の手当と深夜の割増がなくなるからです。ドライバーの月収には、長い時間の残業代や深夜手当が入っています。
第3回の59人では、深夜手当をもらっていた人が13人いました。内勤に移るとこの分がなくなります。
「とにかく業界的に我の強い人が多いので言うことを素直に聞かないので憂鬱でした。」
この人は、班長から主任になりドライバーと管理職をかけもちした50代の正社員です。給料より先に、人をまとめるつらさを後悔に挙げています。
運行管理者は、給料と引きかえに人をまとめる重さを受け持つ仕事です。
営業所では、車の台数に合わせて運行管理者の人数の下限が決まっています。事故が起きたときは、点呼や運行の組み方に落ち度がなかったかを問われる立場です。
運行管理者の1日の流れ
- 朝はドライバーの出発前に点呼をして、お酒が残っていないかと体調を確かめる。
- 日中は翌日の運行の組み方を決め、荷物を頼む会社(荷主)の急な依頼に車を割りふる。
- 夕方から夜は戻ったドライバーの点呼をして、走った道と時間の記録(運転日報)を確かめる。
- 事故や遅れが出たら、その場で代わりの車や人を手配する。
朝の点呼と夜の点呼の両方に出ると、拘束時間はドライバーと同じくらい長くなります。補助者や交代の人がいる営業所かどうかで、働き方は大きく変わります。
求人で「点呼は交代制」「早番と遅番あり」と書いてあれば、1人で朝から夜まで見る形ではありません。面接で営業所の運行管理者が何人いるかを聞くと、休みの取りやすさもわかります。
貨物とタクシーとバスで仕事の重さはちがう
運行管理者の資格は、トラックの貨物とバスやタクシーの旅客で分かれています。試験も別々なので、働きたい業界の資格を取ります。
旅客の運行管理者は、お客さんを乗せる車の安全を見るので点呼の重さが増します。貨物では荷主の時間指定に合わせた車の割りふりが仕事の中心です。
トラックで運転してきた人なら、貨物の資格がいちばん近い道です。運転してきた道や荷主の事情がわかるので、運行の組み方にそのまま生かせます。
運行管理者に移って得をする人はドライバー歴の長い人
運行管理者に移って得をしやすいのは、体の負担を減らしたい長いドライバー歴の人です。年収を大きく下げずに、運転の時間を減らせます。
「体力が無くなっていくことも考えて他の資格も取り準備をしておくべきだった。」
40代の宅配の正社員の声です。運転だけで年を重ねる不安を、資格で先回りしておけばよかったと書いています。
「会社選びは転職せずに新卒のまま就職したところで働いていれば、管理職や本社での勤務もあった可能性を考えるとやめなければよかったと思います。」
5年以上の正社員31人のうち、ドライバーになったことを後悔が「ある」「少しある」と答えた人は55%でした。長く運転した人ほど、次の道を早めに考えておくと迷いが減ります。
5年以上の人の働き方を時間で見ると
5年以上の正社員の1日の勤務時間
5年以上の正社員は、8〜10時間が8人・10〜12時間が9人・12時間以上が8人でした。6〜8時間の人は5人だけです。
点呼が交代制の営業所なら、運行管理者は早番か遅番の片方だけを受け持ちます。いま12時間走っている人がそうした営業所に移ると、月収は下がっても1日の自由な時間は増えます。

長く続けた人の助言
5年以上続けた正社員31人が、これから働く人に残した言葉を読みました。
声の中心は給料・経費と事故・眠気の不安。どちらも会社しだいで大きく変わります。
経験者の声から学べること
- 固定給か歩合か、経費はだれが払うかを確かめる
- 運行の組み方と、仮眠や休憩が取れるかを聞く
- 横乗り研修の期間と、相談できる人がいるかを聞く
運転を続けるか内勤に移るかは、長く走れる体があるうちに決めておくと選べる道が広がります。
運行管理者の給料を上げるなり方は補助者から試験へ
給料を上げながら運行管理者になるには、いまの会社で補助者になり試験を受ける道が近道です。会社が講習の費用を出すこともあります。
- 基礎講習(3日・16時間)を受けて補助者になる。
- 補助者として点呼の一部を受け持つ。
- 運行管理者試験(6,660円・合格率は貨物41.1%)を受ける。
- 資格者証をもらい手当の額を会社と話す。
国の決まり(輸送安全規則の解釈)で、補助者は運行管理者の点呼の3分の1までを受け持てます。補助者の手当が付く会社なら、試験の前から少し月収が上がります。
「免許は取らしてくれるかどうかでした方がいい、やめても資格があればいかせるので。」
長距離を50代まで続けた人の助言です。資格を会社の費用で取れるかは、運行管理者の講習でも同じように聞いておけます。
資格を取ったら、手当の額を話してから運行管理の仕事に移ります。
関連記事運行管理者試験の日程と費用と合格率→関連記事補助者は講習3日でなれる!できる仕事→運転を続けるか運行管理者に移るかの比べ方
運転を続けるか運行管理者に移るかは、月収より10年先の体と年収で比べます。いまの月収だけで比べると、運転を続けるほうが高く見えるからです。
運転を続ける場合と運行管理者に移る場合
| 比べること | 運転を続ける | 運行管理者に移る |
|---|---|---|
| 月収の目安 | 5年以上で月32.5万円 | 求人の中央値で月27万円 |
| お金の中身 | 残業代と深夜手当が大きい | 基本給と役職や資格の手当 |
| 体の負担 | 腰や眠気がたまりやすい | 座りの仕事で軽い |
| 気の重さ | 自分の運転の責任 | 営業所の全員の安全の責任 |
| 年を取ってから | 走れる時間が減ると下がる | 経験が長いほど任される |
運転の月収は、走れる時間が減ると下がります。運行管理者の月収は、年を取っても大きくは下がりません。
50代以降も同じ年収を保ちたいなら、40代のうちに資格を取っておくと間に合います。
40代で移る人と50代で移る人のちがい
40代で移ると、補助者から運行管理者へ進むまでの数年も働き盛りのうちに過ごせます。役職の手当が付く立場まで上がる時間も残ります。
50代で移ると、腰や眠気がつらくなってからの切りかえになりやすいです。それでも運転の経験が長い人は、ドライバーの話をよく聞ける管理者として重宝されます。
どちらの年代でも、移る前に一度だけ自分の月収の内わけを見直します。残業代と深夜手当がいくら入っているかがわかれば、内勤に移ったときの額の見当がつきます。
運行管理者が向いている人と向いていない人
運行管理者が向いているのは、運転よりも段取りを考えるのが好きな人です。給料より体の負担を減らしたい人にも合います。
- ドライバー歴が長く体の負担を減らしたい人。
- 人に注意したりお願いしたりするのが苦にならない人。
- 朝早い点呼や休日の電話に対応できる人。
- 長い時間走って月30万円以上を稼ぎたい人。
- 人の機嫌に気をつかうのがつらい人。
- 一人で黙々と運転するのが好きな人。
未経験やパートでドライバーを考えている人には、まだ先の話です。まずは運転の仕事で1年ほど続け、その間に講習を考えれば間に合います。
運行管理者の給料でよくある質問
運行管理者の給料はいくらですか?
運行管理の正社員の求人で、月給の中央値は27万円・年収の中央値は463万円です(2026年11月3日に確認)。
運行管理者になるとドライバーより給料は上がりますか?
ドライバー正社員の中央値26.0万円よりは少し高めです。5年以上続けた正社員は中央値で月32.5万円なので、長く走ってきた人は下がることもあります。
運行管理者の資格手当はいくらですか?
会社によってちがい、付かない会社もあります。第3回の59人では資格手当をもらっていた人は4人でした。
運行管理者にボーナスはありますか?
ボーナスは会社の決まりで、職種では変わりません。第3回の正社員31人では、年2回あった人が20人でした。
運行管理者の資格を取る費用はいくらですか?
試験は受験手数料とシステム利用料で6,660円です。基礎講習は3日で8,900円かかります。
運行管理補助者にも手当はありますか?
会社によります。補助者の手当を決めている会社もあれば、点呼の当番をしても手当が付かない会社もあります。
未経験でもいきなり運行管理者になれますか?
基礎講習を受ければ試験は受けられます。ただし運転や配車の経験がないと現場の話がわからないので、ドライバーか補助者から始める人が多いです。
女性やパートでも運行管理者になれますか?
なれます。試験に男女や働き方の決まりはありません。ただし求人の多くは正社員の募集です。
運行管理者の給料は年収を保ちながら運転を減らす道
- 運行管理者の給料は、求人の中央値で月27万円・年収463万円。
- 5年以上のドライバー正社員は月32.5万円で、長い時間の運転で稼いでいる。
- 資格手当が付いた経験者は59人中4人だけなので、手当の額を求人で確かめる。
- 補助者から試験へ進むと、費用を抑えて運行管理者になれる。
運行管理者は、体が動くうちに次の道を用意したいドライバーの選び方です。給料だけで選ばず、手当と残業の扱いまで並べて決めましょう。
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