配送ドライバーの年収は300万円台が最多!経験者38人で見た件数と働き方の差
配送ドライバーの年収は、経験者38人では300万〜400万円の11人がいちばん多くいました。ルート配送・軽貨物・宅配・食品配送の4つの仕事で働いた人の、ボーナスや残業代を入れた額面の年収です。
同じ配送でも200万円未満の人が7人いました。一方で1日に100件以上運ぶ人は、7人中6人が400万円をこえています。差を生んだのは、職種の名前より働き方と荷物の量です。
配送で年収を上げたいなら、正社員で1日8〜10時間の仕事か、件数で稼ぐ委託かを先に決めるのが近道です。
- 配送ドライバーの年収の分布
- ルート配送・軽貨物・宅配のちがい
- 正社員と委託のちがい
- 1日の配達件数と年収
- 月収にするといくらか
- 求人で確かめること
数字はドラリアルの第3回の調査(2026年10〜11月)で答えた59人のうち、配送の仕事をした38人のものです。額面とは税金や社会保険料が引かれる前の額のことで、手元に入るのは8割くらいです。
- ルート配送は、同じお店や会社を毎日回って荷物を届ける仕事
- 軽貨物は、軽バンで荷物を運ぶ仕事。会社と契約して1件いくらで受ける業務委託が多い
- 宅配は、家に荷物を届ける仕事。不在や時間指定が多い
- AT限定の普通免許でも、軽バンや1tの車の配送なら始められる

目次
配送ドライバーの年収は300万 〜400万円が最多
配送38人でいちばん多い年収は、300万〜400万円の11人でした。次が200万円未満と200万〜300万円の7人ずつです。
配送ドライバーとほかのドライバーの年収
ほかの21人はトラック・送迎・タクシーなどの人です。こちらは400万円以上が10人(48%)いて、配送の10人(26%)より多くなりました。
配送で「わからない」と答えた3人は、みなパートです。500万〜600万円の人も4人いました。
配送のまん中の年収は300万円台で、トラックなどほかのドライバーより1段低いところに集まります。月にならすと額面25万〜33万円ほどです。
関連記事トラックも入れたドライバー全体の年収は?→ルート配送・軽貨物・宅配で年収はどうちがう
ルート配送の16人は、300万〜400万円が7人でまとまっていました。軽貨物の13人は、400万円以上が6人いる一方で200万円台までの人も4人いて、幅が広い形です。
配送の職種別の年収
人数はルート配送16人・軽貨物13人・宅配6人です。食品配送の3人を足すと38人になります。宅配は6人と少ないので目安として見てください。
宅配で働いた6人のうち、年収200万円に届かない人が3人いました。3人とも1日8時間までの人です。1日10〜12時間働いた宅配の正社員1人は、500万円台に届いています。
年収の読みやすさならルート配送、上をねらうなら軽貨物か長い時間の宅配です。ただし軽貨物の高い年収には、経費を引く前の額が入っています。
ルート配送の年収が300万円台に集まるわけ
ルート配送の16人のうち、1日8〜10時間の人が9人と多くいました。回る先と帰る時間が決まった仕事が多く、年収も上下しにくい形です。
「また、お給料も安定していたので、子育て中でも安心して続けることができました」
子育て中にパートでルート配送をした女性の声です。上がり幅は小さくても、毎月の額が読めることを良い点に挙げています。
関連記事ルート配送の月収はいくら?→関連記事宅配ドライバーの月収はいくら?→正社員の配送ドライバーは16人中4人 が400万円以上
配送の正社員16人のうち、年収400万円以上は4人でした。いちばん多いのは300万〜400万円の7人です。
配送ドライバーの働き方別の年収
組の人数は正社員16人・契約社員4人・パート6人・委託と個人事業主12人で、足すと38人です。
委託と個人事業主の12人は、400万円以上が5人で正社員より多く出ました。業務委託は会社に雇われず、運んだ数に応じてお金を受け取る働き方です。年収はガソリン代や車の代金を引く前の額になります。
- 正社員は300万〜400万円が中心で、上下の幅が小さい
- 委託と個人事業主は12人中5人が400万円以上でも、200万円未満も3人
- 委託の年収から月5万円の経費を引くなら、年60万円下げて比べる
ルート配送を業務委託で受けた20代の男性は、運んだ分だけ収入が増える点にひかれたと書いています。
「またやればやる分だけ給料も上がるので最初はモチベーション高くやっていけたと思う。」
委託は件数を運べば正社員をこえられますが、運べない日はそのまま年収が下がります。
委託の年収を正社員とそろえて比べる計算
たとえば委託の年収が400万円で、軽バンのリース代やガソリン代に月5万円かかるとします。それだけで年60万円が消えます。残るのは340万円ほどで、正社員の300万円台と同じくらいです。
委託は社会保険料も全額を自分で払います。正社員は会社が半分を出してくれるので、同じ額面なら正社員のほうが手元に多く残ります。
それでも委託を選ぶ人は、働く日や件数を自分で決められる点を買っています。正社員の決まった時間が合わない人には向く形です。
関連記事業務委託ドライバーの手取りはいくら?→1日100件以上運ぶ人は7人中6人 が年収400万円以上
1日の配達件数で分けると、100件以上の7人のうち6人が400万円以上でした。100件に届かない31人では4人です。
1日の配達件数別、年収400万円以上の割合
人数は10件未満5人・10〜30件11人・30〜60件9人・60〜100件6人・100件以上7人です。100件に届かない4つの組は、どこも400万円以上が2人までです。
100件以上の7人のうち6人は軽貨物で、6人が委託か個人事業主です。1件いくらで受けるので、件数がそのまま年収になります。7人と少ない組なので、1人ちがうだけで割合が14%動く目安の数字です。
引きかえに、100件以上の7人のうち5人がきつかったと答えました。100件に届かない31人では16人(52%)です。
1日の配達件数別、きつかった人の割合
件数で年収を上げる働き方は、体のきつさとセットだと考えておきましょう。求人の「1日◯件」は、自分が運べる数かを横乗りで確かめると安心です。
横乗りは、先輩の車に一緒に乗って仕事を覚える研修のことです。
関連記事軽貨物の業務委託はやめとけ?→1日6〜8時間 の配送は年収400万円に届かない
1日6〜8時間で働いた11人は、400万円以上が0人でした。8〜10時間の15人では4人、10時間以上の8人では5人です。
配送ドライバーの1日の勤務時間別、年収400万円以上の割合
人数は6時間未満4人・6〜8時間11人・8〜10時間15人・10〜12時間3人・12時間以上5人です。6時間未満なのに400万円台と答えた1人は、パートで軽貨物を運んだ人です。
6〜8時間の11人は、200万〜300万円が5人でいちばん多い組です。8〜10時間になると300万〜400万円が6人で中心になります。
8時間をこえるかどうかで、配送の年収のまん中は200万円台から300万円台へ上がります。求人の年収の例が何時間の前提かは、必ず聞いておきましょう。
日中だけの短い時間で働く人の年収
配送のパート6人のうち、年収を答えた人は3人だけでした。わからないと答えた人が多いのは、月ごとに働く日がちがい年の額を数えていないためと考えられます。
子どもが学校にいる時間だけ働くなら、年収より時給と働ける時間帯の合い方で選ぶほうが満足しやすい形です。ルート配送のパートは、帰る時間が読みやすい仕事として選ばれていました。
関連記事配送バイトはきつい?短い時間で働く人の声→関連記事ドライバーの時給にするといくら?→配送ドライバーの月収は中央値19.5万円
月収を金額で答えた配送の38人では、中央値が19.5万円でした。正社員の17人に絞ると26.0万円です。
中央値は、全員を額の順に並べたときのまん中の人の額です。こちらは第2回と第3回の調査で配送の仕事をした74人のうち、月収を金額で答えた人の数字です。
配送の職種別、月収の中央値(金額で答えた人)
人数はルート配送18人・宅配9人・軽貨物5人・トラック17人です。比べるためにトラックを並べました。トラックの中央値は26.0万円です。
答えには手取りと額面がまざっています。額面で答えた人なら、手取りはその8割ほどです。パートの短い時間の人も入るので、正社員の26.0万円をフルタイムの目安にしてください。
配送の正社員なら、月26万円前後が経験者の目安です。額面の26万円なら、手取りは21万円ほどになります。
関連記事ドライバーの手取りはいくら?→年収200万円 未満の配送ドライバーは後悔が多い
配送で年収200万円未満の7人のうち、6人が後悔ありでした。400万円以上の10人では7人です。
配送ドライバーの年収別、後悔ありの割合
後悔ありは、後悔が「ある」か「少しある」と答えた人です。組の人数は200万円未満7人・200万〜300万円7人・300万〜400万円11人・400万円以上10人で、わからないの3人を足すと38人です。
後悔がいちばん少ないのは200万〜300万円の組でした。ただし7人ずつの組なので、1人ちがうだけで割合が14%動きます。
400万円以上でも10人中7人が後悔ありと答えていました。この10人のうち7人がきつかったと答えていて、件数や時間の重さが後悔に出ています。
年収が上がっても後悔は減りきらないので、続けられる時間で届く額を目安にしましょう。
配送ドライバーの給料に対する経験者の声
配送の経験者は、給料が思ったより少なかったという声を多く書いています。ルート配送の正社員の声です。
「勤務時間が長くなってしまうし、力仕事もある、給料も思ってたほど貰えない」
食品配送で働いた60代の男性も、仕事の中身は想像どおりでも給料は安かったと書いています。
「仕事内容は想像とは違いませんでしたが、給料は思いの外安くて情け無く思いました。」
反対に、経験がなくてもすぐに働いてお金を得られた点を良かったことに挙げる人もいます。軽貨物のパートの声です。
「経験が無くてもスグに働けてお金を稼げること。」

配送の経験者が想像とちがったこと
配送の経験者38人が、働く前の想像とちがったと書いた中身を話題ごとに見ました。
目立ったのは給料・経費。長い拘束時間・休めないがそれに続きます。求人を選ぶ段階で避けられるものばかりです。
求人を選ぶときに見ておくこと
- 固定給か歩合か、経費はだれが払うかを確かめる
- 面接で1日の拘束時間と休憩の取り方を数字で聞く
- 手積み・手降ろしがあるか、カゴ台車かを確かめる
年収の額だけでなく、その額を出す時間と件数を入る前にそろえて聞いておきましょう。
配送ドライバーの年収を上げる3つの道
配送で年収を上げる道は、時間をのばす・件数で稼ぐ・大きい車に移るの3つです。どれも経験者の数字に出ていました。
- 正社員で1日8〜10時間の仕事に移る。8〜10時間の配送15人は300万〜400万円が6人で中心
- 委託で1日100件以上を運ぶ。7人中6人が400万円以上でも、きつかった人も5人
- 準中型や中型の免許を取り、2tや4tのトラックに移る
トラックの月収の中央値は26.0万円で、配送の正社員の26.0万円より高く出ています。2017年3月12日以降に普通免許を取った人は、2t以上のトラックに乗るのに準中型免許が要ります。
免許の費用を会社が出してくれる求人もあります。入社のあとで取れば、持ち出しを少なくして大きい車へ進めます。
配送から2tトラックに移るといくら変わるか
配送の仕事の多くは軽バンや1tの車で、普通免許で始められます。2tトラックの仕事になると、積む荷物が重くなるぶん求人の額も上がります。
ただし2tの仕事は手積みや手降ろしが多い会社もあります。手積みは、荷物をフォークリフトを使わず手で1つずつ積む作業です。腰に不安がある人は、パレットで運ぶ会社かを先に聞いておきましょう。
関連記事2tトラックの月収はいくら?→今の免許で配送の正社員から始め、慣れてから車の大きさで上げるのが無理のない順番です。
関連記事準中型免許の費用はいくら?→関連記事免許の費用は会社が出してくれる?→配送の求人で年収を見るときに聞くこと
配送の求人の年収の例は、たくさん運んだ人の額で書かれていることがあります。面接で下の3つを聞いておくと、入ってからの額とのずれが小さくなります。
- 年収の例は1日何時間で、1日何件運んだ前提か
- 委託なら1件いくらで、ガソリン代や車の代金はだれが払うか
- 入って1年目の人の年収はいくらか
面接で年収を確かめる聞き方の例
求人の年収の例は、1日に何件ほど運んだ場合の額でしょうか。
ガソリン代と車のリース代は、報酬から引かれますか。
入って1年目の配送ドライバーの年収は、だいたいいくらでしょうか。
件数・時間・経費の3つをそろえて聞くと、求人どうしの年収の差が見えます。
関連記事求人票のどこを見ればいい?→配送ドライバーの年収でよくある質問
配送ドライバーの年収はどれくらいですか?
配送の経験者38人では、300万〜400万円の人が11人でいちばん多くいました。400万円以上は10人です。
ルート配送と宅配では、どちらが年収が高いですか?
ルート配送16人は300万〜400万円に集まり、宅配6人は200万円未満が3人でした。宅配でも長い時間の正社員は500万円台に届いています。
軽貨物の業務委託は年収が高いですか?
軽貨物13人のうち6人が400万円以上でした。ただし経費を引く前の額なので、正社員とそのまま比べないでください。
1日何件運べば年収400万円になりますか?
1日100件以上の7人は6人が400万円以上でした。100件に届かない31人では4人です。
パートの配送ドライバーの年収はどれくらいですか?
配送のパート6人のうち3人は年収がわからないと答えました。月ごとに働く日がちがう人が多く、時給で比べるほうが合う働き方です。
配送ドライバーの月収はいくらですか?
月収を金額で答えた配送の38人の中央値は19.5万円でした。正社員17人では26.0万円です。
女性でも配送ドライバーで年収は上げられますか?
配送の38人のうち女性は8人で、300万円以上は0人でした。年収は職種や性別より、1日の時間と件数で大きく分かれています。日中だけ働くなら、年収より時給で比べるのがおすすめです。
配送ドライバーの年収は件数と時間で決まる
配送ドライバーの年収は300万〜400万円がいちばん多く、上をめざすなら件数か時間をのばすことになります。どちらも体のきつさとセットです。
- 配送38人の年収は300万〜400万円が11人で最多
- 400万円以上は配送10人(26%)、トラックなどほか10人(48%)
- 1日100件以上は7人中6人が400万円以上で、多くは軽貨物の委託
- 1日6〜8時間の11人は400万円以上が0人
- 配送の正社員の月収は中央値26.0万円(17人)
- 200万円未満の7人は6人が後悔あり
自分が続けられる時間と件数を決めてから、配送の求人を同じ前提で比べましょう。
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