ドライバーの荷待ちは何時間?経験者59人で1時間以上はトラックに多い
ドライバーの荷待ちは、1日1時間をこえる人が経験者59人中13人でした。いちばん多い答えは「ほぼない」の17人です。
ただしトラックに限ると10人中5人が1時間以上待っていました。荷待ちは、荷物の積み込みや荷下ろしの順番が来るまで車で待つ時間のことです。
荷待ちが長いかどうかは職種でほぼ決まります。長く待つ人ほどきついとは限りません。
- 荷待ちの長さの答え
- 職種と勤務時間で見たちがい
- 待つ人のきつさと後悔
- 国の2時間ルール
- 荷待ちが少ない仕事
- 求人と面接で聞くこと
数字はドラリアルの第3回の調査(2026年10〜11月)で、ふだんの1回の荷待ちの長さを答えた59人のものです。荷待ちと一緒に出てくる荷役は、積み込みと荷下ろしの作業のこと。
目次
ドライバーの荷待ちは何時間?1時間 以上は59人中13人
1時間以上待つ人は59人中13人(22%)です。2時間以上も7人いました。
ふだんの荷待ちの長さ
このグラフからわかることほぼないが29%で最多でした。
国の調べでは、トラックの1回の運行で荷待ちと荷役を合わせて2時間2分かかっています(厚生労働省の物流情報局で2025年度の調査として掲載・2026年11月6日に確認)。
荷待ちと荷役と待機のちがい
荷待ちは積み下ろしの順番を待つ時間で、荷役はその積み下ろしの作業そのものです。国の平均の2時間2分は、この2つを足した長さになります。
待機はもっと広い言い方で、送迎で次のお客さんを待つ時間やタクシーで依頼を待つ時間も入ります。この記事では荷物の順番を待つ時間を中心に見ています。
こちらの数字は荷待ちだけの長さです。1時間未満の人が大半で、国の平均ほど待つのはトラックの一部です。
職種別ではトラックの荷待ちが2人 に1人
トラックは10人中5人が1時間以上待っていました。ルート配送は16人中1人、軽貨物は13人中1人です。
職種別 荷待ちが1時間以上の割合
トラックは工場や倉庫で決まった時間に荷物を受け取るので、前の車がつまると待ちが出ます。宅配の6人は1時間以上の人がいません。
待つのが苦手なら、トラックより軽貨物やルート配送のほうが待ちは短めです。
「仕組み上荷待ちの時間がかなりあるので、そのせいで拘束時間が自ずと長くなる」
トラックで待ちが出る場所
トラックの待ちは荷物を積む工場や倉庫と、下ろす物流センターの両方で起きます。トラックが着く時刻が朝に集まり、荷物を積み下ろしする車の止め場所が空くまで並ぶ形です。
前の工程が遅れて荷物ができていないこともあります。自分では早められない待ちなので、会社が取引先とどう話しているかで長さが変わります。
ルート配送と軽貨物で待ちが短い理由
ルート配送は決まった店を決まった順に回ります。着く時刻がお互いにわかっているので、店の前で長く待つことは少なめです。
軽貨物は朝に営業所で荷物を受け取ると、あとは自分のペースで配ります。待ちが出るのは荷物が営業所に届くのが遅れた朝と、時間指定の荷物のために合間を空ける夕方です。
ルート配送の16人と軽貨物の13人は、ほとんどが1時間未満か「ほぼない」でした。待つより動いていたい人には、この2つが向いています。
1日12時間 以上の人に長い荷待ちが多い
1日12時間以上働いた9人のうち5人が1時間以上待っていました。8〜10時間の23人では3人です。
1日の勤務時間別 荷待ちが1時間以上の割合
6時間未満の8人にも2人いますが、食品配送の注文や次の運転の仕事を事務所で待つパートの人です。荷物の順番待ちとは中身がちがいます。
荷待ちは1日の時間をのばす原因の1つです。拘束時間(出勤から退勤までの全部の時間)が長い求人ほど、待ちの長さも聞いておきましょう。
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朝4時より前に出勤した7人のうち5人が、1時間以上の荷待ちがあると答えました。それより遅く出た52人では8人です。
出勤した時刻別 荷待ちが1時間以上の割合
深夜に出る便は、納品先が開く前に着いて門の前で待つ形になりがちです。兵庫まで走って8時に着き、9時に開くまで待つという1日の流れを書いた大型の人もいました。
荷待ちのある1日の流れ
トレーラーの人は3時に出勤し、7時に荷下ろしをして12時に退社していました。4tで建築資材を運ぶ人は深夜1時に出て、2便目の積み込みに1時間ほどかけています。
食品配送の4tの人は3時に出勤し、積み込みに1時間半かけてから配送に出ていました。出勤が早い求人では、着いてから待つ時間まで聞いておくと1日の長さが読めます。
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1時間以上待つ13人のうち、きつかったと答えたのは6人(46%)です。1時間未満の45人では25人(56%)でした。「わからない」と答えた1人は、どちらにも入れていません。
荷待ちの長さ別 きつかった人の割合
荷待ちの長さ別 後悔がある人の割合
後悔は4人(31%)と26人(58%)で、長く待つ人のほうが少なめです。13人の比べなので目安です。口コミには待つ時間を休みに使えたという声もありました。
1時間未満の45人のきつさが高いのは、軽貨物の13人のうち9人がきつかったと答えたからでもあります。待ちが短い分、配る件数と時間指定に追われる仕事です。
待ちの短さと仕事の楽さは別のものです。待ちが少ない仕事を選ぶときは、1日に回る件数もあわせて見ておきましょう。
「車内では好きな音楽を聞きながら運転できるし、待機時間中はテレビを見たり仮眠したり自由だった」
1時間以上待つ13人のうち9人は正社員です。給料が出て体を休められるなら、荷待ちはつらさより休みに近くなります。
待つ時間の過ごし方で疲れ方が変わる
待つ時間は仮眠や食事にあてる人が多くいます。車の点検や洗車をすませる人や資格の勉強をする人もいます。運転の合間に目を閉じられるので、長い運行ではむしろ助かるという声もあります。
反対に、いつ呼ばれるかわからない待ちは休めません。番号札や電話で呼んでくれる納品先かどうかで、同じ1時間でも疲れ方がちがいます。
- 呼び出しの方法(電話・番号札・窓口)を先輩に聞く
- 車内で眠れるように枕や目かくしを置く
- トイレと食事の場所を納品先ごとに覚える
荷待ちの口コミは体の負担と先の読めなさ
つらさとして書かれるのは、待つ時間そのものより、いつ終わるかわからないことです。
「運転時間が大半だと思っていたが、実際は荷物の手積み手降ろしや納品先での待ち時間が予想以上に長く、体力的な負担が大きかった。」
トレーラーに乗る人の中には、荷下ろしの順番が来ず2日ほど待ったと書いた人もいました。この人も仕事全体は楽だったと答えています。
「特に待ちの時間に対しての態度が悪くもめそうになった。」
待つ車が多い場所では、ほかの会社のドライバーと順番でもめることもあります。先の読めなさは、着く時刻を指定してくれる取引先かどうかで変わります。
荷待ちが長くなる4つの原因
荷待ちの原因の多くはドライバーの外にあります。経験者の口コミと国の資料で多いのは次の4つです。
- トラックが着く時刻が朝などに集まり、荷物を置く場所が足りない
- 前の工程が遅れて、積む荷物ができあがっていない
- 荷物がばらばらに積まれていて、下ろすのに1つずつ手で運ぶ
- 着く時刻を早めに指定され、開くまで待たされる
手で積み下ろしする荷物は、パレット(荷物をのせる台)ごとフォークリフトで動かす荷物より時間がかかります。前の車の作業が長いほど、後ろの車の待ちがのびます。
早めの時刻を指定される形は、遅れるよりましと考える取引先に多いものです。どの原因もドライバー1人では直せないので、取引先を選べる会社かどうかが分かれ目です。
国の2時間 ルールで荷待ちは減っていく
国は1回の運行の荷待ちと荷役を2時間以内にする目標を出しています。2028年度までに、全国の運行の5割で荷待ちと荷役を今より1時間短くする目標もあります。
- 荷主(荷物を送る会社と届け先の会社のどちらも)に、荷待ちと荷役の時間を減らす努力が求められています。
- 車両総重量8t以上などのトラックでは、荷主の都合で30分以上待ったときに乗務の記録に残します。
- 会社の指示で車から離れられない待ちは、ふつう労働時間として給料の対象です。
待つ時間が記録に残る会社なら、給料や時間の管理もしっかりしている目安になります。
荷待ちと拘束時間の上限
トラックの拘束時間は、改善基準告示(ドライバーの働く時間の国の決まり)で1日13時間が基本です。延ばす日でも15時間までで、荷待ちの時間もこの中に入ります。
荷待ちが長い会社ほど、この上限に近い日が増えます。2024年4月からは残業の上限も年960時間になり、待ちを減らさないと運べる量が落ちるようになりました。
運送会社が荷主に待ち時間の料金を求めやすくなったのも、この流れの1つです。待機料を取れる会社は、ドライバーに待ち時間の給料を払いやすくなります。
関連記事荷待ちの時間に給料は出る?待った人の声と月収→会社の大きさで荷待ちの長さに大きな差はない
大手(300人以上)でも13人中4人が1時間以上待っていました。50人までの会社は21人中4人です。
会社の大きさ別 荷待ちが1時間以上の割合
どの大きさでも1時間以上待つ人は2〜3割で、1つの会社で1人ちがうだけで割合が動く人数です。
大手は大きな物流センターとの取引が多く、センターの前で並ぶ待ちが出やすい面があります。小さい会社は近くの決まった取引先を回る仕事が多く、待ちは取引先しだいです。
待ちの長さを決めるのは、自分の会社より荷物を受け取る先の都合です。大手を選ぶより、運ぶ荷物と行き先を聞くほうが確かです。
荷待ちが少ない仕事と多い仕事
荷待ちが「ほぼない」と答えた17人は、軽貨物とルート配送が中心でした。自分で荷物を積んで回る仕事ほど待ちは出にくくなります。
- 軽貨物の宅配(13人中1人が1時間以上)
- 決まった店を回るルート配送(16人中1人)
- 宅配(6人中0人)
- 工場や倉庫を回るトラック(10人中5人が1時間以上)
- 朝の早い時間に着いて開くのを待つ長い距離の便
- 時間指定の荷物のために配達の合間を空けて待つ軽貨物
パートで日中だけ働きたい人は、パートの9人のうち1時間以上待つ人が3人だったことも目安にしてください。

トラックで想像とちがったこと
トラックの経験者が、入る前の想像とちがったと書いたことです。
声の中心は長い拘束時間・休めないと手積み・重い荷物。どちらも会社しだいで大きく変わります。
経験者の声から学べること
- 面接で1日の拘束時間と休憩の取り方を数字で聞く
- 手積み・手降ろしがあるか、カゴ台車かを確かめる
- 固定給か歩合か、経費はだれが払うかを確かめる
荷待ちのつらさは、こうしたほかの負担と重なると大きくなります。
トラックを選ぶなら、同じ取引先へ毎日通う定期便は待ちが読みやすくなります。行き先が日ごとに変わる便は、初めての納品先で勝手がわからず待ちがのびがちです。
トラックの仕事は普通免許だけでは乗れない車も多く、2t以上は準中型免許が要ることがあります。AT限定の普通免許なら、軽貨物やルート配送の軽バンから入る道が近いです。
関連記事トラックドライバーのきつさと月収を見る→荷待ちが長い求人を面接で見分ける
荷待ちの長さは求人票にほとんど書かれません。面接で、待つ時間とその扱いを2つに分けて聞きましょう。
面接で荷待ちを聞くときの例文
1回の運行で荷待ちはふだん何分くらいありますか。長い日はどれくらいですか。
荷待ちの時間は労働時間として給料に入りますか。休憩として引かれますか。
納品先は着く時刻を予約する形ですか。先着順ですか。
- 納品先が予約制なら待ちは短くなりやすい
- 待つ時間が休憩あつかいだと給料が減る
- 長い日の最長を聞くと先の読めなさがわかる
待ちの時間に給料が出るかは、長さと同じくらい大事です。
待ち時間の給料の扱いを確かめる
荷待ちの給料の扱いは大きく2つに分かれます。待つ時間も働いた時間として残業代まで出る形と、休憩として給料から外す形です。
休憩あつかいでも、車から離れられず呼ばれたらすぐ動く待ちなら、本来は働いた時間です。給料明細の勤務時間と実際の拘束時間がずれていないかも見ておきましょう。
月給に一定の残業代を入れて払う形(みなし残業)の会社では、待ちが長くても月給は変わりません。何時間分の残業代が入っているかを聞くと、待ちの長さと給料のつり合いがわかります。
荷待ちが長い仕事に向いている人と向いていない人
荷待ちを苦にしないのは、空いた時間に自分で休める人です。反対に、手が止まると落ち着かない人には長い待ちはつらくなります。
- 車の中で短く眠れる人
- 待つ間に本や動画で気分を変えられる人
- 1日の終わりの時刻が少しずれても困らない人
- 子どもの迎えなど帰る時刻が決まっている人
- 待つ時間にいらいらしやすい人
- 動いた分だけ稼ぎたい人
帰る時刻が決まっている人は、トラックより待ちの少ないルート配送や軽貨物を選ぶと予定が立ちます。自分の生活に合う待ちの長さを先に決めてから求人を見ましょう。
関連記事ルート配送ドライバーのきつさと月収→荷待ちについてよくある質問
ドライバーの荷待ちは1日何時間くらいですか?
経験者59人では1時間未満の人が45人で大半です。1時間以上は13人で、トラックに多く見られました。
荷待ちの時間に給料は出ますか?
会社の指示で車から離れられない待ちは、ふつう労働時間です。休憩あつかいにする会社もあるので面接で聞いておきましょう。
荷待ちが長いと後悔しますか?
1時間以上待つ13人の後悔は31%でした。1時間未満の人(58%)より少なめです。
軽貨物でも荷待ちはありますか?
軽貨物の13人で1時間以上待つ人は1人です。時間指定の荷物のために合間を空けて待つことはあります。
女性やパートでも荷待ちは長いですか?
女性の11人で1時間以上待つ人は3人でした。パートの9人では3人で、荷物より注文や次の運転を待つ形が中心です。日中のルート配送なら待ちは短めです。
荷待ちの間に寝てもいいですか?
会社と納品先の決まりしだいです。呼び出しにすぐ動ける形なら仮眠をとる人は多く、長い運行では眠気を防ぐ助けになります。
荷待ちが長いトラックは月収が高いですか?
月収を金額で答えた人の中央値(並べたまんなかの額)は、1時間以上待つ13人のうち11人が25.0万円、1時間未満の45人が24.5万円でした。待ちの長さより職種と勤務時間で月収は決まります。
荷待ちはこれから減りますか?
国は1回の運行の荷待ちと荷役を2時間以内にする目標を出しています。荷主にも減らす努力が求められるようになりました。
荷待ちの長さは職種と納品先で選べる
- 1時間以上待つ人は59人中13人で、トラックは10人中5人
- 軽貨物・ルート配送・宅配は待ちが短め
- 長く待つ人のきつさと後悔は、1時間未満の人より多くない
- 面接では待つ時間の長さと給料の扱いの両方を聞く
待つのが苦手なら職種で、待つなら給料の出る会社で選びましょう。
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