二種免許とは?一種との違いと5つの種類を経験者の数字で解説
二種免許とは、運賃をもらってお客さんを乗せて運転するための免許です。タクシーや路線バス、運転代行がこれに当たります。
ふだん持っている普通免許は一種と呼ばれ、荷物の配送や自分の移動に使います。お金を取らない施設の送迎も、一種で運転できます。
二種が要るかは、乗せた人から運賃を受け取るかどうかで決まります。
- 一種と二種の違い
- 二種免許の5つの種類と乗れる車
- 二種があればできる仕事
- 二種がなくてもできる送迎
- 取る条件と費用
- 二種を持つ経験者の仕事と月収
- 一種は荷物や自分の用事で運転する免許。
- 二種は運賃をもらって人を運ぶ免許。
- 緑ナンバーは、お金をもらって人や荷物を運ぶ会社の車につくナンバー。
- 中央値は、額の順に並べてまんなかに来る額。
日中だけ働きたい人の送迎や配送は、多くが一種のままで始められます。二種なしで働ける仕事を先に見たい人は、下のカードからどうぞ。
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二種免許とは運賃をもらって人を運ぶための免許
二種免許が要るのは、お客さんを乗せてお金をもらう運転です。法律では、人を運ぶ車でお客さんを運ぶときに要る免許と決められています。
タクシーの運転手が二種を持つのはこのためです。同じセダンでも運賃をもらうなら二種が要ります。
「酔っぱらいを乗せた時が一番大変で、まずお客様に触れることができないのでお客さんが暴れだした場合、制止できません。」
タクシーの経験者は、酔ったお客さんを乗せたときがいちばん大変だったと書いていました。人を乗せる仕事は運転の腕より乗せた人への気配りが重いことが伝わる声です。
お客さんを乗せていない回送は一種でもよい
二種が要るのは、お客さんを乗せて運ぶ運転です。お客さんのいない回送や、車庫までの移動は二種の運転には入りません。
ただタクシー会社やバス会社は、二種を持つ人しか運転手に採りません。仕事にするなら、二種を持つことが入口になります。
一種と二種の違いは運賃の有無と取る条件
一種と二種のいちばんの違いは、お金をもらって人を運べるかどうかです。そのぶん二種は、取れる年齢や視力の条件がきびしくなります。
一種免許と二種免許の違い(警視庁の受験案内で確認)
| くらべること | 一種免許 | 二種免許 |
|---|---|---|
| できること | 荷物の配送・自分の移動・無料の送迎 | 運賃をもらって人を運ぶ |
| 取れる年齢 | 普通は18歳から | 21歳から(特例で19歳) |
| ほかの免許歴 | 要らない | 通算3年以上(特例で1年) |
| 深視力の検査 | 中型・大型だけ | すべての二種である |
| 主な仕事 | 宅配・ルート配送・トラック | タクシー・バス・運転代行 |
深視力は、3本の棒のうち動く1本が並んだときにボタンを押す検査です。普通免許にはない検査なので、眼鏡の人は度が合っているかを先に見ておくと安心です。
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普通二種を持つ人は、普通免許で乗れる車も運転できます。二種は一種の上に重なる免許なので、取ったあと一種を別に持つ必要はありません。
二種を取ると免許証の種類の欄に二種の名前が足されます。
免許証のどこを見れば二種かわかる
免許証の左下には、持っている免許の種類が略した名前で並ぶ欄があります。二種は「大二」「中二」「普二」のように、二の字がつく名前で書かれます。
ふだんの普通免許は「普通」の欄だけに日付が入っています。二の字がついた欄に日付があれば二種を持っていると見分けられます。
取ったあとは研修から始まる
二種は、ほかの免許を3年以上持つ人だけが受けられる免許です。それでもお客さんを乗せて走るのは取ってからが本番です。
会社に入ると、横乗りの研修や地理の勉強から始まるのがふつうです。
横乗りは、先輩の運転を助手席で見ながら道や手順を覚える研修です。タクシーなら数日から数週間、バスならもっと長く続きます。
二種免許の種類は5つで乗れる車の大きさが違う
二種免許は大型・中型・普通・大型特殊・けん引の5つです。仕事でよく使うのは、普通二種と中型二種と大型二種の3つです。
二種免許の5つの種類
| 二種の種類 | 乗れる車 | 主な仕事 |
|---|---|---|
| 普通二種 | 定員10人まで | タクシー・ハイヤー・運転代行 |
| 中型二種 | 定員11〜29人 | マイクロバスの送迎・観光 |
| 大型二種 | 定員30人以上 | 路線バス・高速バス・観光バス |
| 大型特殊二種 | 人を乗せる大型特殊の車 | 使う場面はかぎられる |
| けん引二種 | 人を乗せる車を引く | 使う場面はかぎられる |
大きい段の二種は、下の段の車も運転できます。大型二種があれば、マイクロバスもタクシーも運転できるということです。
大型特殊二種とけん引二種は、求人で見かけることはほとんどありません。これから二種を取るなら、乗りたい車で普通・中型・大型の3つから選べば足ります。
AT限定の二種もある
AT限定の普通免許の人は、AT限定の普通二種を取れます。タクシーの多くはAT車なので、AT限定でも乗れる車はたくさんあります。
代行で運転するのはお客さん自身の車なので、MT車に当たる日もあります。代行の仕事も考えるなら、限定のない二種を選ぶと乗れない車がなくなります。
二種免許があればできる仕事はタクシーとバスが中心
持っている免許を答えてくれた経験者は76人いて、二種があったのは5人です。仕事はタクシーとバスと送迎だけでした。
二種を持つ5人の仕事
荷物を運ぶ仕事の人で二種を持つ人はいませんでした。二種は、人を乗せる仕事に進むと決めてから取る免許です。
「以前は中距離トラックドライバーをしていましたが、長く運転を仕事にしたいと思い、大型二種免許を取得して高速バス会社へ転職しました。」
トラックからバスへ移った人は、長く運転を仕事にしたいと思って大型二種を取っていました。荷物から人へ仕事を変えるときに二種が要るという流れです。
関連記事バスに乗る大型二種の条件と費用を見る→運転代行と介護タクシーも普通二種
運転代行は、飲み会のあとのお客さんに代わってその人の車で家まで送る仕事です。介護タクシーは、車いすの人などを病院や施設へ運ぶ仕事です。
どちらもお客さんから運賃をもらうので、普通二種が欠かせません。夜に働くなら運転代行、昼なら介護タクシーと時間帯で分かれます。
二種免許なしでもできる送迎の仕事は多い
施設の利用者や旅館のお客さんを無料で運ぶ送迎は、一種の免許で運転できます。運賃を取らないからです。
調査で送迎の仕事をした9人のうち、免許を答えた人は7人でした。その中で二種を持つ人は1人だけです。
送迎で働いた人のほとんどは、二種を持たずに働いていました。定員10人までのワゴン車なら、AT限定の普通免許のままで運転できます。
「そのため、福祉・介護関係の仕事の中で時間帯の自由がきいて、給与も悪くなかった施設利用者の送迎ドライバーを選んだ。」
「旅館までの簡単な送迎だけで、特にガイド的な説明をすることもなかったので、楽だと思った。」
介護の仕事から送迎に移った人や、旅館の送迎をした人の声です。お金を取らない送迎なら、今の免許で始められると覚えておきましょう。
関連記事送迎ドライバーのきつさと月収を見る→定員11人 以上の車は一種でも中型が要る
無料の送迎でも、マイクロバスのような定員11人以上の車は普通免許では運転できません。中型の一種免許が要ります。
二種が要るかと、どの大きさの免許が要るかは別の話です。運賃の有無で一種か二種か、定員で普通か中型か大型かが決まります。
二種免許を取る条件は21歳以上で免許歴3年
二種を受けられるのは、21歳以上で普通・準中型・中型・大型・大型特殊のどれかを通算3年以上持つ人です。免停で運転できなかった日は、この3年から引いて数えます。
2022年5月13日からは若い人向けの特例ができました。受験資格特例教習という教習を終えれば、19歳で免許歴1年から受けられます。
- 視力は両目で0.8以上で片目ずつ0.5以上。
- 深視力は3回測ったずれの平均が2cm以下。
- 10メートル離れた場所で鳴らす90デシベルの警音器の音が聞こえる。
普通免許を20歳で取った人なら、23歳で受けられる計算です。免許証の交付日を見れば、いつから受けられるかがすぐわかります。
AT限定から二種を取るときの順番
AT限定の普通免許の人は、そのままAT限定の普通二種に進めます。MTの二種がほしいときは、限定を外してから受けるか教習所の課程で一緒に外します。
タクシーだけを考えるなら、AT限定のまま二種に進むのが早道です。
二種免許の費用は教習所で普通二種22万円から
教習所で普通二種を取ると、普通免許からで22万〜27万円ほどかかります。試験場で直接受ける一発試験なら、東京で1回で受かれば約4万円です。
普通二種の取り方と費用(ドラリアルの各記事で料金表と警視庁の案内を確認)
| 取り方 | 普通二種 | 向く人 |
|---|---|---|
| 教習所に通う | 普通免許から22万〜27万円 | 初めて二種を取る人 |
| 一発試験 | 東京で1回で受かれば40,100円 | 前に二種を持っていた人 |
| 会社の養成制度 | 会社が出すことが多い | タクシー会社に入ると決めた人 |
タクシー会社には、入社した人の二種の費用を出す制度を持つところがあります。入る会社が決まっているなら、自分で払う前に会社の制度を聞くのが先です。
関連記事普通二種の教習所の料金をくわしく見る→中型二種と大型二種はもっと高い
中型二種は普通免許から40万〜43万円、大型二種は大型一種から26万〜42万円ほどでした。乗る車が大きいほど、教習の時間がふえるからです。
自分で払う人は、教育訓練給付金の講座を選ぶと払った額の一部が戻ります。給付金の対象の学校かを申しこむ前に聞くと、あとで損をしません。
関連記事二種を試験場で取るときの流れを見る→普通二種から大型二種へ進む道
タクシーで働いてから、バスに移りたくなる人もいます。普通二種を持つ人が大型二種を目指すなら、大きな車の運転に慣れる段が要ります。
教習所では、大型一種を持つ人の課程がいちばん短く、普通免許からだと時限がふえます。バスまで考えるなら、大型一種をはさむかを先に比べると費用の見通しが立ちます。
バス会社には、入社した人に大型二種を取らせる養成の制度を持つところがあります。バスに乗ると決めたら、まず養成の制度がある会社を探すのが早道です。
教習所の二種は学科と技能の両方がある
二種の教習では、お客さんを乗せる決まりを習う学科と、鋭角や路端停車を練習する技能があります。鋭角は、とがった角を切り返さずに曲がるコースです。
路端停車は、お客さんが乗り降りしやすい位置に寄せて止める練習です。一種より細かく見られるので長く運転してきた人ほど止め方のくせを直す時間がかかります。
二種免許を持つ経験者の月収の中央値は25.0万円
二種を持つ5人は、全員が月の額を金額で答えていました。中央値は25.0万円です。
月収の中央値(金額で答えた人)
人を乗せる仕事の全員は、送迎・タクシー・バスで金額を答えた11人です。調査の全員は、金額で答えた72人です。
人を乗せる仕事の全員が低めなのは、二種なしで働く送迎の人が多く入るからです。送迎には1日6時間未満の人やパートの人がいて、額を下げています。
送迎だけで金額を答えた7人の中央値は16.0万円でした。昼の短い時間で働く人の目安として見てください。
二種を持つ5人の中の送迎は1人だけで、残りはタクシーとバスです。額面で25万円なら、手取りは20万円前後になります。
答えには額面と手取りが混ざっていて、額面なら手取りはおよそ8割です。5人の数字なので目安ですが、二種を持つ人は全体より高めに出ました。
人を乗せる仕事のきつさと後悔
送迎・タクシー・バスの16人と、荷物を運ぶ仕事の114人を比べました。月収の比べは金額で答えた人だけでしたが、ここは答えた全員で見ます。
仕事がきつかった人の割合
後悔がある人の割合
後悔の棒は、後悔が「ある」の人と「少しある」の人を足して出しています。人を乗せる仕事は、荷物の仕事より体がきついと答えた人が少なめでした。
「お客様の要望通りに走れなかった(スピードが遅かった)ようで、前の車を抜かせ、車線を変更しろと後部座席から叩かれたり怒鳴られたりしました。」
そのかわり、お客さんとのもめごとがつらかったという声が出ます。体の重さより、乗せた人との相性が悩みの中心になる仕事です。
関連記事タクシーの給料を県ごとに見る→二種免許を取ったほうがよい人と今は要らない人
二種を取ったほうがよいのは、タクシーやバスなど運賃をもらう仕事に進むと決めた人です。荷物の配送や無料の送迎だけなら、今は要りません。
- タクシーやハイヤーで稼ぎたい人。
- 路線バスや観光バスに乗りたい人。
- 運転代行や介護タクシーを始めたい人。
- 宅配やルート配送で働きたい人。
- 施設や学童の無料の送迎をしたい人。
- トラックで荷物を運びたい人。
トラックで働くなら、二種より準中型や中型の一種が先です。乗りたい車と運賃の有無を決めてから、取る免許を選ぶと遠回りしません。
関連記事2tトラックに乗る準中型免許を見る→二種を取る前に会社へ聞いておくこと
二種は、取ってから会社を探すより、入る会社を決めてから取るほうが損をしません。費用の出し方や働き方が会社ごとに大きくちがうからです。
- 二種の費用を会社が出すか、出すなら何年働く約束か。
- 研修のあいだの給料がいくらか。
- 隔日勤務(2日分を続けて働き翌日休む形)か日勤か。
- 給料が歩合か固定か、最初の数か月に保証があるか。
歩合は、売上に合わせて給料が変わるしくみです。最初の数か月だけ額を保証する会社もあります。
費用を会社が出す場合は、決まった年数より早く辞めると返す約束がついていることがあります。約束の年数と返す額は、入社の前に紙で確かめておきましょう。
家の予定に合わせやすいのは昼の仕事
子育て中の人や昼だけ働きたい人には、介護タクシーや日勤のタクシーが合います。夜が中心の運転代行や隔日勤務は、家の予定と合わせにくい働き方です。
二種がなくても、無料の送迎なら昼の短い時間で働けます。二種を取るか迷うときは、先に一種でできる送迎を試すのも1つの手です。
二種免許でよくある質問
二種免許とは何ですか?
運賃をもらってお客さんを乗せて運転するための免許です。タクシーやバス、運転代行で要ります。
一種免許と二種免許の違いは何ですか?
一種は荷物の配送や自分の移動、二種は運賃をもらって人を運ぶ運転に使います。二種は21歳から取れ、深視力の検査もあります。
二種免許の種類はいくつありますか?
大型・中型・普通・大型特殊・けん引の5つです。仕事でよく使うのは普通・中型・大型の3つです。
大型免許と二種免許の違いは何ですか?
大型は乗れる車の大きさ、二種は運賃をもらって人を運べるかの区別です。大きなバスでお客さんを運ぶなら両方を合わせた大型二種を取ります。
送迎ドライバーに二種免許は要りますか?
運賃を取らない施設や旅館の送迎なら一種で働けます。調査で送迎の7人のうち二種を持つ人は1人でした。
二種免許は何歳から取れますか?
21歳以上で免許歴3年からです。若い人は特例の教習を受ければ19歳・免許歴1年で挑戦できます。
AT限定でも二種免許は取れますか?
取れます。AT限定の普通免許の人は、AT限定の普通二種に進めます。
二種免許の費用はいくらですか?
教習所で普通二種なら普通免許から22万〜27万円ほどです。東京の一発試験なら1回で受かれば40,100円です。
二種免許を持つと月収は上がりますか?
調査で二種を持つ5人の月収の中央値は25.0万円でした。人数が少ないので目安です。
二種免許は運賃をもらう仕事に進むと決めてから取る
二種免許は、お客さんから運賃をもらって運ぶための免許です。荷物の仕事や無料の送迎なら、今の一種のままで始められます。
- 二種は運賃をもらって人を運ぶための免許。
- 種類は5つで、仕事で使うのは普通・中型・大型。
- 取れるのは21歳・免許歴3年から(特例で19歳・1年)。
- 普通二種は教習所で22万〜27万円ほど、会社が出すこともある。
- 二種を持つ5人はタクシー・バス・送迎で働いていた。
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