ハローワークでドライバーに転職して後悔は?入った21人の67%が後悔した理由
ハローワークでドライバーの仕事を見つけた21人のうち、後悔ありは67%でした。ほかの探し方で入った109人の42%より多く、探し方別ではいちばん高い数字です。
それでも仕事をきつかったと答えた人の割合は、ほかの探し方とほぼ同じでした。きつさではなく、入る前の確かめ方で差がついています。
- 探し方別の後悔の割合
- きつさは同じなのに後悔が多い理由
- 後悔の中身は会社選びと給料
- 求人票と実際がちがった人の声
- ハローワーク組の月収
- 応募する前に確かめること
目次
- ハローワークで入ったドライバー21人の後悔は67%
- きつさはほかと同じなのに後悔だけ多い
- 正社員や40代以上だけで比べても後悔は多い
- 5年以上続けたハローワーク組も後悔が残る
- ハローワーク組の後悔の中身は会社選びと給料
- 求人票と実際がちがったと書いた人は5人
- ハローワーク組の正社員の月収は23.2万円
- ハローワークのよさは地元の求人と窓口の相談
- ハローワークで入って後悔しなかった7人の声
- ハローワークで応募する前に確かめること
- ハローワーク組が入ってから驚いたこと
- ハローワークでのドライバー転職が向いている人
- ハローワークでのドライバー転職についてよくある質問
- ハローワークでのドライバー転職は求人票の外を聞けば後悔しにくい
ハローワークで入ったドライバー21人 の後悔は67%
ハローワークで入った21人のうち、後悔ありは14人で67%です。後悔ありは5段階のうち「ある」と「少しある」を足した人数で、いま続けている人も入っています。
仕事の探し方別の後悔ありの割合
6つの探し方のなかで、ハローワークだけが6割をこえています。一般的な求人サイトで入った55人は47%でした。
直接応募は5人しかいないため、1人の答えで割合が20%も上下します。ほかの探し方の後悔ありは、109人をまとめると42%です。
ハローワークの21人の内わけは「ある」7人・「少しある」7人・「どちらともいえない」2人・「あまりない」2人・「ない」3人でした。
きつさはほかと同じなのに後悔だけ多い
仕事をきつかったと答えた人は、ハローワーク組が43%でした。ほかの109人は45%で、ほとんど変わりません。
きつかった人の割合(やや+かなり)
後悔ありの割合(ある+少しある)
きつさが同じなら、仕事そのものの重さで後悔が増えたわけではありません。差がついたのは、入る前に聞いていた話と入ってからの中身のずれです。
知人の紹介で入った22人は、きつかった人が55%と多いのに後悔ありは36%でした。中の人から仕事の重さを先に聞けたかどうかが、ここでも分かれ目になっています。
関連記事知人の紹介で入った22人は後悔36%!比べて読む→正社員や40代以上だけで比べても後悔は多い
ハローワーク組は21人中17人が正社員で、16人が40代以上でした。ほかの探し方より年齢が高く、正社員が多い集まりです。
そこで同じ条件の人どうしで比べました。正社員だけでも40代以上だけでも、ハローワーク組の後悔ありは20%以上高い結果です。
同じ条件どうしの後悔ありの割合
正社員は17人で71%対51人で47%でした。40代以上は16人で69%、ほかは52人で42%です。
1日10時間未満の人でも12人で67%対67人で36%でした。長時間の職場に当たったから、という理由だけでは説明できません。
女性は8人中6人が後悔ありで、ほかの探し方の女性34人の26%より多めでした。8人は送迎・ルート配送・トラックなどばらばらの職種です。
女性は8人と少なく、1人で割合が12%ほど動くので目安として見てください。後悔した女性6人のうち4人は、給料の安さか会社選びの確かめ不足を書いていました。女性だから続かなかったのではなく、条件を聞かずに入った後悔が中心です。
関連記事送迎ドライバーの1日ときつさは?経験者の声はこちら→5年以上続けたハローワーク組も後悔が残る
ハローワークで入って5年以上働いた9人のうち、後悔ありは7人でした。ほかの探し方で5年以上の31人は39%です。
働いた年数別の後悔ありの割合
ハローワーク組の人数は、1年未満6人・1〜5年6人・5年以上9人です。ほかの探し方は34人・44人・31人でした。
ほかの探し方では、1年をこえると後悔ありが3割台に下がります。ハローワーク組はどの年数でも半分以上が後悔ありで、5年以上では9人中7人でした。
ハローワーク組は1つのグループが6〜9人と少ないので、1人で割合が10%以上動きます。年数ごとの差より、どの年数でもほかより高いという向きを見てください。
「3.4年でAIが入り運転中も監視されてる感じになる。」
出荷の仕事からトラックに移り、ルート配送を5年以上続けた男性です。働き始めて3〜4年たつとAIの仕組みが入り、運転中も見張られているように感じたそうです。給料を決める評価が下がることもあると書いていました。
長く続けた人の後悔は、すぐ辞めたくなるつらさとは少し違います。入ったあとで変えにくい給料や会社の決まりが、年数とともに重くなる形です。
ハローワーク組の後悔の中身は会社選びと給料
後悔ありの14人が書いた後悔は、会社選びや入る前の確かめ不足が7人、給料の安さが5人でした。両方を書いた人が2人いるので、どちらかを書いた人は10人です。
後悔ありの14人 が書いたこと(14人 を100%として)
残りの4人は、拘束時間の長さ・監視のきびしさ・送迎での介助の大変さ・ルートを覚える苦労を書いていました。拘束時間は運転や作業に休憩も足した、会社にしばられる時間のこと。介助はお年寄りなどの乗り降りを手伝うことです。
「会社選びに後悔しました。」
ルート配送で1日12時間以上働いた男性の声です。運送会社によって楽な所もあるので、何社か比べればよかったと続けています。
「思っていたよりも仕事の割に、給与が安めかなと感じたので、もう少し給与についてもよく考えてから決めれば良かったと後悔しました。」
ハローワークで送迎の求人を見つけた女性です。1社だけを見て決めると、給料が相場より低くても気づけません。
「正社員にこだわって、かなり条件の悪いところに就職してしまったこと」
40代後半で送迎の正社員になった男性の声です。年齢で正社員の口が少ないと感じると、条件を見る目がゆるみやすくなります。
求人票と実際がちがったと書いた人は5人
ハローワーク組の21人のうち5人が、確かめた方がいいことに「求人や面接の話と実際がちがった」と書いていました。ずれたのは残業・勤務時間・休日・給料です。
「給料、残業、休日など全て嘘だったのではいる前にもう一度確約しておけばよかったと思いました」
葬祭の会社に入り、人手不足でドライバーに回された女性の声です。入る前に条件をもう一度確約しておけばよかった、と書いています。
「実際の条件とは全然話が違うので、とてもそういうところでたえれるか。」
勤めていた会社が倒産し、トラックの正社員になった50代の男性です。1日10〜12時間の拘束で、自由がなさすぎると後悔を書いていました。
求人票の勤務時間は始業と終業だけのことが多く、早出や待ち時間は書かれません。求人票に書かれた時間と、実際に会社にいる時間は分けて聞きましょう。
- 残業は月に何時間あるか、残業代は別に出るか
- 始業より早く来る必要があるか
- 休日は週何日で、繁忙期も取れるか
- 手積み・手降ろし(荷物を手で積み下ろしする作業)があるか
ハローワーク組の正社員の月収は23.2万円
ハローワークで入った正社員のうち、月収を金額で答えた13人の中央値は23.2万円でした。ほかの探し方の正社員は26人で28.0万円です。
ここでの中央値は、答えた人を金額の順に並べたときに真ん中に立つ人の月収です。手取りで答えた人と額面(税金などを引く前の額)で答えた人がいるので、目安として見てください。
正社員の月収の中央値(金額で答えた人)
正社員は全部で17人と51人いて、残りの人は月収を幅で答えています。ハローワーク組の正社員は、ほかより月5万円近く低い位置にいました。
月30万円以上と答えた人も、ハローワーク組は21人中4人(19%)でした。ほかの探し方は109人中25人(23%)です。
地元の求人が多いぶん、近場で短めに働く会社に入った人が多いのかもしれません。給料を上げたい人は、ハローワークの求人だけでなく求人サイトの同じ職種とも比べておくと安心です。
関連記事ドライバーの給料は職種や車でいくら違う?月収のデータはこちら→ハローワークのよさは地元の求人と窓口の相談
ハローワークを使った人がよかった点に挙げたのは、地元の求人が多いことと窓口で相談できることでした。後悔が多いからといって、入口として悪いわけではありません。
「ハローワークは地元の求人が非常に多く、求人票の内容も充実していたので、安心して応募することができるので気に入っています。」
営業職からルート配送に移った50代の男性です。ハローワークから合いそうな求人票を封筒で送ってもらえたのも助かったと書いています。
「ネットの求人サイトも少し見たけれど、なんとなくこういう仕事は紙の求人票のほうが分かりやすくて安心できたんだよね。」
「最初に入社した会社はトライアル雇用があり、完全未経験でも安心して応募することができました。」
トライアル雇用は、ハローワークの紹介で3か月ほど試しに働き、合えば本採用になるしくみ。完全未経験の人には、お試しで入れる道があるのは心強い点です。
「ただ、ハローワークは求人票がシンプルすぎて、実際の労働条件(手積みの有無や待機時間の扱いなど)が分かりにくい部分もありました」
一方でこの人は、求人票がシンプルすぎるとも書いていました。窓口で相談できる強みを使って、求人票にない条件を担当の人に聞いてもらうのが上手な使い方です。
ハローワークで入って後悔しなかった7人の声
ハローワーク組でも、後悔ありではなかった人が7人います。「ない」3人・「あまりない」2人・「どちらともいえない」2人です。
「基本1人行動だったので変に気を使う必要がなく伸び伸びと働け、後悔はしていないです。」
工場からトラックに移った40代の男性です。朝は1時間近く早く出る職場でしたが、1人で動ける気楽さが上回りました。
「荷物の積み降ろし作業の多さを事前にもう少し詳しく確認しておけばよかったと思うが、一人で気楽に作業できる環境には満足していた。」
60代でトラックを3〜5年続けた男性の声です。積み降ろしの多さは確かめておけばよかったとしつつ、後悔は「あまりない」と答えています。
- 一人で動ける気楽さを、最初から求めて入った
- 給料より人間関係や働きやすさを優先した
- 運転そのものが好きで、仕事の重さも受け止めていた
何を取りに行くかを決めて入った人は、ハローワーク経由でも満足していました。
ハローワークで応募する前に確かめること
応募の前に確かめたいのは、給料の決まり方と1日の本当の拘束時間です。ハローワーク組の21人も、これから入る人にここを聞くよう書いています。
下のコラムに出てくるカゴ台車は、荷物を入れて押して運ぶキャスター付きのかごです。横乗り研修は、先輩の車に同乗して仕事を覚える最初の研修のこと。

ハローワーク組が入ってから驚いたこと
ハローワークで入った21人が、働く前の想像とちがったと振り返ったことです。
手積み・重い荷物の声がいちばん多く、次が給料・経費でした。面接で聞けば先に手を打てる内容です。
面接で確かめたいこと
- 手積み・手降ろしがあるか、カゴ台車かを確かめる
- 固定給か歩合か、経費はだれが払うかを確かめる
- 横乗り研修の期間と、相談できる人がいるかを聞く
求人票は会社が書いたものです。書かれていないことは窓口の担当の人か面接で聞き、できれば書面でもらいましょう。
ハローワーク経由で聞くときの例文
この会社の求人票に手積みの有無と残業の時間が書かれていないので、会社に確かめてもらえますか。
求人票の月給には残業代がふくまれていますか。入社1年目の人の手取りはどれくらいでしょうか。
朝は何時に出社する方が多いですか。帰りの時間と、月の休みの日数も教えていただけますか。
- 気になる求人を窓口で見せ、書かれていない条件を聞いてもらう
- 同じ職種の求人をほかに2〜3件見て、給料と時間を比べる
- 面接で残業・休日・荷物の積み下ろしを聞く
- 条件を書面でもらってから返事をする
2番目の比べる作業を入れるだけで、1社だけで決める後悔を減らせます。
関連記事ドライバーの面接で何を聞く?経験者が挙げた質問はこちら→ハローワークでのドライバー転職が向いている人
向いているのは、地元で働きたくて条件を自分から聞ける人です。反対に、正社員になれるならどこでもいいと考えている人は、1社で決めずに比べる手間をかけてください。
- 家から近い会社で働きたい
- 未経験で、トライアル雇用などで試しながら入りたい
- 窓口の担当の人に相談しながら探したい
- 求人票にない条件を面接で聞ける
- 正社員になれるなら条件は気にしないと思っている
- 求人票1枚だけを見て決めようとしている
- 給料をできるだけ上げたい
- 面接で残業や休日の話を聞くのが苦手
パートで短い時間から始めたい人も、ハローワークの地元の求人は探しやすい入口です。どの働き方でも、求人票の外を聞いてから決める点は同じです。
関連記事未経験からドライバーを始めた人の後悔と月収はこちら→ハローワークでのドライバー転職についてよくある質問
ハローワークの運送会社はブラックが多いのですか?
ブラックかどうかは会社しだいです。ただハローワークで入った21人の後悔ありは67%で、ほかの探し方の42%より多めでした。求人票と実際がちがったと書いた人も5人います。
ハローワークで入るとドライバーの仕事はきついですか?
きつさはほかの探し方と変わりません。きつかったと答えた人は43%で、ほかの109人は45%でした。
ハローワーク経由だと給料は低いですか?
ハローワーク組の正社員17人のうち金額で答えた13人の中央値は23.2万円で、ほかの探し方の正社員26人は28.0万円でした。2つを合わせた正社員全体では金額で答えた39人の中央値が26.0万円です。人数が少ないので目安ですが、ほかの求人と比べてから決めると安心です。
AT限定の普通免許でもハローワークでドライバーの求人に応募できますか?
応募できる求人はあります。送迎の乗用車やワゴン、軽バン(軽自動車の箱型の車)のルート配送ならAT限定でも運転できます。トラックは2017年3月12日以降に取った普通免許だと車両総重量3.5t未満までなので、求人票の車の種類を窓口で確かめましょう。
未経験でもハローワークでドライバーになれますか?
なれます。ハローワーク組の21人のうち10人は完全未経験からでした。トライアル雇用の求人なら、試しに働いてから本採用になれます。
女性でもハローワークでドライバーの仕事を探せますか?
探せます。ハローワーク組の21人のうち8人が女性で、送迎・ルート配送・トラックなどで働いていました。後悔ありは8人中6人と多めなので、時間と給料は特に確かめましょう。
ハローワークと求人サイトはどちらがいいですか?
片方だけで決めず、両方で同じ職種を見比べるのがおすすめです。求人サイトで入った55人の後悔ありは47%でした。
ハローワークでのドライバー転職は求人票の外を聞けば後悔しにくい
ハローワークで入った21人は、きつさはほかと同じなのに後悔ありが67%と多めでした。差をつけたのは仕事の重さではなく、会社選びと給料の確かめ方です。
- ハローワーク組の後悔ありは67%で、ほかの探し方の42%より多い
- きつかった人は43%でほかと同じ
- 後悔の中身は会社選び7人と給料5人
- 地元の求人と窓口の相談はハローワークのよさ
- 求人票にない条件を聞き、ほかの求人と比べてから決める
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