バス運転手はきつい?乗客を乗せる経験者16人のきつさ31%と中身
バス運転手はきついのか、乗る前に知っておきたい人は多いはずです。早朝の出勤や乗客の相手を思うと、自分に続くか迷いますよね。
乗客の相手や事故の緊張は、バスでも送迎でもタクシーでも同じように来ます。そこでお客さんを乗せて走った経験者16人のきつさを見ました。
顔ぶれは送迎9人・タクシー5人・バス2人(高速と観光)です。バスの2人の声は、後半の1つの節でくわしく紹介します。
きつかったと答えたのは5人(31%)で、荷物を運ぶほかの114人(46%)より少なめでした。
バス運転手のきつさは体よりも、乗客の相手と事故の緊張と長い勤務から来ます。
- きつかった人の割合
- きつさの中身3つ
- 乗客の相手と事故の緊張
- 腰とトイレと座りっぱなし
- 勤務時間ときつさ
- きつくない会社の選び方
AT限定で送迎のパートを考えている人は、後半の「送迎から始めると体のきつさは軽い」から読むと早いです。
目次
バス運転手がきついと答えた人は16人中5人
お客さんを乗せた16人のうち、きつかった人は5人でした。いちばん多いのは「普通」の8人で、ちょうど半分です。
きつさの5段階(お客さんを乗せた16人 とほかの114人)
楽だった人は16人中3人です。ほかの114人では「きつかった」が46%で、「普通」は28%にとどまります。
荷物を運ぶ仕事と比べると、お客さんを乗せる仕事は「ほどほど」と感じる人が多い形です。16人しかいないので、1人ちがうだけで割合が6%ずつ変わります。
楽だった3人はどんな働き方か
楽だったと答えたのは、タクシーの2人と送迎の1人です。タクシーの2人は休憩を自分で決められ、勤務の次の日が休みになる働き方でした。
送迎の1人は1日6時間未満の業務委託で、待つ時間を資格の勉強にあてていました。休む時間を自分で決められるかが、楽と感じた人に共通しています。
きつさは少なめでも楽な仕事ではない
「普通」と答えた人も、自由記述にはつらかった場面を書いています。酔ったお客さんの相手や、狭い道で時間に追われた話です。
体を使う量が少ないぶん、気持ちの疲れが残りやすいのがこの仕事です。どんなきつさがあるかを次の節で見ていきます。
きつさの中身は乗客と事故の緊張と体の負担
16人が一番きつかったことに書いた中身は、大きく3つに分かれました。乗客の相手・運転の緊張・体と時間の負担が5人ずつです。
一番きつかったことの中身(16人)
2つに当たる人が3人いるので、3つのどれかを書いた人は12人です。残る4人は職場の人間関係やお金、台風で帰れなかった話を書いていました。
3つのきつさが同じ数で並ぶのが、お客さんを乗せる仕事の特徴です。どれか1つが特に重いのではなく、日によって顔を出すつらさが変わります。
関連記事バス運転手はやめとけ?後悔の理由と給料の話→乗客の相手はバス運転手のきつさの1つ目
乗客の相手を一番きつかったことに挙げたのは5人です。酔った人・怒鳴る人・時間に起きてこない人など、相手の様子は人それぞれでした。
「お客様の要望通りに走れなかった(スピードが遅かった)ようで、前の車を抜かせ、車線を変更しろと後部座席から叩かれたり怒鳴られたりしました。」
この人はタクシーの女性です。それでも後悔は「ない」と答え、受け流す力が続けるこつだと書いていました。
「仕事を始めてから1ヶ月くらいのときに、走行中の車の中で、認知症の利用者さんに理不尽に怒鳴られたことがありきついと感じました。」
介護施設の送迎では、相手が病気や認知症のこともあります。言われたことを自分のせいと受け取らないことが、乗客の相手のきつさを軽くします。
路線バスの乗客対応で多い場面
路線バスでは、運賃や乗り換えを聞かれる・発車を待ってほしいと言われる場面が毎日あります。急ブレーキで立っている人が転ばないように、発車と停車にも気を配ります。
乗客の相手で疲れをためないために
言われたことを家まで持ち帰らないよう、乗務が終わったら気持ちを切りかえる決まりを作っている運転士もいます。帰りに少し歩く・湯船につかるなど、小さなことで十分です。
強い言葉を受けたあとは、すぐに次の停留所が来ます。一度深く息をはいてから発車するだけでも、運転の荒れを防げます。
困ったときに営業所へすぐ無線で相談できる会社なら、一人で抱えずにすみます。乗客とのトラブルを会社がどう受け止めるかは、面接で聞いておきたいところです。
狭い道と事故の緊張がずっと続く
運転の緊張を挙げたのも5人です。自分が気をつけていても、まわりの車や道の狭さで怖い思いをした声が並びます。
「道路交通法を理解できてないドライバーに出会ったとき。」
この人は60代の送迎ドライバーで、5年以上続けています。危なく事故に遭いそうになったことも書いていました。
「高速道路は単調な景色が続くので、夜中の運転は特に集中力を維持するのが大変でした。」
高速バスの男性は、夜行便の単調な道で眠気と戦う緊張を挙げました。乗客の命がかかるぶん、少しの体調の悪さでも気持ちの重さが増えます。
- 事故のときに運転士が払う額の決まり
- ドライブレコーダーと衝突を防ぐ装置があるか
- 体調が悪い日に乗務を代われるか
腰痛とトイレと座りっぱなしの体のきつさ
体と時間の負担を書いた5人のうち、送迎の女性は腰と肩の痛みを挙げています。1回2時間の運転を1日2回くり返す仕事でした。
「腰痛、肩凝りがとても酷くなり、身体が痛くて毎日鎮痛剤を服用していた事がキツかった。」
座りっぱなしの運転は、荷物を持たなくても腰に響きます。休憩のたびに車を降りて体を伸ばせる運行かどうかが、腰のきつさを左右します。
「帰りの時、荷物がいくつもあったり想像以上に重くて運ぶのに苦労した」
送迎では、お客さんの荷物の積み下ろしや乗り降りの手伝いが入ることもあります。運転だけの仕事と思って入ると、体のきつさに驚きます。
トイレに行けない不安との付き合い方
路線バスは決まった時刻で走るので、好きなときにトイレへ寄れません。終点での折り返しの時間に行くのが基本で、遅れが出るとその時間も短くなります。
乗る前の水分の取り方を自分で決めている運転士も多いです。折り返しの時間が何分あるかは、勤務表を見せてもらえばわかります。
1日10時間 をこえるとバス運転手のきつさは増える
16人を1日の勤務時間で分けると、10時間以上の6人では3人がきつかったと答えています。10時間未満の10人では2人でした。
勤務時間別「きつかった」 の割合(16人)
10時間以上の6人は、高速バス・観光バス・タクシー4人です。タクシーは1回の勤務が長いかわりに次の日を休み(明け)にする形で、きつかったのは1人でした。
バスで長い勤務が続く会社ほど、きつさは増えやすいと見てください。6人と10人の比べなので、差の大きさは目安です。
16人の外の荷物を運ぶ人まで入れた130人全体で見ても、10〜12時間の29人では23人がきつかったと答えています。8〜10時間の27人では10人で、長さの差がそのまま出ています。
中休みがあると1日はもっと長くなる
路線バスは、朝と夕方の混む時間に便を多く出します。昼に3〜4時間の中休みをはさむ勤務では、乗る時間は8時間ほどでも家を出てから帰るまで13時間近くになります。
中休みに家へ帰れない営業所では、休憩室で過ごすしかありません。乗る時間だけでなく、家を出てから帰るまでの時間で勤務を見てください。
次の表の拘束時間は、運転と休憩を合わせて会社にしばられる時間のことです。休息の時間は、仕事が終わってから次の仕事までの自由な時間を指します。
バス運転手の働く時間の決まり(改善基準告示・2024年4月から)
| 決まり | バス運転手の上限 |
|---|---|
| 1日の拘束時間 | 原則13時間(最大15時間) |
| 休息の時間 | 続けて11時間が基本(9時間を下回らない) |
| 1年の拘束時間 | 原則3300時間 |
中休みが長い路線バスでは、乗る時間が短くても拘束時間は長くなります。
表は厚生労働省が示す決まりで、2026年10月に確かめた内容です。決まりの上限より、その会社で実際に組まれている勤務表を見るほうが役に立ちます。
高速バスと観光バスの経験者が語るきつさ
バスに乗った2人は、高速バスの40代の男性と観光バスの40代の女性です。2人とも5年以上勤めた正社員で、きつさは「かなりきつかった」と「ややきつかった」でした。
高速バスの男性のきつさは、夜行便の眠気と連勤でした。休みの日も生活のリズムが戻らず、疲れが抜けなかったと書いています。
「1泊2日が2泊3日になった。」
観光バスの女性は、台風で道が通れず帰れなくなった日を一番に挙げました。泊まりのある観光バスは、天気で予定が大きく変わります。
同じバスでも、高速は眠りと夜、観光は泊まりと天気がきつさの中心です。2人の月収は25万〜40万円で、どちらも長く続けていました。
2人 がきつさを乗りこえた理由
高速バスの男性は、お客さんから安全運転のお礼を言われたときの達成感を挙げています。観光バスの女性は、仕事をしながらいろいろな場所へ行けることを楽しみにしていました。
どちらも、きつさと同じくらいはっきりした楽しみを持っていました。自分にとっての楽しみが見つかる種類を選ぶことが、長く続ける近道です。
関連記事バス運転手の給料は年収453万円?種類ごとの差→次の箱は、16人が一番きつかったことに書いた言葉を語でまとめたものです。語で拾うと、事故と眠気の話がいちばん多く出てきます。

乗客を乗せる経験者のきつさからわかること
お客さんを乗せた16人が「一番きつかったこと」に書いた中身です。
目立ったのは事故・眠気の不安。長い拘束時間・休めないがそれに続きます。求人を選ぶ段階で避けられるものばかりです。
求人を選ぶときに見ておくこと
- 運行の組み方と、仮眠や休憩が取れるかを聞く
- 面接で1日の拘束時間と休憩の取り方を数字で聞く
- 横乗り研修の期間と、相談できる人がいるかを聞く
人を乗せる仕事は、運転の腕より気持ちの持ち方で続くかどうかが分かれます。
路線・高速・観光・送迎でバスのきつさは変わる
バスの種類ときつさのちがい
| 種類 | きつくなりやすいこと | 向く人 |
|---|---|---|
| 路線バス | 早番と遅番の交代・中休み・乗客対応 | 決まった道を正確に走りたい人 |
| 高速バス | 夜行便の眠気・連勤 | 夜に強く長い運転が苦にならない人 |
| 観光バス | 泊まり・狭い道・天気 | 旅が好きで予定の変化に強い人 |
| 送迎バス | 乗り降りの手伝い・時間どおりの送り迎え | 短い時間で働きたい人 |
路線バスは、朝の早番と夜の遅番が週ごとに入れかわる会社が多いです。入れかわりの週は体が追いつかず、眠りが浅くなりがちです。
路線バスの早番と遅番の1日
早番は朝5時台に営業所へ入り、点呼と車の点検をすませて始発から走ります。朝の混む時間を走りきると、昼前後に長めの休みが入ることがあります。
遅番は昼すぎに入って、夜の最終便まで走る形です。最終便のあとに車を洗って営業所を出ると、家に着くのは夜中になります。
早番の朝と遅番の夜が続けて組まれると、休める時間が短くなります。早番と遅番の並び方は、勤務表を見ればきつさがすぐにわかるところです。
自分の暮らしに合う時間帯の種類を選ぶと、きつさはかなり変わります。夜が苦手なら高速バスは避け、泊まりが難しいなら観光バスは外して考えましょう。
関連記事大型バスでお客さんを乗せる免許(大型二種)の取り方→送迎から始めると体のきつさは軽い
16人のうち送迎の9人は、多くが1日8時間未満で働いていました。きつかったのは9人中2人です。
介護施設や会社の送迎は、AT限定の普通免許で運転できる車も多くあります。朝と夕方が中心なので、子どもが学校にいる時間と重ねやすい働き方です。
「運転する時は1人なので、その時は人間関係とか気にせずに働けたこと」
この人は送迎の正社員で、職場の人間関係には苦労しました。それでも運転中は一人で気が楽だったと書いています。
16人のうち月収を金額で答えた11人の真ん中の額(中央値)は18.5万円です。短い時間の送迎パートが入るので低めに出ています。
正社員だけでは金額で答えた6人の中央値が22.0万円です。路線バスの求人の月給は23.9万円(厚生労働省 job tag・2026年10月24日に確認)が目安になります。
女性7人 のきつさは時間で分かれた
16人のうち女性は7人で、1日8時間未満で働いた5人のうち、きつかったのは1人でした。残る2人は観光バスとタクシーの長い勤務で、どちらもややきつかったと答えています。
短い時間の送迎なら、女性でもきつさは少なめに収まっています。事故のときに会社が修理代をどこまで持つかは、面接で必ず聞いておきましょう。
送迎のきつさは時間どおりに回ること
送迎のきつさは、決まった時刻に何軒も回ることから来ます。狭い住宅街で時間に追われた声や、乗り降りの手伝いに時間がかかった声がありました。
回る軒数と1回の時間に余裕がある会社なら、焦りはかなり減ります。面接では1回の送迎で何人を乗せるかを聞いておきましょう。
大型二種へ進む前に、送迎で人を乗せる仕事に体を慣らす道もあります。
関連記事送迎ドライバーのきつさと月収を見る→バス運転手のきつさに向いている人と向いていない人
- 言われたことを引きずらず切りかえられる
- 時刻どおりに動くことが苦にならない
- 眠る時間を自分で整えられる
- 慎重な運転を長く続けられる
- 人に強く言われると眠れなくなる
- 毎日同じ時間に寝起きしたい
- 腰や膝にすでに痛みがある
16人の中で長く続けた人は、きついことがあっても受け止め方を決めていました。タクシーの女性は乗客の言葉を真に受けないこと、高速バスの男性は眠りの管理を挙げています。
向いていない側に当てはまっても、種類を選べばきつさは減らせます。夜が苦手なら路線の日勤や送迎、人の相手が不安なら会社の送迎から始めると無理が少ないです。
きつくないバス会社を選ぶための聞き方
きつさの多くは、勤務の組み方と休憩の取り方で変わります。面接では次のように聞くと、答えが具体的になります。
面接で使える聞き方
1日の始業から終業までの時間と、中休みの長さを教えてください。
折り返しの時間は何分くらいあり、遅れたときはどう調整しますか。
車内で乗客ともめたとき、営業所はどう対応してくれますか。
早番と遅番は何日ごとに入れかわりますか。
- 1日の拘束時間が10時間をこえる日が月に何日あるか
- 休息の時間が続けて何時間とれるか
- 乗務の前に体調を伝えて交代できるか
バス運転手はきついかでよくある質問
バス運転手はどれくらいきついですか?
お客さんを乗せた経験者16人では、きつかった人が5人(31%)でした。半分は「普通」で、荷物を運ぶ仕事(46%)より少なめです。
バス運転手のきつさで一番多いのは何ですか?
乗客の相手・事故と狭い道の緊張・体と時間の負担が5人ずつで並びました。どれか1つが特に重いわけではありません。
女性でもバス運転手のきつさに耐えられますか?
16人のうち女性は7人で、きつかったのは3人です。観光バスで5年以上働いた女性もいて、送迎は女性が多い仕事です。
トイレに行けないのはきつくないですか?
路線バスは終点の折り返しで行くのが基本です。折り返しの時間が短い会社はきつくなるので、勤務表で何分あるかを見ておきましょう。
40代からバス運転手を始めてもきつくないですか?
バスに乗った経験者2人はどちらも40代で、5年以上続けています。夜行便や泊まりを避けて路線の日勤を選ぶと、体の負担は軽くなります。
AT限定の普通免許でも働けますか?
路線バスを運転するには大型二種免許が必要です。会社や施設の送迎ならAT限定の普通免許で乗れる車も多く、短い時間から始められます。
バス運転手のきつさは乗客と勤務の長さで決まる
- お客さんを乗せた16人のきつさは31%で半分は普通
- きつさの中身は乗客の相手と事故の緊張と体の負担
- 1日10時間以上だと6人中3人がきつかった
- 腰とトイレは休憩と折り返しの時間で変わる
- 送迎から始めると体のきつさは軽い
勤務の長さと乗客対応の仕組みを入る前に確かめれば、バス運転手のきつさはかなり減らせます。
あわせて読みたい
横にスクロールして41本の記事を見られます →

