軽貨物はやめとけ?経験者9人の78%がきつかった理由は荷物の重さ
軽貨物ドライバーの経験者9人のうち、仕事がきつかったと答えたのは7人(78%)でした。職種の中でいちばん高い割合です。
経験者130人全体のきつかった割合は45%です。仕事選びに後悔ありの人も軽貨物では5人(56%)いて、全体の後悔ありの46%より多めに出ています。
やめとけと言われる中身は荷物の重さとお金の残り方で、一人の気楽さを支えに続けた人もいます。
- 軽貨物9人のきつさと後悔
- 職種の中で比べたきつさ
- いちばんのつらさは荷物の重さ
- 後悔した5人の中身
- 軽貨物の月収
- それでも続けた理由
- 向いている人・向いていない人
- 求人で確かめること
目次
軽貨物はやめとけ?経験者9人 の78%がきつかった
軽貨物ドライバーの9人のうち7人が、仕事をきつかったと答えました。かなりきつかった人が1人、ややきつかった人が6人です。
軽貨物ドライバー9人のきつさ
楽だったと答えたのは2人だけで、1人は1日6時間未満のパートの人でした。9人だと1人ちがうだけで割合が11%動くので、数字は目安として見てください。
軽貨物とは軽バンなどの小さな車で荷物を運ぶ仕事です。個人の家に届ける宅配の形が多く、車は自分で用意する人も会社から借りる人もいます。
9人の働き方は業務委託4人・正社員3人・パート2人でした。業務委託とは会社に雇われず、1個いくらなどの約束で仕事を受ける形をさします。
「男性と比べると力がない分、2階への配達や、台車の使えない場面では肉体的に大変である場面は多かった。」
この人は30代の女性で、5年以上続けた正社員です。きつさは「ややきつかった」でも、後悔は「あまりない」と答えていました。
9人は男性7人・女性2人で、年代は20代1人・30代4人・40代2人・50代2人です。1日の勤務時間は6〜8時間が3人と最も多く、10時間以上の人も3人いました。
始めた時期で見ると、ドライバーの経験がまったくなかった人が5人です。未経験から入りやすい分、重さや経費を知らずに始める人が多い仕事でもあります。
軽貨物のきつさは職種の中でいちばん高い
職種別に並べると、きつかった割合は軽貨物の78%が最も高く出ました。2番目は中距離トラックの67%で、宅配が62%と続きます。
職種別「きつかった」の割合
回答者が4人未満の企業配送・バス・引越しはグラフから外しています。全体の130人では、きつかった人は58人(45%)でした。
軽貨物と宅配がどちらも高いのは、家の玄関まで荷物を持って上がる仕事だからです。トラックのように荷物を台ごと降ろす形と比べ、一つずつ手で運ぶ回数がぐっと多くなります。
職種別「後悔あり」の割合
ここでの後悔ありは、5段階のうち「ある」か「少しある」を選んだ人です。軽貨物の56%は中距離トラックの67%に次ぐ高さで、きつさほどの差はありません。
全体の130人で後悔ありは60人(46%)でした。軽貨物の9人は1人ちがうだけで11%動くので、全体との差は目安として読んでください。
関連記事軽貨物ドライバーのきつさと口コミ→軽貨物のいちばんのつらさは荷物の重さ
9人のうち7人が、つらかったことに荷物の重さか階段での上げ下ろしを挙げていました。いちばんきつかったことと想像とのちがいに書かれた中身を3つに分けています。
軽貨物の9人 が書いたつらさ(9人 を100%として)
1人で2つ以上を書いた人もいるので、3本の棒の人数を足すと9人をこえます。どれか1つでも書いた人は8人で、残る1人は駐車の場所探しをつらさに挙げていました。
「1番きつかったのは、エレベーター無しのアパート3階の定期便水の手上げ。」
定期便の水とは、決まった日に届ける箱入りの飲み水のことです。手上げは台車を使わず手で階段を運ぶことをさし、2Lのボトルが6本入った箱なら12kgほどになります。
ほかにも米や飲み物の箱、大きな家具を挙げた人がいました。ネット通販の荷物は軽い物ばかりではなく、重くてかさばる物が思ったより多いという声です。
腰が悪い人は、重い物を積んだり降ろしたりする動きがつらかったと書いています。腰に不安があるなら、運ぶ物の中身を面接で聞いておくと安心です。
関連記事配送の階段のきつさと14人の声→軽貨物は時間指定と不在で一日がずれる
9人のうち3人が、時間指定や留守の家への配り直しをつらさに挙げていました。3人とも、家に届ける宅配の形で走っていた人です。
時間指定とは「午前中」「19〜21時」のように、届ける時間を決めて頼まれた荷物のことです。指定が重なると、渋滞や駐車で遅れたぶんがそのまま次の家に響きます。
「運転して届けるだけだと思っていましたが実際は段取りが悪いと一気に遅れます。」
この人は40代の業務委託で、運転して届けるだけの仕事だと思って始めたそうです。積む順番や届け先の確認など、頭を使う場面の多さに驚いたと書いていました。
夜の時間指定があると帰りが遅くなる、と書いた人もいます。子どもがいて夜に家を空けたくない人は、夜の便があるかを先に確かめてください。
不在の家が続くと、同じ道を何度も回ることになります。1個いくらで受ける業務委託では、回った時間とガソリン代がそのまま減っていく形です。
駐車の場所も、軽貨物では悩みの種になります。50代のパートの人は、夏にエアコンを付けて停めていたら近所の人に怒鳴られたと書いていました。
家の前に長く停められない道では、少し離れた所に停めて歩いて運ぶことになります。重い荷物と駐車の悩みは、同じ配達の中で重なりやすいものです。
関連記事再配達と時間指定のきつさ→軽貨物で後悔した5人 の中身は経費と長い時間
後悔ありの5人のうち、4人は経費か長い時間のことを書いていました。残りの1人は「少しある」と答えながら、あまり後悔はないと書いた20代の人です。
後悔した5人のうち4人が業務委託でした。業務委託の4人は全員が後悔ありで、雇われて働いた5人では1人です。
「求人や案件を選ぶ際、提示されている「売上」の額面だけを見て飛びついてしまったことです。」
売上とは届けた個数に単価をかけた額で、ここからガソリン代や保険代を自分で払います。売上から経費を引いて手元に残るお金を、手残りと呼びます。
この30代の人は、手残りを最初に計算すべきだったと書いていました。会社に雇われて働く人なら、給料から税金などを引いた手取りがこれに当たります。
正社員で後悔した1人は50代で、朝5時から夜10時まで働く日が続いたそうです。時間で割ると最低賃金を下回っていたと書いています。
「朝5時から出勤、終わるのが夜10時という長時間労働で時間給で考えたら最低賃金を下回っていた。」
業務委託で後悔した人の話は、別の記事で15人の声とともにくわしく並べています。経費の中身を知りたい人は、そちらも合わせて読んでください。
関連記事軽貨物の業務委託はやめとけ?15人の後悔→軽貨物の月収は5人 のまんなかで20.0万円
月収を金額で答えた5人のまんなかは、月20.0万円でした。残りの4人は「10万〜20万円」のような幅で答えています。
まんなかとは、額の低い順に並べてちょうど真ん中に来る人の額です。答えには手取りと額面の両方が入っています。
軽貨物9人 の月収(幅で答えた人も含む)
9人で見ると、10万〜20万円の人が4人で最も多くいました。月50万円以上の人も1人いて、額の開きがとても大きい仕事です。
比べる相手として、職種を問わず正社員で額を答えた39人を見ると月26.0万円でした。軽貨物の5人はそれより低く、短い時間のパートの人も入っています。
5人の額は9.6万・18万・20万・20万・50万円でした。9.6万円の人は1日6時間未満のパートで、本業の合間に走っていた人です。
業務委託の人の答えは、経費を引く前の売上のこともあります。ガソリン代や保険を引いた手残りは、売上より数万円少なくなると見ておいてください。
50万円の人は20代の業務委託で、1日10〜12時間走っていました。30万〜40万円と答えた40代の女性も業務委託で、荷物の多い月と少ない月で額が半分ほど変わったそうです。
「勤務時間は短かったですがその分給与が安かったので続ける事ができませんでした。」
この人は1日6〜8時間の正社員で、きつさは「かなり楽だった」と答えています。時間が短く楽な分、額も低くなりやすいという例です。
関連記事軽バンドライバーの月収をくわしく見る→それでも続けた理由は一人の気楽さ
9人のうち7人が、良かったことに一人で働ける気楽さを挙げました。後悔ありの5人も、全員がこの気楽さを良かったことに書いています。
良かったことに一人の気楽さを書いた人(9人 を100%として)
「周りの目を気にすることなく自分のペースで動けるのでかなり気持ちが楽だった。」
この人は事務の仕事で人間関係に疲れて軽貨物を始めた、40代の女性です。後悔は「ある」と答えながら、気持ちの楽さは本当だったと書いていました。
「一人でいる時間が長く、ラジオを聴く自由があった。」
人間関係に疲れて転職を考えている人には、一人で走れる時間は大きな魅力です。荷物の重さに耐えられるかを先に考えれば、この気楽さを生かしやすくなります。
効率よく回れるようになると、ゲームのような達成感があると書いた人も2人いました。道や駐車できる場所を覚えるほど、一日が楽になっていく仕事です。
関連記事ドライバーは一人で気楽?66人の声→軽貨物で後悔しなかった人は続けた正社員とパート
後悔が「あまりない」「どちらともいえない」の4人は、全員が会社に雇われて働いた人でした。正社員が2人とパートが2人です。
このうち3人は1年以上続けていて、最も長い人は5年以上でした。正社員の30代の女性は、休みの希望を出しやすく収入も安定していたと書いています。
「人間関係も良好だったため失敗した事や、後悔したことはなかった。」
パートの50代の男性は、本業の合間に1日6時間未満で走っていました。後悔は「どちらともいえない」で、経験を積んでも力が伸びにくいことを挙げています。
「経験を積んでもスキルアップに繋がらないこと。」
雇われて働けば経費の多くは会社持ちで、休みの希望も通しやすい傾向が9人の声から見えます。最初は雇われる形で慣れ、合うと思えてから業務委託を考える順番でも遅くありません。
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軽貨物の9人 が確かめてと書いたこと
軽貨物の9人が「確かめておいたほうがいい」と書いた中身です。
声の中心は給料・経費と事故・眠気の不安。どちらも会社しだいで大きく変わります。
経験者の声から学べること
- 固定給か歩合か、経費はだれが払うかを確かめる
- 運行の組み方と、仮眠や休憩が取れるかを聞く
- 面接で1日の拘束時間と休憩の取り方を数字で聞く
経験者が挙げたのは、入る前に聞けることばかりでした。月収の例ではなく手元に残る額と、運ぶ荷物の中身を先に聞くと、始めてからの落差が小さくなります。
軽貨物に向いている人・向いていない人
軽貨物が合うかは、重い荷物を一人で運べるかと、手元に残る額を計算できるかで分かれます。下の2つは9人の声と職種別の数字をもとにしています。
- 一人で動く時間を気楽に感じる人
- 階段や重い箱の上げ下ろしに体力がある人
- 道や回り方を自分で工夫するのが好きな人
- 経費を引いた手残りを計算できる人
- 腰に不安があって重い物を持つとつらい人
- 夜は決まった時刻に家にいたい人
- 売上の額だけを見て決めがちな人
- 急な休みを取ることが多い人
9人のうち1日8時間未満で働いた4人は、後悔ありが0人でした。4人とも会社に雇われた正社員かパートで、きつかったのは2人です。
子どもが学校にいる時間だけ働きたいなら、夜の便がない企業向けの配送や送迎のほうが時間を合わせやすくなります。
関連記事送迎ドライバーのきつさと口コミ→軽貨物の求人で確かめること
確かめるのは手元に残る額と荷物の中身、それに事故のときの負担です。9人が確かめておくべきと書いたことも、この3つに集まっていました。
「必ず確認した方がいいのは月収例ではなく実際の手取りに近い金額です。」
面接で使える例文
ガソリン代と車の費用、保険と手数料はどこまで自分で払いますか。それを引いた月の目安はいくらですか。
1日に何個ほど運びますか。水や米のような重い荷物はどれくらいありますか。
朝は何時に積み込みを始めて、夜の時間指定は何時まで回りますか。
事故や荷物の破損のとき、自分で払う額の上限はいくらですか。
車を自分で用意するか、会社から借りるかも先に聞いておきたい点です。借りる場合は月の費用が売上から引かれるので、手残りの計算に入れてください。
関連記事ドライバーの自腹はいくら?経費の声→軽貨物のやめとけでよくある質問
軽貨物は本当にやめとけと言われるほどきついですか?
軽貨物ドライバーの9人のうち7人(78%)がきつかったと答え、職種の中でいちばん高い割合でした。全体の130人では45%です。
軽貨物で後悔した人はどれくらいいますか?
9人のうち5人(56%)が後悔ありでした。業務委託の4人は全員が後悔ありで、雇われた5人では1人です。
軽貨物の月収はいくらですか?
金額で答えた5人のまんなかで月20.0万円でした。月10万円未満から50万円以上まで開きがあります。
軽貨物でいちばんつらいことは何ですか?
9人のうち7人が荷物の重さや階段での上げ下ろしを挙げました。経費と時間指定を挙げた人が3人ずつです。
女性でも軽貨物はできますか?
9人のうち女性は2人で、どちらも5年以上か1〜3年続けていました。2人とも力のいる配達はきつかったと書いています。
未経験から軽貨物を始めても大丈夫ですか?
9人のうち5人は、ドライバーの経験がまったくないところから始めていました。最初は雇われる形で慣れると、経費の心配が少なくてすみます。
軽貨物は荷物の重さと手残りを確かめてから始める
軽貨物の9人はきつかった人が78%と職種で最も多く、つらさの中身は荷物の重さでした。後悔は56%で、業務委託の人の経費と長い時間の話が中心です。
その一方で、9人のうち7人は一人で働ける気楽さを良かったことに挙げています。運ぶ荷物と手元に残る額を入る前に聞き、合うかを決めてください。
- 軽貨物の9人のうち、きつかったのは7人(78%)で職種の中で最多
- 後悔ありは5人(56%)で業務委託の4人は全員
- つらさは荷物の重さや階段が7人
- 月収はまんなか20.0万円で額の開きが大きい
- 良かったことは一人の気楽さが7人
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