運行管理者試験の過去問は公式で2年分!30問の形と解き方を令和6年度で確認
運行管理者試験の過去問は、試験センターのサイトで無料で見られます。今出ているのは令和6年度と令和5年度の2年分で、貨物と旅客の問題と正答がPDFで並んでいます。
令和6年度の貨物の30問を、1問ずつ読んでみました。正しいものを1つ選ぶ問いは12問だけで、残りは2つ選ぶ問いとすべて選ぶ問いです。
過去問は答えを覚えるより、問いの形に慣れるために使うと点が伸びます。
- 公式の過去問の置き場所と中身
- 30問の分野と合格の線
- 答え方の3つの形
- 落としやすい問いの形
- 分野ごとに出たテーマ
- 過去問の回し方と注意
運行管理者は、営業所でドライバーの点呼(出発前と後に体調や酒を確かめること)をして、運行の組み方を決める人です。試験はCBTという会場のパソコンで答える形で受けます。
この記事は、運行管理者試験をこれから受ける人向けです。運転の経験だけの人でも、ナスバ(自動車事故対策機構)の3日の基礎講習を受ければ受験できます。日程と合格率は試験の全体をまとめた記事にあります。
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運行管理者試験の過去問は試験センターで2年分を無料で見られる
公式の過去問は、運行管理者試験センターの「過去の試験問題」のページにあります。令和6年度と令和5年度の出題例が、貨物と旅客に分けて置かれています。
公式サイトで見られる過去の試験問題(運行管理者試験センターのサイト・2026年11月6日に確認)
| 年度 | 貨物 | 旅客 |
|---|---|---|
| 令和6年度 | 問題と正答のPDF | 問題と正答のPDF |
| 令和5年度 | 問題と正答のPDF | 問題と正答のPDF |
問題のPDFは、令和6年度の貨物で31ページあります。ほぼ1ページに1問ずつで、最後の事例の問いだけが2ページです。
正答は別のPDFです。問題だけ先に印刷し、解いてから正答を開くと本番に近い練習になります。
公式の過去問は出題例という扱い
今の試験はCBTで、会場のパソコンで受けます。受ける人ごとに日がちがうので、ページの名前も「出題例」です。
試験センターは、問題と正答について個別の質問には答えないとしています。解説は付いていないので、答えの理由は自分で調べることになります。
公式のPDFは問題と正答を分けて保存する
ページには年度ごとに4つのリンクがあり、貨物の問題と正答、旅客の問題と正答に分かれています。押すとそのままPDFが開きます。
スマホで解くなら、問題のPDFを保存しておくと電波の弱い場所でも開けます。正答のPDFは解き終わるまで開かないと決めておくと、答えが目に入りません。
紙で解きたい人は、問題だけを両面で印刷すると16枚ほどで収まります。書きこみながら解けるので、まちがえた理由のメモもその場で残せます。
2年分より前の問題は問題集とアプリで補う
公式に置かれているのは2年分だけです。もっと解きたい人は出版社の問題集を使います。過去問のサイトやアプリも手軽です。
解説が付いているものを1つ選ぶと、答えの理由を調べる手間が減ります。公式の2年分はそのあとの仕上げに残しておくのも手です。
運行管理者試験の過去問は5分野から30問
令和6年度の貨物の30問は、5つの分野から決まった数だけ出ていました。いちばん多いのは貨物自動車運送事業法の8問です。
令和6年度 貨物試験の分野ごとの問題数(30問) (令和6年度 貨物試験の出題例を1問ずつ読んで数えた)
| 分野 | 問題数 |
|---|---|
| 貨物自動車運送事業法 | 8問 |
| 道路運送車両法 | 4問 |
| 道路交通法 | 5問 |
| 労働基準法 | 6問 |
| 実務の知識と能力 | 7問 |
分野の数は、試験センターの出題分野の表と同じです。どの年の過去問でも分野ごとの問題数は変わらないので、分野ごとに分けて練習できます。
合格は18問と分野ごとの最低点の両方
合格の線は、30問中18問以上の正解です。そのうえで法律の4分野は1問以上、実務の分野は2問以上を当てる必要があります。
- 全体で18問以上を当てる。
- 貨物自動車運送事業法・道路運送車両法・道路交通法・労働基準法はそれぞれ1問以上。
- 実務の知識と能力は2問以上。
過去問を解いたら、合計だけでなく分野ごとの点も書き出します。合計18問でも1つの分野が0問なら不合格です。
旅客の試験は、最初の分野が道路運送法に変わります。バスやタクシーの会社で働く人は、旅客の過去問を選びます。
実務の分野は2問の線がいちばん怖い
実務の知識と能力は7問あり、最低2問を当てる必要があります。令和6年度は、そのうち4問がすべて選ぶ形でした。
すべて選ぶ問いは1つでも選びまちがえると0点です。実務の7問のうち計算と1つ選ぶ問いで2問を先に固めると、最低点で落ちる心配が減ります。
追越しの計算の第29問は、距離と時間の2つを答える形でした。2つの答えがどう点になるかは公式の正答の表で確かめておきます。
過去問の答え方は1つ・2つ・すべての3つの形
30問の答え方を数えると、正しいものを1つ選ぶ問いが12問でした。2つ選ぶ問いが11問で、すべて選ぶ問いが7問あります。
令和6年度 貨物試験の答え方の形(30問) (令和6年度 貨物試験の出題例を1問ずつ読んで数えた)
| 答え方 | 問題数 |
|---|---|
| 正しいものを1つ | 12問 |
| 正しいものを2つ | 11問 |
| すべて選ぶ | 7問 |
1つ選ぶ問いには、誤っているものを選ぶ問いや空欄の組合せも入れています。半分以上の問いは選ぶ数が1つではないので、4択の感覚で解くと点を落とします。
2つ選ぶ問いは2つとも当てて1問
2つ選ぶ問いは、2つとも合って初めて正解です。1つだけ合っていても点にならないと考えて練習します。
迷ったら、最初にはっきり誤りとわかる選択肢を消します。残った2つを法律の数字で確かめると選びやすくなります。
すべて選ぶ問いは数が決まっていない
すべて選ぶ問いは、正しいものが1つのことも3つのこともあります。令和6年度は実務の分野の4問がこの形でした。
選択肢を1つずつ、正しいか誤りかで判断します。ほかの選択肢との兼ね合いで決めず、1つずつ白黒をつけるのがこの形の解き方です。
運行管理者試験で落としやすい過去問の形は5つ
答え方とは別に、問いの作りで手間のかかる形があります。令和6年度の貨物で数えると次の5つでした。
令和6年度 貨物試験の手間のかかる問いの形(令和6年度 貨物試験の出題例を1問ずつ読んで数えた)
| 問いの形 | 問題数 |
|---|---|
| 誤っているものを選ぶ | 5問 |
| 空欄の語句の組合せ | 4問 |
| 勤務表を読む | 2問 |
| 追越しの計算 | 1問 |
| 事故の事例を読む | 1問 |
いちばん多いのは、誤っているものを選ぶ問いの5問です。道路運送車両法と道路交通法に集まっていました。
「誤っているもの」の文字に印をつけてから読み始めると、逆を選ぶミスを防げます。
空欄の組合せは数字の暗記がものを言う
空欄の問いは、文の中のA・B・Cに入る語句を選ぶ形です。「遅滞なく」か「30日以内に」かのように、期限や台数の数字で迷わせます。
令和6年度は4問がこの形でした。期限・台数・時間の数字を表にして覚えると、ここは確実な点になります。
勤務表の問いと事故の事例は時間を取る
労働基準法の分野には、5日間の運転時間の表を見て決まりに合うかを答える問いが2問ありました。表の数字を足して比べるので、短い問いの何倍も時間がかかります。
最後の第30問は、大型トラックの事故の報告を読む問いです。再発を防ぐ手を6つから組合せで選びます。点呼の記録や健康診断の結果など、6つの情報を読みます。
こうした長い問いは、90分のうち後半に回すのが安全です。短い問いで先に18問の線をこえておくと気持ちに余裕ができます。
追越しの計算は1問だけ出る
実務の分野の第29問は、前の車を追い越すのにかかる距離と時間を求める問いでした。2台の速さと車の長さ、前後の車間距離から計算します。
考え方は、速さの差で前の車との距離を縮める計算です。問題集で同じ形を2〜3回解いておくと、計算が苦手でも取れます。
分野ごとに過去問で出たテーマを見る
令和6年度の貨物の30問を、分野ごとのテーマで並べました。問題文は写さず、何について聞かれたかだけを書いています。
令和6年度 貨物試験で聞かれたテーマ(令和6年度 貨物試験の出題例を1問ずつ読んで数えた)
| 分野 | 問 | 聞かれたテーマ |
|---|---|---|
| 貨物自動車運送事業法 | 1〜8 | 事業の種類と許可・安全管理規程・運行管理者の業務・点呼・事故の速報・過労運転の防止・運転者への指導・積み方 |
| 道路運送車両法 | 9〜12 | 登録・検査・点検整備・保安基準 |
| 道路交通法 | 13〜17 | 車の種類・徐行と一時停止・追越し・過労運転の指示・故障のときの対応 |
| 労働基準法 | 18〜23 | 労働基準法の決まり・改善基準告示の目的・拘束時間・運転時間の表・連続運転の中断 |
| 実務の知識と能力 | 24〜30 | 点呼・指導と監督・健康管理・事故を防ぐ手・運転の知識・追越しの計算・事故の事例 |
点呼は、貨物自動車運送事業法と実務の分野の両方で出ていました。点呼と過労運転は、分野をまたいで何度も聞かれるテーマです。
ドライバーの経験が効くのは道路交通法と実務
徐行や追越しと故障したときの対応は、運転している人なら知っている話が多いです。点呼や健康管理も、毎日受けている側から見てきたことです。
逆に登録と検査、安全管理規程は運転の現場ではあまり見ません。道路運送車両法の4問は、テキストで先に形を覚えると過去問が解きやすくなります。
点呼の問いは補助者や点呼を受けた経験が役に立つ
令和6年度は、点呼の問いが第4問と第24問の2つありました。業務の前と後に何を確かめるか、だれが点呼をしてよいかが聞かれます。
運行管理補助者(運行管理者の手伝いで点呼の一部をする人)は、ふだんの手順がそのまま問いになります。点呼を受ける側の人も、確かめられた項目を思い出すと解きやすくなります。
関連記事点呼の一部を受け持てる運行管理補助者の仕事を見る→改善基準告示の過去問は自分の勤務時間で考える
労働基準法の6問のうち4問は、改善基準告示(ドライバーの働く時間の国の基準)の問いでした。拘束時間や連続運転の中断の決まりを聞かれます。
このサイトがドライバー経験者130人に1日の勤務時間を聞くと、10時間をこえる人が46人いました。答えた人の内わけは次のとおりです。
ドライバー経験者の1日の勤務時間
「日によって大きく違った」と答えた5人は、グラフから外しています。勤務表の問いは、こうした長い日が決まりに合うかを確かめる形です。
自分の1週間の勤務を表に書いて決まりに合うかを数えると、表の問いの練習になります。
過去問によく出る改善基準告示の数字(厚生労働省の改善基準告示・2024年4月から)
| 決まり | トラックの数字 |
|---|---|
| 1日の拘束時間 | 13時間が基本で最大15時間 |
| 連続運転 | 4時間ごとに合わせて30分以上の中断 |
| 勤務の間の休み | 続けて11時間が基本で9時間が下限 |
拘束時間は、出勤から退勤までの休憩を入れた時間のことです。連続運転の中断は、1回10分以上に分けてもよい決まりです。
関連記事2024年問題で拘束時間が変わり給料はどうなった?→運行管理者試験の過去問の回し方は3周
過去問は1回解いて終わりにせず、3周すると形が身につきます。仕事をしながら2か月で受ける人の回し方の例です。
- 1周目は分野ごとに解いて答えの理由をテキストで読む
- 2周目はまちがえた問いだけ解いて数字を表に書き出す
- 3周目は公式の2年分を90分で通しで解く
1周目は時間を気にしなくて大丈夫です。まちがえた理由を1行で書くと、2周目で同じミスをしません。
3周目は、本番と同じ90分を計ります。公式の2年分と問題集の1回分で、通しで3回続けて18問をこえたら受ける準備ができた目安です。
- 1周目で全部の分野に一度は手をつける。
- 2周目は数字の表を作ることが目的。
- 3周目は時間を計って本番の順番で解く。
試験の2か月前からの割りふり
2か月あれば1周目と2周目に3週間ずつ、3周目に2週間が目安です。1日30分でも、週5日続ければ2か月で20時間ほどになります。
仕事が忙しい週は、一問一答だけでも止めずに続けます。空けた日が続くと覚えた数字から抜けていきます。
アプリはすき間時間で紙は通し練習
アプリや過去問のサイトは一問一答です。待機や休憩の数分でも進められます。運転の合間に解けるのはドライバーに向いた点です。
通しの練習だけは紙かパソコンで、長い問いの表を見ながら解きます。本番も画面で読むので、パソコンで解いておくと慣れます。
過去問ノートに書く形の例
第○問 分野○○ 答え○ 理由 点呼の記録は1年保存で3年ではない
○月○日 令和6年度 貨物 合計○問 事業法○ 車両法○ 道交法○ 労基法○ 実務○
過去問を使うときの注意は法改正と貨物と旅客
法律が変わると、古い過去問の答えが今は誤りになることがあります。試験センターは、改正の施行から6か月は前と後で答えが変わる問いを出さないとしています。
改善基準告示は2024年4月に変わりました。それより前の過去問は拘束時間の数字が今とちがうので、新しい数字で覚え直します。
- 2024年4月より前の問題集は改善基準告示の数字を確かめ直す。
- 貨物と旅客の過去問をまちがえて解かない。
- 解説のない公式の正答は理由をテキストで調べる。
- 答えの番号だけを覚えない(選択肢の並びは問題ごとにちがう)。
問題集を買うときは、発行の年を見ます。改善基準告示の改正に合わせた版を選ぶと覚え直しが要りません。
過去問だけで受かるかは基礎の知識しだい
過去問の問いは、同じテーマが形を変えてくり返し出ます。ただ選択肢の言い回しは毎回ちがうので、答えの丸暗記では届きません。
ナスバの基礎講習を受けた人は、そのテキストが法律の基礎になります。講習の中身と過去問を行き来すると、理由がつながって覚えやすくなります。
過去問で点が伸びない人の3つの形
過去問を何回解いても点が伸びない人には、よくある形があります。答えの番号を覚えてしまう形と、苦手な分野を飛ばす形、数字をあいまいにする形です。
- 答えの番号で覚えていて、選択肢の中身を説明できない。
- 道路運送車両法や労働基準法を後回しにしたまま本番を迎える。
- 「30日以内」と「遅滞なく」のような期限をなんとなくで選ぶ。
どれも、まちがえた理由を書き出すと直せます。1問ごとに「なぜその答えか」を一言で言えるかを、2周目の確かめに使います。
過去問で受かったあとのドライバーの道
運行管理者の資格を取ると、営業所で点呼や運行の組み方を受け持てます。運転の経験がある人は、ドライバーの話がわかる管理者として重宝されます。
給料の上がり方は会社によってちがいます。資格の手当が付くかと補助者から始めるかを先に会社に聞いておくと、取ったあとの道が見えます。
関連記事運行管理者の給料は?ドライバーと比べた額→- いま運送の会社で働いていて管理の仕事に興味がある人。
- 点呼を受ける側として決まりを見てきた人。
- 待機や休憩のすき間に少しずつ勉強できる人。
運行管理者試験の過去問でよくある質問
運行管理者試験の過去問はどこで見られますか?
運行管理者試験センターのサイトの「過去の試験問題」のページです。令和6年度と令和5年度の出題例と正答が、貨物と旅客に分けてPDFで置かれています(2026年11月6日に確認)。
運行管理者試験の過去問は無料ですか?
試験センターのPDFは無料で見られて印刷もできます。解説付きの問題集やアプリは有料のものもあります。
過去問は何年分解けばいいですか?
公式の2年分に問題集を足して、3〜5年分を3周するのが目安です。数より、まちがえた問いを解き直す回数のほうが点に効きます。
過去問に解説は付いていますか?
試験センターの過去問は問題と正答だけで、解説はありません。理由はテキストや解説付きの問題集で確かめます。
貨物と旅客の過去問はどう違いますか?
最初の分野が貨物は貨物自動車運送事業法、旅客は道路運送法です。ほかの4分野と30問の数は同じです。
過去問と同じ問題が出ますか?
同じテーマは何度も出ますが、選択肢の言い回しは毎回変わります。答えの番号ではなく理由を覚えます。
古い過去問は使えますか?
使えますが、2024年4月に改善基準告示の数字が変わりました。それより前の問題は、拘束時間や休みの数字を今の決まりで確かめ直します。
過去問の合格の線は何点ですか?
30問中18問以上の正解が要ります。そのうえで法律の4分野は1問以上、実務の分野は2問以上を当てます。
運行管理者試験の過去問は形に慣れて3周で仕上げる
公式の過去問は2年分ですが、30問の分野と形は毎年同じです。問題集で数をこなし、公式の2年分で仕上げると本番の形に近づきます。
- 公式の過去問は試験センターで令和6年度と5年度の2年分。
- 30問は5分野から決まった数で出て18問以上が合格の線。
- 1つ選ぶ問いは12問だけで2つ選ぶ・すべて選ぶが18問。
- 誤りを選ぶ問い・空欄・勤務表・事例は時間を見て解く。
- 改善基準告示は2024年4月の新しい数字で覚える。
- 分野ごとに解いて3周目に90分で通しで解く。
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