経験者176人を調査
ドライバーの免許と資格

ドライバーの免許は会社負担で取れる?入社後に取った14人中6人は会社が出した

11月3日更新約9分で読めます運営者情報

14人中6人免許の会社負担は本当に出
まとめドライバーの免許と資格 全体のデータ→

ドライバーの免許は、会社負担で取れることがあります。経験者59人に聞くと、入ってから免許を取った14人のうち6人は会社が費用の全額か一部を出していました。

残りの8人は自分で払っています。求人に「免許取得支援」とあっても、中身は全額から一部までばらばらです。

会社負担を当てにするなら、正社員の求人で支援の形と返す約束を入る前に確かめるのが近道です。

この記事でわかること
  • 会社が出したのは14人中6人
  • 正社員と業務委託のちがい
  • 会社の大きさで変わること
  • 会社負担の4つの形
  • 辞めたら返す約束と法律
  • 面接での聞き方

数字はドラリアルの第3回の調査(2026年10〜11月)で答えた59人のものです。送迎や軽バンの配送なら、AT限定の普通免許のまま働けます。

関連記事今の免許で始める配送バイトはきつい?経験者の声→
目次
  1. ドライバーの免許を会社負担で取れたのは14人中6人
  2. 会社負担が出たのは正社員が中心で業務委託は自腹
  3. 入ってから免許を取る人は小さい会社に多い
  4. 免許の会社負担は4つの形に分かれる
  5. 辞めたら免許代を返す約束は法律で線が引かれる
  6. 会社負担と自腹では18万〜45万円の差になる
  7. 会社負担の免許代に本人の税金はかからない
  8. 会社が国の助成金を使って免許代を出すことがある
  9. 免許代を会社が出しても後悔の割合は変わらない
  10. 面接で免許の会社負担を聞くときの言い方
  11. 免許の会社負担が向いている人と自分で取るほうがいい人
  12. よくある質問
  13. ドライバーの免許は会社負担の形と返す約束で選ぶ

ドライバーの免許を会社負担で取れたのは14人中6人

入ってから免許を取った14人のうち、会社が費用を出したのは6人(43%)です。全額が3人、一部が3人でした。

免許を取るときの会社の支援(第3回・59人)

全額出た5%
一部出た5%
出なかった14%
会社に入ってから取った免許はない76%
このグラフからわかること

いちばん多いのは会社に入ってから取った免許はない(76%)でした。

いちばん多いのは、入ってから免許を取っていない45人です。今の免許のまま働く人が4人に3人ほどいます。

43%入社後に免許を取った14人のうち会社が出した6人
21%そのうち全額を会社が出した3人

14人と少ないので、割合は目安です。1人ちがうだけで7%ほど動きます。

会社負担は「あればうれしい」くらいの頻度で、全額は14人中3人でした。

入ってから免許を取った14人の内わけ

14人を、会社が出した人と出なかった人に分けて並べました。働き方と会社の大きさ、いま乗っている車がわかります。

入ってから免許を取った14人(第3回)

会社の支援働き方会社の大きさ乗っている車
全額出た正社員51〜300人普通車
全額出た正社員50人まで2t
全額出た正社員50人まで4t
一部出た正社員50人まで4t
一部出たパート・バイト個人・家族経営4t
一部出た正社員300人以上・大手バス
出なかった正社員50人まで4t
出なかった正社員50人まで4t
出なかった個人事業主業務委託なので不明軽バン
出なかった正社員個人・家族経営4t
出なかった業務委託個人・家族経営軽バン
出なかった正社員300人以上・大手4t
出なかった正社員50人まで大型(10t)
出なかった業務委託業務委託なので不明軽バン

全額が出た3人は、全員が正社員で従業員300人までの会社でした。出なかった8人には、軽バンで働く委託の人と4tの正社員がまざっています。

4tに乗る人は14人のうち7人で、いちばん多い車です。4tに乗るための中型は、入ってから取る免許としてよく出てくる免許です。

会社負担が出たのは正社員が中心で業務委託は自腹

会社負担を受けた6人のうち、5人は正社員でした。正社員で入ってから免許を取った10人では、半分の5人が会社に出してもらっています。

働き方別、入ってから免許を取った人の割合

正社員32%
パート11%
委託・個人25%
契約社員0%

人数は正社員31人・パート9人・業務委託と個人事業主12人・契約社員6人で、副業の1人と合わせて59人です。契約社員の6人は、入ってから免許を取った人がいませんでした。

業務委託は会社と仕事ごとに契約して働く形で、個人事業主は自分で事業を届け出て働く人です。どちらも会社の社員ではありません。

業務委託と個人事業主で免許を取った3人は、3人とも費用が出ていません。委託は会社の社員ではないので、免許は自分の持ち物として自分で払うのがふつうです。

パートでも一部が出た人がいる

パートで入ってから免許を取ったのは1人で、一部を会社が出していました。60代の軽貨物の人で、小さな家族経営の会社です。

パートの支援は会社しだいで、求人に書いていないことも多くあります。短い時間で働きたい人は、免許より勤務時間を先に決めてから支援を聞くと話が早く進みます。

全額が出た3人の中には、AT限定の普通免許で送迎の正社員として働く人もいました。トラックの免許に進まない人でも、会社が費用を持つ例があります。

入ってから免許を取る人は小さい会社に多い

会社の大きさで見ると、従業員50人までの会社は21人中6人が入ってから免許を取っています。300人以上の大手は13人中2人でした。

会社の大きさ別、入ってから免許を取った人の割合

50人まで29%
51〜300人9%
300人以上15%
個人・家族43%

人数は50人まで21人・51〜300人11人・300人以上13人・個人や家族経営7人です。残りの7人は業務委託で、会社の大きさがわからないと答えました。

小さい会社は人が足りず、入った人に上の免許を取ってもらって4tを任せる形が多くなります。50人までの会社で免許を取った6人のうち、3人は全額か一部を会社が出していました。

大手で入ってから取ったのは13人中2人

大手の13人で入ってから免許を取ったのは2人だけでした。大手では、今の免許で乗れる車を任されて働く人が多いということです。

未経験から上の免許を会社で取りたい人は、従業員数の少ない会社の求人も候補に入れておくと選べる幅が広がります。

免許の会社負担は4つの形に分かれる

求人の「免許取得支援」は、会社がお金を出すときの形で中身が変わります。同じ言葉でも、あとから自分で払う形がまざっています。

免許取得支援のよくある形

形最初に払う人辞めたとき
全額会社負担会社返さない会社と年数で返す会社がある
一部負担(上限つき)会社と本人会社の分を返す約束がつくことがある
立て替え(会社が貸す)会社残りを返す
入社後に手当で戻す本人戻りきる前に辞めると残りは戻らない

いちばん得なのは全額負担で返す約束がない形です。立て替えは会社が先に払うだけで、実際は自分のお金で取るのと同じになります。

求人の言葉だけで決めず、4つのどれに当たるかを面接で確かめます。

経験者の会社は5年で全額免除の形

ルート配送の口コミ
「会社によって免許を会社負担で取らせてくれますが今自分の会社は会社負担で取らせてくれましたが、5年働いたら全額免除という内容で5年以内で辞めた場合はその分支払うとのこと。」
ルート配送・20代後半・男性
この人の口コミを読む

このルート配送の人の会社は、5年たつ前に辞めると残りを払う決まりでした。全額負担でも、年数の約束がつくと立て替えに近い形になります。

タクシーの経験者には、二種免許の代を営業所が持つと聞いて入った人もいました。介護の仕事で体をこわし、生活のために探した仕事です。

辞めたら免許代を返す約束は法律で線が引かれる

労働基準法16条は、仕事を辞めたら罰としてお金を払うという約束を禁じています。ただし、会社が貸したお金を返す約束までは禁じていません。

裁判では、仕事にどうしても要る免許を会社の指示で取らせた場合、辞めたら返せという約束が16条に反するとされた例があります。本人の希望で取った免許の費用を貸した形なら、返す約束が通った例もあります。

ポイント
  • 会社の指示で取ったか、自分から希望したか。
  • 契約書が「貸したお金」になっているか。
  • 返す額が年数で減っていくか。
  • 何年働けば返さなくてよいかが決まっているか。

約束が無効かどうかは、最後は一件ずつの事情で決まります。入る前に書面で返す条件を受け取っておけば、辞めるときに言った言わないにならずにすみます。

口約束だけで取るのは避ける

面接で「免許代は会社で出すよ」と言われても、書面がないと後で条件が変わることがあります。就業規則か、免許の費用についての取り決めの紙をもらっておきます。

会社負担と自腹では18万〜45万円の差になる

会社負担で浮く額は、準中型の18万円ほどから大型の45万円ほどまで変わります。準中型は2tに乗れる免許で、中型の1つ下の段です。

免許ごとの教習所の費用(拝島・埼玉とだ・小田原・東京多摩などの料金表・2026年10月に確認)

取る免許乗れる車の目安普通免許からの費用
準中型2t(車両総重量7.5t未満)18万〜24万円(AT限定の普通から)
中型4t(車両総重量11t未満)217,800〜234,850円(普通MTから)
大型10t(車両総重量11t以上)433,400〜452,100円(普通MTから)

車両総重量は、車そのものの重さに積める荷物と乗る人の重さを足したものです。2tや4tという呼び名は積める荷物の重さから来ています。

AT限定の普通免許からだと、中型や大型は表の額より少し高くなります。立て替えは会社が先に払い、あとで給料などから返していく形です。

工場の派遣でも雇用保険に入っていれば数えられます。自分で払う場合も、雇用保険に1年以上入っていれば教育訓練給付金で費用の20%(上限10万円)が戻ります。大型なら給付金を使っても30万円台が残るので、会社負担の差はいちばん大きく出ます。

関連記事大型免許の補助金は個人で使える?給付金の条件→

会社負担なら給付金はいっしょに使えない

給付金は本人が払った費用に対して出る制度です。会社が教習所へ直接払った分は、本人の給付金の対象になりません。

一部負担の形なら、自分で払った分に給付金を使えることがあります。教習所に給付金の講座があるかと、会社が払う分の分け方をいっしょに聞いておきます。

会社負担の免許代に本人の税金はかからない

仕事に直接要る免許の費用を会社が出した場合、本人の給料として税金はかからない扱いです。国税庁の所得税の通達(36-29の2)に、仕事に必要な免許や資格の費用はこの扱いと書かれています。

トラックの仕事で取る準中型・中型・大型はこれに当たります。会社負担でもらったお金で手取りが減ることはないと考えてよい形です。

注意
  • 仕事に関係ない免許を会社が出すと、給料として税金がかかることがある。
  • 入社後に手当で戻す形は、手当が給料として扱われることがある。
  • 立て替えを給料から少しずつ引く形は、毎月の手取りがその分減る。

手当で戻す形と給料から引く形は、明細に出る額が変わります。どの形でも、毎月の手取りがいくらになるかを先に聞いておくと安心です。

会社が国の助成金を使って免許代を出すことがある

運送会社には、社員に免許を取らせたときに使える国の人材開発支援助成金があります。県やトラック協会にも、会社が受け取る補助の制度があります。

こうした制度を使う会社は、免許代を出しやすくなります。「助成金を使って全額負担」と書く求人は、支援の形がはっきりしていることが多い求人です。

個人では受け取れない制度なので、使っている会社を選ぶことが自分の負担を減らす道になります。

ポイント
  • 「全額会社負担」と金額の上限が書いてある。
  • 対象の免許(準中型・中型・大型)が名前で書いてある。
  • 「入社後〇か月から」など取る時期が書いてある。
  • 返す条件の有無にふれている。

反対に「資格取得支援あり」の一言だけの求人は、免許が対象か、どこまで出るかがわかりません。一言だけの求人ほど面接での確認が欠かせないと考えておきます。

求人の「支援あり」と実際の差

今回の14人のうち8人は、入ってから取った免許の費用が出ていません。支援がある会社でも、対象の免許や時期が合わずに自分で払う人がいます。

大型は経験の年数を条件にする会社もあります。入ってすぐに出してもらえるのはどの免許かを、求人の言葉より面接の答えで決めるほうが確実です。

関連記事大型免許の費用は?教習所の料金表で比べる→

免許代を会社が出しても後悔の割合は変わらない

会社が費用を出した6人と出なかった8人で、後悔ありの割合はどちらも半分でした。支援があるだけで働きやすい会社とはかぎらないということです。

会社の支援の有無と後悔あり(ある・少しある)の割合

会社が出した50%
出なかった50%

会社が出した6人のうち後悔ありは3人、出なかった8人では4人です。人数が少ないので、同じくらいと見るのがよい数字です。

会社が出した6人の月収は17万〜35万円で、送迎・2t・4t・バスと乗る車もばらばらでした。免許代より、乗る車と勤務時間で働きやすさが決まります。

きつかった人は出なかった8人で5人

きつかったと答えたのは、会社が出した6人で3人、出なかった8人で5人でした。出なかった側には1日12時間以上の人が2人います。

費用を出してもらえるかと同じくらい、1日の勤務時間を見ておくと入ってからのずれが減ります。

関連記事免許の段で月収はいくら変わる?経験者の給料→

面接で免許の会社負担を聞くときの言い方

免許の支援は、聞き方しだいで答えのくわしさが変わります。形・返す条件・教習中の給料の3つを分けて聞くと、4つの形のどれかがわかります。

免許の会社負担を聞く例文

支援の形を聞く

免許取得支援は、会社が教習所に直接払う形でしょうか。あとで手当として戻る形でしょうか。

上限を聞く

支援には上限の金額がありますか。準中型と中型で額は変わりますか。

返す条件を聞く

途中で退職した場合に費用を返す決まりはありますか。あれば書面で見せていただけますか。

取る時期を聞く

入社してから何か月ほどで免許を取りに行く方が多いですか。

入ってすぐ取らせる会社もあれば、半年ほど働いてから取らせる会社もあります。返す条件を書面で見せてくれる会社は、支援の決まりが整っている会社です。

注意
  • 教習に通う日が休みあつかいか出勤あつかいか。
  • 検定のやり直しや延長の教習の代を会社が持つか。
  • 教習所を自分で選べるか、会社の決めた所か。

追加の料金は、何回か落ちると数万円になることがあります。全額負担と聞いても、延長の分まで会社が持つかは別に聞いておきます。

最初の免許をどれにするか

AT限定の普通免許なら、まず準中型で2tに乗る道が近くなります。2026年4月から準中型と中型にもAT限定ができたので、AT車の会社なら段を分けて進めます。

関連記事AT限定でトラックは何トンまで?新しい制度を見る→

免許の会社負担が向いている人と自分で取るほうがいい人

会社負担が向いている人
  • 同じ会社で3年以上働くつもりがある。
  • 未経験で、どの車に乗るかを会社と相談して決めたい。
  • 今すぐ30万円以上を用意するのがむずかしい。
自分で取るほうがいい人
  • 1〜2年で別の会社や長距離に移るつもり。
  • 業務委託や軽貨物で独立して働きたい。
  • 雇用保険に1年以上入っていて給付金を使える。

自分で取った免許は、どの会社に移っても約束にしばられません。長く同じ会社にいるつもりなら会社負担、早く動きたいなら自分で取るのが合います。

よくある質問

ドライバーの免許は会社負担で取れますか?

取れる会社はあります。第3回の調査では、入ってから免許を取った14人のうち6人が全額か一部を会社に出してもらっていました。

未経験でも会社負担で免許を取れますか?

取れる求人はあります。人が足りない小さい会社ほど、入った人に上の免許を取らせる形が多く見られます。

会社負担で取って辞めたら返しますか?

会社と結んだ約束しだいです。会社の指示で取った免許の費用を、罰として払わせる約束は労働基準法16条で禁じられています。

業務委託でも免許代を出してもらえますか?

業務委託と個人事業主で免許を取った3人は、全員が自分で払っていました。委託は自分で払う前提で考えます。

パートでも会社負担はありますか?

パートで入ってから取った1人は、一部を会社が出していました。求人に書いていないことも多いので面接で聞きます。

会社負担の免許代に税金はかかりますか?

仕事に直接要る免許なら、本人の給料としての税金はかからない扱いです。

会社負担と給付金はいっしょに使えますか?

会社が全額払った分には給付金は出ません。自分で払った分があれば、その分に使えることがあります。

会社負担を受けた人はどんな車に乗っていましたか?

会社が出した6人は、4tが3人で送迎・2t・バスが1人ずつでした。4tに乗るための中型は会社負担の話がよく出る免許です。

ドライバーの免許は会社負担の形と返す約束で選ぶ

免許を会社負担で取れた人は、入ってから取った14人中6人でした。正社員なら半分が出してもらえていて、業務委託は全員が自分で払っています。

この記事のまとめ
  • 入ってから免許を取った14人のうち、会社が出したのは6人(全額3人・一部3人)。
  • 正社員は10人中5人に支援があり、業務委託と個人事業主の3人は自腹。
  • 支援の形は全額・一部・立て替え・手当で戻すの4つ。
  • 辞めたら罰として払わせる約束は労働基準法16条で禁じられている。
  • 支援の有無で後悔の割合は変わらず、勤務時間と乗る車も見る。

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