近距離ドライバーはきつい?経験者16人中きつかったのは3人だけ
近距離のトラックなら毎日家に帰れて、長距離ほどきつくないはず。そう考えて求人を見ている人に、経験者の答えをそのまま届けます。
近距離トラックの経験者16人のうち、仕事をきつかったと答えたのは3人(19%)でした。宅配や送迎も入れたドライバー経験者130人の45%と比べると半分以下です。
近距離は楽だったと答えた人のほうが多い働き方です。ただし荷物の積み下ろしと夏の暑さはつらく、後悔している人の割合は全職種とほぼ同じでした。
- 近距離ドライバーがきつかった割合
- 楽だった人が多い理由
- 近距離でもきついこと
- 後悔している人の理由
- 近距離ドライバーの月収
- 近距離の求人で確かめること
目次
近距離ドライバーはきつい?16人中3人だけ
近距離トラックの16人で、きつかったと答えたのは3人です。「ややきつかった」と「かなりきつかった」を合わせています。
ここでの近距離は、本人が自分の仕事を近距離と選んだ人です。会社の近くの地域を回って日帰りで戻る運行で、地場の配送とも呼ばれます。
近距離と全職種のきつさ(5段階)
近距離でいちばん多い答えは「普通」の6人でした。近距離は、きついと感じる人が全職種より大きく少ない働き方です。
16人の割合は1人ちがうだけで6%ほど動きます。差の大きさは目安として見てください。
「内容を覚えてしまえば、前の仕事より楽だし一人で仕事ができるし、長距離でなければ毎日夕方に家に帰れるのでとても良い」
この人は2tで5年以上走っている30代です。1日10〜12時間でも、夕方に帰れることを良さに挙げていました。
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近距離の16人のうち7人(44%)が、仕事を楽だったと答えました。全職種では25%です。
トラックの距離別「楽だった」の割合
楽だったは「かなり楽だった」と「やや楽だった」を合わせた数です。中距離は9人中2人、長距離は5人中2人でした。
同じトラックでも、近距離は楽だった人がいちばん多い働き方です。長距離は5人だけなので、グラフには「参考」と付いています。
長距離の5人は、楽だった2人ときつかった3人に分かれました。普通と答えた人がいないので、どちらの割合も高く見えます。
楽に感じる理由は1日の長さ
近距離で1日10時間以上働いていた人は2人だけでした。全職種では130人中46人が10時間以上です。
近距離16人の1日の勤務時間
8〜10時間が7人でいちばん多く、6〜8時間が5人です。日によって大きく違った人も2人いました。
近距離が楽に感じやすいのは、帰りが遅くなりにくく体が戻る時間があるからです。勤務時間には走る時間のほか、休憩や荷待ちも入ります。
荷待ちは、届け先で荷物を受け取ってもらえるまで待たされる時間です。近距離は件数が多いので、荷待ちが重なると帰りが遅れます。
関連記事ドライバーの労働時間と時間別のきつさを見る→楽だった7人 は6〜8時間の人が多い
近距離の中でも、1日6〜8時間の5人では3人が楽だったと答えました。8〜10時間の7人では2人です。
近距離の勤務時間別「楽だった」の割合
5人と7人の比べなので、差は目安です。それでも近距離の中でも、時間が短いほど楽と感じる人が多い形でした。
楽だった7人のうち4人は、一人で働ける気楽さも良かったことに挙げていました。体の楽さと気持ちの楽さが重なると、楽だったという答えになりやすいようです。
10〜12時間で楽だった1人は、2tで5年以上乗っている人でした。慣れた道を回るので、長めの日でも楽だったと答えています。
「基本は1人なので気を使うこともなくストレスはあまりないのは良かった」
この人は4tで1日6〜8時間の30代です。前の仕事で体力が落ちて、中型免許を生かせる近距離を選んでいました。
近距離でもきついのは荷物の積み下ろしと暑さ
楽な人が多い近距離でも、つらさはありました。荷物の積み下ろしや仕分けを書いた人が7人で、夏の暑さを書いた人が5人です。
近距離の16人が書いたつらさ
両方を書いた人が4人います。どちらか1つでも書いた人は8人で、16人の半分でした。
残る8人のつらさは、眠気や渋滞・雪や台風の日の運転・休みの少なさなどに分かれました。近距離のつらさは、荷物と暑さの2つにはっきり集まっています。
届け先が多いぶん積み下ろしが増える
近距離は1日に何か所も回ります。着くたびに荷物を降ろすので、手で運ぶ量が多い会社ほど体にこたえます。
「10tトラックに手積み手降ろしで1日4回違う場所に降ろしに行くというのが月に数回ありそれがきつかった」
手積み手降ろしは、フォークリフトを使わずに箱を1つずつ手で運ぶ作業です。この人は求人に「手積みほぼなし」とあったのに、入るとほぼ手積みだったと書いています。
「運転して荷物を卸すことだけが仕事だと思っていたのですが、納品先によってはリフトに乗ったり、荷物の品番分けをしないといけなかったのは、想像と違いました。」
品番分けは、届け先で商品の種類ごとに荷物を分ける作業です。近距離のきつさは運転より、届け先での作業の中身で決まります。
夏は車の乗り降りがつらい
「夏の暑い時期の車の乗り降り。」
近距離は乗り降りの回数が多いので、冷えた車内と外の暑さを何度も行き来します。暑さを書いた5人のうち4人は、積み下ろしのつらさも書いていました。
「夏場の配送で重い荷物の手積み手降ろしが連続した時。」
近距離でも後悔している人は44%で全職種と同じ
ドライバーになったことを後悔している人は、近距離で7人(44%)でした。全職種の46%とほぼ同じです。
近距離と全職種の「後悔あり」の割合
後悔ありは、5段階のうち「ある」と「少しある」を合わせた人です。近距離の残る9人は「どちらともいえない」が5人で、「あまりない」と「ない」が合わせて4人でした。
きつさは少なくても、後悔が減るわけではありません。体の楽さと、仕事を選んでよかったかどうかは別の話でした。
後悔の理由は給料と条件
後悔ありの7人のうち4人は、給料の低さや会社の条件を理由に書いていました。残る3人は前の会社で時間に追われた話と先輩との関係、遠くを走りたかった気持ちです。
「危険が伴う仕事の割には、給与が少ないところが、ドライバー職を選んで失敗したなと感じています。」
この人は4tで5年以上走っている40代です。楽か普通かでいえば普通でも、責任の重さに給料が見合わないと感じていました。
「元々車の運転が好きでダンプやトラックも好きで始めたので近距離ではなく遠距離トラックの仕事をしてみたかった」
トレーラーに乗る50代の声です。近距離は体が楽な分、もっと走りたい人には物足りなく感じることもあります。
後悔のない4人 は一人の気楽さを挙げた
後悔が「あまりない」か「ない」の4人のうち3人は、良かったことに一人で働ける気楽さを書いていました。残る1人も、眠くなったら休めることや知らない場所を回れることを挙げています。
給料への不満より、働きやすさへの満足が上回った人が後悔していません。近距離を選ぶなら、自分がどちらを大事にするかを先に決めておくと迷いにくくなります。
関連記事中距離ドライバーのきつさと月収を見る→近距離ドライバーの月収は中央値24.5万円
近距離の16人のうち、月収を金額で答えた10人の中央値は24.5万円でした。残る6人は、月収を幅で答えたか答えたくないと答えています。
中央値は、答えた額を安い順に並べてまん中に来る額です。1人だけ高い人がいても引っぱられにくいので、ふつうの人の額に近くなります。
近距離の月収(中央値)
近距離の正社員7人では25万円です。全職種の正社員68人のうち、金額で答えた39人の中央値は26万円でした。
近距離の月収は、全職種の正社員とほぼ同じ水準です。中距離の中央値35万円よりは低く、長く走る人ほど額が上がる形になっています。
幅で答えた5人は20万〜30万円が3人でした。30万〜40万円と10万〜20万円は1人ずつです。月30万円をこえたのは、金額で答えた人と合わせて3人です。
24.5万円を12か月分にすると、賞与を入れずに年294万円ほどです。
答えには、手元に入る手取りで書いた人と、税金などを引く前の額面で書いた人が混ざります。額面なら手取りはおよそ8割なので、24.5万円は少し低めに出た目安です。
「前職のドライバーはストレスしかなかったが、現在のドライバーは1人の時間が長く、残業もほぼ無く給料も対価に相応してる。」
この人は廃棄物を運ぶ近距離で、1日6〜8時間でした。短い時間で額に納得できるかは、会社と運ぶものしだいです。
関連記事4tトラックの月収の分布を見る→近距離を走った人の口コミからわかること
近距離の16人が、これから働く人に「入る前に確かめたほうがいい」と書いた中身です。手積みの有無を挙げた人が5人いました。
「家から会社までの距離と拘束時間、手積み、手降ろしは要チェックした方がいいです」
拘束時間は、会社に着いてから帰るまでの、休憩も入れた全部の時間です。この人は家から近い会社を選べばよかったと振り返っていました。
下の箱に出てくるカゴ台車は、荷物を載せて押して運ぶ車輪つきのかごです。横乗り研修は、先輩のトラックの助手席に乗って仕事を覚える期間のことです。

近距離で想像とちがったこと
近距離の16人が、入る前の想像とちがったと書いたことをまとめました。
目立ったのは手積み・重い荷物。時間指定・焦りがそれに続きます。求人を選ぶ段階で避けられるものばかりです。
求人を選ぶときに見ておくこと
- 手積み・手降ろしがあるか、カゴ台車かを確かめる
- 1日の配達件数と時間指定の多さを聞く
- 横乗り研修の期間と、相談できる人がいるかを聞く
近距離は時間の長さでは大きく外れにくい働き方です。差が出るのは、届け先で手で運ぶ量と給料の決まり方です。手積みの多さと給料の中身を、面接で先輩に聞けるかが分かれ目です。
近距離ドライバーの良さは一人の気楽さ
近距離の16人のうち9人が、良かったことに一人で働ける気楽さを書きました。人づきあいに疲れた人ほど、ここを強く書いています。
近距離の16人が挙げた良さ
「人間関係の面倒くささがなく割と1人で走る仕事だったので気持ちは少し楽だった。」
「知らない道を様々に覚え、プライベートでも行動の幅が広がったのは大変良かったです。」
夕方に帰れて一人の時間もある、という組み合わせが近距離の強みです。逆に毎日同じ道を回るので、変化がなくて飽きたと書いた人もいました。
近距離ドライバーに向いている人・向いていない人
向いているのは、夕方には家に帰りたく、体を動かすことに抵抗がない人です。一人で黙々と働くのが好きなら、運転中の時間が支えになります。
- 夕方には家に帰りたい
- 一人で黙々と働くのが好き
- 荷物の積み下ろしで体を動かすのが苦にならない
- 地元の道に詳しくなりたい
- 腰に不安があり重い荷物を手で運びたくない
- 夏の暑さが苦手
- 長く走って月30万円以上を稼ぎたい
- 毎日ちがう景色の中を走りたい
近距離の16人のうち女性は2人でした。手積みのない職場を選べば、体力の心配はかなり減ると書いた人もいます。
「体力面は多少は必要かもしれませんが、バラおろしがない仕事もあるしそこはあまり心配しなくても大丈夫だと思います。」
バラおろしは、荷物を1つずつ手で降ろすことです。フォークリフトで台ごと降ろせる職場なら、この作業はぐっと減ります。
近距離の求人で確かめること
確かめたいのは、手積みの多さ・1日に回る件数・休みの日数・給料の決まり方の4つです。近距離のつらさと後悔は、どれもここから来ています。
「土曜が休みかどうか、手積み手降ろしの頻度、トラックがきれいかどうか」
この人は土曜の休みやトラックのきれいさも確かめると書いていました。求人の「手積みなし」は、面接でもう一度聞き直すのが確かです。
近距離の面接で聞くこと
届け先での荷降ろしは、手で運ぶ日とフォークリフトの日のどちらが多いですか。
1日に何か所くらい回りますか。帰りは何時ごろになりますか。
土曜や祝日は休みですか。先輩はひと月に何日くらい休んでいますか。
給料は固定給ですか。残業代や手当はどう決まりますか。
普通免許から近距離を始めるには
乗っていた車がわかる11人のうち、4tが5人で2tが3人でした。2017年3月12日以降に取った普通免許では、車両総重量3.5t未満の車にしか乗れません。
車両総重量は、車と荷物と乗る人を合わせた重さです。2tに乗るなら準中型免許、4tなら多くは中型免許を取ります。AT限定でも準中型はAT限定で取れます。
2017年3月11日までに取った普通免許なら5t未満まで乗れて、2007年6月1日までに取った人は8t未満まで乗れます。昔に免許を取った人は、そのままで4tに乗れることもあります。
近距離の16人のうち15人は、ドライバーの仕事が未経験で入っていました。
関連記事未経験からドライバーになった人の声を見る→近距離ドライバーのきつさでよくある質問
近距離ドライバーは本当にきついですか?
近距離トラックの経験者16人のうち、きつかったのは3人(19%)でした。楽だった人は7人(44%)です。
近距離と長距離ではどちらがきついですか?
きつかった割合は、近距離が19%で長距離は5人中3人でした。長距離は5人だけなので目安ですが、近距離のほうが楽と答えた人は多くなっています。
近距離ドライバーの月収はいくらですか?
近距離の16人のうち金額で答えた10人の中央値は24.5万円でした。全職種の正社員68人のうち金額で答えた39人では26万円です。
近距離ドライバーで何がいちばんきついですか?
荷物の積み下ろしや仕分けを書いた人が7人、夏の暑さを書いた人が5人でした。
近距離ドライバーは毎日家に帰れますか?
近距離は日帰りで戻る運行です。16人のうち1日10時間以上だった人は2人でした。
女性でも近距離ドライバーはできますか?
近距離の16人のうち女性は2人でした。手積みのない仕事を選べば体力の心配は少ないという声があります。
AT限定の普通免許でも近距離トラックに乗れますか?
乗れる重さは免許を取った時期で変わります。2tに乗りたいなら、準中型免許をAT限定で取る方法があります。
近距離ドライバーを後悔している人は多いですか?
近距離の16人で後悔ありは7人(44%)でした。全職種の46%とほぼ同じです。
近距離ドライバーは楽な人が多く荷物の扱いで差がつく
- 近距離トラックの16人のうち、きつかったのは3人で楽だったのは7人
- 1日10時間以上の人は2人だけで、夕方に帰れる日が多い
- つらさの中身は荷物の積み下ろしと夏の暑さ
- 後悔ありは44%で、理由は給料と条件が中心
- 月収の中央値は24.5万円(金額で答えた10人)
近距離は体が楽な分、手積みの量と給料の中身で満足が分かれます。入る前にこの2つを確かめておけば、楽な働き方のまま続けやすくなります。
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