トレーラードライバーはきつい?大きなトラックの経験者17人はきつかった35%
トレーラードライバーはきついと言われますが、4t以上の大きなトラックに乗った経験者17人のうちきつかったのは6人(35%)でした。
小さな車に乗ったほかの59人は44%です。車が大きいほどきついわけではありません。
差が出たのは1日の時間でした。大きなトラックでも10時間をこえる8人では4人がきつかったと答えています。
17人の内わけは4tが11人・大型(10t)が5人・トレーラーが1人です。トレーラーに乗った本人は少ないので、同じ大きさの車に乗った人の数字で見ていきます。
- 大きなトラックの17人のきつさ
- 1日の時間で変わるきつさ
- トレーラーならではの5つのきつさ
- 待機のきつさと会社のちがい
- 大きな車の月収
- きつさを減らす求人の選び方
- よくある質問
トレーラーには大型免許とけん引免許の2つが要ります。けん引は、重い荷台を後ろにつないで引くための免許です。
AT限定の普通免許から目指す道はこのあと順番で書きます。子どもの送り迎えに合わせて日中だけ働きたい人には、短い時間の配送のほうが合います。
関連記事日中の短い時間で働ける配送バイトを見る→目次
トレーラードライバーがきついのは運転より時間と待ち
トレーラーのきつさは、運転のむずかしさより1日の長さと荷物を待つ時間から来ます。運転は慣れで軽くなりますが、時間は会社が決めるからです。
- 1日の勤務が10時間をこえる運行がある
- 港や工場で荷物を待つ時間が読めない
- バックや連結に神経を使う
- 大きな車で入れない道を考えて走る
上の2つは求人と面接でかなり見当がつきます。下の2つは、教習と最初の数か月で体に入れていく部分です。
「ドライバーと言っても短距離から長距離、ルートなどいろいろあるので自分に合ったスタイルでがんばってください。」
4tで近距離を走った50代の人の言葉です。同じトレーラーでも、港の近くを回る運行と夜通し走る運行ではきつさがまるでちがいます。
大きなトラックの17人 はきつかった35%
4t以上に乗った17人で「きつかった」と答えたのは6人(35%)でした。小さな車のほかの59人(44%)より少なめです。
乗った車の大きさで見た「きつかった」の割合
きつさは5段階で聞いていて、「かなりきつかった」と「ややきつかった」を合わせて数えています。17人の内わけは下のグラフのとおりです。
4t以上に乗った17人のきつさ
「普通」が6人でいちばん多く、楽だった人も5人いました。大きな車はきつい一方ではなく、合う人には落ち着いて続けられる仕事です。
車の大きさは2回目の調査で答えた76人に聞いていて、17人と59人を足すとこの76人になります。17人は1人ちがうだけで割合が6%ほど動くので、人数でも見てください。
17人はどんな人か
17人は正社員が12人・パートが4人で、5年以上続けた人が9人いました。女性は1人で、4tの長距離に運転手と2人で乗り、交代の運転と積み下ろしの手伝いをする助手でした。
長く続けた人が多いので、合わずにすぐ辞めた人の声は少なめに入っていると見ておきましょう。
楽だったと答えた5人 に共通していたこと
楽だったと答えた5人のうち、1日12時間以上の人が3人いました。時間が長くても、一人で自分のペースで走れることを楽と感じた人たちです。
良かったことには、気をつかう相手がいないことや好きな音楽を聞きながら走れることが並びました。長い時間をつらいと感じるかどうかは、人によって大きく分かれます。
1日10時間 をこえるときつかった人は2人 に1人
大きなトラックの17人を1日の時間で分けると、10時間以上の8人は4人がきつかったと答えました。10時間未満の9人では2人です。
4t以上の車で1日の時間別「きつかった」
小さな車のほかの59人でも同じ形で、10時間以上の16人は12人、10時間未満の43人は14人がきつかったと答えています。
小さな車で1日の時間別「きつかった」
車の大きさより、1日が10時間をこえるかのほうがきつさに効いています。トレーラーの求人を見るときも、車より先に出社と帰りの時間を見てください。
大きな車は長い運行になりやすい
4t以上の17人のうち、1日10時間以上は8人で半分ほどでした。遠くまで走る運行や、積み下ろしの場所を何か所も回る運行が多いためです。
トラックの運転手が働きすぎないよう、国が決めた上限があります(改善基準告示という決まり)。2024年4月からは、会社に着いてから帰るまでが1日13時間までが基本です。
求人の時間がこの13時間に近い会社は、毎日がいっぱいの運行と読めます。
トレーラーならではのきつさは5つ
トレーラーならではのきつさは、バック・連結・待機・走れる道・頭の疲れの5つです。前の車(トラクタ)が後ろの荷台を引く形なので、ふつうのトラックにない苦労があります。
- バックでは荷台がハンドルと逆へ曲がる
- 荷台をつなぐ・外す作業が毎回ある
- 港や工場で荷台を待つ日がある
- 車体が長く曲がれない交差点がある
- 先を読んで判断し続ける疲れがある
バックは逆の向きに曲がる
荷台をつないだまま下がると、ハンドルを切ったのと反対に荷台が振れます。最初は左右を頭で入れかえながら下がるので、短いバックでも汗をかきます。
荷台とトラクタが折れすぎて当たる形を、ジャックナイフと呼びます。折れが深くなる前に止まって前へ出るくせをつけると、ぶつける心配はぐっと減ります。
連結と切り離しは手順が多い
荷台をつなぐときは、連結器をかませたあとにブレーキの空気の管と電気の線をつなぎます。最後に荷台を支える脚を巻き上げて、ようやく走り出せます。
1日に何度も荷台を入れかえる運行では、この手順だけで体を使います。雨や夜の暗い中でも同じ手順をくり返すので、確かめの順番を体で覚えるまではきつく感じます。
走れる道が限られる
トレーラーは車体が長く、狭い交差点では内側の後輪が大きく内へ寄ります。入れない道を避けて回り道をするので、地図を見る時間も仕事のうちです。
頭の疲れが残る
トレーラーは止まるまでの距離が長く、先の信号や車の流れを早めに読む走り方になります。走っている間ずっと先を考えているので、体より頭を使う仕事です。
横転をふせぐのはカーブの手前の減速
トレーラーは荷台の重心が高いと、カーブで外へ倒れる力が強くかかります。鉄の材料や機械のように重い物を積んだ日は、ハンドルを切る前に速さを落としきっておきます。
高速道路の出口や立体交差のループは、思ったよりきつく曲がる所です。出口の案内が見えた時点でブレーキを使い始めるくらいがちょうどよい走り方になります。
関連記事けん引免許の教習で練習するバックを見る→待機のきつさは会社と運ぶ物で変わる
待機のきつさは、待った時間が勤務に入るかと休めるかで大きく変わります。同じ港の仕事でも、会社によって扱いが分かれます。
「仕組み上荷待ちの時間がかなりあるので、そのせいで拘束時間が自ずと長くなる」
4tで中距離を走り、5年以上続けた30代の人の声です。この人はきつさを「かなり楽だった」と答えていて、待ちがあっても運転そのものは苦にならない人でした。
荷物を待つ時間は手待ち時間と呼ばれ、運転していなくても働いた時間に数えるのが決まりです。会社に着いてから帰るまでの拘束時間には、この待ちも休けいも全部入ります。
待ちが長い日は帰りが遅くなり、それが1日の長さとしてきつさに効いてきます。
- 待った時間が勤務に入り給料が出るか
- 待つ間に車の中で横になれるか
- 港の混む曜日や時間をよけた運行か
- 待ちが長い日の帰りは何時ごろか
トレーラーの1日はどこがきつい時間帯か
トレーラーの1日でいちばんきついのは、待ちが重なって帰りが読めなくなる午後から夜です。朝の連結と出発は毎日同じ流れなので、慣れると手早くこなせます。
- 朝に点呼を受けて車と荷台を見て回る
- 荷台をつないで港や工場へ向かう
- 荷物を受け取る順番を待つ
- 届け先で荷台を置くか荷物を下ろす
- 空の荷台を引いて戻り切り離す
上はよくある日帰りの運行の形で、待ちの長さで帰りの時間が前後します。点呼は、出発の前にお酒や体の調子を会社の人と確かめる決まりの手順です。
きつさを感じるのは、待ちが2か所で重なった日です。1か所目で遅れると2か所目の時間に間に合わせようとあせり、運転にも余裕がなくなります。
雪と強い風の日は荷台が振られる
空のコンテナを引く帰り道は荷台が軽く、横からの強い風で振られやすくなります。橋の上や海ぞいの道では、速さを落として走るのが基本です。
雪の日は坂道で荷台が横へ流れることがあり、チェーンを巻く作業も加わります。天気が荒れた日に運行を止める判断をしてくれる会社かも、きつさを左右します。
夜の運行は眠気との勝負
道がすいた夜に走る運行は、渋滞がないぶん走りは楽になります。そのかわり眠気が来やすく、昼に寝る生活に体が慣れるまでがきついところです。
眠いと感じたら、決めた場所でなくても安全に止められる所で短く眠るのがいちばんの手です。トレーラーは止められる場所が限られるので、休める場所を地図で先に決めておくと安心です。
関連記事トラックの眠気の原因と対策を見る→大きな車の月収は中央値26.0万円
4t以上の17人のうち金額で答えた16人の月収の中央値は26.0万円でした。小さな車で金額を答えた56人は19.5万円です。
乗った車の大きさで見た月収(中央値)
中央値は、答えた額を低い順に並べたときの真ん中の人の額です。手取りで答えた人と額面(税金を引く前)で答えた人が混ざります。
額面なら手取りはその8割ほどなので、26万円なら手取り21万円前後が目安です。正社員だけで金額を答えた11人の中央値は30.0万円で、12か月分なら賞与なしで360万円ほどになります。
小さな車にはパートの短い時間の人が多く、それが額を下げています。大きな車の差は、長めの時間と正社員が多いことも一緒に表している数字です。
「車内で一人の時間を過ごせることや、各地の景色を見られたことは悪くなかったです。」
4tで中距離を走った40代の人です。きつさは「ややきつかった」でしたが、一人の時間と各地の景色を良かったことに挙げていました。
けん引免許の費用は会社に出してもらえるか
けん引免許は、普通免許以上を持つ人が通学で取ると16万〜18万円台でした(2026年10月24日に教習所の料金表で確認)。大型免許は普通免許から一気に取るプランで43万〜45万円ほどです(2026年10月23日に確認)。
2つを合わせると60万円前後になり、自分で出すにはかなり重い額です。
トレーラーの求人には、入ってから免許を取らせてくれる会社もあります。費用を出してもらうときは、何年以内に辞めたら返す決まりかまで聞いておくと、あとでもめずにすみます。
関連記事大型免許の費用と会社の支援の聞き方を見る→トレーラーに向いている人と向いていない人
トレーラーに向いているのは、急がずに止まって確かめられる人です。待つ時間を休みに変えられる人や、一人の時間が好きな人にも合います。
- 運転と大きな車が好きな人
- あせらず止まってやり直せる人
- 先を読んで早めに判断できる人
- 車の中で待つ時間を苦にしない人
- 毎日決まった時間に家へ帰りたい人
- 細かい手順を覚えるのが苦手な人
- 眠いのをがまんして走ってしまう人
- 子どもの送り迎えに合わせて働きたい人
「この仕事を根気よく、楽しく続けれるのか。」
4tで5年以上走った50代の人の言葉です。トレーラーも、続けるうちに手順と道が体に入って楽になっていく仕事です。
AT限定や未経験から目指す順番
2017年3月12日以降に取った普通免許で乗れるのは、車と荷物を合わせて3.5t未満の車までです。2tのトラックには準中型免許(7.5t未満まで)が要ります。
- 準中型(AT限定でも可)を取り2tのトラックで慣れる
- 中型(11t未満で4tトラックまで)と大型(10t)の免許を取り車を大きくする
- けん引免許を取り近い運行のトレーラーから始める
大型免許にはAT限定がないので、途中でMT(手でギアを変える車)に切りかえます。いきなりトレーラーより、10tで長い車体に慣れてからのほうがきつさは小さくなります。
関連記事10tの大型トラックに乗った人のきつさを見る→トレーラーのきつさを減らす求人の選び方
きつさを減らすには、1日の時間・待ちの扱い・手で積む作業の3つを応募の前に聞きます。どれも入ってから変えるのはむずかしいことです。
「家から会社までの距離と拘束時間、手積み、手降ろしは要チェックした方がいいです」
4tに乗った30代の人が挙げた確かめることです。拘束時間は、会社に着いてから帰るまでの休けいも入れた時間のことです。
面接でそのまま使える聞き方
ふだんの出社と帰りの時間を教えてください。夜に走る運行は月に何回ありますか。
港や工場で荷物を待つ時間は勤務に入りますか。長い日はどれくらい待ちますか。
トレーラーが初めての場合は、最初に横に乗って教わる期間はありますか。
きつさが少ない会社に見られる目印
- 運ぶ物と行き先が毎日ほぼ同じで帰りの時間が読める
- 荷台を置いて入れかえる運行で手で積む作業が少ない
- 初めての人に先輩が横に乗って教える期間がある
- 天気が荒れた日の運行の止め方が決まっている
面接でこの4つを聞いて、すぐに具体的な答えが返ってくる会社はきつさを管理できています。答えがぼんやりした会社は、入ってからの時間も読めないと考えておくと外れにくくなります。

大きなトラックの経験者が確かめてほしいこと
4t以上の大きなトラックに乗った17人が、入る前に確かめておくべきだと書いた中身です。
目立ったのは長い拘束時間・休めない。手積み・重い荷物がそれに続きます。求人を選ぶ段階で避けられるものばかりです。
求人を選ぶときに見ておくこと
- 面接で1日の拘束時間と休憩の取り方を数字で聞く
- 手積み・手降ろしがあるか、カゴ台車かを確かめる
- 固定給か歩合か、経費はだれが払うかを確かめる
トレーラーのきつさは車より時間と条件から来ていました。聞けることは入る前に聞いておくと、きつさの多くは避けられます。
トレーラードライバーのきつさでよくある質問
トレーラードライバーはきついですか?
4t以上の大きなトラックに乗った経験者17人では、きつかったのは6人(35%)でした。1日10時間以上の8人では4人に増えるので、時間の短い運行を選ぶのが近道です。
トレーラーで一番きついことは何ですか?
経験者の声では、長い1日と荷物を待つ時間が目立ちました。トレーラーならではのものでは、逆に曲がるバックと連結の手順に慣れるまでが大変です。
トレーラーの逆に曲がるバックはいつごろ慣れますか?
荷台が逆に振れる感覚は、教習と仕事の最初の数か月で身につける人が多いです。折れが深くなる前に止まって出直せば、ぶつけずに下がれます。
トレーラーの仕事は夜が多いですか?
港と工場の間を日中に回る運行もあれば、道のすいた夜に走る運行もあります。求人に夜の運行の回数が書いていなければ、面接で月に何回かを聞いておきましょう。
トレーラードライバーの月収はいくらですか?
4t以上の車に乗った人で金額を答えた16人の中央値は26.0万円でした。手取りと額面が混ざった額なので、目安として見てください。
女性でもトレーラードライバーはできますか?
荷台ごと入れかえる運行なら、力の差は出にくい仕事です。4t以上の17人のうち女性は1人で、長距離の4tで助手をして「やや楽だった」と答えていました。
トレーラーに乗るにはどの免許が要りますか?
大型免許とけん引免許の2つが要る仕事がほとんどです。大型免許にAT限定はないので、AT限定の人はMTに切りかえてから進みます。
トレーラーのきつさは1日の時間で選べる
トレーラードライバーのきつさは車の大きさより1日の長さで決まり、時間の読める会社なら続けやすい仕事です。
- 4t以上の17人のきつかったは35%で小さな車の44%より少なめ
- 1日10時間以上では8人中4人がきつかった
- トレーラーならではのきつさはバックと連結と待機
- 月収の中央値は26.0万円(金額で答えた16人)
- 求人では1日の時間と待ちの扱いを先に聞く
あわせて読みたい
横にスクロールして42本の記事を見られます →

