トレーラーはやめとけ?大型免許を持つ経験者12人の後悔は33%で分かれ目は時間
トレーラーはやめとけと言われますが、トレーラーの手前の大型免許を持つ経験者12人の後悔は33%でした。大型免許のないほかの64人は44%です。
ネットではバックが難しい・横転がこわい・待ちが長いという声が目立ちます。どれも本当にある苦労ですが、きつさを分けていたのは1日の時間でした。
1日10時間以上働いた7人では5人がきつかったと答え、10時間未満の5人では0人でした。月収の中央値は30.0万円で、ほかの人より高めです。
トレーラーに乗った本人の回答は2人なので、トレーラーに要る大型免許を持つ人の数字で見ていきます。免許は2回目の調査で答えた76人に聞いています。
- やめとけと言われる5つの理由
- 大型免許を持つ人の後悔
- 1日の時間で変わるきつさ
- 月収とけん引の費用
- トレーラーに乗る人の声
- 求人で確かめること
- よくある質問
ただし大型(10t)かトレーラーに実際に乗った6人に絞ると、後悔は4人(67%)に上がります。どちらの数字も人数が少ないので目安です。
トレーラーには大型とけん引(重い荷台を引いて走るための免許)の2つが要り、AT限定の普通免許からは遠い道のりです。AT限定の人は、準中型をAT限定で取って2tに乗るところから始まります。
日中の短い時間で働きたい人は、配送のパートの話のほうが近くなります。
関連記事AT限定で日中だけ働ける配送バイトを見る→目次
トレーラーがやめとけと言われる理由は5つ
トレーラーがやめとけと言われる理由は、バック・横転・待機・長い時間・免許の手間の5つにまとまります。前の車が後ろの荷台を引いて走るので、ふつうのトラックとは運転の感覚がちがいます。
- バックでハンドルと逆の向きに荷台が曲がる
- 重心が高い荷物だとカーブで横転しやすい
- 港や工場で荷台を待つ時間が長い日がある
- 夜に走る運行や1日の長い運行がある
- 大型とけん引の2つの免許が要る
前で引く運転席つきの車はトラクタ、後ろの荷台はトレーラーと呼びます。2つは連結器でつながり、間で折れ曲がりながら走ります。
5つのうち時間と待ちは会社で差が大きく、求人の段階で見当がつきます。運転の苦労は練習で減らせる部分です。
バックは折れる向きが逆になる
トレーラーをつないだまま下がると、ハンドルを切った向きと逆に荷台が曲がります。慣れないうちは、荷台がどちらへ動くかを頭で考えながら下がることになります。
深く折れすぎると、トラクタと荷台がぶつかる「ジャックナイフ」になります。早めに止まって前に出し直すのが、教習でも仕事でも基本の動きです。
横転は速さと荷物の重心で起きる
トレーラーは車体が長く、カーブで荷台が外へふくらみます。背の高い荷物を積んだ日は重心が上がるので、カーブの手前で速さを落とすことが横転を防ぐいちばんの手です。
事故になると車も荷物も大きいので、道を長くふさぐことになります。この責任の重さが、やめとけと言われる理由の1つです。
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大型免許を持つ12人のうち、後悔が「ある」「少しある」の人は4人(33%)でした。大型免許のないほかの64人の44%より少なめです。
大型免許の有無で見た後悔あり(ある+少しある)
後悔は5段階で聞いています。12人の内わけは「ある」2人・「少しある」2人・「どちらともいえない」5人・「あまりない」0人・「ない」3人です。
グラフの130人全体は、免許を聞いていない1回目の調査の人も入れた割合です。大型免許のあり・なしの76人とは母数がちがいます。
12人では1人ちがうだけで割合が8%動きます。差は目安として、4人という人数でも見てください。
大型免許の有無で見た「きつかった」の割合
きつかった人は大型免許ありで5人(42%)、なしで42%と同じでした。大きな車の免許があっても、仕事のきつさは変わらないということです。
大型やトレーラーに乗った6人 では後悔が4人
12人のうち、実際に大型(10t)かトレーラーに乗っていたのは6人です。残りの6人は、大型免許を持ったまま2tや乗用車などに乗っていました。
後悔した4人は、全員がこの6人の中にいます。大型やトレーラーの仕事そのものは後悔が出やすく、時間の長い運行が多いことが効いています。
関連記事大型トラックに乗った6人のきつさを見る→12人はどんな人か
12人は正社員が10人で、5年以上続けた人が8人いました。男性が11人で、女性はバスの運転手の1人です。
このあと出てくるトレーラーに乗る女性は1回目の調査で答えた人で、免許を聞いていないので12人には入っていません。
けん引免許まで持つ人は3人で、トレーラーに乗っていたのはそのうち1人です。大型免許を取ってから長く続けた人が多いので、続けられた人の声が多めに入っていると見てください。
きつさを分けたのは1日10時間をこえるか
12人を1日の時間で分けると、10時間以上の7人は5人がきつかったと答え、10時間未満の5人は0人でした。
大型免許を持つ人の1日の時間別「きつかった」
10時間以上の7人は12時間以上が3人です。人数が少ないので、割合より5人と0人という数で見てください。
大型免許を持つ人の1日の時間別の後悔あり
後悔は10時間以上で3人、10時間未満で1人でした。10時間未満の1人は、思ったより手で積む仕事が多かったトレーラーの人です。
トレーラーでも1日の時間を短く保てる会社なら、きつさはかなり減らせます。港と工場の間を日帰りで回る運行は、時間の見通しが立ちやすい仕事です。
法律で決まった1日の上限
トラックの運転手が働きすぎないように、2024年4月から改善基準告示という国の決まりで働く時間の上限が決まっています。会社に着いてから帰るまでの拘束時間は1日13時間が基本です。
仕事と仕事の間の休みは、続けて11時間が基本で9時間を下回れません。求人の時間がこの基準に近いほど、毎日がぎりぎりの運行と読めます。
「会社選びに後悔しました。」
大型(10t)でルート配送をしていた人の声です。この人は1日12時間以上働いた側で、何社か比べてから選べばよかったと書いています。
大型免許を持つ人の月収は中央値30.0万円
大型免許を持つ12人は全員が金額で月収を答え、中央値は30.0万円でした。ほかの64人のうち金額で答えた60人は20.0万円です。
大型免許の有無で見た月収(中央値)
中央値は、答えた額を低い順に並べて真ん中に来る人の額です。答えには手取りと額面(税金などを引く前の額)が混ざるので、少し幅を持って見てください。
正社員だけでくらべると、大型免許ありの10人は32.5万円、なしの正社員32人のうち金額で答えた29人は24.5万円でした。
正社員の月収(中央値)
大型免許は、月収を上げる近道になっています。ただし高い人ほど1日の時間も長い傾向があり、時間あたりで見ると差は小さくなります。
けん引免許の費用は16万 〜18万円台
トレーラーに乗るには、大型免許に加えてけん引免許が要ります。けん引の通学の料金は、埼玉とだで181,500円・小田原で169,400円でした(2026年10月24日に確認)。
トレーラーに要る2つの免許
| 免許 | 教習の中身 | 料金の目安 |
|---|---|---|
| けん引(普通免許以上から) | 技能12時限 | 16万〜18万円台 |
| 大型(普通免許から一気に) | 技能と学科 | 43万〜45万円ほど |
大型の額は、埼玉とだの普通免許からの一気のプランが437,800円だったのを目安にしています。2つ合わせると60万円前後になるので、費用を出してくれる会社かは先に聞いておきたいところです。
関連記事大型免許の費用と会社の支援を見る→トレーラーに乗る人は運転の楽しさを挙げた
トレーラーに乗る本人の2人は、どちらも運転や車そのものの楽しさを良かったことに書いていました。
「運転はとても楽しくてトラックに飾りをつけたり磨いたりするのも楽しいです。」
6tのトラックから始めて、いまはトレーラーに乗る30代の女性の声です。未経験から3年あまりで大きな車まで進んでいます。
「車内では好きな音楽を聞きながら運転できるし、待機時間中はテレビを見たり仮眠したり自由だった」
こちらはトレーラーで近距離を走った50代の人です。待ちの時間を休みとして使えたと書いていて、待機をつらいとは感じていません。
一方でこの人は、求人で手積みがほぼないと聞いていたのに実際は多かったとも書いています。トレーラーでも運ぶ物しだいで手で積む日があるということです。
大型の運転はセンスより慎重さ
「大型の運転は多少センスが必要ですが、慎重にやっていれば事故なく続ける事ができます。」
大型(10t)で5年以上、中距離を走った人の言葉です。トレーラーのバックや横転も、急がないことで多くは防げます。
「たまにではあるが、感謝されることがあるので、それをモチベーションにしてる。」
長距離で大型に乗り、後悔が「ある」と答えた人の良かったことです。きつい運行の中でも、届け先の一言が支えになっていました。
トレーラーとトラックのちがい
トレーラーとトラックのいちばんのちがいは、荷台を切り離して置いておけることです。下の表に並べました。
トレーラーとふつうのトラックのちがい
| くらべること | トレーラー | ふつうのトラック |
|---|---|---|
| 車のつくり | トラクタが荷台を引く | 運転席と荷台が1台 |
| 要る免許 | 大型とけん引が多い | 車の重さに合う免許 |
| バック | 荷台が逆に曲がる | ハンドルの向きに下がる |
| 積み下ろし | 荷台ごと置いて入れかえる | その場で積んで下ろす |
| よく運ぶ物 | 海上コンテナと鉄骨と機械 | 店や倉庫の荷物 |
荷台を置いて別の荷台を引けるので、積み下ろしの間も走れるのがトレーラーの強みです。手で積む仕事は少なめですが、連結と切り離しの作業は毎回あります。
海上コンテナの仕事は港での待ちがある
港と工場や倉庫の間で海上コンテナを運ぶ仕事は、トレーラーの求人でよく見かけます。港でコンテナを受け取る順番が混むと、待ちの時間が長くなります。
待ちの時間が勤務に入るか、待った分の手当があるかは会社で分かれます。港の仕事なら待ちの扱いを面接で聞くのがおすすめです。
連結と切り離しは毎回の手順
荷台をつなぐときは、トラクタを荷台の下へゆっくり下げて連結器をかませます。そのあとブレーキの空気の管と電気の線をつなぎ、荷台を支える脚を上げて終わりです。
手順を1つ飛ばすと、走り出してから荷台が外れる事故につながります。毎回同じ順で指さし確認するのが、トレーラーの運転手の習慣です。
夜の運行がある会社とない会社
工場や港の荷物は、道がすいた夜に運ぶ運行も組まれます。夜の運行は道が流れる分だけ走りは楽ですが、眠気と昼夜が逆になる生活がつらさになります。
日中だけの運行を組む会社もあるので、夜に走る運行が月に何回あるかを聞いておくと生活の形が見えます。
関連記事同じく大きな車のダンプはやめとけかを見る→トレーラーに向いている人と向いていない人
トレーラーに向いているのは、大きな車の運転が好きで急がず慎重に動ける人です。一人の時間が苦にならない人にも合います。
- 大きな車やトラックが好きな人
- あせらずに止まって確かめられる人
- 大型免許を取って月収を上げたい人
- 待ちの時間を休みとして使える人
- 時間に追われるとあせってしまう人
- 1日10時間をこえる勤務が続くとつらい人
- 免許の費用を自分で用意できない人
- 日中の短い時間だけ働きたい人
大型免許を持つ12人のうち、パートは1人だけでした。子どもの送り迎えに合わせて短く働きたい人は、送迎や配送のパートのほうが時間を合わせやすくなります。
AT限定から目指すなら、準中型をAT限定で取って2tに乗る道から始まります。大型免許にAT限定はないので、そのあとMT(手でギアを変える車)で大型を取ってからけん引に進みます。
トラックからトレーラーへ移る順番
- 中型や準中型で4tまでのトラックに乗り大きな車に慣れる
- 大型免許を取って10tに乗り長い車体の曲がり方を覚える
- けん引免許を取りトレーラーの助手席や近い運行から始める
トレーラーに乗る本人の1人も、6tから始めて大きな車へ進んでいました。いきなりトレーラーより、10tを経てから移るほうが運転の不安は小さくなります。
後悔した4人 は時間と会社選びでつまずいた
大型免許を持つ人で後悔した4人の理由を原文で読むと、長い拘束時間と会社選びが中心でした。ほかには、やりたい運行と違ったという人が1人います。
4人とも大型(10t)かトレーラーに乗っていて、3人は1日10時間以上の運行でした。後悔の理由に運転のむずかしさを挙げた人はいません。

大型免許を持つ人が確かめてほしいこと
大型免許を持つ12人が、入る前に確かめたほうがいいと書いた中身を並べました。拘束時間は休憩も含めて会社にいる時間のことです。
声の中心は長い拘束時間・休めないと給料・経費。どちらも会社しだいで大きく変わります。
経験者の声から学べること
- 面接で1日の拘束時間と休憩の取り方を数字で聞く
- 固定給か歩合か、経費はだれが払うかを確かめる
- 手積み・手降ろしがあるか、カゴ台車かを確かめる
トレーラーでも、つまずくのは運転より時間と条件です。入る前に聞けることを聞いておけば、やめとけと言われる理由の多くは避けられます。
トレーラーの求人で確かめること
トレーラーの求人では、1日の時間と運ぶ物と待ちの扱いを最初に確かめます。免許の費用を出してくれるかも、応募の前に聞いておきたい点です。
- 1日の勤務時間と夜に走る運行があるか
- 運ぶ物と手で積む作業があるか
- 港や工場の待ちの時間が勤務に入るか
- けん引や大型の費用を出してくれるか
- 最初は助手席や大型から慣らす期間があるか
面接でそのまま使える聞き方
ふだんの出社と帰りの時間は何時ごろですか。夜に走る運行はありますか。
主に運ぶ物は何ですか。手で積み下ろしをする日はどれくらいありますか。
けん引免許の費用は会社で出していただけますか。途中で辞めた場合に返すお金の決まりも教えてください。
会社を見分ける順番
- 求人で運ぶ物と走る範囲を見て1日の長さの見当をつける
- 面接で出社と帰りの時間を聞き10時間をこえるかを見る
- 港や工場の待ちが勤務に入るかと手当を聞く
- 免許の費用を出してもらうなら返す決まりを聞く
この順で聞くと、後悔した人がつまずいた時間とお金の話を入る前に押さえられます。答えがあいまいな会社は、入ってからも同じと考えておきましょう。
トレーラーのやめとけでよくある質問
トレーラーはやめとけというのは本当ですか?
大型免許を持つ経験者12人の後悔は33%で、ほかの人より少なめでした。1日10時間をこえるときつさが増えるので、時間の短い会社を選べば避けやすくなります。
トレーラー運転手の月収はいくらですか?
トレーラーに要る大型免許を持つ12人の月収の中央値は30.0万円でした。正社員10人では32.5万円です。
トレーラーのバックは慣れますか?
荷台が逆に曲がる感覚は、教習と最初の数か月で体に入れていく人が多いです。深く折れる前に止まって前に出し直せば、ぶつけずに下がれます。
トレーラーとトラックの違いは何ですか?
トレーラーは前のトラクタが後ろの荷台を引く車で、荷台を切り離して置いておけます。大型とけん引の2つの免許が要ることが多い点もちがいます。
未経験からトレーラーに乗れますか?
大型とけん引の免許があれば応募できます。トレーラーに乗る本人の1人は、未経験から6tを経て3年あまりでトレーラーに乗っていました。
女性でもトレーラー運転手はできますか?
積み下ろしを荷台ごと入れかえる仕事なら、力の差は出にくくなります。トレーラーに乗る本人の2人のうち1人は女性でした。
トレーラーに必要な免許の費用はいくらですか?
けん引は通学で16万〜18万円台、大型は普通免許から一気に取ると43万〜45万円ほどでした。費用を出してくれる会社もあります。
トレーラーはやめとけかは1日の時間と会社で決まる
トレーラーはやめとけとは言い切れず、1日の時間が短く待ちの扱いがはっきりした会社なら続けやすい仕事です。
- 大型免許を持つ12人の後悔は33%でほかの64人より少なめ
- 1日10時間以上は7人中5人がきつかったが10時間未満は5人中0人
- 月収の中央値は30.0万円で大型免許のない人より高め
- バックと横転は急がないことで防げる
- 求人では1日の時間と運ぶ物と待ちの扱いを先に聞く
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