運行管理者の一般講習は1日5時間で3,200円から!2年度に1回の数え方
運行管理者の一般講習は、1日で約5時間の講習です。ナスバ(自動車事故対策機構)の手数料は3,200円です。
運行管理者に選ばれた人は、選ばれた年度のうちに受けます。そのあとは2年度に1回、ずっと受け続ける決まりです。
案内のはがきは今は届きません。受けた年度を自分で覚えておかないと、気づかないうちに受け忘れます。
- 一般講習の時間と費用
- 受ける人と2年度に1回の数え方
- 受け忘れたときと特別講習
- オンラインの受け方と時間割
- 申し込みと取り消しの決まり
- 管理の資格に付く手当
- 運行管理者は、緑ナンバーの営業所で点呼や運行の組み方に責任を持つ人
- 選任は、会社が運行管理者として国に届け出て役目に就けること
- 補助者は、運行管理者の手伝いとして点呼の一部を受け持つ人
- 年度は4月から翌年の3月までの1年
一般講習は、すでに運行管理の役目に就いた人のための講習です。これからドライバーを始める人は、配送バイトの記事から読むと話がつながります。
関連記事運転の仕事を始める前に配送バイトの中身を知る→
目次
運行管理者の一般講習は1日5時間 で3,200円から
一般講習は1日で終わり、講義の時間は約5時間です。手数料はナスバとヤマト・スタッフ・サプライで3,200円でした。
一般講習の時間と手数料(各講習機関の案内・2026年11月7日に確認)
| 講習機関 | 時間 | 手数料(税込) | オンライン |
|---|---|---|---|
| ナスバ | 5時間(1日) | 3,200円 | 会場で受ける |
| ヤマト・スタッフ・サプライ | 10時から16時40分 | 3,200円 | オンラインも可 |
| 千葉安全教育センター | 9時20分集合から16時25分 | 5,300円+手帳1,100円 | 会場で受ける |
5時間は講義の時間です。昼休みや休憩、最後の手続きを入れると、朝から夕方までの1日がかりになります。
千葉安全教育センターは手帳代を足すと6,400円です。同じ一般講習でも、機関によって2倍ほどの差があります。
どの機関で受けても国の認めた講習なら効き目は同じです。近さと日程に加え、手帳代が別かどうかも見て選びます。
一般講習で学ぶこと
- 運送の法律で新しく変わったところ
- 点呼と酒気の確かめ方
- 運転時間と休みの決まり
- 事故の例と防ぎ方
基礎講習が全体を学ぶ講習なのに対し、一般講習は知識を新しくする講習です。2年のあいだに変わった決まりを、まとめて聞ける場になります。
一般講習を受ける人は選ばれた運行管理者と補助者
一般講習の対象は、運行管理者に選ばれた人と、補助者として運行管理の仕事をしている人です。ナスバの案内にそう書かれています。
選ばれたあとに受ける講習(ナスバとヤマト・スタッフ・サプライの案内で確認)
| 場面 | 受ける講習 | いつまでに |
|---|---|---|
| 初めて選ばれた・基礎講習を受けていない | 基礎講習 | 選ばれた年度のうち |
| 初めて選ばれた・基礎講習を受けた | 一般講習 | 選ばれた年度のうち |
| 運行管理者を続けている | 一般講習 | 2年度に1回 |
選ばれた年度に1回受け、そこから2年度ごとに受けるのが基本の流れです。基礎講習を受けていない人は、最初の1回が基礎講習になります。
2年度に1回の数え方の例
年度は4月に始まり、翌年の3月に終わります。2025年度に受けた人なら、次は2027年度のうちに受けます。
2025年4月に受けても2026年3月に受けても、同じ2025年度です。「2年後の同じ月」ではなく「2つ先の年度のうち」と覚えると迷いません。
関連記事まだ基礎講習を受けていない人は3日の講習から→一般講習を受け忘れると会社の処分につながる
一般講習の受け忘れは、巡回指導や監査で指摘されます。巡回指導はトラック協会の人が営業所を回って決まりを見ること、監査は国の役所の立ち入りです。
受け忘れは、会社への行政処分の対象になることもあると案内されています。
受講のお知らせは、平成24年4月に廃止されました。今は会社と本人が、受けた年度を自分たちで管理する決まりです。
- 受けた年度を手帳や営業所の一覧に書いておく
- 修了の証明は営業所でも写しを取っておく
- 年度末の1〜3月は混むので秋までに受ける
- 異動で営業所が変わっても受けた年度は引きつぐ
特別講習を受けたあとは2年続けて一般講習
特別講習は、大きな事故や行政処分があった営業所の運行管理者が受ける講習です。運輸局から知らされて受けます。
特別講習を受けた人は、その後の一般講習を2年続けて受けます。ふだんの2年度に1回より間が短くなるので、日程を先に押さえておきます。
修了の証明をなくしたときは、再交付を頼めます。ヤマト・スタッフ・サプライでは手数料500円と郵送料140円でした。
一般講習はオンラインでも受けられる
ヤマト・スタッフ・サプライは、会場の日程が合わない人向けにオンラインの一般講習を開いています。会場の講習と同じく国の認可を受けた形です。
営業所を1日空けにくい人には、移動のないオンラインが受けやすい形です。ただし講習の時間は会場と同じで、1日は講習にあてます。
- カメラの付いたパソコンかスマホを用意する
- 通信が切れにくい場所で受ける
- 講習中は点呼や電話の対応をほかの人に頼む
会場で受けるなら、ナスバの支所や各県のトラック協会、教習所が開く講習があります。県の名前と「一般講習」で探すと近い会場が出てきます。
トラックの会社の人は貨物、バスやタクシーの会社の人は旅客の講習を選びます。ヤマト・スタッフ・サプライは貨物だけを開いていました。
会場とオンラインの選び方
会場とオンラインのちがい(各講習機関の案内・2026年11月7日に確認)
| 比べる点 | 会場で受ける | オンラインで受ける |
|---|---|---|
| 移動 | 会場まで行く | 家や営業所から受ける |
| 用意するもの | 筆記用具と受講票 | カメラ付きの機器と通信 |
| 向いている人 | 近くに会場がある人 | 会場が遠い人・営業所を離れにくい人 |
会場が遠いと、行き帰りで半日近くかかることもあります。交通費と移動の時間まで入れると、オンラインの方が軽くすむ人は多いです。
一方で、ほかの営業所の運行管理者と話せるのは会場ならではです。点呼の工夫をほかの会社の人から聞けたという場面もあります。
国の一覧で講習機関を確かめる
運行管理者の講習を開けるのは、国土交通省が認めた機関だけです。認めた機関の一覧は国土交通省のページに載っています。
初めて聞く名前の機関で申し込むときは、一覧に名前があるかを先に見ておきます。一覧にない講習を受けても、一般講習を受けたことにはなりません。
一般講習の1日の時間割と最後の確認の試験
千葉安全教育センターの一般講習は、9時20分に集まり16時25分ごろに終わります。昼休みは1時間ほどです。
千葉安全教育センターの時間割(各講習機関の案内・2026年11月7日に確認)
| 時刻 | 中身 |
|---|---|
| 9時20分 | 集合と受付 |
| 9時40分 | 講習の説明 |
| 9時50分から | 第1編から第3編 |
| 13時から | 第4編と第5編 |
| 15時35分から | 講習の修了試験 |
| 16時15分 | 講習手帳を受け取る |
最後に40分ほどの修了試験があります。講義をきちんと聞いていれば答えられる中身なので、身がまえなくて大丈夫です。
集合の時刻に遅れると、受けられずに料金も戻らない決まりです。初めての会場は、前の日に道と駐車場を調べておきます。
一般講習の申し込みと取り消しの決まり
申し込みは講習機関の予約ページで行います。千葉安全教育センターでは、申し込んで7日のうちに払わないと自動で取り消されます。
- 予約ページで貨物か旅客かを選ぶ
- 会場かオンラインかと日にちを選ぶ
- 7日のうちに手数料を振りこむ
- 当日に受けて修了の証明を受け取る
- 講習の4日前からは取り消してもお金が戻らない
- それより前の取り消しは手帳代1,100円と振込の手数料を引いて戻る
- 前の日までなら電話で日にちを変えられ、手数料は2,200円
決まりは機関ごとにちがうので、払う前に取り消しの欄を読んでおきます。
一般講習の日を決めるときの例文
今年度が一般講習を受ける年度です。1日の講習で手数料は3,200円ほどです。配送の少ない日に入れたいので、空いている日を教えてください。
講習の日は1日いないので、朝と夕方の点呼をお願いできますか。終わったら講習で聞いた変更点を共有します。
点呼の現場を知る経験者の声
一般講習で毎回出てくるのが点呼と体調の管理です。運転していた側からは、点呼がしっかりした会社を評価する声がありました。
「大手だからかもしれませんが点呼による体調管理や休憩などの運行管理はかなりしっかりしていた」
この人は大手の宅配で働き、仕事はかなりきつかったと答えています。きつい現場でも、点呼の管理がしっかりしていれば続けやすくなります。
一方で、毎朝の酒気の確かめが休みの過ごし方まで縛るという声もあります。
「前日なども夜更かしできないので友人たちとも疎遠になっていきましたし、毎朝の点呼でアルコール検査があるので仕事の前の日は休みであってもお酒を遅くまで飲まないよう気にしなくてはならないのが休みを満喫できていなくてしんどかったです。」
運行管理者になると、こうしたドライバーの本音を受けとめる側に回ります。講習で決まりを新しくしつつ、ドライバーの話を聞く場として点呼を使うと現場が回ります。
会社選びで管理の体制を見た人
「休むことも仕事のうちで安全が何より大事なので休みはしっかりと確認された方が良いと思われる。」
「特に見るべきだと思うのは、 1日の拘束時間は長すぎないか 固定ルートか毎日違う配送か 手積み手降ろしが多いか 繁忙期の残業量 有給や休みが取りやすいか 車両が綺麗に管理されているか ドライバーへの対応が雑ではないか この辺りです。」
経験者は、休みや車の手入れまで含めて会社の管理を見ています。運行管理者の仕事ぶりは、ドライバーが会社を選ぶ理由にもなります。
資格手当があった経験者は57人中4人
第3回の調査に答えた59人のうち、手当の欄に答えたのは57人でした。資格手当があったのは4人で、26人は手当がなかったと答えています。
もらっていた手当(第3回で答えた57人・複数回答)
いちばん多いのは無事故手当の19人です。複数回答なので、割合を足すと100%をこえます。
残りの27人は、資格手当はなく無事故や深夜などほかの手当をもらっていた人です。
資格手当は運転の免許に付くことも多く、運行管理者の資格だけの手当とは限りません。講習や資格で給料が上がるかは、入る前に会社へ聞くしかありません。
一般講習は3,200円ほどの費用で、会社が出すことも多いものです。手当の有無と講習代をだれが払うかは、選ばれる前にまとめて聞いておきます。
関連記事ドライバーの手当は何がある?経験者の答え→運行管理を任されるのは現場を長く知る人
ここからは第3回だけでなく、これまでの調査に答えた経験者全員で見ます。経験者130人のうち、3年以上ドライバーを続けた人は57人でした。5年以上は40人です。
ドライバーを続けた年数(経験者130人)
運行管理者に選ばれるのは、現場の流れがわかる長く勤めた人が多い役目です。5年以上続けた人は、一般講習を受け続ける側に回る見込みがあります。
続けた年数できつさはどう変わるか
仕事がきつかったと答えた人の割合を、続けた年数ごとに並べました。1ヶ月未満は4人だけなので、1人で25%動く参考の数字です。
続けた年数別のきつかった人(経験者130人)
きつさは年数とともに一直線には下がらず、1〜3年でまた高くなっています。仕事を任される量がふえる時期と重なる人もいます。
長く続けても、きつさがなくなるわけではありません。運転の負担を減らしたい人にとって、運行管理は次の働き方の候補になります。
関連記事運行管理者試験の日程と合格率を見る→基礎講習と一般講習と特別講習の3つを比べる
運行管理者の講習は3つあり、受ける人と時期がそれぞれちがいます。一般講習は、この中でいちばん回数の多い講習です。
運行管理者の3つの講習(ナスバの案内とまとめで確認)
| 講習 | 受ける人 | 時間 | 受ける時期 |
|---|---|---|---|
| 基礎講習 | これから学ぶ人・補助者になりたい人 | 3日・16時間 | 自分で決める |
| 一般講習 | 選ばれた運行管理者と補助者 | 1日・約5時間 | 選ばれた年度と2年度に1回 |
| 特別講習 | 大きな事故や処分があった営業所の運行管理者 | 講習機関が決める | 運輸局から知らされたとき |
運行管理者を続けるかぎり、一般講習は何度も受ける講習です。10年続ければ、選ばれた年度の1回を入れて5〜6回受ける計算になります。
10年で見た講習の費用
ナスバの3,200円で6回受けると、10年で19,200円です。手帳代が別の機関なら、そのぶん上がります。
会社が払うことが多い費用ですが、自分で払う会社もあります。講習の日を出勤として扱うかどうかも、手元のお金を左右します。
講習の日の点呼をどう回すか
運行管理者が講習で1日いない日も、点呼は止められません。ほかの運行管理者か補助者が、その日の点呼を受け持ちます。
補助者が受け持てるのは点呼の一部までで、点呼の回数の3分の1までという決まりがあります。講習の日を決めたら、点呼の当番を先に組んでおきます。
講習で聞いたことを営業所で共有する
一般講習では、2年のあいだに変わった決まりや事故の例を聞きます。聞いたままにせず、朝の点呼や会議で短く伝えると営業所全体の知識がそろいます。
講習の資料は、営業所の決まった棚に置いておくと便利です。次に受ける人が、前回の資料と見比べて変わり目を確かめられます。
転職したときの一般講習の扱い
別の会社に移って運行管理者に選ばれたら、その会社の届け出の年度で数え直します。前の会社で受けた講習の記録は、新しい会社に伝えておきます。
前に基礎講習を受けていれば、移った先で受けるのは一般講習です。修了の証明を手元に残しておくと、転職のときに話が早く進みます。
一般講習が負担になりにくい人
- 営業所で点呼を回す人手がそろっている人
- 受けた年度を手帳に書く習慣がある人
- 法律の変わり目を早く知りたい人
- 営業所でただ1人の運行管理者で休めない人
- 年度末まで日程を後回しにしがちな人
1人だけの営業所なら、補助者を育てておくと講習の日も点呼が止まりません。補助者がいれば、一般講習の1日も安心して空けられます。
関連記事補助者にできる仕事と点呼の決まり→運行管理者の一般講習でよくある質問
運行管理者の一般講習は何時間ですか?
約5時間で、1日で終わります。ヤマト・スタッフ・サプライでは10時から16時40分まででした。
一般講習の費用はいくらですか?
ナスバとヤマト・スタッフ・サプライで3,200円です。千葉安全教育センターは5,300円と手帳代1,100円でした。
一般講習はどれくらいの間隔で受けますか?
選ばれた年度に受けたあと、2年度に1回です。2025年度に受けた人は2027年度のうちに受けます。
一般講習のお知らせは届きますか?
届きません。お知らせは平成24年4月に廃止され、会社と本人が受けた年度を管理します。
一般講習はオンラインで受けられますか?
受けられる機関があります。ヤマト・スタッフ・サプライのオンライン講習は国の認可を受けています。
一般講習に試験はありますか?
最後に確認の修了試験を行う機関があります。千葉安全教育センターでは約40分でした。
補助者も一般講習を受けますか?
補助者として運行管理の仕事をしている人も対象です。法律の変わり目を知れるので、受けておくと点呼で迷いません。
運行管理者の一般講習は受けた年度を自分で管理する
一般講習は1日5時間で、3,200円ほどの費用です。選ばれた年度に受け、そのあとは2年度に1回受け続けます。
- 一般講習は1日約5時間で手数料はナスバで3,200円
- 選ばれた年度に1回目、そのあとは2年度に1回
- お知らせは来ないので受けた年度を自分で管理する
- オンラインで受けられる機関もある
- 資格手当があったのは57人中4人
今年度が受ける年度かを確かめ、秋までに日程を押さえておくと年度末に慌てません。
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